ポケモンアーカイブ   作:BREAKERZ

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さぁ、総力戦です!

パラドックスポケモンの相手をするのは誰か!?


出現パラドックスポケモン! 総力戦開始!

ーカイザー理事sideー

 

「何故だ! 何故だ! 何故〈ミレニアム〉までやって来るのだ!? 東方の部隊は何をしているっ!?」

 

「そ、それが・・・・これをご覧ください理事!」

 

全くの予想外の事態に、カイザーPMC理事は見苦しく喚き散らすが、カイザー兵士が東方の部隊の映像を見せるとソコにはーーーー。

 

「っっっ!!?? ば、馬鹿な・・・・! 『奴ら』も戻ってきたのか・・・・!?」

 

「理事! さらに東方の空からーーーー『アレ』も来ました!!」

 

東方の部隊が、行方不明だった『化け物達』と交戦し今にも壊滅しそうになっており、更に東方の空から、『最も恐ろしい化け物』が飛んできていた。

 

「あ・・・・あぁ・・・・!!」

 

理事は恐怖に震え上がる。あの『化け物達』がここに来てしまえば、間違いなく自分の命はないと確信したからだ。

 

「い、いかがなさいましょうか!?」

 

「い、今持っているパラドックス共の大半を東側に向かわせろ! コチラには最小限を残すのだ!!」

 

「はっ!」

 

「ーーーー理事!」

 

「なんだ今度は!?」

 

「この基地の正門から、シャーレの先生とアビドス対策委員会、さらにゲヘナ風紀委員長が現れました!」

 

「なぁにぃぃぃぃっ!!??」

 

もしカイザーPMC理事が義体ではなく生身であれば、目が裏返ってしまうほどの衝撃を受けていたであろう叫びを上げた。

 

 

 

 

 

 

 

ー先生sideー

 

「ウォーグル! 【エアスラッシュ】!」

 

「フライゴン! 【りゅうのいぶき】!」

 

「ピジョット! 【たつまき】です!」

 

『ウォー!!』

 

『フラァイーーーーゴォォォォォォン!』

 

『ピジョートォ!!』

 

『どわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

正面の部隊が壊滅し、何が起こっているのか分からないカイザー兵士達は、突然のアビドス対策委員会の空からの奇襲で、完全に浮足立つ。

 

“ピカチュウ! 【アイアンテール】! ルカリオ! 【コメットパンチ】! リザード! 【ニトロチャージ】! カメール! 【アクアブレイク】! フシギソウ! 【タネマシンガン】!”

 

『ピカッ!』

 

『カルゥォッ!』

 

『リザー!』

 

『カメー!』

 

『ソウー!』

 

ピカチュウが尻尾で、ルカリオが星を乗せたパンチで、リザードとカメールが炎と水を纏って突撃し、フシギソウがタネをマシンガンのように撃ちまくる。

 

「ルガルガン! 【ドリルライナー】!」

 

『ルガルゥゥゥゥゥゥ!!』

 

シロコも撃ち、ルガルガンがドリル回転して突撃してくる。

 

「ゴロンダ。ドンカラス」

 

『ゴロォォォォ!!』

 

ーーーーバキッ!

 

『ガァァァァァ!!』

 

ーーーーシュバ!

 

「アブソル」

 

「ソルっ!」

 

ーーーーダダダダダダダダダダダダダダダダ!!

 

ーーーーズバァァァァァンン!!

 

さらに追い打ちをかけるように、〈ゲヘナ〉最強の風紀委員長とそのパートナーである四獣達の奮戦に、完全に混乱状態に陥っていた。

ドンカラスが【あくのはどう】で薙ぎ払い、ゴロンダが【バレットパンチ】で戦車一台を殴り飛ばすと、他の車両も巻き込んで一気に五台も粉砕し、ヒナを乗せたアブソルが【エアスラッシュ】を放ち、ヒナが『機関銃МG42・終幕:デストロイヤー』で包囲するように向かってくるカイザー兵士達とドンファン達を正確に撃ち抜いている。

 

ーーーーバラララララ・・・・!!

 

と、ソコで攻撃ヘリコプターが三機も飛んでくる。

 

「さっさと終わらせるわ。ーーーー皆」

 

『『『(コクン)』』』

 

ヒナが声を出すと、ソレだけで意図を瞬時に理解したアブソル達が頷くと、アブソルはゴロンダの方に向かって走り、ヒナが飛び降りるとゴロンダの手に乗り、

 

『ゴォロォッ!!』

 

ゴロンダが力を込めてヒナをヘリまで投げ、ヒナがヘリに向かって機関銃を撃ちまくり三機全てを撃破すると、ドンカラスがヒナの両肩を捕まえ急降下し、アブソルの背中に乗せ直す。

 

「ウッソ〜・・・・あんなに強いんだ、風紀委員長達って・・・・」

 

「ポケモン達との連携も凄いです♪ 本当に頼りになりますね♧」

 

「敵に回したくないですね・・・・」

 

「ん。いつか手合わせしたい」

 

“(ヒナはカッコいいなぁ)”

 

と、話しているが、基地に残された戦車やヘリ、更に兵士達もゾロゾロと現れる。

 

「先生に教えていただいた座標はもう目の前なので、もう少しの辛抱です・・・・!」

 

「まだまだ行けますよ〜!」

 

アヤネがそう言うと、ノノミが元気に返す。

カイザー兵士と兵器一団が迫るその瞬間。

 

ーーーードゴォォォォォン!!

 

空からの飛んできた砲撃に、カイザー兵士達が吹き飛んだ。

 

「!? あれは・・・・」

 

「支援射撃?」

 

「・・・・〈トリニティ〉が所有するL118牽引式榴弾砲ね」

 

アヤネとシロコが驚くと、ヒナが説明する。

そして次にドローンが飛んできて、そこから映像通信がされ、一人の女の子が現れた。

 

《あ、あう・・・・わ、私です・・・・》

 

「(紙袋・・・・?)」

 

「あっ! ヒフーーーー」

 

《ち、違います! 私はヒフミではなく、『ファウスト』です!》

 

「・・・・・・・・」

 

そう、セリカの言葉を遮って現れたのは、阿慈谷ヒフミではなく、『覆面水着団のリーダー ファウスト』であった。ヒナと四獣は首を傾げ、アヤネは何とも言えない顔となったが。

 

「わあ、ファウストさん! お久しぶりです! ご自分で名前を言っちゃってましたが、ソコはご愛嬌と言う事で☆」

 

《あ、あれ!? あぅぅ・・・・!》

 

ノノミの言葉に、ヒフーーーーファウストは困った様な涙目になるが、すぐに元に戻して話をする。

 

《その、このL118は、トリニティの牽引式榴弾砲ですが・・・・と、〈トリニティ総合学園〉とは一切関係ありません! 射撃を担当している皆さんにも、そう伝えておきましたので・・・・》

 

以前アビドスの襲撃の謝罪の為に来たと言う体でいるヒナと違い、〈トリニティ〉がアビドスに兵力を向かわせる為に、ヒフミは自分達はトリニティの生徒ではないと言う事にしているようだ。

 

《す、すみません、これくらいしかお役に立てず・・・・》

 

「ううん、凄く助かった」

 

「はい! ありがとうございます、ファウストちゃん!」

 

“来てくれてありがとう、ファウストさん!”

 

事前にヒフミに、トリニティからの援護を頼んでいた先生に、シロコとノノミはお礼を言う。

 

《あはは・・・・えっと。皆さん、が、頑張って下さい・・・・!》

 

そう言って、ファウストは通信を切った。

 

「火力支援の直後の突撃、定石通りだね」

 

「はい! 敵は砲撃により混乱状態です、今の内に突破しましょう!」

 

“・・・・良し、皆行こう!”

 

そして先生と対策委員会、そしてヒナと四獣達は、現れるカイザー兵士達を薙ぎ払いながら、どんどん奥へと突き進んでいく。パラドックスポケモンも、カイザーPMC理事も出てこない状況に、少し違和感を感じるが。

そしてーーーー。

 

「目標の座標地点に到着! この辺りに、ホシノ先輩が閉じ込められている筈です! この周囲の何処かに、きっと・・・・!」

 

「・・・・・・・・」

 

「ここは・・・・」

 

「・・・・ここ、『学校』?」

 

「この痕跡は、『学校』ね」

 

“まさか、ここが、この砂漠の真ん中にある学校が・・・・?”

 

アヤネの言葉に、全員がその施設を見て思わず呟いた。

 

「ーーーーああ。ここは、『本来のアビドス高等学校の本館』だ」

 

『!!』

 

全員が声がした方に目を向けると、カイザー兵士を引き連れたカイザーPMC理事が現れた。

 

「・・・・・・・・」

 

「アンタは・・・・!」

 

シロコとセリカが、敵意剥き出しで睨みつけるが、カイザーPMC理事も、その眼光に、激しい憎悪を宿らせ対策委員会を、もっと正確に言うと、先生を睨みつけていた。

 

「よくぞここまで来たものだ、アビドス対策委員会」

 

後ろにゾロゾロとカイザー兵士と、幾つもの大きなコンテナを引き連れてカイザーPMC理事はそう言う。

 

「敵の増援多数・・・・! この数・・・・恐らく敵側の動ける全兵力が・・・・。カイザーPMCはきっと、ここで総力戦に持ち込むつもりです・・・・!」

 

“(と言う事は、あのコンテナの中には、パラドックスポケモン達が・・・・)”

 

アヤネの言葉に先生はコンテナを鋭く見据えると、カイザーPMC理事は声を発する。

 

「砂漠化が進行し、捨てられたアビドスの廃墟・・・・ここが、元々はアビドスの中心だった。・・・・かつて〈キヴォトス〉で一番大きく、そして強大だった学校の残骸が、この砂の下に埋もれている。〈ゲマトリア〉は、ここに『実験室』と『時空転移装置』を立てる事を要求した」

 

「『実験室』・・・・!?」

 

「『時空転移装置』・・・・?」

 

“その『時空転移装置』で、パラドックスポケモン達を呼び寄せたんだな?”

 

「生憎、『時空転移装置』は『エンジンのない車』のような状態だったが、『エンジンとなるもの』を使って、漸く動かせるようになったよ」

 

セリカとヒナが首を傾げ、先生とカイザーPMC理事の間で、当人達にしか分からない話がされた。恐らくその『エンジンとなるもの』こそ、黒服の言っていた『時空間の特異点』なのだろう。

 

「そんな事よりも、ホシノ先輩はどこですか!?」

 

「あの副生徒会長なら、向こうの建物にいる。もしかしたら、既に『実験』が始まっているかも知れないが・・・・」

 

「・・・・っ!」

 

「彼女の元に行きたいのであれば、私達の事を振り切って行けば良い。君達にソレが出来るなら、の話だがな!」

 

ーーーーパチンッ!

 

カイザーPMC理事が指を鳴らすと、コンテナが開かれ、ソコから見た事あるポケモンの面影がある、別のポケモン達が現れた。

 

“パラドックスポケモン!?”

 

驚く先生に、カイザーPMC理事は、原始的な姿をしたポケモン達を指した。

 

「そう。紹介しよう。先ずは古代からーーーー『Aー02・サケブシッポ』。『Aー03・アラブルタケ』。『Aー04・ハバタクカミ』。『Aー05・チヲハウハネ』。『Aー06・スナノケガワ』。『Aー07・トドロクツキ』だ」

 

現れたのは、『ふうせんポケモン・プリン』によく似ているが、プリンよりも二回り大きく、さらに前髪状の部分が異様に長く伸びており、後ろに流してポニーテールのような髪型にし、体つきは特に両足が発達していて指が3本に分かれているのがしっかり確認可能。口からは牙も覗き、臀部にも現代種には無かったごく短い尻尾が生えている『パラドックスポケモン・サケブシッポ』。

 

『きのこポケモン・モロバレル』に似ているが、モロバレルよりも大きく、目隠れのように笠から生えた草、笠のイボと植物のような特徴に加えて牙が並んだようなギザ口に小さい四本足と長い尻尾と草食恐竜のような下半身をした『パラドックスポケモン・アラブルタケ』。

 

『よなきポケモン・ムウマ』に似ているが、身体は大きく髪状の部分が長く伸びて、二対四本の翼のような束になっており、頭頂部には赤い鶏冠のような突起物も生え、下部も鳥の脚に見える尖った形の『パラドックスポケモン・ハバタクカミ』。

 

『たいようポケモン・ウルガモス』に似ているが、これまた一回りも二回りも大きく、まるで恐竜を思い起こさせるフォルムをし、大きな六枚の翅は上側が大きく伸びた背ビレ状のようで、細い腹部は先端の突起も相まって尻尾に見え、体は白い毛で覆われており、ウルガモス以上に大きな翅が生えていながら飛行能力は無いようで、四肢を器用に使ってノソノソと歩行する『パラドックスポケモン・チヲハウハネ』。

 

『じしゃくポケモン・レアコイル』に似ているが、まるで四足体型の恐竜のような異質な姿をし、 大きく伸びた下部のU字磁石が四肢となり、形を変えながら歩行し、もう一方のU字磁石は背ビレのように後ろへ配置され、六本のネジが連なった尻尾がある他、上のコイルは目の周りに刺青のような模様と、見える口があり、各部に付着しているのは毛ではなく、砂鉄のような『パラドックスポケモン・スナノケガワ』。

 

最後に現れたのは『ドラゴンポケモン・ボーマンダ』に似ているが、ボーマンダと比べると前脚が大きく肘に当たる部分がはっきりしており、更に目を引くのは、ボーマンダよりも大きい両翼の形は鳥を思わせるが、黒い尾羽で繋がり、まるで三日月の様なシルエットになりボーマンダよりも凶暴な気配を漂わせている『パラドックスポケモン・トドロクツキ』。

 

「ん。これが、古代のポケモン達・・・・」

 

「な、何か、凶暴そうなんだけど・・・・!?」

 

「確かに、私達の知ってるポケモン達の『ご先祖さま』って感じがしますね・・・・」

 

シロコとセリカとノノミがそう言うと、カイザーPMC理事は更に、機械的な姿をし、ミライドンとアイファンのように金属質のような光沢にモニターのようなドット表示の目をした未来のパラドックスポケモンを紹介した。

 

「次は未来ーーーー『Fー02・テツノツツミ』。『Fー03・テツノカイナ』。『Fー04・テツノコウベ』『Fー05・テツノドクガ』『Fー06・テツノイバラ』『Fー07・テツノブジン』だ」

 

最初に紹介されたのは、『はこびやポケモン・デリバード』をブリキの人形のようにし、デリバードにもある袋状の尻尾を持ち、スキー板じみた形状の足で素早く滑り回る。 この尻尾はワイヤーで繋がっている『パラドックスポケモン・テツノツツミ』。

 

『つっぱりポケモン・ハリテヤマ』に似ているが、ハリテヤマよりもシャープな身体をし、とてつもなく分厚く、内側が発光している鉄板のような掌が特徴だろう。その手は本体とは繋がっておらず独立して浮いており、自在に動かしているそのポケモンが『パラドックスポケモン・テツノカイナ』。

 

『きょうぼうポケモン・サザンドラ』をロボット化したような姿をしており、サザンドラに入っているマゼンタの部位が発光体で、三つの頭部も下顎以外の全てが丸々ディスプレイとなっている。頭部の青い表皮すらディスプレイの発光色で再現されている他、両腕の頭部が胴体と直に繋がっていない『パラドックスポケモン・テツノコウベ』。

 

次はまたもやウルガモスに似ており、まるでウルガモスと人工衛星が合体したサイボーグのような姿をしている。 体は鋼鉄、腹部はカーボンのような材質であり、発光部位に当たる翅はビットのように体から独立して浮遊している。ウルガモスと同じバツ状の目の『パラドックスポケモン・テツノドクガ』。

 

次はバンギラスに良く似ているが、まるでバンギラスをそのままロボットにしたような外見で、身体の至る穴からエネルギーが黄緑色に発光している。何も無いと思われる背中から、トゲのようなエネルギーが突出する事で、現代のバンギラスのようなトゲ付きの背びれのようなものが形成されている『パラドックスポケモン・テツノイバラ』。

 

最後は〈ミレニアム〉のユウカとノアのパートナーであるサーナイトとエルレイドを掛け合わせてロボットにしたような外見をし、頭部の形状はサーナイトの内側にカールした後ろ髪、エルレイドのトサカ、キルリアのおさげを思わせる円錐状の器官などが見られ、腰の方も丸みを帯びつつもスカートのようであり、全体的に白の比率が高い配色や赤く輝く刃を持った『パラドックスポケモン・テツノブジン』。

 

“ミライドンやアイファンと同じ、未来のポケモン達か・・・・(ユウカとノアのサーナイトとエルレイドが、あのテツノブジンってポケモンを見たらどんな反応するかな?)”

 

「ウルガモスは古代と未来の姿があるんですね。何か機械的で、冷徹な雰囲気があります・・・・」

 

「(・・・・アブソル達のパラドックスポケモンはいないんだ)」

 

アヤネがスマホロトムのポケモン図鑑アプリに映されたウルガモスと、チヲハウハネとテツノドクガを見比べ、先生とヒナは内心呑気な事を考えていた。

すると、カイザーPMC理事は、勝利を確信しているかのように声を発する。

 

「どうかね? この威圧感。これが現代の人間達に飼い慣らされた腑抜けと違う。太古と未来の化け物だ。君達に勝てるかな?」

 

しかし、彼女達は怯まない。アヤネはアイファンを出した。

 

『ルドンファン!』

 

「相手のパラドックスポケモンは十二体。一人あたり、一体か二体を相手取るしかありません。周囲にいるカイザー兵士やドンファン達まで相手にすると、この包囲を抜け出すのは容易ではありませんね・・・・」

 

「・・・・ルガルガン」

 

『ガルッ』

 

シロコとルガルガンが前に出て、自分達に任せろと言おうとしたその時。

 

ーーーードカアアァァァァァン!!

 

突然の爆発が、カイザー基地を襲った

 

「また爆発!? こ、今度は何ですか?」

 

アヤネが驚いて周囲を見るとソコには、見覚えのある十二の影。そう、彼女達は、

 

「じゃーん! やっほ〜☆」

 

『ウホホ〜!』

 

『ギャァァ!』

 

「・・・・・・・・」

 

『ニャォン』

 

『クァァァ』

 

「お、お邪魔します!」

 

『マタドガ〜ス』

 

『キュァァァ』

 

「べ、便利屋の皆さん・・・・!?」

 

ーーーー『便利屋68』であった。

 

「ドラピオン達に案内されてやーっと追いついた! しかも、うわーっ! アレが噂のパラドックスポケモン? もしかして大事なシーンに割り込んじゃった感じ?」

 

「・・・・ふん。コッソリ助太刀しようと思ったのに、そう上手くいかなかったわね」

 

『バフッ』

 

『ガァゥッ!!』

 

ムツキがパラドックスポケモン達を見てはしゃぎ、アルはやれやれと肩を落とす。

 

「あ、あんた達・・・・!」

 

「このタイミングで登場、と言う事は・・・・!」

 

「・・・・成る程、そう言う事だね」

 

対策委員会が期待の眼差しを便利屋に向けた。

 

「・・・・ん? 何、この期待に満ちた目線は?」

 

「社長、何か嫌な予感がするから、先ずは状況を整理してから・・・・」

 

ムツキとカヨコが対策委員会の視線に嫌な予感を感じるが、アルは不敵な笑みを浮かべて口を開く。

 

「・・・・ふふっ、勘だけは鈍っていないようね、対策委員会。私達がここに来た理由なんて、決まってるでしょう?」

 

そしてアルは、大仰にコートを翻して云う。

 

 

 

 

「ここは私達に任せて、先に行きなさい!!!」

 

 

 

 

 

『!!!』

 

「・・・・はあ」

 

『『・・・・・・・・』』

 

予想通りの言葉に、対策委員会は顔を喜色に染め、ムツキは苦笑し、カヨコは溜め息を吐き、マフィティフとガチゴラスが、トレーナーのアルに代わって便利屋の皆に頭を下げた。

 

 

 

 

ーアルsideー

 

そして、当のアルは心の中でーーーー。

 

「(言っちゃったああああぁぁぁぁーーーー!!!!)」

 

やはりと言うか、白目を剥いて絶叫していた。

そして、そんなアルの内心に構わず周囲は動き始める。

 

「うっわー・・・・ソレは惚れちゃうよ、アルちゃん・・・・」

 

「さ、流石です! い、一生ついていきます! アル様!!」

 

ムツキとハルカはテンション高くなり、ポケモン達もやる気になる。

 

「・・・・もうっ。べ、別に、お礼は言わないからねっ!! でも、全部終わったら・・・・その時は一緒に、ラーメンでも食べに行くわよ、便利屋!!////」

 

「はい、このご恩は必ず!」

 

「ありがとうございます!」

 

「ん、ありがと」

 

“・・・・皆、『コレ』一応渡しておくから、マズイと思ったら使ってね”

 

対策委員会と先生は、便利屋にお礼を言い、先生が便利屋に『あるアイテム』を渡すと先を急いで進んだ。

 

「はあ・・・・こうなったら仕方ないか」

 

すっかり貧乏クジな役回りが板についてしまった現状に、カヨコは嘆きながらも思考を巡らせる。

 

「い、勢いに任せちゃったけど、この後はどうしたら・・・・!? 攻撃!? いや、逃げ・・・・!?」

 

「あはははは! 面白くなってきたね、アルちゃん! あんなにカッコいい台詞言っちゃったら、もうやるしかないでしょ!」

 

ヘタレ始めるアルに、ムツキはテンションアゲアゲで、好戦的な笑みを浮かべる。

 

「ーーーー手伝ってあげるわ」

 

「ん?ーーーーげぇっ!? ひ、ヒナァっ!!!???」

 

不意に声をかけられてソチラに顔を向けると、ヒナと四獣達が立っていた。

 

「げぇっとはご挨拶ね」

 

「な、何であなたがっ!?」

 

「先生の手助けよ。ソレに、一応貴方達もウチの学校の生徒達だしね」

 

「ーーーー私達も、手伝います!!」

 

するとまた、別の場所から声が響き、一同が振り向くと、バギーバイクに乗ったファウストとその隣に現れたガルーラ。ゼブライカの背に乗ったユウカとサーナイトが現れた。

 

「なっ! あ、貴方はーーーー『覆面水着団のリーダー ファウスト』!!」

 

「〈ミレニアム〉の『セミナー』、早瀬ユウカね?」

 

憧れの『覆面水着団』のリーダーの登場に、アルは目を輝かせ、アコから聞いた事のある〈ミレニアム〉の役員を見て、ヒナが呟く。

 

「漸く周りの部隊を倒して、先生の手助けに駆けつけたら、噂のパラドックスポケモン達と遭遇するなんて、『エンジニア部』の皆に良いデータを送れそうね!」

 

「び、微力ながら協力します!!」

 

「うっわー! これなら何とかなるかも!ーーーーじゃっ、始めようかっっ!!!!」

 

ムツキが叫ぶと同時に、パラドックスポケモン達と、カイザーPMCが一斉に襲い掛かってきた。・・・・カイザーPMC理事の姿が、いつの間にか消えていたが。

 

 

 

 

 

 

ーカヨコsideー

 

カヨコはアラブルタケとテツノツツミが襲い来る。

 

『『ーーーー!!』』

 

アラブルタケは【あばれる】でレパルダスを攻撃しようとし、テツノツツミはワイヤーで繋がっている尻尾を移動させて砲台のようにすると、【れいとうビーム】をラムパルドに放つ。

 

『ニャッ!!』

 

『クゥゥゥ!!』

 

レパルダスはバックステップで回避するが、毒の胞子が舞っているせいか迂闊に近づけない。ラムパルドも【れいとうビーム】に耐えている。

 

「タイプは『くさ』と『どく』。『こおり』と『みず』って所か・・・・。レパルダス! 距離を開けて【バークアウト】! ラムパルド! 【げんしのちから】!」

 

迫るカイザー兵士を倒しながら、カヨコが指示を出す。

 

『ニャァア!!』

 

『クァァァ!!』

 

レパルダスとラムパルドがそれぞれの技を繰り出すが、アラブルタケもテツノツツミも殆んどダメージを受けていない。

 

「・・・・厄介だね」

 

思ってた以上の強敵に、カヨコは渋面を作ってしまう。

 

 

 

 

 

 

ーハルカsideー

 

ハルカのガラルマタドガスとトリデプスが相手取っているのは、チヲハウハネとテツノドクガ、ウルガモスの古代と未来のパラドックスポケモンであった。

 

「う、ウルガモスのご先祖さまと子孫って事は、基本は『ほのお』と『むし』って事ですよね・・・・?」

 

『『ーーーー!!』』

 

どう攻めるべきか迷っていたハルカに構わず、テツノドクガがビットのように浮遊させていた六枚の翅から【チャージビーム】を放ち、チヲハウハネは【ニトロチャージ】で突っ込んでくる。

 

「っ、マタドガス避けて! トリデプス【こらえて】!」

 

『マタドガス〜』

 

『キュァァァ!!』

 

ガラルマタドガスがガスを噴射しながらビームを回避し、トリデプスがチヲハウハネとぶつかり踏ん張る。

が、テツノドクガは翅を動かして、縦横無尽にビームを放ち、ガラルマタドガスに反撃を与えない。重量の重いトリデプスも、徐々にだが後ろに押されていく。

 

「あわわ! ま、マズイかもです・・・・!」

 

ハルカが顔を青ざめていく。

 

 

 

 

 

 

ームツキsideー

 

ムツキとエテボースはプテラの背に乗って空を飛ぶと、先に飛んでいたトドロクツキとハバタクカミと空中戦を繰り広げる。

 

「うわっとぉ! 凄い迫力だね! プテラ【ストーンエッジ】! エテボース【アクロバット】!」

 

『ギャァァァ!』

 

『ウキッ! ウッキャホォォ!!』

 

プテラが岩を生み出してトドロクツキに向けて打ち出し、エテボースがプテラの尻尾を足場にして飛び跳ねてハバタクカミに向かって攻撃するが。

 

『ーーーー!!』

 

『!!』

 

何と、トドロクツキは急旋回して回避し、ハバタクカミは影の中に消え、回避されたエテボースが地面に落下する。

が、寸前でプテラも急降下し、地面スレスレでムツキがエテボースをキャッチした。

 

「うわ~、コレってまさか・・・・!」

 

しかしムツキが嫌な予感がして、上を見ると凄まじい勢いで急降下してくるトドロクツキと、影から迫ってくるハバタクカミの存在に気づいた。

 

「【ドラゴンダイブ】と【ゴーストダイブ】・・・・ヤバいね!」

 

急いでプテラを回避させようとするが、影から現れたハバタクカミに妨害される。

そしてーーーー急降下したトドロクツキが、ムツキ達を襲い、爆発したように砂が天上に噴き上がった。

 

 

 

 

 

ーヒナsideー

 

ヒナはアブソルに乗ったまま、カイザー兵士と兵器、ポケモン達を蹴散らしていくが、テツノカイナと戦うゴロンダと、テツノコウベと空中戦をするドンカラスに目を向けていた。

 

『ーーーー!!』

 

テツノカイナが宙に浮いた分厚く発光している掌に電流が流れ、自在に動かして【かみなりパンチ】を繰り出す。

 

『ゴロロっ!!』

 

しかし、ゴロンダもゲヘナ風紀委員長の手持ちポケモン。上下左右から繰り出される掌を、その巨体から想像できない軽やかな動きで躱し、捌いていきながら後ろに退いていく。

 

『ーーーー!!』

 

テツノコウベは身体に繋がっていない二つの首をロケットパンチのように射出し、ドンカラスの身体に噛み付く。

 

『ガガ!!』

 

「・・・・・・・・」

 

ヒナがゴロンダとドンカラスに指示を出そうと声を上げようとする。

しかしーーーー。

 

『ソル!』

 

アブソルが待ったをかけた。

ヒナがアブソル達に指示を出す事は殆んどない。それはトレーナーとしての責務放棄などではない。ヒナはアブソル達に全幅の信頼を寄せ、アブソル達もヒナの信頼に応えようと、ヒナの負担をなるべく軽減させようと自発的にバトルを行う『おまかせバトル』をしているのだ。

 

「・・・・・・・・」

 

ヒナはゴロンダとドンカラスを見やると、二匹はニヤリと笑い、「心配するな」と言わんばかりの顔になる。

 

「(コクン) 任せたよ、二人とも」

 

『『!!』』

 

ヒナの言葉を聞いた瞬間、ゴロンダは迫りくる掌を裏拳で吹っ飛ばすと、掌から離れたテツノカイナに速攻で近づき、【ローキック】を叩き込んだ。

ドンカラスは身体を回転しながら上昇すると、二つの首を振り払うと、【アクロバット】でテツノコウベの胴体に急降下でぶつかる。

 

『『!?』』

 

二体のパラドックスポケモン達は地面にゴロゴロと転がる。がしかし、すぐに起き上がって臨戦態勢を取り、ゴロンダとドンカラスは合流する。

 

『ゴロロゴロ・・・・!』

 

『ガァ、ドンガガ♪』

 

ゴロンダがテツノカイナの掌が掠ったのか、親指で口元を拭うとフッと笑みを浮かべ、「久しぶりに歯応えのある相手だぜ・・・・!」と言わんばかりに、ドンカラスも「あぁ、面白くなってきたね♪」と言わんばかりに笑みを浮かべて、戦闘を再開した。

 

「・・・・アブソル、早く終わらせるわよ」

 

『ソル』

 

ヒナは早くゴロンダとドンカラスに合流しようと、カイザー兵達を蹴散らしていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーユウカsideー

 

「・・・・えぇと、これが・・・・レアコイルの古代の姿で・・・・。こっちが、サーナイトとエルレイドの未来の姿・・・・?」

 

『サナサ・・・・』

 

ユウカとサーナイトは、スナノケガワとテツノブジンを見て、何とも言えない顔をしていた。恐らくドローンでオペレートしているノアとエルレイドも、苦笑しているだろう。

自分達のパートナーの未来の姿は勿論だが、でんきタイプポケモンによる発電施設で、日夜働いてくれているレアコイルの太古の姿に、シュールさを感じてならないのだ。

 

『『ーーーー!!』』

 

と、呑気な事を考えている場合ではなく、スナノケガワはU字磁石の両足を動かして【トライアタック】で突撃し、テツノブジンも飛び出して両腕の刃を光らせ【サイコカッター】で斬りつけようとする。

 

『サー!』

 

『ブルル!』

 

サーナイトがテツノブジンの前に出て、【サイケこうせん】を放ち、ゼブライカが【けたぐり】で迫りくるスナノケガワを迎撃した。

 

「サーナイト! ゼブライカ!」

 

が、テツノブジンは両腕の刃を交差させて光線を防ぎ、スナノケガワはゼブライカの攻撃を受けてなお止まらない。

それどころか、スナノケガワはそのまま両足で地面を何度も踏み付け、ゼブライカとサーナイトの足元の地面を振動させた。

 

「っ! 【じならし】!? ゼブライカ! サーナイト! すぐに離れて!!」

 

【じならし】は敵味方関係なく攻撃するから、ダブルバトルでは使われない。しかし、テツノブジンは今サーナイトとの技のぶつかり合いで空中におり、その影響を受けない。

 

『サー!?』

 

『ヒヒィィン!!』

 

サーナイトと、効果抜群のダメージを受けたゼブライカは後ろに吹き飛ぶ。

 

「二人とも!」

 

ユウカか駆け寄り、サーナイトに『いいキズぐすり』を、ゼブライカに『すごいキズぐすり』をかけて回復させた。

その間にも、スナノケガワとテツノブジンは、ゆっくりと近づいてくる。まるで獲物をじっくりと痛めつけてから仕留める狩人のように、まるで無機質に敵対する相手を排除する機械のように。

 

「くっ、個々の実力も能力も、私達を上回っているって言うの?」

 

ユウカは渋面を作りながら、手首と懐から『アイテム』を取り出した。

 

 

 

 

ーファウスト(ヒフミ)sideー

 

「はぅぅ〜、私達の相手、滅茶苦茶強そうですよぉ〜」

 

『ガルガルラ』

 

『カルッカルッ』

 

涙目になるファウスト‹ヒフミ›に、ガルーラ親子は「しっかりしな」と言いたげに声を上げる。

しかし、ファウスト‹ヒフミ›が脅えるのは仕方ないと言える。目の前にいるバンギラスの未来の姿、テツノイバラはそれほどの威圧感のある相手なのだ。

 

『ーーーー!!』

 

テツノイバラが雄叫びを上げると、背中のトゲがミサイルのように飛び、ファウスト‹ヒフミ›達に襲いかかる。

 

「み、【ミサイルばり】!?(ヒョイッ)うわぁっ!!」

 

慌てるファウスト‹ヒフミ›の首根っこを掴んでお腹の袋に詰めたガルーラは、すぐにトゲを回避する。

 

『ーーーー!!』

 

『ガルっ!? ガァァァァァァ!!』

 

「ガルーラ!? きゃっ!」

 

テツノイバラがガルーラに突撃し、ガルーラは押し出され、砂に埋もれた電車に叩きつけられた。袋の中にいるファウスト‹ヒフミ›も小さく悲鳴を上げた。

 

『ーーーー!!』

 

ガルーラの肩と顔を押さえつけたテツノイバラは、口のキバに電流が流れ【かみなりのキバ】を繰り出そうとした。

 

「こ、子ガルーラ・・・・」

 

『ーーーーカル!!』

 

が、目を少し回したファウスト‹ヒフミ›が名を呼んだその瞬間、袋の中にいる子ガルーラが飛び出し、テツノイバラの顎に【ずつき】をお見舞いした。

 

『!!??』

 

『っ! ガァラー!!』

 

予想外の攻撃に、一瞬力が緩み、ガルーラがテツノイバラの腕を振り払って脱出した。

 

「(フルフル)ガルーラ! 【かわらわり】!」

 

『ガラーッ!!』

 

頭を振って正気に返ったファウスト‹ヒフミ›が指示を出すと、ガルーラが拳をテツノイバラの脳天に叩きつけた。

 

『・・・・!!』

 

が、テツノイバラはそれを受けても怯まず襲い掛ってきた。

 

『ガラッ!?』

 

「きゃっ!!」

 

その勢いでガルーラはバランスを崩し、ファウスト‹ヒフミ›も袋から出て地面に尻餅をついた。

 

「あいたたた・・・・っ、ガルーラ!」

 

ファウスト‹ヒフミ›が目を向けると、ガルーラは子ガルーラと共に、テツノイバラとバトルを繰り広げていた。

 

「あうぅぅ、ナギサ様から、【もしもの時は使ってください】って言われてた『もの』があって、良かったかもです・・・・」

 

 

ファウスト‹ヒフミ›は懐から、『アイテム』を取り出した。

 

 

 

 

 

 

 

ーアルsideー

 

「・・・・何で・・・・」

 

ガチゴラスの頭の上で、ガチゴラスと共にカイザー兵士達を相手にしていたアルは、マフィティフと対峙しているパラドックスポケモンを見て思わず呟いた。

 

「何で私のマフィティフの相手が、プリンなのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」

 

マフィティフと戦おうとしているサケブシッポを見て、思わず声を上げてしまうアル。

カヨコもハルカもユウカも、手強そうなパラドックスポケモンに苦戦し、ギリギリ回避できたムツキと、ファウストは強敵感が半端ない相手をし、あのヒナの手持ちポケモン達すらも手こずるポケモンばかりなのに、自分のマフィティフの相手はこんなちょっとワイルド系なプリンなんてカワイイ系なんて、アウトローなハードボイルドを目指すアルが叫ぶのも仕方ないと言えるだろう。

まぁ、だったら他のパラドックスポケモンが良かったかと聞かれたら返答に困るだろうが。

 

『ーーーーーーーー!!!!』

 

すると、アルの絶叫に対抗心を出したのか、サケブシッポが雄叫びを上げた。その雄叫びによる振動波が、マフィティフだけでなく、アルにガチゴラス、更にはカイザーPMC側にも被害を出していた。

 

「えっ!? ちょっ、なによこの音波!? 【ばくおんぱ】!?」

 

【ばくおんぱ】ではない。ただ単純にサケブシッポの声量から放たれる音の振動である。

 

『ーーーー!!』

 

「ーーーー!!」

 

その振動に、マフィティフも身体をよろけさせるが、すぐに起き上がり、アルも指示を飛ばすが、サケブシッポの声が邪魔で聴こえていない様子であった。

 

『・・・・・・・・』

 

マフィティフがアルを見ると、アルはハンドサインで指示を出した。

 

「(マフィティフ、うるさいから【ハイパーボイス】でお返してやりなさい!)」

 

『(コクン)ーーーーバフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!』

 

サケブシッポに対抗し、マフィティフも【ハイパーボイス】を放って相殺した。

 

「ーーーーあぁ、やっと自分の声が聞こえる」

 

そうこう言っていると、他の便利屋メンバーが集まり、相手をしていたパラドックスポケモン達も集まってきた。

 

「えぇぇっ!? いつの間にか一箇所に集められてるっ!?」

 

「ごめ〜んアルちゃん、この子達かなり手強くてさ。プテラは無理に回避したからもう飛んで逃げる事も難しくてさ・・・・」

 

「すすすす、すみませんアル様! 今から特攻して倒してきます!!」

 

「落ちついてハルカ。それにしても、本当に厄介だね、カイザーがこの子達を大量に呼び寄せて、〈キヴォトス〉にテロを起こそうなんて思い立つ訳だよ」

 

「・・・・皆、ポケモン達は?」

 

「全員もう限界に近いね。向こうにもダメージは行ってるけど、こっちの方が重体・・・・」

 

周りを見ると、便利屋のポケモン達はガチゴラス以外、息が上がっており、あと少ししか戦えないのが容易に分かる。

他を見ると、ヒナはカイザー兵士達を全滅させ、ゴロンダとドンカラスに向かっていた。〈ミレニアム〉とファウストは、懐から『アイテム』を取り出すのを見て、アルも先程先生から渡された『アイテム』を便利屋メンバーに渡した。

 

「おお、アルちゃんコレって!?」

 

「先生からの餞別よ。ありがたく使わせてもらいましょう!」

 

アルが、便利屋が、ユウカとファウストがその『アイテム』、『黒いオーブ』を掲げた瞬間、目映い光が戦場を包みこんだーーーー。

 




はい。対策委員会とパラドックスポケモンの戦いを期待してくれていた皆さん、申し訳ありません! 便利屋と助っ人の皆さんにしてもらいました。
それと、パラドックスポケモン達を結構強くしました。ヒナの手持ち達も、本気にならないと危ない相手にしないと、面白味に欠けると思ったので。
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