そのせいで話が進まねぇんだよなぁ!?
サンクトゥムタワーに存在するシャーレという組織
その部室にて机に大量のモンエナを積み上げて万年筆を動かしている男
無精髭が生え、ショートカット。
頭には白いベレー帽とシャーレの白いコートを着ている
彼は、このキヴォトスに存在する先生"達"の一人
「…あー、疲れた」
開口一番私はそう呟き机に突っ伏す
視界が真っ暗になるが周りの状況は何も変わらない
完全に意味の無いことである、あーあ
「なんでだ、……なんでだろうなぁ」
ため息をつきながら書類を処分していく
昨日から増殖していくこの書類達はリン達が突っ込んで来ているのである
理由は、私の視線の先にある
「おっw隙があるでござるwww」
「んにゃ〜!!(猫)」
太ってハチマキをしたメガネオタクとケツピン語録を垂れ流す先生方である(ブチギレ)
2人は揃って小乱闘キリリングブラザーズをシャーレの部室でしていた
オタク先生がケツピン語録先生を圧倒しているようである
…この仕事手伝ってくんねぇかな(静かなる怒り)
「…あー」
これだったら『色彩』にこの世界が呑まれていた方が良かったかね…
そう彼は縁起でもないことを考えた…そう考える程には彼のメンタルはやられている
ほんま、どうしてこうなったよ
そう思いながら彼はここに来たばかりのことを思い出した
○
私は、いつの間にかここに居たとしか言いようがない
心の休まらない場所で寝ていたというのにいつの間にか机に寝ていた
ハッとして辺りを見て見れば気がおかしくなるほど小綺麗な部屋
立って周りを見てみれば、他に二人の人物が居た
「おや、起きたのですね」
そこからのことは良く覚えている
七神リンと名乗る者が現れ、貴方達は先生であると言われたのである
…もう少し細かく言えば、私が先生であり、他二人は補助とのこと
…で、その補助の様子がおかしいのである
「ディフwブルアカの世界に来ちゃったでござるディフディフwww」
「お○んこ^〜(挨拶は基本)」
なんだこいつら、キッショ
起きているのがそんな2人であるから自分がおかしいのかと思った
しかしリン、そしてその後に会う者達の二人に対する印象を見て私がおかしく無いとわかったのである
「今キヴォトスは犯罪率が2000%で…」
「それは凄まじ「お、おっぱげた…(驚愕)」「ディフwやばすぎでゴザルwww」…あぁ」
私とリンが会話しているというのにこいつら出しゃばってきやがる!
2人揃って青筋を浮かべていたのは記憶に新しい、ユウカ達が青い顔をしていた
その後、シッテムの箱を取得するべく指揮を取ろうと…したかったよ…
「デュフwせ、拙者が美しく指揮してみせるでござるwww」
「キャベジン…」
私の出番はなかった、うん……途中までは無かった
こいつら2人がまた出しゃばって勝手に指揮しおる
無茶苦茶な指示、曖昧な指示…片や意味の分からない指示
もうね、五六回味方誤射してて笑っちゃうよね
あまりに指揮がゴミすぎてスケバン達に何故か押されている学園の精鋭達
…見ていられなかった、放置していられなかった
「ユウカ、バリアを張って前へ」
「…は?」
「指揮系統を交代する、総員黙って私の指示に従え」
「んな事言っても…いてっ!?」
私があの時指示を飛ばして帰ってきたユウカの瞳はかなり酷かった
期待とかそういう問題じゃない、マジでゴミを見るかのような目であった
しかしまぁそんな目で見てもスケバン共が押している事実は変わらない
従うしかないのである
「スズミ、私の合図に合わせてフラッシュバン」
「総員体勢が不利だ!引け!体勢を立て直せ!!」
「ハスミ、お前の弾ならクルセイダーを貫通出来るだろう、やれ」
…そこから、先程の戦闘が嘘のようにスムーズに戦闘が進む
押されていたスケバン達を押しのけて私達はタワーの奪取が出来たのである
…そこからは忙しいものだった
「ホシノの好感度上げるでござるwww」
「気持ちよく…INして下さい(ゲーム開発部へGO)」
勝手にどっか行く副担任共
私はどうでも良かったので書類を処理していた
もう一日に16時間以上座ってんじゃねぇかと…
苦労人であるリンとの気はかなり合った、無駄話をする程に
当番達は、あまり来なかった
来るには来る、私だけが居る時のみ皆来てくれるのである
ただ何時いかなる時もワカモは居たような…
リン達からテロリストと聞いていたが、実際は恋焦がれる少女といった様子
巷に聞く暴れ具合が嘘な程の良妻賢母具合…いや付き合っても無いし生徒だよ
あん時は良かった、懐古厨ではないが同じ立場なら皆思うと思う
このキヴォトスで先生として暮らしていて1番良かったのはあの頃だったね
『プルルルル───────』
「…あー」
書類を処理を急ぐ
そうしていると卓上電話がプルプル鳴り響く
番号を見てみるが見覚えのない番号である、一体どこのドイツだ
度重なる残業により限界を迎えていた私は溜息をつきながら受話器を手に取った
「もしもしこちらシャーレです一体どこの誰でしょうか、御用件をどうぞ(早口)」
受話器を耳に当てながら書類を処理する
面倒なクレームなら直ぐにブチ切ろう、はぁ
そう思いながら相手の応答を待つ
「こんにちは〜、アビドス高等学校の小鳥遊ホシノって言うんだぁ」
誰だよ
思わずそんな言葉が出そうになるが抑えて書類を処理する
トリニティからの御依頼だ、魔女魔女言われる女の子が居るんだとか
だからそれをどうにかして欲しいんだとか、知るかボケ
「ちょっとねぇ、お宅の副担任いらっしゃるじゃん?」
「シャーレの副担任方は現在不在ですが…」
「あ、いやいやそういう事じゃなくてねぇ」
あなんかもう面倒な空気だ、切ろうかな
一瞬そう思ったがここで切ると後々面倒なことになる気がする
というかなる、うん…なるだろうな…あー
と、悩んでいるとその子は簡単にバカみたいなことを言ってきた
「その人がさぁ、…その、皆に…セク、ハラを……ねぇ?おい」
「……はい?」
ん?私の聞き間違いかな?
今もうなんか嫌な言葉が聞こえたんだけど、ねぇ
思わず聞き返した私に相手は不満感を隠せないようである
「はい?じゃないんだよねぇ、手紙送って希望が来たかと思えば気持ちわるいセクハラ野郎来たんだけど
ㅤ私も、皆も…後便利屋も心に傷を、ねぇ?」
「………心の傷云々はわかったが
ㅤその前に手紙ってなんだ、そんなもん届いてないぞ」
分かるよ、PTSD
いやまぁそれとは違うものとはわかっているけどそう言う話じゃ無いだろオイ
既に16時間以上残業し眠れても居ない彼は心の中で悪態をついた
「……届いてなかったんだ……じゃあどうしてあの変態は……」
「なぁ、電話越しに話し合うと色々手続きが面倒なんだ
ㅤ今からでも顔を合わせて話をしないか」
「へぇ?今から…ここに?」
うへっ、こいつの声が冷たいぜ
今から会いに行ったら言ったで撃ち殺されるんじゃないのか?
まぁそんときは運がなかったと諦め…いや、死んだ方が楽か…
少なくとも死後に残業は無いだろうからな…
「お前からセクハラされるかもしれないってのに?
ㅤ信頼出来ないよ、そんな事」
で、そんなネガティブなことを考えていると相手からそんなことを言われる
んまぁそりゃそうよな、今のキヴォトスの先生のイメージ実はクソなんだよ
特にモモッター、見てみろよケツピン語録とオタク野郎の文句ばっかだぜ
シャーレから出ない私のコメントはほぼゼロ、ユウカ達が「二人とは違う」と言ってるくらいか
違うからなんだってんだ、クソが
もういいわ知らん、休むわ
殆ど投げやりな状況で俺は受話器に言った
「じゃ、いいぜ。
ㅤ勝手にそいつら処分しておいてくれ」
「……は?」
受話器から意識を書類に移す
もうなんか受話器越しの面倒事より書類の方が楽に見えるわ
…面倒事を減らすためにオタクとケツピン殺した方がいいかね…?
「ちょ、ちょっと待って!?それはやり過ぎ…」
「心の傷負わされたんだろ、撃たれて死ぬくらい因果応報って奴じゃないか?
ㅤもういっその事撃って殺せよ面倒くせぇ」
「…いや、待って………ちょ、ちょっと話しようよ!?
ㅤ特にあん…先生の価値観を聞きたいから─────」
「後日聞いてやる、俺のモモトークはかくかくしかじかだ、よろしく頼む、あと寝る」
「えぇっ!?ちょっ、待てこの大人───────!」
電話をぶつ切りにする
感情のまま言ってしまったが割と不味いことをしたんじゃないのか?
ふとそんなことを思ったが、それはそれ、もう関係ない
…と、思っているとピロンと携帯が鳴った
小鳥遊ホシノ、誰だよお前
『明日18時、アビドス高等学校』
…あー、そうかさっきのやつか
これで明日の自由は潰れてしまった…
いや、書類仕事から一時的に逃げられる点ではとてもいい事かもしれない
いやまぁ、書類仕事より面倒そうである
そう思いながらソファーに近寄り、横になる
そしてようやく寝れると思った瞬間──────────
『プルルルル───────』
「………あー、イヒヒヒ……」
机の上に置いたスマホから電話の音が聞こえる
イヒイヒ笑っているといつの間にか切れたようで留守電が流れる
ユウカだ、ということはミレニアム……
『先生!貴方のところの副担任さんがウチの生徒にセクハラを──────────』
この日、彼は死んだように動かなくなった
後日早朝こめかみに銃を当てる彼を見てアユムが死ぬ気で取り上げたのは別の話である
…また、彼が連邦生徒会の皆に怒られるのも別の話である