ダイジェストに最終編まで行きます、後事実と変わったところの補填
「ようボケ、久しぶりだな」
ミレニアム、懲罰房
基本的にこのミレニアムでやらかしたボケ共がぶち込まれる場所
基本的にコユキの居場所なのだが、今回は別の人物が入っている
で、私はそのマヌケを迎えに来た哀れな男である
「(青筋が)ヒクヒクしてる…!」
「そらするぞ?今殴ろうか考えてる途中だ」
彼は私を見るとヒッとした顔をしてそんなことを言った
確かにヒクヒクしてる、血管ぶちギレそう
怒りを抑える為にもギリと歯を軋ませ、拳を握り込む
「やめてください…(小動物)」
「ならさっさと出てこんかい」
「むっきゅん!(承諾)」
なんか腹立つなぁ…
副担任の語録に脳を攻撃されながら懲罰房から出る
さっさと帰ってしまおう、これ以上いる意味は無い
ため息をつきながら懲罰房から出ていく
そこでふと思い出したことがあり後ろを見た
見てみればそこにはウルウルとした顔の桃髪少女が居た
「あ、コユキだったか?」
「はい!哀れにも懲罰房に閉じ込められたセミナーのコユキです!」
「さっきハッキングしたから追加1週間とユウカが仰って居たぞ、がんばれよ」
「……っえ?」
そのまま流れるようにボタンを押して彼女を懲罰房に閉じ込めた
先程の事実を受け入れずフリーズした隙を突いた結果である
可哀想に、どうしてこうなったんだろうな
「さて行こうか」
「この野郎醤油瓶…!(意味不明)」
「何を言っているんだお前は」
ひとまずこいつを誰にも見られず喋らせずに移動させるかね…
…それなんて無理ゲー?
この後何とか誰の目にも見つからずにシャーレの車両に乗ることが出来た
防弾仕様だし変な襲撃が来ても安心だな!良し!
このまま何も起きずに終わればいいのだがね…
何故か猛烈に感じる嫌な予感、胸騒ぎがする
というかそれよりも…
「…さっきからルートがおかしくないか?」
車の進路がおかしい、シャーレとは別の方向に進んでいる
いつの間にか辺りで銃声や爆発音が溢れている場所に来ている
外の光景を見て「イヤ怖イ…ァァ怖イ…(恐怖)」と言いながら頭を抱えている副担任
いや一般人としてみれば普通なのだが語録のせいでふざけているようにしか見えない
んだコイツ、強制的に発声する言葉が語録に変えられてんのか?
それはそれとして
「…」
シッテムの箱を起動
そのまま流れるように現在地を検索する…間も無くアロナが吹き出しを出して教えてくれた
『先生!今現在ゲヘナに向かっているようです!』
「……(ため息)」
おかしいと思っていた、どうも先程から見たことのない場所を通っているのだ
行きとは全く違う場所を通っている…ん?誘拐かな?
どうしてまぁゲヘナ何かに…
「いつの間にかドライバーも変わったって訳か」
「…抵抗しないでください、面倒になります」
「そうかよ」
カチリとこちらに銃口が向けられた
いつの間にか助手席にも人が乗っていたらしい
着ていた服もコートのような服に変わっている上、腕章をつけていた
『風紀委員』
…学校でしか聞いた事のない組織だ、学園都市だから普通に存在するのか、そういうものか……
「…こちらチームAlpha、ターゲットの護送中、現在ゲヘナを越えた」
助手席の奴が無線に対してそう言った
今どうやらゲヘナに入ったらしい、誘拐だわこれ
私は誰かから恨みでも買ったのか?そんな覚えは…ないだけであるかもしれん
『このまま行くと…風紀委員会の本部です!』
アロナがそう言ってくる
抵抗して目の前の奴をベルトで締め上げてもいいのだが、片方が銃を向けてくるだろう
こちらはコイツらと違ってヘイローの加護というとものがない
いやまぁ横のアホが私と同じタイミングでベルト締めを出来れば良いのだが…
「どういうことなの…(困惑)」
困惑してる外を見てるあたり無理そうだコレは
にしてもいつの間にか都市部まで来ているようである
気付けば銃声や爆発音があまり聞こえなくなっていた
そろそろこの車も止まる頃だろうて……
チラリと太もものハンドガンの動作を音が出ないように確認
…動作不良無し、やれるにはやれるだろう
撃たれたら問題なのはアイツらだ、…いやまぁそれでも撃たれたく無いが
そう思っているとキキッと音が鳴り車が止まった
どうやら風紀委員会の本部についたようである
ドライバーと同じような奴が丁重に俺の乗っていたところのドアを開ける
「降りなさい」
「…」
それに従って俺は車から降りる
かなりの数の同じような奴が隊列を組んでいる
風紀委員会本部の方へ道を作っているようだ
「おっp…おっぱげた……(超驚愕)」
「…コイツは……」
ゲヘナはかなりのマンモス校という奴だったようだ
子供の集まり程度だとキヴォトスを舐めていた側面があるが思いの外違ったようだ
そう思って立ち止まっていると、三人の人物が現れた
…その内の一人、前にいる奴に見覚えがあった
「…へぇ、お前はゲヘナの生徒だったのかチナツ」
「自己紹介していませんでしたっけ?先生?」
赤いタイツに手袋、その特徴に見覚えがある
確かシッテムの箱を取りに行く時に同行した生徒だったか
まぁゲヘナの生徒ならゲヘナに居るよな、風紀委員会の腕章もあるし
「誘拐の理由は聞かせてくれるな?」
「その話は私からしましょう」
「ほ……えぇ…(困惑)」
チナツと会話していると横からそんな声が聞こえてきた
説明できるならばしてみろと聞こうとした瞬間、そいつの姿を見て困惑した
スリットがある上短すぎるスカートを履いている
いやそんな事はどうでもいい、問題はその胸部にある
なんということか、その胸部は横側面の布が無いのである
そこにあるのは圧倒的肌色、つまり普通に乳房
…え?お前……お前それ本当に普段着として着ているのか?
そんな痴女みたいな服装を?ウッソだろお前
トリニティに存在する全裸真夜中徘徊痴女の噂に匹敵するレベルだぞ
その上何故か首輪をしており、そこには大きなカウベルがある
自分を犬か何かと勘違いしているのか?…だとしたら丁度いい
「わん、わん、がるる〜、わんわん、わーん」
「…は?」
俺は初対面でそんなことを言った
思い切り変なやつを見る目で見られた、もう1人の生足スカートのやつにも
チナツは小声で「やっぱり貴方も…」とか言いよる
ちゃんと理由あってやっとるわアホ
「え?え?一体どうしたって言うんですか……?」
「ん?一体どうしたのかって?」
ハハハと乾いた笑いを漏らしながら言った
悪い、大人のニヤケ顔で
「いや、風紀委員会の犬と話していますが何か…?」
「犬…?──────はぁぁあ〜〜〜!?!?」
犬って言ったらキレた、草
理解できない表情から一気に怒りの顔へ
おやどうしたというのだろうか、そんなに怒ることでもあったかね?
「誰が犬ですか!?」
「いやお前しか居らんやろ横乳はみ出し野郎」
「なっ…!これはファッションです!」
「そのカウベルもか?」
「ファッションですッッッ!!!」
…マジ?
俺は割とガチめな口調でそういう彼女を見て困惑した
もしかして今時の若者がするファッションはあぁ言うものなのだろうか?
だとすれば今時の若者は全員ビッチである
「…今時の若者ってそういうファッションなのか……?」
「絶対に違います、勘違いしないでください先生
ㅤアコさんがおか……特殊なだけです」
「そ、そうだぞ!私たちはあんな破廉…特殊な格好はしないからな!」
俺がポツリとそんなことを呟くと影で爆笑していたチナツが真顔でそう言ってきた
横に居たやけに生脚を強調する奴もである
…君たちも赤タイツや生脚強調と人の事言えない気がするが…
「…そうか、それで話ってのは?」
「……えぇそうでしたね、立って喋るのもなんですからどうぞ中へ」
青筋を立てながら彼女は俺を案内してくれた
語尾を荒らげないのは客人を迎えるものとしての最後の足掻きだろうか
撃たれないだけマシだろうか、そう思いながら煙草に火をつけて彼女を追ったのだった
○
荘厳な部屋、長い机、大きな椅子
それを横目に恐らく応接の為に置かれたであろう長椅子に座る
副担任は先程から緊張しているのか一言も喋らない、それでいい
俺は先程点火したタバコを一瞬で没収されて拗ねていた
対するアコは全くもって余裕綽々といった感じである
「言い忘れました、私は天雨アコ、風紀委員会の行政官です」
「…先生と呼ばれてる、多分もう知ってるだろ?」
「えぇ、情報部から送られてきましたよ……副担任の情報が」
適当に相手をしたいがそうもいかない様子
アコのヨコチチハミデカウベルと舐めていると出し抜かれそうだ
いつの世界だって子供は一部の点で大人より優秀だからな
「セクハラをして捕まったオタク副担任さん、卑猥な言葉しか発しない副担任さん…
ㅤこの2人に関してはもう既に十分過ぎる程の情報があります」
ですが、と彼女は言葉を繋ぐ
「貴方は…貴方に関しては一切の情報がありません
ㅤ知っているのは補償としてアビドスの借金を返済した事のみ
ㅤ貴方という一個人については何も情報が無いのです」
「そうか」
俺はチラリとシッテムの箱を見た
そこにはエッヘン!と言った感じのアロナが立っている
どうやら彼女が情報の流出を止めていたようである
俺にとってはどうでもいいが、彼女たちには重要な事なのだろう
「…私としてはトリニティの条約があるが故不安要素は排除しておきたい
ㅤヒナ委員長にこれ以上荷を負わせられませんから」
「大体分かった、つまるところ俺が正体不明の不安要素だから手元に置いておきたいわけだ」
「その通りです、他2人と違って頭がよろしいご様子で」
どーも、適当に返す
…トリニティという学園との条約がどういったものかしらない
どちみちにしろ面倒なことには変わりないのだろう、間違いなく
良いことは起こる気がしないというより悪いことが起きる気がする
「…と、言うわけで貴方たちをゲヘナに留めます
ㅤ連邦生徒会も…まぁ副担任が居ればどうにかなるでしょう。」
もしかして君書類に目を通しただけじゃない?
じゃないと生徒会色々苦労してること知らない訳じゃなかろうて
…まさかあの二人に遂行能力が無いことを知らないなんて…知らない訳じゃ…?
ま、どうでもいいか
シッテムの箱を見ながら俺は言った
「…先に言っておくが、後で修理費を出しておくぞ」
「?……一体なんの話ですか?道路が壊れまくっているのは日常ですが…」
「あぁ、街並みの話しではなくてな」
瞬間、爆発音が響く
瓦礫がドタンドタンと地面に落ちていく
舞う煙を払った先に見えるは白い狐面と帯電する二本のレールを備えた重火器を持った子供
彼女達は各々の得物をガチリと向けた
絶句するアコに対して俺は立ち上がりながら言う
「風紀委員会本部をぶっ壊してしまうことに対しての、な」
アビドスで実力行使出来るフラグが折れたので、ここで回収する必要があったんですね〜
回収すな修正力このバカ