ポケモンアーカイブ   作:BREAKERZ

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アズサの敗走 混迷の〈トリニティ〉

ーサオリsideー

 

「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

ーーーーダンダンダンダン!!

 

『エデン条約』を奪い、多くの人やポケモンを傷つけ、更には先生を撃ったサオリに挑むアズサは立ち向かった。

だが・・・・。

 

「ふぅ・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

「あ、あぁ・・・・い、痛そうですねぇ・・・・」

 

『『・・・・・・・・』』

 

『ルガ』

 

ミサキとアツコとヒヨリ、更に彼女達の手持ちポケモン達は、最初からこの結果を分かっていると言わんばかりアズサに憐れみの視線を送る。サオリのパートナーのヘルガー(色違い)は、ニヤリと笑みを浮かべていた。

 

「・・・・相変わらず未熟だ。何も考えずに突撃とは、正気かアズサ?」

 

アズサを床に組み敷き、腕の関節を極めているサオリが冷徹にそう言った。

 

「お前の特技は『ゲリラ戦』、その中で相手の隙を突く事だ。ソレは自覚しているだろうに、私と正面から戦って勝てるとでも思ったのか?」

 

「ぐっ、うぅっ・・・・!」

 

アズサの真骨頂は、〈トリニティ〉に潜入時には『正義実現委員会』ですら手玉に取った『ゲリラ戦』であるが、アズサは激情に駆られサオリに制圧されていた。

 

「サオリ・・・・この『状況』、何が『目的』だ・・・・」

 

しかし、アズサは腕を極められてもなお、その目は死んでおらず、サオリ達の『目的』を問うのであった。

 

「・・・・ミサキ、残りの時間は?」

 

「あと5分ぐらい。そろそろ状況を把握して、両学園の予備兵力が到達する頃だと思う」

 

「十分だな・・・・起こせ」

 

サオリはミサキにこの場に留まれる時間を聞くと、ミサキは〈トリニティ〉と〈ゲヘナ〉の両校の予備兵力が来るまで5分だと言うと、サオリはアズサに『目的』を話せる時間には十分と判断し、アツコとミサキにアズサを起こさせる。

 

「お前が態々来てくれて、手間が省けた」

 

「・・・・・・・・」

 

アズサは鋭く睨みつけるが、サオリは意に返さなかった。

 

「お前の裏切りによって、多少『計画』にズレは生じたが・・・・まあ『誤差の範疇』だ。本来ならこの場に来るのは、ミカだと読んでいた。しかしあの『バカ』はもう使えない」

 

サオリはアズサが裏切った事で『計画』が多少ズレたが問題はなかったと語り、そして本来ならばミカがこの場に現れると考えていたがミカは檻の中であり、サラッとミカを馬鹿にしていた。

 

「となると『危険分子』はナギサだったが、幸いにも何の疑いも無く調印式に参加した。『シスターフッド』まで一気に処理できた事は、まあ予想外の成果だったな」

 

そして、〈トリニティ〉の『ティーパーティー』のリーダーであるナギサと『シスターフッド』の戦力を大きくに削れたのは、『アリウススクワッド』にとっては『嬉しい誤算』であったようである。

 

「・・・・何が起きてるのか、教えてやろう。私たちは『エデン条約』を奪い去った」

 

「・・・・・・・・」

 

「条約が締結される『古聖堂』に巡航ミサイルをねじ込み、邪魔者達を片付けた、そして条約の内容を捻じ曲げたのさ」

 

「・・・・・・・・」

 

「『理解できない』、と言う顔だな」

 

「・・・・アズサ、忘れた? 私達には『〈トリニティ〉としての資格』がある」

 

「・・・・・・・・」

 

サオリの言葉が理解できないアズサに、両隣で控えているミサキとアツコが説明する。アツコは黙っていたが。

 

「この『条約』は『第1回公会議』の再現。あの時までは各派閥がそれぞれ権力を持っていた。そして公会議当日、全ての派閥が集まって新たな〈トリニティ〉となった・・・・但し、私達〈アリウス〉を除いて。だからアリウス‹私達›は何も変わっていない。まだ『形式』としては、『権限』を持っている。『〈トリニティ〉と〈ゲヘナ〉の間で紛争が起きた際、『エデン条約機構‹Eden Treaty Organization›』がソコに介入し、紛争を解決する』・・・・コレが『エデン条約』。だがソコに、『エデン条約機構‹Eden Treaty Organization›はアリウススクワッドが担う』と書き添えた。ただソレだけ」

 

「そ、ソレだけでは大して、意味が無いように思えますが・・・・『戒律』は本物なので、『複製‹ミネシス›』できれば・・・・」

 

ミサキの説明にヒヨリが付け加えると、『ユスティナ聖徒会』の『複製‹ミネシス›』達が、『アリウススクワッド』の後方に整列した。

ソレを見て、今度はサオリが声を発する。

 

「『ユスティナ聖徒会』。『戒律の守護者』にして、〈トリニティ〉の伝統的な武力集団。正確にはその『複製‹ミネシス›』だが、『戒律を守護する存在』だ。即ち私達『ETО』を助ける事になる。〈トリニティ〉と〈ゲヘナ〉の敵対行動は、神聖なる『戒律』への違反行為。つまり『紛争の原因』であり、『鎮圧対象』だ」

 

「・・・・漸く理解した」

 

と、ソコで、アズサが得心を得たと頷いた。

 

「この襲撃は単に各学園の首脳陣を狙ったものでも無ければ、事態を混乱させる為のものでもない。『エデン条約の書き換え』・・・・ソレによって、あの『ユスティナ聖徒会‹不可思議な兵力›』を確保する事が『目的』だったのか・・・・」

 

『アリウススクワッド』の狙いは、この『ユスティナ聖徒会』を自分達の戦力にする事であったのだ。

 

「(スッ、ススッ、スーッ・・・・)」

 

「・・・・アツコ、それはできない」

 

「やめておけ、姫。今は無駄だ。アイツの意地を折るのはそう簡単じゃない・・・・前々からそうだろう?」

 

「・・・・・・・・」

 

アツコは手話でアズサに戻ってくるように伝える。しかし、サオリは彼女を再びアリウスに引き入れるのは無駄だと言い、彼女は残念そうに俯くのであった。

 

「・・・・その『意地』を、『思い』を、すぐ傍で煽る存在がいたんだろうな。この世界の『真実』を隠し、『事実』を歪めて、『嘘』を教える・・・・そんな『悪い大人』が」

 

サオリはアズサを裏切らせ、『意地』と『思い』を焚き付けた存在、『シャーレの先生』の事を口にした。

 

「まあ、その先生も既に片付けた。だから後はもうゆっくり教え直せば良い」

 

「・・・・っ!!」

 

しかし先生は既に撃ち殺したと言い、アズサは再び目を見開く。

 

「・・・・〈トリニティ〉では楽しそうだったな。あの生活は楽しかったか? 好きな人達と一緒にいる事、始めてパートナーとなり得そうなポケモンを育成する事、お前を理解してくれる人達と一緒にいる事は」

 

サオリは〈トリニティ〉でのアズサの様子を楽しそうだったと言うがーーーー。

 

「・・・・虚しいな」

 

と、静かに断言した。

 

「思い出せ。お前を理解して受け入れてくれるのは、〈アリウス分校‹私達›〉だけだ。此処がお前の『居場所』だ。お前はその『真実』から目を逸らし、『甘い嘘』に目が眩んだ。そしてその『弱さ』が、お前をこうして敗北させている」

 

更にサオリは、アズサの〈トリニティ〉で過ごしてきた日々を『虚しい』と吐き捨てる。サオリはそのせいで、アズサは弱くなったと言うが、まるで自分達の元に戻って来いと遠回しに言っているようにも聞こえる。

 

「・・・・私達を止めたいか? ならば“私の『ヘイロー』を破壊してみろ”、白洲アズサ」

 

「・・・・!」

 

ソレでも反抗の石を示すアズサに、サオリは自分の『ヘイロー』を破壊しろと言い出した。

 

「『条約』の『主体』である私達が存在する限り、この『戒律』は永続していくだろう。『ヘイロー』を壊しでもしない限りはな」

 

『エデン条約』を書き換えたサオリ達が死ねば、その『条約』は無効になると親切に教える。アズサがソレをできないと分かっているからなのだろう。

 

「今のお前に足りないのは『殺意』だ・・・・しかし、お前にそんな事ができるか? あのセイアの任務から逃げたお前が」

 

「・・・・っ!?」

 

「私たちを騙そうとしてまで、綺麗な場所に残ろうとする・・・・そんなお前には無理だよ。・・・・セイアもこの後、すぐに見つけ出す。お前の『後始末』はこっちでしてやろう」

 

「「「・・・・・・・・」」」

 

『『『・・・・・・・・』』』

 

サオリはセイアを殺せなかったアズサに殺意が足りないと断じた。そして、自分たちを騙し裏切ってまで守ったセイアの事も、『始末する』と言った。

サオリ以外のメンバーは目を伏せ、サオリのヘルガー(色違い)、ミサキのブーバーン、ヒヨリのアローラガラガラは黙って見ているのであった。

するとーーーー。

 

「・・・・『ぬいぐるみ』?」

 

サオリが、いつの間にかアズサが、何処からか眼鏡を掛けたアヒルかニワトリか識別できないポケモンのような生物のぬいぐるみ(インテリなペロロ様)をサオリに向かって投げた。

流石のサオリも苦し紛れか、ヤケになったと思い油断した次の瞬間、ヒュゥ〜と、一陣の風が吹きそして、

 

ーーーードカァァァァァァァァンン!!!

 

『っ!』

 

「っ!?」

 

突然ぬいぐるみが爆発し、ヘルガーがサオリに体当たりして退かし、アズサの近くにいたミサキは後ろで控えていたブーバーンが、アツコら袖口から出た『2つの炎の塊』が爆炎から庇った。『2つの炎の塊』はまたすぐにアツコの袖口に戻った。

そして爆発の中、アズサがこの場から逃げる姿がサオリの目に入った。

 

「また逃げる気か、アズサ!!」

 

その後ろ姿を睨みつけ、怒声を上げるサオリは、ヘルガー(色違い)に追跡を命じようとした。

が・・・・。

 

「ーーーーリーダー、『ティーパーティー傘下の砲撃部隊』が来たみたい。予想より早かった」

 

ミサキが砲撃部隊がやって来た事を話す。

 

ーーーードゴォォォォォォォォン!!

 

ソレと同時に、何処からか砲撃音が響き、更に近くの建物に砲弾が当たって爆発し、爆風に『アリウススクワッド』が煽られる。

 

「反対側から『50mm追撃砲』・・・・『ゲヘナ風紀委員会』の予備戦力かな。コッチも想像以上に早い、あのヒナがいない状況でも・・・・」

 

どうやら〈トリニティ〉と〈ゲヘナ〉から挟撃を受けているようであった。

 

 

 

 

 

ーモブsideー

 

砲撃を行なっている〈トリニティ〉側。

 

「ーーーー先程〈ゲヘナ〉から後ろから刺されたと言う報告が! 彼女達を一刻も早く、始末せねば・・・・!!」

 

「調印式会場にミサイルを打ってくるだなんて、〈ゲヘナ〉の連中は何処までも・・・・!」

 

『ティーパーティー』の護衛部隊隊長の言葉を聞いて、『正義実現委員会』の部員は〈ゲヘナ〉への怒りを顕にした。

 

「・・・・! 前方に〈ゲヘナ〉の擲弾兵部隊を発見!」

 

〈トリニティ〉は『エデン条約』は〈ゲヘナ〉によって滅茶苦茶にされたと思い込んでいるようである。

 

 

 

 

 

 

 

ーアコsideー

 

「ーーーーよくも、よくも委員長を・・・・っ! 絶対に許しません! 〈トリニティ〉を蹴散らして、一刻も早く委員長を見つけねば・・・・! 後方部隊は、他の負傷者の捜索と救助を! 私はすぐに・・・・!」

 

「行政官、傷口が・・・・」

 

「私の傷なんて今はどうだっていいんです! 早く見つけに行くんです!! 早くっ!!」

 

ドンカラスに運ばれ、ずっと気絶していたアコは『救急医学部』の治療を受けている内に目を覚まして、すぐに起き上がるとヒナを見つける為に〈トリニティ〉に対して砲撃と救助の指示していた。

 

『ニャ〜・・・・』

 

『ソーナンス・・・・』

 

マニューラとソーナンスは、目を覚ましたトレーナーの行動力に呆れながら溜め息を吐き、安静にさせる為にいつでも縛り上げられるよう縄を準備していた。

 

 

 

 

 

ーサオリsideー

 

ーーーードドドォォォォンン!!

 

ーーーーバババァァァァンン!!

 

お互いが『エデン条約』を台無しにした敵だと思い砲撃を繰り広げる〈トリニティ〉と〈ゲヘナ〉。その砲撃戦の中間地点にいた『アリウススクワッド』は砲撃の被害を受けていた。

 

「こ、古聖堂の外部に待機していた、〈ゲヘナ〉と『ティーパーティー』の予備兵力も動き出しを確認・・・・! もうすぐ両学園の制式戦車部隊が、この辺りを通るかと・・・・」

 

両学園の動きを少し高いビルの屋上から、自分の愛銃『NTW-20・アイデンティティ 20mm口径』のスコープで確認したヒヨリが報告した。

 

「アズサ・・・・」

 

「リーダー、アズサの事は一旦後で、コレからどうする?」

 

「・・・・『ユスティナ聖徒会』は確保できた。次は〈トリニティ〉だ。地下通路から『トリニティ自治区』の背後に回り込み、ソコから蹴散らしていく」

 

アズサの事を気にするサオリに、ミサキが次のプランを聞くと、先ずは〈トリニティ〉を潰す事にした。

 

「アズサ‹アイツ›が少しでも身を置いていた場所・・・・木の1本、枝の1つすら残さずに焼却してやる・・・・」

 

「う、裏切りの『代償』、ですか・・・・」

 

『ガラ』

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・まあ、ヒナがいない〈ゲヘナ〉は後でも良いか。異論はないよ、リーダー」

 

『バーン』

 

明らかにアズサに対する『私情』で行動しているサオリだが、他のメンバーは従うようだ。

 

「〈トリニティ〉は、セイアとナギサの襲撃時に何度も侵入してる。風紀委員長‹空崎ヒナ›を失った〈ゲヘナ〉は、唯の『寄せ集め』に過ぎない」

 

一応サオリの判断が理に適っている事を補足するミサキ。まるで話題に挙がらない『万魔殿‹パンデモニウム・ソサエティー›』の代表である羽沼マコトが、サオリ達には驚異ではない事を物語っている。

 

「・・・・となると、あの『マエストロ‹木の人形›』が約束した『戦術兵器』を確保するまでは一先ず待機。ココで適度に、両学園の戦車やら予備兵力を相手にすれば良さそうかな」

 

ーーーードォォォォォォォォンン!!

 

「・・・・そうだな。まあ、ここまで来たら奴らに挨拶でもかましてやろう。〈アリウス‹私達›〉を苦痛の果てに追いやった、憎き〈トリニティ〉と〈ゲヘナ〉に・・・・」

 

両学園のどちらかからの砲撃を背に、サオリは宣戦布告をする事にした。

 

「で、では、やっぱり戦うのですね? つ、辛そうですね・・・・凄く辛そうですが、し、仕方ないですよね・・・・へへ」

 

『ガル』

 

ヒヨリは不安そうだがその口は小さく笑い、アローラガラガラは骨に炎を纏わせていた。

すると、『ユスティナ聖徒会』も集まってきた。

 

「さあ、『ユスティナ聖徒会』。私達『エデン条約機構‹Eden Treaty Organization›』を助け、『鎮圧対象』を制圧せよ」

 

サオリは目を険しく歪めて、『ユスティナ聖徒会』に指示を飛ばした。

ソレからすぐ、〈トリニティ〉と〈ゲヘナ〉から、悲鳴があがり、阿鼻叫喚の地獄絵図と化していくのであった。

 

 

 

ーヒフミsideー

 

「ーーーーきゃあああぁぁぁぁぁっ!?」

 

「待て、散らばるな! 学園から出ると・・・・!」

 

「そうだよ、〈ゲヘナ〉に攻撃される!」

 

漸く〈トリニティ総合学〉に戻ってこれた、アズサとハクリューがいない『補習授業部』の面々は、『R』も見えなくなったのでガルーラ達を出して恐慌状態になっている〈トリニティ〉の生徒達を見る。

スマホロトムのライブ映像から、現在〈トリニティ〉と〈ゲヘナ〉が抗争状態になってしまったのだから仕方ないが。

 

「あ、あうう・・・・」

 

『ガラ〜』

 

『カル』

 

「・・・・大変な事になってますね」

 

『ジュペ』

 

混乱の極みに陥ってしまった他の生徒達の様子を見ると、コチラも段々と不安になっていくヒフミ達に、コレクレーとフーパを連れたマリーが近づいた。

 

「ハナコさん、『補習授業部』の皆さん・・・・!」

 

「ま、マリーさん?」

 

「!」

 

「マリーちゃん! 無事でしたか・・・・!」

 

「は、はい・・・・私も現場近くにいたのですが、爆発がきた瞬間、フーパがワープしてくれて助かったんです」

 

『フパ!』

 

マリーがそう言うと、フーパは宙で浮かびながらエッヘン、とふんぞり返った。

 

「実は今、一部の過激派が独断で緊急招集令を出したようでして・・・・」

 

「っ! ソレは・・・・」

 

マリーの言葉を聞いて、ハナコが珍しく動揺した。

 

「・・・・?」

 

「え、な、何? どう言う事?」

 

つまる所、ミカと同じように〈ゲヘナ学園〉を毛嫌いし、憎悪している『トリニティの過激派』が、『ティーパーティー』のホストのナギサ、『シスターフッド』の代表のサクラコと言った首脳陣が行方不明なのを良い事に、〈トリニティ総合学園〉を乗っ取って〈ゲヘナ学園〉と本格的に戦争を始めようと動き出している言う事だ。

そんな政争を知らないヒフミとコハルは首を傾げている。

 

「サクラコさんも不在の中、『シスターフッド』を指揮して『ティーパーティー』の各派閥の暴走を止められるのは、きっとハナコさんしか・・・・」

 

「で、ですが今は・・・・」

 

「ハナコさん・・・・」

 

ナギサとサクラコがいない今、『過激派』を抑える為にハナコに来て欲しいと言うが、ハナコもハナコで先生とアズサの安否が気掛かりで渋っていた。

 

「ーーーーあっ、ソコ!」

 

「?」

 

突然、『正義実現委員会』の部員に話し掛けられたコハル。

 

「確か、『正義実現委員会』のメンバー・・・・だよね? コレから即応態勢に入る話が出てるから、急いで部室に集合!」

 

「あっ、わ、私も? で、でも・・・・」

 

「委員長‹ツルギ›も副委員長‹ハスミ›も見当たらないの、急いで!」

 

そう言って、部員は他のメンバーに集合を伝える為に離れた。

 

「あ、う、えっと・・・・」

 

ハナコもコハルも、どうするべきか惑っている。すると、

 

「・・・・・・・・ハナコちゃん、コハルちゃん。私はアズサちゃんを探します。お2人はそれぞれの場所へ、行ってください」

 

「ヒフミちゃん・・・・」

 

「で、でも・・・・」

 

「コッチは大丈夫です、アズサちゃん達なら必ず戻って来ますから。見つけたらすぐ連絡します!」

 

「・・・・わ、分かった! じゃあ、また後で! 行くわよヘラクロス!」

 

『ヘラクロ!』

 

「・・・・はい、了解です。ジュペッタ、マリーちゃん、行きましょう!」

 

『ジュペ!』

 

「は、はい・・・・! コレクレー! フーパ!」

 

『コレクレー!』

 

『フパ!』

 

ヒフミの言葉を受けて、2人は各々の『やるべき事』を成しに行った。

 

「・・・・・・・・一体、何が起きて・・・・アズサちゃん・・・・」

 

『(ポンッ、ナデナデ)』

 

「ガルーラ・・・・」

 

『ガルガルラ』

 

『カル!』

 

ハナコ達を見送ったが、アズサの事を心配して不安になるヒフミの頭を、ガルーラは「よく言ったよ」と言わんばかりに優しく撫で、子ガルーラも笑みを浮かべる。

 

「うん・・・・先ずはアズサちゃん達を探そう!」

 

『ガル!』

 

『カル!』

 

ヒフミの言葉に頷いて、ガルーラはヒフミをお腹の袋に入れてから、その巨体から想像できない脚力で走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

ーミカsideー

 

《『R』のガスは漸く無くなりましたが、『エデン条約』の会場は火に包まれ、現在古聖堂の周辺は『R』によって凶暴化したポケモン達が暴れて、より凄惨な状況になっています!! コレは一体どう言う状況なのかーーーー》

 

「・・・・・・・・ナギちゃん、私いつか言ったよね」

 

〈トリニティ総合学園〉の『監獄』の中で、テレビに映された『エデン条約』の会場の映像を見ながら、ミカは達観とした目と声で、会場にいるかも知れないナギサに問い掛ける。

 

「ーーーー私達は『こう言う世界』に生きてる。だから・・・・」

 

恐らくコレは〈アリウス〉の仕業だと何処となく理解したヒヨリは自嘲するように呟く。

 

「・・・・やっぱりセイアちゃんの言う通り。コレはきっと、『そう言う物語』なんだろうね」

 

『『『・・・・・・・・』』』

 

ナギサの計らいで同じ『監獄』に入れられたイエッサン(♀)とガラルギャロップ、そしてハンマーを取り上がりたデカヌチャンは、悲しそうに目を伏せた。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

そしてソレは、ミカもであった。

 

 

 

 

 

 

 

ーシノンsideー

 

ーーーーダダダダダダダダダダダダ!!

 

ーーーードンドンドンドンドンドン!!

 

ーーーーバコォォォォォォォォォン!!

 

「『R』のガスは漸く無くなりましたが、『エデン条約』の会場は火に包まれ、現在古聖堂の周辺は『R』によって凶暴化したポケモン達が暴れて、より凄惨な状況になっています!! コレは一体どう言う状況なのか! 古聖堂の後方に待機していた両学園の予備兵力が、古聖堂へと進撃中!」

 

『ソーナノ!』

 

『エデン条約』の会場がある区画の外郭、暴走ポケモン達と交戦地域の僻地にて、〈クロノススクール〉の『クロノス報道部』の川流シノンとソーナノがギリギリ戦闘区域から離れてリポートをしていた。

 

「ここからは見えませんが両学園の交戦が繰り広げられているのか、銃声と爆発音だけが聞こえてます! コレが一体どう言う状況なのかについては、未だに情報が整理されていません! 負傷者数や規模についても、まだ調査中のようで・・・・」

 

と、シノンがリポートしている時に、通信機に〈クロノススクール〉からの連絡が来た。

 

「・・・・あっ、速報です! 〈トリニティ〉で緊急会合が行われたとの事! ど、どうやら〈ゲヘナ〉の『万魔殿‹パンデモニウム・ソサエティー›』の方も同様のようです! どちらの学園も、コレは非情事態の宣言を準備しようとしているのでしょうか・・・・!?」

 

『ソーナノ?』

 

ーーーードォォォォォォォォッ!!

 

「シノンちゃん、そろそろ私達も退却した方が良いんじゃないかな!?」

 

『ヤンヤン!』

 

シノンに声を掛けたのは茶髪に眼鏡をし、報道カメラを回している〈クロノススクール〉の『報道部』の2年生『風巻マイ』と、同じくカメラを持って撮影している赤い大きなトンボのポケモン『うすばねポケモン・ヤンヤンマ』がいた。

 

「そうですねマイ先輩! すみませんがもう少し安全な場所に動いた後、中継を続けます!」

 

『ソーナノ!』

 

そう言って、シノンとソーナノ、マイとヤンヤンマは大急ぎでその場を離脱した。

 

 

 

 

 

ーハナコsideー

 

「ーーーー結果、爆発の『原因』は何なのですか!?」

 

「サクラコ様の行方は!? 負傷者の数は!? ナギサ様との連絡は、まだ取れないのですか!?」

 

「ツルギ委員長、そしてハスミ副委員長は未だ行方不明との事! そのせいか『正義実現委員会』から殆ど応答がありません・・・・!」

 

「シスター達の『招集令』は!? 今すぐ、私達だけでも『厳戒令』を・・・・!」

 

「何処かの分派で不審な動きが発見されたとの報告! ソレ以外の分派も、主要人が集まり始めているようです!」

 

「古聖堂の後方に待機していたシスター達が、現在ゲヘナ予備兵力と交戦中! 指示を待ってます!」

 

「そ、空崎ヒナです! きっと彼女が元凶に違いありません!」

 

 

 

「・・・・皆さん、落ち着いて下さい!!!」

 

 

 

『シスターフッド』の会議室にて、『シスターフッド』の幹部や行政官達が慌ただしく騒ぎ、今にも暴走しそうになるのを見ていたハナコが声を張り上げた。

その場にいた全員の視線が、ハナコに集まり、幹部が声を上げた。

 

「う、浦和ハナコさん・・・・?」

 

一旦は場の空気が変わったのを見たハナコが凄く真面目に声を上げた。

 

「・・・・サクラコ様からの依頼です。今から少々、口を出させていただきます」

 

「ど、どう言う事ですか?」

 

「わ、私が保証します! サクラコさんが『もしも自分に何があった時はハナコさんが代行として、『シスターフッド』の指揮を』と、頼んでいたんです・・・・!!」

 

ハナコはサクラコから、自分に万が一の事が起きたら指揮を 譲られていた事を言うと、『次期シスターフッド代表』と囁かれているマリーがソレを事実であると弁護した。

 

「なっ・・・・しかし、いくらサクラコ様の命令だとしても、此処には他の派閥の方々も・・・・」

 

「今はそんな事を言っている場合ではありません! 『ティーパーティー』全員が不在の今、バラバラになっていては・・・・この〈トリニティ〉は、本当に崩壊してしまうんですよ!?」

 

「・・・・!!!」

 

「『三頭政治』の弱点、こんな形で露呈するとは思いませんでしたが・・・・」

 

『3人の内の1人がいなくなり、残った2人が対立すると内乱が起きる』、ソレが『三頭政治』、『ティーパーティー』の弱点である。

 

「元々あらゆる派閥が集まっている事もあって、今や『ティーパーティー』傘下の統制は殆ど利きません。先ずは状況を整え、〈トリニティ〉全体の暴走を食い止めます。ソレが『最優先』です!」

 

「・・・・分かりました。ソレがサクラコ様との『お約束』なのであれば・・・・」

 

「・・・・はい、異存はありません」

 

幹部と行政官達が了承を示す様に頷くと、ハナコはすぐに指示を出した。

 

「急いで指揮体系を構築、その後各地で起きている交戦を止めます。そして次に、負傷者の捜索に入って下さい。その過程で正確な目撃者を含む周辺の情報を収集、ソコから何が起きているかを把握していくのです!」

 

「だ、第14校舎にて騒動が! 『パテル分派』が『今すぐ厳戒令の宣布』をと要求し、『ティーパーティー本部』へと向かっているそうです!!」

 

「っ・・・・! 『正義実現委員会』に連絡を! ハスミさんとツルギさんが不在時の連絡先へ!・・・・いえ、今は『正義実現委員会』も・・・・現在『シスターフッド』で運用できる人数は!?」

 

ハナコが的確に指示を出していき、何とか『シスターフッド』が機能を回復させていった。

 

「(ごめんなさい、ヒフミちゃん・・・・私は此処での動きが精一杯かも知れません。アズサちゃん、コハルちゃん、先生・・・・私も全力を尽くします。どうか、どうかご無事で・・・・!)」

 

しかし、ハナコが居なくなれば再び混乱してしまうので、ハナコは『シスターフッド』から動けずにいた。

 

『・・・・ジュペ』

 

「っ、ジュペッタ・・・・」

 

「ジュペペ、ジュペッタ!」

 

いつの間にか、ハナコの後ろに浮遊していたジュペッタが隣に移動すると「心配すんな、皆きっと無事だ!」と、サムズアップしているかのように声と袖を上げた。

 

「・・・・そうですね、皆無事ですよね。では、私は私ができる事をやります!」

 

ジュペッタの言葉に頷き、ハナコは的確に、迅速に指示を飛ばしていった。

 

 

 

 

ーコハルsideー

 

その頃、『正義実現委員会』の部室周辺で、他の部員達と慌ただしく動いている。委員長‹ツルギ›と副委員長‹ハスミ›がいない状況で、コチラも混乱しているのだろう。

 

「ーーーー『ティーパーティー』の行政官から、第14校舎へ支援要請が来ました!」

 

「さ、先程までは『古聖堂の方へと』との命令だった筈では?」

 

「『シスターフッド』からも連絡がつきました! どうしましょう・・・・?」

 

「今は他の組織の命令を聞いてる場合ではありません! 何よりもまず、ハスミ先輩とツルギ先輩を助けなければ!」

 

「あ、あの・・・・」

 

ツルギとハスミが行方不明で、統制が取れなくなった『正義実現委員会』の面々に、コハルがオズオズと話しかけた。

 

「派遣されているアチコチの部員からも連絡が・・・・ああもう!」

 

「あの、えっと・・・・その、私は、うぅ・・・・」

 

『ヘラクロ・・・・』

 

元々人見知りのコハルにとって、この状況で話しかけるのは、テストで90点代を出すのと同じ位にハードルが高い事なのだ。

 

「ああもう・・・・取り敢えず各位は持ち場へ! ソコのアナタも! 突っ立ってないで本来の仕事をして下さい!」

 

そして部員(恐らく知らない人)から乱暴に指示を出せれ、その部員は他の所に向かっていった。

 

「え、わ、私の担当って・・・・・・・・『押収品の管理室』?」

 

『ヘラクロス・・・・』

 

下江コハル。担当業務はーーーー『『押収品』の管理』である。

 

 

 

 

 

ーセナsideー

 

そして、〈トリニティ総合学園〉の第5ゲートにて。

 

ーーーーブゥゥゥゥゥゥゥゥンン!!

 

ーーーーバササササ!!

 

「ど、どうして〈ゲヘナ〉の車両とヤミカラスの群れがここに・・・・!?」

 

「救急車? 冗談じゃない、今の状況分かってるの!?」

 

〈トリニティ〉に〈ゲヘナ〉の車両やヤミカラスの群れがやって来て、唯でさえ混乱状態の〈トリニティ〉の生徒達が殺気立ち、救急車を囲んでバンバンと叩く、ヤミカラス達に向けて銃口を向けたりしていた。

 

「もう良いです、運転席から引っ張り出してでも思い知らせてやりましょう!」

 

 

そして、救急車から出てきたのは、〈ゲヘナ〉の『救急医学部』の『氷室セナ』とナースキャップを被った『ゾロアーク』であった。

 

「負傷者を輸送中です。道を開けて下さい。緊急事態です」

 

「ど、どうして〈ゲヘナ〉の負傷者なんかの為に・・・・!!」

 

「・・・・・・・・」

 

セナに銃口を向ける〈トリニティ〉の生徒達。セナは埒が明かないと思い、ゾロアークに『イリュージョ』をさせようとした。

が・・・・。

 

 

 

「ーーーーやめて下さいっ!!」

 

 

 

ソコに2人の女の子が現れた。

ナースキャップを被った長く明るい紫色の長髪をツインテールにし、小柄だが胸がとても大きい〈トリニティ総合学園〉の1年生にて『救護騎士団』の『朝顔ハナエ』。

ピンク色の髪をボブカットヘアにした白いナース服のようなセーラー服を着た小柄な女の子は同じく『騎士団騎士団』の1年生『鷲見セリナ』。

そして2人のパートナーである、ピンクの体色に黒い耳のような丸い突起がある可愛らしい妖精のようなポケモン、『ほしがたポケモン・ピィ』が現れて暴動しそうになる生徒達を止めた。

 

「『救護騎士団』・・・・?」

 

「どうして負傷者が乗ってると分かってて、救急車を攻撃しようとするんですか! そんな事、この『救護騎士団』が許しません!!」

 

「負傷者を攻撃するなら、その前に私達がお相手します。本当に、何て事を・・・・『ミネ団長』がここにいらっしゃったら、きっとこの状況を悲しんだ筈です」

 

『『ピィっ!』』

 

「み、『ミネ団長』・・・・」

 

『救護騎士団団長 蒼森ミネ』の名が出た瞬間、周りの〈トリニティ〉の生徒達は顔を青褪めた。

 

「ソレってあの『ミネが壊して騎士団が治す』のミネでしょ!? 筋金入りの『問題児』じゃん! 冗談も大概にしなよ!」

 

「い、いえ、団長は『問題児』ではなく、ちょっとだけ時代錯誤と言いますか・・・・」

 

「どっちでも良いけど、あの人は狂ってる!!」

 

どうやら蒼森ミネは『救護騎士団』のメンバー以外からは危険視されているようだ。

そして、〈トリニティ〉の生徒達がハナエとセリナを取り囲もうとしたその瞬間ーーーー。

 

ーーーードシィィィィィィィンン!!

 

『ーーーーアギャァアアアアアアアア!!!』

 

『ひぃぃぃぃっ!!?』

 

『カルォ!』

 

『フィア!』

 

『きゃぁぁぁぁ!』

 

突然空を飛んでいたヤミカラスの群れの中から、ミライドンが降りてきて、凄まじい雄叫びで生徒達が怯むと、救急車から飛び出したルカリオが【ボーンラッシュ】で、ニンフィア(色違い)が【スピードスター】で銃を弾き飛ばした。

 

「な、何ですのこのポケモン達は!?」

 

 

 

 

「ーーーーソコにいるのは、『シャーレの先生』の手持ちポケモン達ですよ」

 

 

 

 

ミライドン達に驚く一同に現れたのは、『自警団』所属の『守月スズミ』とパートナーの『ジャランゴ』だった。

 

「申し訳ありませんが、コレ以上は見過ごせません」

 

『ジャララ!』

 

「じ、『自警団』の・・・・!」

 

「スズミさんにジャランゴ!」

 

「ご無沙汰しております。『救護騎士団』の皆さんには以前、何度もお世話になりましたね」

 

スズミとジャランゴは、『救護騎士団』を守るように立つ。

 

「『自警団』・・・・場合によっては『正義実現委員会』とも真っ向から対立する、あの・・・・」

 

「いや待って下さい。このポケモン達が、『シャーレの先生』の手持ち・・・・?」

 

「滅茶苦茶強いルカリオと、色違いのニンフィア、それに紫色でメカメカしい『モトトカゲ』に良く似たポケモン・・・・!」

 

ミライドン達を『シャーレの先生』の手持ちだと知ると、〈トリニティ〉の生徒達は顔がまたも青褪めた。

 

「で、では、この救急車には・・・・」

 

「『シャーレの先生』が乗ってると言う事です。ソレでも、邪魔をするのですか?」

 

スズミがそう言うと、『救護騎士団』以外の〈トリニティ〉の生徒達はガタガタと震え出しそしてーーーー。

 

『し、失礼しましたああああぁぁぁぁっ!!!』

 

『イトマル』を散らすように逃げ出した。

 

「ふう・・・・何とかなりましたね」

 

「ソレよりも、本当にこの救急車に『シャーレの先生』が?」

 

「ええ。ミライドンがいるならば先生もいると・・・・はっ!」

 

『ーーーーアギャァ♪』

 

「ちょっ、ミライドン! やめ、やめて下さい! あ、あぁぁぁぁぁ!!」

 

ミライドンが『お気に入り』のスズミを見つけて、ペロペロと舐め出した。

 

「「うわぁ~・・・・」」

 

「・・・・・・・・」

 

ハナエとセリナがドン引き、セナは無表情だが距離を空けた。

 

「うぅ・・・・久しぶりにベトベトです・・・・おっと?」

 

スズミの懐からスマホロトムが飛び出しと、スマホロトムから声が響いた。

 

《スズミさんスズミさん! 漸く私達『自警団』の出番ですね! この『自警団』のエースにして皆のアイドル『レイサ』と、皆のヒーロー『ルチャブル』が、今度こそスズミさんと一瞬にーーーー》

 

スズミはスマホロトムの向こうからのマシンガントークを切った。

 

「はぁ・・・・すみません、大丈夫です。お気になさらず。ソレでは、私達はまた困った事態が起きていないか見て回りますので。先生の事、お願いします」

 

『ジャララララ♪』

 

そう言って、スズミとジャランゴはその場から去った。

 

「・・・・ご協力感謝します、『救護騎士団』の方々」

 

「あ、はい! エンブレムを見るに、〈ゲヘナ〉の『救護騎士団』の方・・・・ですよね? この救急車に、本当に『シャーレの先生』が?」

 

「はい。“銃で撃たれてしまいまして”」

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・・えぇっ!?」」

 

『ピィっ!?』

 

セナの言葉に、『救護騎士団』は目を開いて驚いた。




『自警団』では、スズミがミライドンのお気に入りです。
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