何せ作者が思いついたっていうか思い出した作戦をあてはめているだけだったり
「…成程、カイザーコーポレーションか」
「そうだ、今回の騒動の元凶らしい」
近場に身を隠せる場所はないかと探索し…子うさぎ公園に入り込んだ
そこに居たRABBIT小隊と合流することが出来たのである
んで、今現在テントの中にて作戦会議…というより情報交換中である
「急に"厳戒令"が敷かれたのはおかしいと思ったが…カイザーに制圧されていたのか」
「…やはりSRTは解体するべきでは無かったのでは?」
「お前らみたいな問題児…ンンッ、エリートをアイツらが従えられるかよ」
「本音出てますよ」
何か間違いでも…?お前らある意味問題児やろげ
びしょびしょになった服を脱ぎ、「アウトフィット」に着替えた
これから戦闘しかないのだ、これに着替えていた方がやりやすい
「副担任共は確か、シャーレに幽閉されていると言ったな」
「はい、代行と共にシャーレに幽閉されていると…」
リンとオタク副担任、ケツピン副担任が幽閉されている
彼も…彼女も今現在は貴重な戦力だ、早く回収しなければならない
「アロナ、この厳戒令を取り消せるか」
『……無理です、クラフトチェンバーを確保し行政権等を回復しないと無理です』
どうも無理らしい、俺はありがとうとアロナにいいながらシッテムの箱を仕舞う
「ともかくシャーレを奪還する、代行殿を奪えばどうにかなるだろう…」
「ですね…私はこんな体なので戦えませんが…」
「安心しろ、俺たちならやれる」
FALのチャージングハンドルを引き切る
爆風で吹き飛ばされまくったのでかなり頭に来ている
何をしたら俺はあんな爆発に巻き込まれなければならないのだ
その怒りも込めてカイザーは今日をもって解体といこうではないか
「…先生、目が変わった…」
そんな俺を見てミユはポツリとそんなことを言った
はて何かそんなに変わったものだろうか…少しばかりカイザーに腹を立てているだけだ
あの野郎どもをどうやって解体してやるか…見ものである
「なぁに、少しばかりカイザーにキヴォトスから居なくなってもらうだけだ」
「目も言動も怖いぞ、先生…」
ハハハ…そうかな?サキ
そう見えたのならば君の気のせいと言うやつだよ
「…恐らく相手もこの事態は予測している筈、"シャーレ"が相手すると考えたならば…PMCの特殊部隊が出てくるだろう」
「特殊部隊…フッ、SRTの相手にはならないさ」
「舐めない方が後々楽だぞ…」
鼻で笑うサキに対してそう言いながら俺たちは長机を囲った
シャーレを中心とした地図を置いて、駒を配置していく
ジェネラルを7.7mm弾とし、俺たちを9パラ弾とし動かしていく
「ミユは狙撃位置に移動、そのまま狙える敵をやれ
ㅤ俺たちはモエのヘリにてシャーレに突入する…補修はリンに被せる」
「くへへ…それって思い切りぶちかましていいってことだよね…!?」
「やっちまえ、修理費はリンが出してくれる」
俺達は各々の装備類を確認した後、ヘリに乗り始めた
生活保安局の方々は公園に待ってもらうことにした
こういう仕事は俺たちの仕事なのだ、ウェットワークは任せろ
そう言いながらモエのヘリに乗るのだった
…さて、シャーレの修繕費は幾らになるかね?
〇
「SOFを出せ、早くしろ」
「えっ?…はっ?……あれは「狐」用では無かったのですか?」
「お前はバカか!?あの先生は…アイツは"S3"の生き残りだぞ!?
ㅤそんなのに出し惜しみをしていられるか!?」
ジェネラルの一声によりカイザーPMCより装備や見た目がスタイリッシュなオートマタ達が現れる
これこそ彼がシャーレやサンクトゥムタワーを占拠した際に現れる筈の「狐」共に対する切り札である
何故か現れなかったので使われない…かと思えば先生の"過去"を知ってしまったジェネラルはそれどころでは無いと判断したのである
「クソ…くるなら来るがいい、フレッドよ」
ハンドガン型の起爆装置を懐にしまいながら彼は呟く
今頃スナイパーや防衛隊が配置についているはずだ
いつでも迎え撃つことが出来る
そう思っている時である
「…ん?」
ふと、シャーレの部屋に陰が入ってきた
一体なんだと窓に向けて視線を向けた
そこには見覚えのある、いやありすぎるマークがある青いヘリが飛んでいた
そして高揚した顔で何かのボタンを押そうとしているSRTのパイロット
「───ッ!!」
それを押したと視認した瞬間、ジェネラルは爆風と衝撃に吹き飛ばされたのであった
因みに使用されたミサイルはSRTのヘリに搭載された全て
後フレッドの私怨が入ったロケランが1発である
〇
「行くぞ!サキ!ミユ!着陸地点の援護!」
「了解!射撃開始!」『はいぃ…もう既に撃ってますけど…』
ヘリをシャーレに横付け、そのままジャンプしてシャーレに侵入する
モエのやりすぎなミサイルによっていつもの職場は物の見事に吹き飛んだ
ジェネラルの仕込んだ爆薬に誘爆しなくてよかった…本当に良かった
それでもクラフトチェンバーが破損したらかなり不味いからな
そう思いながらシャーレ部室を通過、そのまま通路を進んでいく
「なんだ!?」
「爆発だ!敵なのか!?」
オートマタたちの声が聞こえる
通路の奥に対してスモークグレネードを投擲し、煙を充満させる
「ミヤコ」
「コピー」
短い言葉の交わし合い
受けた訓練が違えどその意味は殆ど同じである
先生の言葉を受けて彼女はEXスキルを発動、煙に向かってラジコンがグイグイ進んでいく
「なんだこ────ううっ!?」
「やられた!応援を───あがっ!?」
閃光に合わせて発砲
シッテムの箱によって敵味方の配置が分かっているこちらにとっては簡単な事だ
例えスモーク越しでも敵の位置がリアルタイムで見ることが出来るのだ
…また、部屋に監禁されてつまらなさそうにしているリンと副担任の姿もである
「アイツら暇そうにしてる、挨拶しにいってやろう」
『スナイパーダウン…こちらから狙える位置に敵は居ません…』
『せんせー、もっかいぶっぱなしていい…?いひひ…抑えきれなくなってきちゃった…!』
なんか内容濃くなってきたな
無線から聞こえてくる会話に先生は思った
だが思ったからとてどうかなる訳では無い、FALの弾倉を投げ捨てリロード
そのままモエの要望に対して答える
「RABBIT4、外にお客さんが大量にいるからそちらにやってやれ」
『そっちねー、生活保安局の奴らが戦闘してるけどやっちゃっていいの?後先生の狐も居るけど』
「…却下、次の機会まで抑えとけ」
『そんなー』
勝手に出てきた生活保安局の奴らに溜息をつきながら、彼は監禁場所へと移動するのだった
穏やかな農村
本来ならば食物等を取り入れ、倉庫に入れる時期
飢えをしのぎ痩せた体つきの裸の農民たちが暮らす場所
その場所は今や地獄と化していた
その農村にあるうちの建物のひとつ
そこに白衣を着た科学者らしき男が入り込む
そして中でぬいぐるみを使って遊んでいた子供に警告した
「隠れろ!奴らだ!"奴"の兵士が来───」
その言葉は最後まで続くことは無い
彼は後ろから頭を撃ち抜かれて床にばたりと倒れた
子供は撃ち殺される前に近くにあったベッドの下へと隠れる
科学者を撃った人物はハンドガンをホルスターに仕舞い迷うことなく奥にある装置に向かう
カゴのような…頭に取りつけるような物がいくつかある装置だ
恐らくろくな使い方をしないそれのパネルを彼は弄り…小さなショートを起こさせた
画面に大きなビックリマークが現れるが彼は気にしてもいない
小さな火花を散らしていた装置は次第に大きな火花を散らして…火をつけていく
軍服の男は気にすることなく背を向け…床に落ちていたぬいぐるみに目を向けた
痩せた住民が持つには見合っていない小綺麗なぬいぐるみ
"目の焦点があっていない"鳥のぬいぐるみを男は不思議そうに首を傾げて懐にしまい込んだ
そのまま彼はその家屋から出ていく、子供は未だにベッドの下で震えていた
「………」
俺は与えられた使命を終えて家屋の外に出る
懐からトランシーバを取りだして通話ボタンをカチリと押す
『………』
「こちらジョン、ターゲットの制圧に成功した」
『了解した…ジャック、ジョン、本部へと帰投せよ
ㅤもし邪魔された場合どうすればいいか分かるな』
荘厳な声がトランシーバから聞こえる
それが自分のボスのものであることを認識しながら通話を切る
被っていたベレー帽とマスク、サングラスを外して俺は外の空気を思い切り吸った
懐から一本のタバコを取り出して一服、吸い終えたタバコは先程制圧した家屋に投げ捨てる
何者かがまだいる雰囲気がしたものだが恐らく気のせいかネズミかのどちらかだろう
村の中央部に向けてゆっくりと歩く
軍靴の裏から泥の混じった歩きにくい感覚が直に伝わる
もう少し地面を押し固める作はなかったのか?まぁこれだけ荒廃している村だし仕方ないか…
そう思いながら中央部に行けば同年代の男が居た
返り血を浴びた生気のない目をしている奴だ、…無口だが腕は本物である
俺が彼に視線を向けると奴はコクリと頷いた
どうやら同じ内容がトランシーバで流れたようである
ならば話は早い、とっとと終わらせてしまおう
今日のご飯は、マシなものが出ればいいのだが
彼がハンドガンをリロードする姿を見ながら俺はそう思ったのだった