疲れたよ、隠居するね皆   作:回忌

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コンタクト、ウェポンフリー



動くものは撃て


虚空をぶち壊せ

先生が居なくとも、やらなければならない

ここでまごついていればいつしかキヴォトスは滅びる

それに、いつまでも大人に…全てを頼る訳にもいかないのだ

 

自分たちの手で、未来を切り開く時が必ず来る

 

ならばこれはソレの予行練習だ、失敗の許されない練習だ

各々がそのような心意気を持ちながら戦闘準備を終える

そして各々の生徒が支持された場所に行き、戦闘を開始していく

 

 

第1虚空のサンクトゥム

痛感者「ビナー」を引きつける

 

第2虚空のサンクトゥム

「ケセド」とその生み出す兵士との交戦

 

第3虚空のサンクトゥム

「シロ&クロ」の制圧

 

第4虚空のサンクトゥム

「ヒエロムニス」の制圧

 

第5虚空のサンクトゥム

「ホド」がハッキングした機械ごとの破壊

 

第6虚空のサンクトゥム

 

 

 

 

これらの攻略は進んでいた

 

 

第1虚空のサンクトゥム

 

「おーおー、早いねー」

「ちょっ、あの蛇ヤバいって!?」

「早いですね〜☆」

『右からミサイル群、来ます!』

「敵の潜水艦を発見!」

 

第2虚空のサンクトゥム

 

「キハハハハ!!!」

「ツルギ先輩はいつも通りっすね…」

「オラオラオラァー!」

「あははっ!面白いくらい壊れていくー!」

「掃除の時間ですよ」

 

第3虚空のサンクトゥム

 

「さっさと終わらせよう」

「パンパカパーン!アリスはボス戦に入りました!」

『アヴァンギャルド君!引き潰して!』

『(アホほど長い説明)』『コトリ!説明してる暇があるならデータ解析しろ!』

「…アイツら思いのほか大丈夫だったな…」

 

第4虚空のサンクトゥム

 

「リスクなんてクソ喰らえですよ!クソ喰らえ!」

「バー二バニバニ、貴方なんかスグ倒せるバニよー」

「…アツコは、何を言ってるんだ?」

「リーダー、気にしない方が楽しく生きていけるよ」

「そ、それよりも水着とハイレグって……寒くないんでしょうか…?辛くないんでしょうか…?」

 

第5虚空のサンクトゥム

 

「計算通り、かんぺき〜」

「はっちゃ!はっちゃ!ハッッッチャァァァアアア!!!」

「この辺にィ、新しい温泉…あるらしぃっすよ」

「あっそっかぁ(察し)」

「ハーッハッハッ!全部吹き飛ばせ!ホドとかいうのもついでだァ!」

(ついでに吹き飛ばされていくホド)

『(痛み)』

 

 

それどころでは無いことも、起きた

 

「まさか、先生が襲撃を受けるとは…」

「襲撃者は不明、しかしこの状況で先生を襲撃となると…敵で確定でしょう」

 

攻略途中、狐坂ワカモにより死亡寸前の先生を発見

ちょうど第4虚空のサンクトゥムを攻略し終えた救護騎士団によって保護…集中治療中である

 

ベッドの上で、至る所に包帯が巻き付けられた先生が居る

顔の右側が包帯で覆われており腕の関節部や足の関節部等にも包帯が巻かれている

横の機械が、彼の心拍音を正確に伝えている

 

「先生は復帰可能でしょうか…?」

「…足と腹部にライフル弾、右目に9パラ弾が叩き込まれています

ㅤ意識が戻りさえすれば…恐らく復帰は可能でしょうが…」

「……が?」

 

言い淀んだミネに対してリンが先を促す

ベッドに横たわっている彼を見ながら言葉を繋げる

 

「右目の視力は…回復しないかと」

「……ッ、キヴォトスの医学能力でも不可能なのでしょうか?」

「そもそもが破壊されています、…完璧に回復させるなんて無理に決まっているでしょう」

 

先生の右目は回復しない

襲撃者による超至近距離で放たれた拳銃弾が原因

それが一体誰によって放たれた弾丸なのか…

虚空のサンクトゥム攻略中である彼女達にそれを探索する余裕は無い

ただでさえ人員が足りないというのにこれ以上割くなんて真似は出来ないのだ

 

今はただ、彼が意識を取り戻すことを切に願うしかないのである

 

 

 

夢を見ている

 

懐かしい夢だ

 

このキヴォトスに来る前、いわゆる戦場にいた…時より前

まだまだ子供だった頃…既に自己意識を剥奪され殺すための機械とかしていた頃の記憶

 

その日は確か任務として退却時に壊し損ねた装置の破壊をしていた筈だ

仲間のジャックと共に全ての装置を破壊してその後邪魔するものも規定通りの対応をして帰還した筈だ

 

にしても彼は今どうしているのだろうか

なんとかに保護されてアメリカに行っているという話だったが…

自分はそれがされても戦場に戻った、それだけである

 

 

 

 

その後がこのザマであるのだが

まさか「先生」などという仕事をやらされるとは思いもしていなかった

昔の仲間に言ったらなんて言われるだろう、決まってる鼻で「ハァァァwww」って笑われるのだ

隕石が落ちてくるよりありえないことが起こっているとついでに言うに違いない

 

 

 

 

 

 

 

 

この仕事が終わったらゆっくりしよう

仕事を辞めて…そうだな、気分転換としてお菓子作り…なんてのも良いかもしれない

 

簡単には辞めさせてくれ無いだろう

しかし止める隙も無く辞めさせて貰えればそうはいかない

 

「先生」という役は副担任の"アイツ"の方が適任だ

俺には殺しのやり方くらいしか本格的に教えられない

このキヴォトスじゃ無理だ、"アイツ"は喋れるようになったものだし…そろそろお役御免と言ったところである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、起きよう

 

 

 

 

 

 

 

右目をやられたくらいで俺は死なんぞ、シロコ

 

 

 

いや、…狼の神(アヌビス)

 

 

 

 

 

 

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