疲れたよ、隠居するね皆   作:回忌

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あ、カイザーと某凡人は原作知識を持つ2人によってスムーズに豚箱に行きました
フレッドがやったのは殺ったことあるやつと無いやつの差を小隊に見せつけたくらい……?






……ではフレッドを地獄と修羅場に落としていきます
というかこのためにこの小説を書いたんですけど???


静かなる消失
楽園への道


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

疲れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近のことを言うならばこれに尽きる

何をあげようか?暴走したホシノの暴走?それともキサキの一件?

もしくはヒフミが勝手に戦車を強奪して海に行ったこと?

 

 

言っちまえば全部だよ畜生ォ!!!

 

 

なんでこいつら毎回イベントの度に面倒事運んでくんねん!

その後始末をするのは…?俺だよコンチクショウ!

破壊された場所の弁償とかなんやらかんやら…クソが!

 

別世界線のシロコの保護、アリウスの保護…その他もろもろの仕事

なんならこの瞬間にさえも仕事は追加されているのである

 

 

ん?他の先生…もとい副担任方?

 

 

 

 

 

 

そこでデッ〇バイデイライトしてますけどなにか?

横で「アッホンハイヒア」とかいう腹立つ声が聞こえる、それだけで誰を使っているか分かってしまっている自分が嫌だ

 

「"STAAAAAAARS!!!"」

「違いでござる!ただのハゲメガネでござる!

ㅤやるならあちらのニンジャ・ク〇ーデットが……アァアア!!!」

 

やばいアイツを今すぐ殴りたい

しかし机の上の書類がそうはさせてくれない

俺を机に縛り付けて拘束し、自由を削り取ってしまうクソみたいなものだ

 

ため息をつきながら書類を処理する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────逃げたい

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと、そんな感情が"蘇る"

何年も…そう、この十何年感じたことも思い出したことも無い感情が現れる

キヴォトスに来ても全く感じもしなかった逃げたいという感情が昇り出てくる

 

 

銃口を向けられても

 

撃たれても

 

刺されても

 

裏切られても

 

殺されかけても

 

世界の危機に瀕しても

 

 

 

 

…一切感じられなかった感情が湧き出てきたのだ

 

しかも、ただの書類作業

殺し合いだとか命の危機だとか…そういったものでは無く…ただの事務作業に俺は追い詰められていた

 

 

じとり、と外の風景を見た

 

 

 

青い空と銃声や爆発音が聞こえてくるいつもの光景

所々から上がってくる煙が日常と化したその風景

 

その、当たり前の光景が……なんとも卑しく見えた

 

 

 

 

 

考えたそれは…止まらない

溢れた感情はどう足掻いてもせき止めることが出来ず…進んでいく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逃げる

 

 

 

 

───どこから?

 

 

 

 

ここから

 

 

 

 

───どうやって?

 

 

 

 

深夜、オートマタや自身が鍛えた兵士等を護衛としてキヴォトス外へと脱出する

 

 

 

 

 

───いつ?

 

 

 

 

 

 

 

…………それは───

 

 

「"最近先生の様子がおかしい?"」

「はい、そうなんです」

 

連邦生徒会、応接間

そこに2人の人物が居た

 

片方はリン代行官、片方はケツピン副担任である

 

少しばかりゲームをしていたところを呼び出されたので少しオドオドしていたがどうやら怖がる程の用事では無かった様子である

 

…しかしまぁ、彼の様子がおかしいとはどういうことだろうか?

 

「なんというか…帰るのが遅いでは無いですか?」

「"…確かにそうだね、最近はシャーレに帰ってくるのが遅いよ"」

 

最近、書類作業をしている姿を見るのが珍しい

こちらに仕事をようやく分けてくれるようになったのでようやく休む気になったのか…と思ったが

 

…それに

 

「"シッテムの箱を置きっぱなしにして出かけているみたいだし…"」

「…それは問題ですね…しかしあの人ならば……」

「"取り敢えず様子見でいいんじゃない?もしかしたら趣味にでも没頭しているかもしれないよ?"」

「そうかもしれませんね…」

 

彼の趣味はよく知らない

暇な時にシャーレの武器室で銃器の手入れを良くしているくらいだろうか

アズサやサオリ、SRTのメンバー達が積極的に教えを乞う姿をよく見たものである

 

とはいえ、本人はあまり良い顔でそれをしてはいなかった

自分の戦闘術は忌避するものであり人に教えるものでは無いと…

その通りだと思う、僕…いや、キヴォトスに居るもの達と違い彼は殺しを経験しているのだ

 

というか、殺さなければ生きられないような場所で生きてきたのだ

遊び感覚で銃を撃つキヴォトスで教えを乞われても困るものだったのだろう

 

「"…こっちでもそれとなく聞いてみるよ、彼は今まで無理をしているからね"」

「お願いします、私では…恐らく本意を聞けないので」

 

彼女は頭を下げると、部屋から出て行った

任されたものだし直接聞いてみることにしよう

善は急げという言葉が存在するくらいだし…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なんだ?最近帰るのが遅いって?」

「"そうだよ、いつも12時とかじゃないか"」

「軽い用事があってな…こっちで終わる問題だ」

 

今日は珍しく彼は朝からシャーレに居た

地図らしきものを持って何かを吟味している様子

何か行きたい場所でもあるのだろうか…?

 

「"作戦でも練ってるの?"」

「いや…地理の把握だ、依頼とかで知っておく必要があるからな」

 

キヴォトスからどこへ行けるか、どうやって行くか等の事が書いてある

依頼などで知っておくにしても範囲が広すぎるような気が…

 

「"広いね…なんでこんなに広い範囲を?"」

「依頼をキヴォトス全域から受けるからな、知っておく必要がある」

 

彼は地図を仕舞うと大きなバッグを取り射撃場へと向かって行った

僕も彼の後に続いて中に入る

 

「あ、先生、こんな時間に会うとは思わなかった」

「サオリか…最近は少し仕事を割いているからな」

 

先に居たサオリが銃を下げてこちらに軽い会話をしてきた

彼はその会話に答えた後に大きなバッグから"多数の銃"を取り出した

 

「"…沢山銃を買ったんだね?"」

「趣味だ、最近は少し銃器を触りたくてな…中古で買ったんだ」

 

傷一つ無い銃を取り出しながら彼は言う

そのまま手馴れた流れでパーツを分解し、組み立てていく

アタッチメントを買っているのかスコープやグリップを付けていく

慣れた動きである、やはり戦場に居たものは格が違う

 

「…先生、趣味にしては本格的のようだが」

 

チラリチラリと見ていたサオリがついに声をかけてきた

似たような環境で生きてきた彼女には何か気になる点があったようである

 

「実銃ってだけで本格的だろうに…」

「いや、弾もちゃんと予備分含めてあるじゃないか」

 

ため息をついて言う彼に対してサオリは言う

確かに各々の銃に対応した弾薬を予備分買っているのだ

また、マガジンもそれなりの数を買っている様子である

 

「"…ここに弾あるのに買ってきたの?"」

「………」

 

彼は目を逸らした

その目には隠し事…と言うより、単純にやらかしたというものがある

どうやらここに弾があることを忘れていたようである

 

「…まぁ、いいさ。そこは先生の自由だからな」

「察してくれよ…これでいいか」

 

彼はカスタムした銃器をバックの中に詰める

そのまま自分の部屋に入って行ってしまった

流石に部屋の中まで行って追求する訳にも行かない

もしかしたら先程の会話で怪しまれている可能性も無きにしも非ずなのだ

 

 

…にしても、銃器の趣味ができたのかぁ

戦場に居た者だから…当たり前なのかなぁ?

 

 

 

あっぶなかった

そういえば射撃場というのに予備弾薬が無かったらおかしいか…

自室の中で垂れた汗を拭き取り、銃器を確認する

かなりの数の銃を買った、これだけじゃなく他にも色々ある

現実世界だと闇取引が必須になるものが当たり前のように売られているキヴォトスでは調達が楽でいい

 

 

兵士達に使わせる銃器が簡単に揃うというのは良いことである

 

「…さて」

 

少し仮眠をとることにしよう、夜には例の場所に向けてここを出る

まだまだ不安なところはあるが…恐らく多分大丈であろう

 

今夜はこの武器たちに慣れてもらう訓練にしよう、立ち回りはかなり改善されている、後は各々の技量の問題だ

万が一見つかり戦闘になった場合、風紀委員、正義実現委員会やヴァルキューレに数時間は対抗出来る程の力が欲しい

 

その間に俺は消えることが出来る、少なくとも1時間さえあればな

 

そもそも見つからずに消えるのが1番であるのだが、上手くいかない可能性もある

そういったところも考慮しなければならないのだ…しかし見つからないのが1番である

 

 

 

計画はまだバレていない、集めた人員も車両もバレていない

シッテムの箱、そして携帯すら持っていないのだから場所も特定されない

 

今日も今日とて自分の余生の為にステルス迷彩を起動し、いつもの場所へと赴く

 

 

 

 

 

 

 

 

もはや誰も使わなくなった廃工場

立ち入り禁止とあるそこに迷いもなく入り込む

 

立ち入り禁止なんてあるが実際は俺が購入したものであり、これに関しては連邦生徒会に報告していない

売った側も報告しないことを契約書に書いたので余程のアホでもない限り言わないだろう

 

中に入るとまず最初に赤いベレー帽を被った少女が駆け寄ってきた

キヴォトスから抜け出す時に使う部隊の小隊長だ、元は小さなヘルメット団のリーダーだったそうだ

強くなれると約束し、訓練をしてやっている…護衛はオマケのようなものだ

 

まぁ、キヴォトスから出るまでの付き合いである

彼女は緑と黄色の電撃的な迷彩が施されたフルカスタムAEKをスリングして敬礼する

 

「おかえりなさい!ボス!」

「訓練はどうだ?順調か?」

「はい!基本的な動作や立ち回りは教本どおりです!」

「後は各々の自発的な行動だな…一応カスタムした銃器を持ってきたから使ってみてくれ

ㅤ要望があればそれに合わせたカスタムを持ってきてやれる」

「おお…!ありがとうございます!ボス!……皆ー!新しい銃だぞー!」

 

「おお…新品ばっかりだ!」

「最新型かな?使いやすそー」

「このハンドガン使いやすくていいね」

 

 

「……ふっ」

 

 

ボス、か

 

かつて自分が言っていた名称を言われることになるとは

これも何かの巡り合わせなのだろうか?不思議なものであるな……

 

 

そう思いながら、彼は楽しそうに銃をカチャカチャと弄る部隊員に神妙な顔つきを向けていたのだった




俺は絶対に赤い靴を許さない

…君も勝利の女神:NIKKEをやろう!!!
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