疲れたよ、隠居するね皆   作:回忌

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終わりに向かう蛾達

『おはよう副担任、ミレニアム製の発声装置は壊れてないか?

ㅤ何も異常がなければお前用の書類があるから頼んだ

ㅤ…少し異常事態が起きていてな、サンクトゥムタワーに集合令がかかってる

ㅤお前らにかからなかったのは分からんが…まあいい

ㅤ有意義な時間を』

「…お〇んこぉ(絶望)」

 

朝起きて携帯を確認する

そこには既に仕事が用意されている旨があった

どうやら彼は僕に過労死して欲しいようである

僕たちを道具とでも見ているのか…いや、それは無いな

 

…ん?待て、"異常事態"だって?

 

 

 

 

既に、"エデン条約編"は終わっている

SRT編も…彼がシャーレ先導でどうにかしてしまった為終わったようなもの…いや違う

実態的にはRabbit小隊がただシャーレが従えているようなもの

 

例えれば、宙に浮いた大きな水滴があるとする

それが連邦生徒会長の居なくなったSRT特殊学園だ

先生がやったのは、シャーレというコップでRabbit小隊という一部を掬ったに過ぎない

 

だから、厳密には…違うのである

 

 

いやそんなことはどうでもいい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさか、"あまねく奇跡の始発点"が既に始まっているのか

 

 

 

恐らく、異常事態はキヴォトスに現れた謎のエネルギー波

そして先程彼が呼ばれた理由は各学園の招集と共に呼ばれたのだ

 

 

 

 

チョーカーを付けて…そこで、僕は致命的なことに気づく

 

 

「"……!あぁっ!!"」

 

 

 

先生がサンクトゥムタワーに向かう、その行き方はヘリで行くことだ

そして恐らく僕が起きる前に彼はそれに行ったのだろう

 

 

何が問題なのか…?───そこで先生はカイザーPMCに捕まるからだ

 

 

 

 

 

「"早く、知らせないと…!"」

 

 

 

僕は、携帯を取り出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────

 

「お前ら、ヴァルキューレの者じゃないだろ」

「………」

 

離陸して3分

なんの時間かと言えばこのセリフに至るまでの時間である

あまりにも早いそれに2人のヴァルキューレの制服を着た生徒は普通にドン引いた

 

「財政難と聞いているのにこんな豪華なヘリが使えるかって話だし…」

 

彼は流れるようにCQCを放つ

棒立ちだった1人の首元に一撃を入れて気絶させる

そのまま流れるように気絶させた生徒の銃を拝借し引き金を引く

右手に持っていた盾で防ぐことも出来ずに彼女はばたりと倒れた

 

「あと、機械の駆動音がうるっさいんだよオートマタ共が…よ!」

「機内でグレネードだと!?」

「正気か!?」

 

ついでに生成したグレネードを投げると慌てたオートマタ達がアリのように出てきた

どこにそんなスペースがあったんだか…そう思いながらそいつらの頭をぶち抜いていく

オートマタだしそもそも生き物じゃない…そうこれは禁忌では無いのだよ!

 

「ぐ…あ……」

「爆発、しない…?」

「そりゃそうだろ」

 

ピンを抜かずに爆発するグレネードとかただの不良品じゃねぇか

いやまぁそんなグレネードもあるのかもしれないがさぁ…

衝撃に反応するとかなら…ていうかPMCのオートマタだよね?ピン付いてるのくらい身分けろよ

 

「PMCってのも名前だけかもな…」

 

そう言いながら俺はそいつからカスタムされたM4を────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取る前に、鈍い痛みと共に俺の意識は消えてなくなった──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

起きたそこは、独房。

何回かぶち込まれたことのある飾り気のない独房だった

そんな所にぶち込まれたとて彼が考えたのはまた別のこと

 

「パイロットか…異常を感じたんだろうな」

 

己を気絶させたものについて考えていた

あの状況で敵はあのオートマタ以外いなかった、そして俺は操縦室を後ろにしていた

…まぁ、少し腹立たしいが気にすることでもない

 

立ち上がり、鍵を調べる

見たところ普通の鍵…というかオートロックですらない

簡単な鍵だ…直ぐに解錠できる

履いていた靴を脱ぎ、仕込んでいた針金を取り出す

 

「あのタブレット、どうハッキングしようとも動かねぇ」

「なんなんだ…?まぁ、オーパーツがアビドスで見つかったらしい」

 

声が聞こえた…ヴァルキューレの格好をしたアホ1人とオートマタ一体

敵が居る、しかしこちらに意識が向いていない

どうやらまだ倒れているとでも思っているのだろうか

好都合だ、そう思いながら鍵を開ける

 

「…な!おい脱走してるぞ!」

「え───」

 

背を向けていた奴を拘束、持っていたM4ライフルを奪いそのまま引き金を引く

聞きなれた音ともに銃弾が発射される

そのまま目の前にいたヴァルキューレに変装したアホを倒す

 

「銃声だ!」

「なんだ!?」

「ケッ、サプレッサーくらい付けろよなぁ…」

 

まぁただのPMC兵にサプレッサーを持たせるわけないかぁ…

そう思いながら出てきた1人目に対してCQCで敢行、そのまま捻るようにして拘束して盾にする

 

「おい!盾にするなんて卑怯だ───あだだ!?」

「PMCだろアンタら、使わねぇのか?」

 

そのまま盾にしていた兵士のグレネードのピンを抜く

勿論それを投擲することは無い…なぜなら彼には爆弾になってもらう用事があるからだ

固定具から外さずに彼をぶっ蹴り、相手に向けて飛ばす

 

「なっ!?お前人のこころ───」

 

爆発

人の心云々を諭そうとする彼は哀れなことに吹き飛んでいった

そのままライフルをリロードしそのままそのに出───

 

 

 

 

 

 

…ようとした瞬間、目の前が爆ぜた

何が起こったかも分からずに俺は吹き飛ばされる

咄嗟に頭を守る姿勢に入って衝撃を和らげる

 

「いてて…っ…!」

 

痛みに悶えるが煙の向こうに人影を発見し取り落としたM4を取る

そのままスライディングして遮蔽物に移動、残弾確認…まだ撃てる

やることは決まっている…

 

 

 

 

 

「先生!大丈夫でしょうか!?」

「先生〜、生きてる〜?」

「…誰だお前ら」

 

聞こえてきた、明らかに敵性の無い声に俺は銃口を向けながら姿を現す

そこに居たのはヴァルキューレの腕章をした3人の生徒がいた

 

そのうちの1人に俺は見覚えがあった

 

「…カンナか」

「いえ、この状況は私がやったものでは無いのですが…」

「御託は良い、脱出ルートは?」

「多分それを考える意味もないかと」

「…は?」

 

彼女の言っていることが分からず思わずそんなことを言ってしまう

どうやらそれは想定済みのようで彼女は出口を指さした

地上、もとい上の建物に通ずる階段だ…なんか明るいね、"そこは建物があって暗い筈"なのにね

 

 

 

 

そうして出た地上は地獄であった

 

 

 

 

 

そこあったはずの建物は存在せず、瓦礫が積み重なっていた

積み重なっている瓦礫に僅かにヴァルキューレの変装をしたカイザーPMC達が居る

 

まぁ、そんなことより現在進行形でカイザーPMCの特殊部隊らしきヤツらを蹴散らしている生徒がいる

他の誰でも無い狐坂ワカモである、なんか凄い恨みをぶつけるかのような動きをしている…嫌なことでもあったのかね?

 

そうして最後の奴をぶち壊して…俺の方を見た

 

 

 

 

 

「貴方さ"ま"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"!!!」

「ヘブチッ!」

 

 

 

 

 

俺はワカモというブルドーザーに轢かれた、あと俺の服がびしょびしょのぐちゃぐちゃになってしまった

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