ポケモンアーカイブ   作:BREAKERZ

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さぁ、メガシンカ祭りだ!!


激突『アリウススクワッド』 大炸裂メガシンカ

ー『補習授業部』sideー

 

「「「「ーーーーメガシンカ!!」」」」

 

ヒフミ、アズサ、コハル、ハナコは手に持った『キーストーン』を掲げると、『メガストーン』が光り輝き、幾つもの光の線がそれぞれのパートナー達へと向かう。

 

『ガラァァァァ!!』

 

『カォォォォッ!!』

 

『ヘラクロース!!』

 

『ジュペペペペ!!』

 

ガルーラ、カイリュー、ヘラクロス、ジュペッタが持つ『メガストーン』も呼応するかのように光り輝き、光の線が幾つも現れ、ヒフミ達の『キーストーン』の光の線と繋がり、光の球体となり砕けると、4体のポケモン達はその姿を変えた。

 

『ガルゥ!』

 

『カァルゥ!!』

 

母ガルーラは変わっていないが、お腹の袋から出てきた子ガルーラは、一回り大きくなり、目が赤と白となり、頭部部分が親ガルーラ同様黒系色化・耳付近の形状となり、足の肘と胸にプロテクター的な物が付いて手足の爪も大きくなっている『おやこポケモン・メガガルーラ』。

 

『カァオオオオーッ!!』

 

カイリューのお腹の溝が流線形になったり、肩や太腿から小さな羽も生え、背中の翼は更に小さくなったが、頭の翼が触覚と一体化する形となってまるでハスミの背中の翼並みに大きく、尻尾もさらに太く長く宝玉が現れソレをを貫いており、加えて角も額から白いものが伸びている『ドラゴンポケモン・メガカイリュー』。

 

『ヘェラクロース!!』

 

ヘラクロスの角の形状が1本角から、上は大きく下は小さなツノのハサミのような形状に変化し、背中の前羽もオレンジで腕は太くなり、こちらも開閉できるカブトムシの前羽のような部位が追加されている『1ぽんヅノポケモン・メガヘラクロス』。

 

『ジュペェェェェ!!』

 

ジュペッタの体色が更に暗くなり、口だけではなく全身にチャックがツギハギのような形で追加され、肥大化した両腕と下半身のチャックは開き、そこから内部に溜めていた赤紫色の呪いエネルギーが、爪や足のような形で飛び出して、まるでパーカーを羽織っているかのような不気味だが愛嬌のある『ぬいぐるみポケモン・メガジュペッタ』。

 

「! メガシンカだと!? アズサのカイリューはまだ進化したばかりで訓練も受けていないと言うのに!?」

 

「・・・・リーダー、他の地点でも〈トリニティ〉の『正義実現委員会』と『シスターフッド』が、〈ゲヘナ〉の『風紀委員会』が『ミネシス』と交戦を始めたようだよ」

 

「何だとっ!?」

 

ミサキからの報告を受けて、サオリは更に目を見開いて驚く。

 

 

 

 

 

 

ー〈トリニティ〉sideー

 

そしてコチラは〈トリニティ〉側。『正義実現委員会』と『シスターフッド』の部隊が、動き出した『ユスティナ聖徒会』の前に立ち塞がる。

 

「ヒャハハハハ!! チャーレム! 暴れろ! 暴れろ! 暴れろぉ!!」

 

『チャー!』

 

「タイレーツ! 今こそ、正義を実現させます!!」

 

『イトイト!』

 

ツルギとハスミは、ブローチにした『キーストーン』に手を当てる。

 

「「メガシンカ!」」

 

2人の『キーストーンブローチ』から幾つもの光の線が放出され、チャーレムとタイレーツが所持していた『メガストーン』が光り輝き、ソコからも光の線が伸びて、ツルギとハスミから放たれた光の線と繋がり、光の球体をとなってチャーレムとタイレーツを包み込み、2匹の球体が砕けると、2体はメガシンカをした。

 

『チャ〜・・・・!!』

 

ツルギのチャーレムは、頭にターバンのようなものがしてあり、腰のあたりに宝石のようなものがちりばめられ、4本の布飾りが揺らめき、まるで踊り子のような姿をした『めいそうポケモン・メガチャーレム』。

 

『イトイトォォォォッ!!』

 

ハスミのタイレーツは組体操のように重なり、まるで人型のような姿となると、頭と右腕のタイレーツの頭の角が大きく、左腕のタイレーツの頭には盾のような武器が現れた戦士のような姿、『じんけいポケモン・メガタイレーツ』。

 

「ヒャッハハハハ!! チャーレム! 【サイケこうせん】!!」

 

『ーーーーチャァァァァァァァァ!!』

 

『イトイトォォォォォォォォ!!』

 

メガチャーレムの4本の布飾りが手のように動き【サイケこうせん】を放ち、メガチャーレムの両手からも放たれ、計6発の【サイケこうせん】が、『ユスティナ聖徒会』とポケモンの『ミネシス』達を次々と撃破していく。

 

『『『ーーーー!!!』』』

 

しかし、『ミネシス』であるシンボラーとアンノーンとオーベムが反撃で【エアスラッシュ】と【めざめるパワー】と【しねんのずつき】を繰り出したが・・・・。

 

「タイレーツ! 【まもる】です!」

 

『イトイトォッ!!』

 

ーーーーガキィィィィンン・・・・!!

 

ハスミのメガタイレーツがその攻撃の矢面に立ち、全ての攻撃を受け止めた。

 

「防御は私のタイレーツが務めます! 『正義実現委員会』は『シスターフッド』の皆さんと協力して攻撃に専念を!」

 

『了解!!』

 

『かくとうタイプ』主体の『正義実現委員会』では、『エスパータイプ』と相性が悪い。故に『ゴーストタイプ』を主体とする『シスターフッド』と連携するのだ。

 

「い、行きます! ヨノワール! 【シャドーパンチ】!!」

 

『ーーーーノワ!!』

 

ヒナタがヨノワールに指示を出すと、ヨノワールは両手の剛腕に影を纏い、【しねんのずつき】で襲い来るオーベムを1匹殴ると、まるでパチンコかピンポン玉のように飛び、他の『ミネシス』達を巻き込んで縦横無尽に飛び跳ねていく。

 

『ーーーー!!』

 

『きゃぁぁぁぁ!!』

 

しかし、強者ばかりではない。他の『正義実現委員会』や『シスターフッド』のメンバー達が『ユスティナ聖徒会』の『ミネシス』にやられそうになる。

が、そのメンバー達の背後に黄金のリングが現れ、ソコから伸ばされた手により連れられ、安全圏に避難させられる。

 

「大丈夫ですか!? 危なくなったら私のフーパが皆さんを助けますから、安心して下さい!」

 

『フパフパ!』

 

マリーがそう声高く言うと、フーパもリングを片手で回しながらエッヘンと仰け反った。

『正義実現委員会』の『攻撃』はツルギが、『防御』はハスミが、『支援』はマシロが、『連携』はイチカが対応し、ヒナタは『シスターフッド』の『主戦力』として、マリーも『援護』を、それぞれが各々のできる事を全力でこなしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー〈ゲヘナ〉sideー

 

ーーーーダダダダダダダダダダダダダダダダ!!

 

「アブソル。面倒だから、さっさと片付けるわよ」

 

『ソルっ!』

 

「ーーーーメガシンカ!」

 

『ーーーーソォルゥッ!!』

 

そして〈ゲヘナ〉側、『ゲヘナ風紀委員会』も『ユスティナ聖徒会』への攻撃を始め、ヒナが先陣を切るように『機関銃МG42・終幕:デストロイヤー』を撃ちまくりながら、アブソルをメガアブソルにした。

 

「アブソル【シャドークロウ】。ゴロンダ【DDラリアット】。ドンカラス【シャドーボール】」

 

『ソルゥゥゥゥッ!!』

 

『ゴォロォォォッ!!』

 

『ガァァァァッ!!』

 

ーーーードドドドドドドドドドドドドドドド!!!

 

ヒナが機関銃を、メガアブソルが影を纏った爪を、ゴロンダが悪エネルギーを纏った両の拳を広げて独楽のように回転し、ドンカラスが影のエネルギー弾を放つと、『ユスティナ聖徒会』とポケモンの『ミネシス』が暴風に煽られた落ち葉のように吹き飛んでいく。

 

《流石です。委員長》

 

《ソーナンス!》

 

《マニャ》

 

「くうぅっ・・・・私のヘルガーもメガシンカすればもっと活躍できるのに・・・・」

 

『ヘル・・・・』

 

「まぁまぁイオリ・・・・」

 

『タブンネ・・・・』

 

完全復活したヒナに見惚れるアコとソーナンスとマニューラ。戦いながらメガシンカして活躍しているメガアブソルを羨ましそうに見るイオリとヘルガーを慰めるチナツとタブンネ(色違い)。

イオリとヘルガーも、勿論チナツとタブンネ(色違い)も、決して絆も実力も不足してはいない。否、『メガストーン』と『キーストーン』さえあればいつでもメガシンカできるのだが、〈キヴォトス〉で時々行われる『メガシンカ検定試験』で良い所まで行って敗北したり、『風紀委員会』の戦力を上げたくない『万魔殿‹パンデモニウム・ソサエティー›』のマコトの裏工作で失敗したりしているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー〈アビドス〉sideー

 

「うへぇ〜、それじゃセリカちゃんよろしくぅ〜」

 

「ちょっとホシノ先輩!? 先輩もピジョットを使ってよ!」

 

「おじさんは歳のせいか、腰がデリケートだから無理はできないんだよねぇ〜」

 

「ほぼ同い年でしょうが! ほら、やるわよ!」

 

「あぁ、セリカちゃんってば強引だねぇ〜」

 

セリカはホシノを引っ張りながら、ウォーグルとピジョットに乗り込み、空から『ユスティナ聖徒会』とポケモンの『ミネシス』を倒していく。

 

「コレだけ瓦礫だらけだと助かりますね☆ ドサイドン、投げつけちゃって下さい♧」

 

『ドサイーーーォォォォドン!!』

 

ノノミからの指示で、ドサイドンは大きめの瓦礫を掴んで野球ボールを投げるようなポーズで瓦礫を次々と投げた。

 

ーーーードカァァァァン!

 

『ーーーー!!』

 

「ん。ナイスノノミ。先陣は私達が切る。ルガルガン、コライドン、行くよ」

 

『ワンッ!』

 

『アギャォ!』

 

陣形が乱れた『ユスティナ聖徒会』に向けて、シロコはルガルガン(たそがれのすがた色違い)と共にコライドンに乗り込もうとする。

 

「あっ、シロコ先輩! 私もやるわ! ヤミラミ!」

 

『ヤミヤミ!』

 

セリカを乗せたウォーグルがコライドンの隣に行き、セリカの背中に引っ付いていたヤミラミ(色違い)が前に出ると、セリカが『メガリング』を出した。

 

「ふっふ〜ん。ヤミラミが拾った『メガストーン』でできるようになったコレを、お披露目よ!」

 

『ヤミ〜!』

 

ヤミラミは落ちている光り物を拾ってしまう習性がある。路地裏や『アビドス砂漠』で落ちていた『メガストーン』を集め、コッソリと『メガシンカ検定試験』を受けて見事合格し、『キーストーン』を得たのだ。

 

「見せてやりなさい! ヤミラミ! メガシンカ!!」

 

『ヤミヤミ〜!!』

 

セリカが『キーストーン』を起動させると、『キーストーンリング』から幾つもの光の線が放出され、ヤミラミ(色違い)が所持していた『メガストーン』が光り輝き、ソコからも光の線が伸びて、セリカから放たれた光の線とくっつき、光の球体をとなってヤミラミ(色違い)を包み込み球体となってが砕けると、ヤミラミ(色違い)はメガシンカをした。

 

『ヤミヤミヤ〜!!』

 

全身の角のような突起物が大きくなっただけは、外見的な変化はないが、1番に目を引くのは、胸の宝石が自分の体格よりも大きくなった『くらやみポケモン・メガヤミラミ(色違い)』である。

 

「ウォーグル! ヤミラミを掴んで!」

 

『ウォー!』

 

ウォーグルはメガヤミラミ(色違い)を掴み、『ユスティナ聖徒会』へと向かう。

 

『『『ーーーー!!!』』』

 

『ミネシス』達がウォーグル達に攻撃を放つ。

 

「ヤミラミ、【リフレクター】!」

 

『ヤミヤー!』

 

セリカからの指示を受けて、メガヤミラミが両手で担いでいた宝石を前にすると、宝石が光の障壁を纏い、『ミネシス』達の攻撃を全て跳ね返していった。

 

「よしウォーグル! 【いわなだれ】!」

 

そしてセリカが指示を出すと、ウォーグルの周りに岩が大量に出現し、『ミネシス』目掛けて落下して撃破したり動きを封じたりした。

 

「ん。メガシンカしたヤミラミが防御を担当して、機動力をウォーグルが担う」

 

《そして攻撃は先輩達が担当です! 宜しくお願いします!》

 

「オッケ~。キンちゃん、【サイコキネシス】。ピジョット、【ダブルウィング】。キバのすけ、【ころがる】」

 

「ルガルガン、【ストーンエッジ】。ルカリオ、【ボーンラッシュ】。ブラッキー、【あくのはどう】。ワカシャモ、【ニトロチャージ】」

 

「ドサイドン【ドリルライナー】♪ ジュプトル【リーフブレード】☆ ヌマクロー【みずでっぽう】♧」

 

『ーーーーーーーー!!!!』

 

ホシノ達も銃を撃ちながら指示を出すと、ポケモン達(ワカシャモ達の技は先生からのメールで把握済み)は一斉に、特にルカリオ達は鬱憤を晴らす様に怒りをぶつけていた。

 

 

 

 

 

 

ー先生sideー

 

『ーーーーーーーーーーーー!!!!』

 

“・・・・・・・・”

 

そして先生は、眼前に立つ『アンブロジウス』を真っ直ぐに見据えていた。

 

“リザードン。カメックス。フシギバナ”

 

『ドン!』

 

『ガメ!』

 

『バナ!』

 

先生の呼び掛けに初代御三家は応え、先生は袖を捲くると・・・・『3つのキーストーン』を巻いており、リザードン達もそれぞれ『メガストーン』を持っていた。

 

“3匹同時だ。ーーーー行くよ!”

 

『ピカチュウ!』

 

『『『ーーーー!!』』』

 

“『トリプルメガシンカ』!!”

 

先生が声を上げ『3つのキーストーン』を同時に起動させると、光の線が放出され、初代御三家が所持していた『メガストーン』が光り輝き、ソコからも光の線が伸びて、お互いの光の線が繋がり、光の球体をとなって初代御三家を包み込み球体となってが砕けると、初代御三家はメガシンカをした。

 

『ガァメェー!!』

 

カメックスは特徴的だった甲羅の2門ロケット砲が1門の巨大なロケット砲へと変化し、2つの小型ロケット砲が付いた甲羅が両腕を覆う形で装備され、計3門のロケット砲となった『こうらポケモン・メガカメックス』。

 

『バァナァー!!』

 

フシギバナは背中の花がより大きく成長し、ソレを支える為、足腰はさらに頑強なものに発達しており、頭部と尻の部分に新しい花が咲き、背中の花が巨大化してツルを巻いたヤシのような形に変化し、同時に葉っぱの数も増えている『たねポケモン・メガフシギバナ』。

 

『ーーーードォォォンン!!』

 

そしてリザードンは、頭部に大きな角が1本生え、翼の形状がやや変化して更に大きくなり、手首の部分にも小さな膜が生えたり、尻尾に棘が追加される『かえんポケモン・メガリザードンY』となった。

 

『ーーーー!!!』

 

『アンブロジウス』の身体に黒い焔を纏った青い光のオーラを纏うと、黒い焔の青い光弾を御三家達と先生に向けて放つ。

 

“ピカチュウ”

 

『ピィィカァァァァ!!』

 

ピカチュウは光弾を【かみなりパンチ】で打ち破る。

 

“リザードン、【エアスラッシュ】。カメックス、【みずのはどう】。フシギバナ、【パワーウィップ】”

 

『ドォォォォン!!』

 

ーーーーズババババァン!!

 

『ガメェェェェ!!』

 

ーーーードォンドォンドォンドォン!!

 

『バナァァァァ!!』

 

ーーーードバァンドバァンドバァンドバァン!!

 

メガリザードンYはまるでジェット機のような加速力で光弾を回避し、空気の刃を『アンブロジウス』に放ち、メガカメックスは両腕のロケット砲から水の波動を撃ちまくり光弾を破って、メガフシギバナは太く長く大きなツルを生み出し光弾を打ち砕きながら、『アンブロジウス』を攻撃する。

 

『ーーーー!!!??!?』

 

『アンブロジウス』は初代御三家の攻撃に一瞬怯むが、再び光弾を幾つも生み出して攻撃を繰り出し、戦いを繰り広げていた。

 

 

 

 

 

 

ー『補習授業部』sideー

 

「アズサぁっ・・・!!」

 

サオリはアズサに向けて凄まじい怨嗟の炎に満ちた瞳で睨んでいた。

 

『グゥー・・・・グゥー・・・・ガァァァァ・・・・!!』

 

そんなサオリの隣で、『R』によって暴走しているメガヘルガー(色違い)は激しく息切れをしながら、アズサのカイリューに向けて全身の炎を燃やし唸り声を上げていた。

 

「・・・・・・・」

 

『・・・・・・・』

 

アズサとメガカイリューは、そんなサオリの睨みよりも、メガヘルガー(色違い)へと視線を向けていた。

 

「・・・・カイリュー」

 

『カォ』

 

「・・・・“止めるぞ”」

 

『カォっ!』

 

メガカイリューはアズサの言葉に力強く頷くと、アズサはヒフミ達に向けて声を発した。

 

「皆、サオリのヘルガーは私達に任せて欲しい。皆には、他のスクワッドの奴等と『ユスティナ聖徒会』の相手は皆に任せても・・・・」

 

「分かりました! 任せて下さい!」

 

「う、うん。スクワッドの方は頑張る・・・・!」

 

「では、周りの『ユスティナ聖徒会』の方は『ゴーストタイプ』である私のジュペッタが引き受けますね♪」

 

アズサの言葉に、ヒフミ達は力強く頷いて応え、アズサは一瞬笑みを浮かべて、再びサオリに向かい『真っ直ぐな光を宿す瞳』で見据える。

 

「よし・・・・行こう!!」

 

そして、アズサのメガカイリューがサオリのメガヘルガー(色違い)に、ヒフミのメガガルーラがミサキのブーバーンに、コハルのメガヘラクロスがヒヨリのアローラガラガラに、ハナコのメガジュペッタが『ミネシス』のシンボラーとアンノーンとオーベムへと向かった。

 

 

 

 

 

ーヒフミVSミサキsideー

 

「ガルーラ! 【ダブルアタック】!」

 

「迎え討て、ブーバーン【ほのおのパンチ】」

 

『ガァラー!』

 

『カァラー!』

 

『ブーバーン!』

 

メガガルーラ母子の2段攻撃を、ブーバーンが両腕の炎を燃やしてぶつかり合った。

が・・・・。

 

『ブブ、バァーン!?』

 

片手でメガガルーラ母子をそれぞれを攻撃するが、母ガルーラは兎も角、メガシンカした子ガルーラのパワーにも押し負けてブーバーンは吹き飛び、大きな瓦礫へとぶつかり止まった。

 

「ガルーラ! 今です! 【とっしん】!!」

 

『『ガァラー!!』』

 

ヒフミの言葉に、メガガルーラ母子は並んで、『ショルダータックル』の構えでブーバーンに向けて突撃する。

 

「・・・・甘いね」

 

「えっ?」

 

「ブーバーン、最大出力で【かえんほうしゃ】」

 

『ブバッ!!』

 

ミサキは冷静に呟くと、ブーバーンは背中の大きな瓦礫を支えにし、両腕のバズーカ砲を突撃してくるメガガルーラ母子へと向けると凄まじい熱量が両腕に貯まり、眼前に迫るメガガルーラ母子に向けて高出力で放った。

 

『『ガラァー!!』』

 

「ガルーラ!!」

 

「・・・・先ずは1匹、イヤ、正確には2匹・・・・ん?」

 

ミサキはメガガルーラ母子を始末したと思ったその時、“奇妙な事”が起こった。つい数分前まで雨が降っており、ミサキ達の足元には相当の水たまりがあった。

しかし、今その雨の水が・・・・引いているのだ。一瞬、ブーバーンの熱量で蒸発したのかと思ったが違う。蒸発したのであれば周りに無色透明の水蒸気が上がる筈だが、この水は動いているのだ。しかも、ブーバーンの炎を受けている筈の、メガガルーラの元へと・・・・。

 

「コレって・・・・『『ガァラァァァァ!!』』っっ!?」

 

突然、メガガルーラの声が聞こえて顔を上げたミサキが見たのは、“陸上ではあり得ない光景であった”。

ソレは、津波に乗った僅かに『やけど』を負ったメガガルーラ母子の姿だったのだ。

 

「が、ガルーラ!?」

 

その光景は、トレーナーであるヒフミですら目を見開いて驚いた程である。

 

「! まさか、【なみのり】!?」

 

「あっ!? ま、まさか、この間アズサちゃん達と一緒に海に行った時、母子でサーフィンしてましたけど、ソレで【なみのり】を覚えたんですか!?」

 

ミサキが目を見開き、ヒフミはアズサの他に、『正義実現委員会』のツルギとマシロを巻き込んだ海水浴の事を思い出した。

 

『『ガラガラガラァ〜!!』』

 

波に乗ったメガガルーラは津波でブーバーンを飲み込もうとした。

 

「っ、ブーバーン、津波だけを攻撃!!」

 

『バァーン!!』

 

ブーバーンはミサキの指示に従い、【かえんほうしゃ】を放っていた両腕を動かし、迫りくる波を蒸発させる。

 

ーーーージュワァァァンン・・・・!!

 

すると、水蒸気が舞い上がり、メガガルーラの姿を見えなくなった。

 

「しまった・・・・ブーバーン、気をつけて!」

 

「! ガルーラ! そのままブーバーンの上に!」

 

『『ガルラァァァァ!!』』

 

ミサキが警告する前に、メガガルーラが水蒸気から飛び出しブーバーンの真上に母子が共に伸し掛かった。

 

ーーーードシィィィィンンッ!!

 

『ブバァアアアア!!』

 

ブーバーンの上にメガガルーラが伸し掛かり、動きを封じた。

 

「・・・・ブーバーン、【オーバーヒート】」

 

『ブゥゥゥゥ・・・・・・・・バァァァァーン!!』

 

上に乗っかったメガガルーラに向けて、ブーバーンが全身に炎を燃やした。

 

『ガルラッ!?』

 

『カルラッ!?』

 

メガガルーラの身体も燃え出し、思わず大きく飛び退いた。

 

『ゼェ、ゼェ、ゼェ、ゼェ・・・・!!』

 

『ガルラ・・・・!』

 

『カルラ・・・・!』

 

激しく息切れをするブーバーンと、『やけど状態』となったメガガルーラが睨み合い、ブーバーンの腕に炎を燃やし、ガルーラは拳を。

 

「ブーバーン! 【ほのおのパンチ】!!」

 

「ガルーラ! 【ばくれつパンチ】!!」

 

『ブゥバァアアアアンン!!』

 

『ガァラァアアアア!!』

 

ーーーーバキィィィィッ!!

 

ブーバーンて母ガルーラの拳がクロスし、お互いの頬に突き刺さった。

 

『・・・・・・・・』

 

『・・・・・・・・』

 

そのまま動かない2匹。だが・・・・。

 

『!!』

 

母ガルーラの身体がグラリとよろけ、倒れそうになり、ブーバーンは勝ったと言わんばかりに笑みを作った。

 

「! ガルーラ!」

 

「?・・・・子供のガルーラは??」

 

母ガルーラがよろけてヒフミが声を上げるが、メガシンカした子ガルーラの姿がない事に気付いたミサキが視線を動かすと、倒れそうになった母ガルーラがニヤリと笑みを浮かべ、お腹の袋がモゾモゾと動き出した。

 

「しまっーーーーブーバーン!」

 

『カルラァアアアアアアアア!!』

 

ーーーーバキィィィィッ!!

 

ミサキが察して声を上げるが、その前に袋からメガガルーラが飛び出し、【ばくれつパンチ】をブーバーンの顎に叩き込んだ。

 

『・・・・ブバッハァ!!』

 

そして、【ばくれつパンチ】のアッパーカットを受けて、ブーバーンが仰向けに倒れ、目を回して気を失った。

 

「・・・・ここまで、か」

 

ミサキは静かに目を閉じて敗北を悟ると、ブーバーンをモンスターボールへ戻した。

母ガルーラは頭をフルフルと抑えながら、自分に近づくヒフミとメガガルーラを両手で抱き締め、「心配ないよ!」と言わんばかりに笑顔を浮かべた。

 

 

 

 

ーコハルVSヒヨリsideー

 

メガガルーラがブーバーンと戦うのと同時刻。

コハルとメガヘラクロスは、ヒヨリとアローラガラガラと交戦していた。

 

「が、ガラガラ! 【シャドーボーン】!」

 

「ヘラクロス! 【ミサイルばり】!」

 

『ガラガラ!!』

 

『ヘラクロス!』

 

アローラガラガラがホネを回して影の球体を撃ち出すと、メガヘラクロスも角からハリを撃ち出して相殺した。

 

「え、えへへ、辛いですねぇ、苦戦ですねぇ、メガヘラクロスのタイプって『むし・かくとうタイプ』ですよねぇ? 私のガラガラは『ほのお・ゴーストタイプ』。そちらのポケモンと相性最悪ですねぇ」

 

そう。『むしタイプ』は『ほのおタイプ』に、『かくとうタイプ』は『ゴーストタイプ』に弱い。アローラガラガラはメガヘラクロスにとって、ヒヨリの言う通り相性最悪である。

 

「む、無駄な行為ですねぇ、勝てる訳ないのに・・・・アローラガラガラ、【かえんぐるま】です!」

 

『ガラガァラァー!!』

 

青緑色の炎をホネに燃やしてながら振り回し、メガヘラクロスに向けて振り下ろした。

 

「ヘラクロス! 受け止めて!」

 

『ヘラクロ!!』

 

メガヘラクロスは四つん這いとなり、頭の2本の角で燃えるホネを挟んで受け止めた。が、炎が動き出しメガヘラクロスの身体を包む。

 

『〜〜〜〜!!』

 

『ガァラ〜ッ!!』

 

「えへへへへ、も、もう無理ですかねぇ・・・・」

 

「無理じゃない!」

 

「え?」

 

「無理だって、思った事沢山あったもん・・・・でも、諦めずに、皆で頑張って、頑張って頑張って、そして努力がキチンと身を結んだのを知ってるから・・・・だから!」

 

そう。勉強が苦手だったコハルは、あの『補習授業部』での日々で、皆で頑張って努力して、無事に『退学』の危機を乗り越えた。勉強は辛かったし、『妨害』の恐怖もあったが、こうして今自分が此処にいられるのは、皆と頑張ったからなのだとコハルは自身を持って言える。

そして、誰よりも諦めずに頑張っていたのが、アズサだと言う事も知っている。アズサの頑張っている姿を見て、自分も頑張ろうと思えた。こんな馬鹿な自分を勉強で頼りにしてくれるアズサの言葉が嬉しかった。

だからこそ、コハルはアズサの為にも、負ける訳にはいかないのだ。

 

「ヘラクロス!」

 

『ヘラ!』

 

「【10まんばりき】!!」

 

『っ! ヘェラァ・・・・クロース!!』

 

『ガラ!? ガラガラ!!??』

 

何と、『じめんタイプ』の技を使い、メガヘラクロスがホネを挟んだまま四つん這いから立ち上がり、アローラガラガラを持ち上げた。

 

「えっ? ええっ!?」

 

ヒヨリが目をパチクリさせると、その一瞬の隙を突いてコハルがメガヘラクロスに声を発する。

 

「ヘラクロス! そのまま地面に叩きつけて!!」

 

メガヘラクロスはそのまま仰け反って、アローラガラガラをブレーンバスターの要領で地面に叩きつけた。

 

ーーーードガァアアアアンン!!

 

『ーーーーガルガンッ!?』

 

「が、ガラガラ・・・・!?」

 

カイリューとの戦闘でのダメージもあったアローラガラガラが頭から地面に突き刺さり、そのままピクッ、ピクッと動きながら戦闘不能となった。

 

「え、えへへ、やっぱり、不幸ですねぇ・・・・」

 

パートナーが動けなくなり、ヒヨリももう戦意喪失してしまったようである。

 

 

 

 

ーハナコVS『ミネシス』sideー

 

『『『ーーーー!!!!』』』

 

シンボラーとアンノーンとオーベムが、メガジュペッタに向けて、一斉に波状攻撃を仕掛けてくる。

 

『!!!!』

 

そしてメガジュペッタは、ソレラの攻撃を無防備に受けてしまい、そのまま倒れてしまった。

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

『『『・・・・・・・・・・・・・・・・』』』

 

『ミネシス』達はメガジュペッタを撃破したと思い、ハナコに向かって進軍しようもしていた。

しかしハナコは、お淑やかな笑みを浮かべたまま銃も構えず悠然と立っていた。

 

「ーーーーうふふ。ありがとうございます。コチラの狙いに乗ってくれて」

 

ハナコの言葉の意味が分からず、否、言葉の意味すら理解していないのか、黙って突き進んで行った。

と、その時ーーーー。

 

『ーーーージュペ』

 

『ミネシス』達の背後から、メガジュペッタが影から現れた。

 

「・・・・【みがわり】」

 

ハナコは体力を4分の1を消費して分身を作る【みがわり】でメガジュペッタの分身を先程『ミネシス』達に倒させ、本体は影に隠れて背後を取っていたのだ。

 

「・・・・【かげうち】、【シャドークロー】」

 

影からの攻撃で『ユスティナ聖徒会』を倒し、袖の爪を影のエネルギーを纏わせた爪でシンボラーとアンノーンとオーベム達『ミネシス』を切り裂いていった。

 

「・・・・ふぅ。何とか片付けられましたね」

 

『・・・・・・・・・・・・』

 

メガジュペッタがハナコの背後に戻り、ソッと袖の爪を構える。

 

「ジュペッタ。私に恨みが無いと思うつもりはありませんが、少しでも理性が残っているのなら、その爪を収めてくれませんか?」

 

『ジュ・・・・ジュペッ、タ・・・・!』

 

メガジュペッタはメガシンカすると、桁違いに強化された『呪い』が体内に収まらず抑えきれない事もあり、メガジュペッタ自身の心にも際限なく沸き上がる『恨み』に突き動かされ、自分のトレーナーさえ恨んでしまう程なのだ。

しかし、メガジュペッタが必死に爪を納めた。

 

「・・・・・・・・ふぅ」

 

ハナコはコッソリと手に掛けていた『アサルトライフル・オネストウィッシュ』から手を離した。

 

 

 

 

 

 

ーアズサVSサオリsideー

 

「ヘルガー! やれ!!」

 

「カイリュー! 【アクアテール】!!」

 

『ルガァアアアア!!』

 

『カァオオオオッ!!』

 

サオリが攻撃を命じると、メガヘルガー(色違い)が火炎弾‹【おにび】›で、メガカイリューは水を纏った尻尾でその火炎弾を弾き飛ばす。

 

「やれヘルガー! アズサのカイリュー、そしてアズサ自身を焼き尽くせ!!」

 

『〜〜〜〜!! ルガァアアアア!!』

 

サオリの言葉に従い、メガヘルガー(色違い)は苦しそうな顔をしながらも、メガカイリューに向けて【かえんほうしゃ】を撃ち出す。

 

「カイリュー! 飛んで躱せ!」

 

『カォ!』

 

が、メガカイリューは頭の翼を羽ばたかせて空中に飛翔し、火炎を回避した。

 

『ゼェ、ゼェ、ゼェ、ゼェ・・・・!!』

 

途中、メガヘルガー(色違い)が攻撃の手を休め、激しく息を切らし始めた。誰から見ても疲弊し、今にも倒れそうになっている状態である。

 

「何をしているヘルガー! 攻撃を続けろ!!」

 

「もうやめろサオリ!」

 

そんなパートナーの状態に全く構わず、攻撃を続けさせようとするサオリに、アズサは声を張り上げる。

 

「ヘルガーの『メガシンカ』は、ヘルガー自身にも大きな負担を掛けてしまう『諸刃の剣』だ! コレ以上『メガシンカ』を続けると、“ヘルガー自身の生命も危ないぞ”!!」

 

そう。ヘルガーの『メガシンカ』は、ヘルガー自身が苦しむほど強力な高温を発しており、更にツメに加え尻尾の先端も熱が強すぎるあまり溶けかけている程である。実際メガヘルガー(色違い)はバトルが始まってまだ5分も経っていないのに、まるで数時間も戦ったような疲労を見せていた。

 

「ーーーー言った筈だ。ポケモンは所詮『道具』。『道具』はちゃんと使ってこそ『存在価値』がある!」

 

「このままではヘルガーが死んでしまうぞ!!?」

 

「虚しい事を言う。『道具』に『情』を抱くなんてな!!」

 

「サオリ! 本当に、どうしてそうなった!? 私にポケモンを使った戦闘術を教えていた時、お前はヘルガーの事を大切にしていたじゃないか!? 何がお前をそうさせてしまったんだ!?」

 

「〜〜〜〜! 黙れ! ポケモンは『道具』! 『絆』など、そんな虚しいものに縋っているお前に! そんなものは『無意味』であると教えてやるっ!! やれぇっ! ヘルガァァァァァァァァ!!」

 

『〜〜〜〜!! ヘルガァアアアアアアアア!!』

 

アズサの言葉を全否定するように、全て拒絶するように、サオリが声を張り上げると、メガヘルガー(色違い)は全身の炎を自分の身体に留め、空中にいるアズサのメガカイリューに向けて炎の塊のなって突撃した。

 

「! 【フレアドライブ】!? 唯でさえ自分の炎で苦しんでいるヘルガーに、ここまでさせるのか!?」

 

「させるさ! お前が〈トリニティ〉で手に入れたと思い込んでいる、『友達』! 『パートナー』! 『希望』!ーーーー『絆』! そんなものは、『虚しいもの』であると言う事を! 『無意味なもの』である事をお前に叩き込んでやるっ!!」

 

「・・・・『虚しいもの』なんかじゃない。『無意味なもの』なんかじゃない。『メガシンカ』を発動させた時、私は感じた。私とカイリューの間にある、目には見えないが、確かにソコにあると見えるもの・・・・『絆』がな!!」

 

『カーーーーォオオオオオオオオ!!』

 

アズサの言葉に続くように、メガカイリューは炎の塊となったメガヘルガー(色違い)を受け止めつつ、そのまま更に上空へと舞い上がっていく。

 

「な、何をっ!?」

 

「カイリュー! そのまま上昇を続けろ!!」

 

『カォオオオオ!!』

 

そしてまた頭の翼を大きく羽ばたかせ一気に上昇し、既にアズサ達の視力では米粒以下にしか見えなかったが、更にまた上昇して遂に姿が見えなくなった。

 

「ーーーー何のつもりだ、アズサ!?」

 

「・・・・火が燃えるのは『空気』、『酸素』があるからだ。しかし、上空10〜50kmの『成層圏』は『酸素』が極めて薄い。そんな場所でヘルガーは、アレほどの熱量の炎を維持できないだろう。ソレに、唯でさえ自分の炎の熱量でダメージが蓄積し、【フレアドライブ】で体力が底を尽きかけているヘルガーでは、空気の薄い場所で私のカイリューより早く、酸素欠乏により気を失う」

 

「!?」

 

「・・・・コレは、“『補習授業部』の皆と勉強していく内に思い付いた作戦だ”」

 

アズサの言葉が終わる瞬間、メガシンカが解け、気を失ったヘルガー(色違い)を両手で抱えたメガカイリューが、スッと舞い降りてきた。

 

「!? バカな、メガシンカが・・・・!?」

 

「・・・・少し前の私も、お前と同じ反応していたかも知れないが、今なら理解できる。ーーーー『絆』ではなく、『道具』に頼った『メガシンカ』など、所詮こんなものだ」

 

サオリが驚愕に目を見開くが、アズサは何処か悲しそうな顔でメガカイリューがソッと降ろし、身体の所々が焼けて黒くなり、薄っすらと涙まで浮かべているヘルガー(色違い)の頬をを優しく撫でた。

 

「き、『絆』なんて・・・・そんな、そんなもの・・・・!!」

 

「サオリ。『R』を使ったポケモンは理性を失い、パートナーだろうがなんだろうが襲い掛かるし、技や動きだって単調になってしまう。ソレが『Rの弱点』だったな?」

 

「ソレが、どうした・・・・!?」

 

「ーーーーなら何故、ヘルガーはお前を襲わなかったんだ? 何故お前の意図を理解しているかのような技を放っていたんだ?」

 

「!」

 

ワナワナと震えながら、自分の銃である『SIG-SAUER SIG516・アリウス製アサルトライフル』に手を掛けるサオリだが、アズサの言葉を聞いてピクッとその手を止めた。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

サオリは先程までのメガヘルガー(色違い)の様子を冷静に思い返してみた。

確かに『R』を浴びせた筈なのに、メガヘルガー(色違い)はすぐ隣にいたサオリを襲う事なく、常にアズサとメガカイリューにターゲットを絞っていたし、空を飛ぶメガカイリューに対しても無闇に襲い掛からず距離を取り、使っていた技もサオリが使うべきだと思った技を使っていた。

 

「ーーーーどう言う、事だ?」

 

「・・・・ソレは、ヘルガーは『R』で暴走していても。サオリ、お前の事を傷付けたくなかった、お前の望みを叶えようとしていたからじゃないのか?」

 

「! バカな、そんな事・・・・!」

 

「戦っていた私の目には、ヘルガーは『R』で理性を失いそうになりながらも、自分の炎で灼かれて苦しみながらも、ギリギリの状態でありながらも・・・・サオリ、お前の為に戦っていたようにしか思えなかった」

 

「!?」

 

『R』に操られそうになりながらも、ソレでもギリギリで理性を保ち、自分の身体が焔で焼かれようとも、ヘルガー(色違い)は、サオリの為に、大事なパートナーの為に奮闘していたのだとアズサは言い、その言葉にサオリは、火傷だらけになってアスファルトに横たわって気絶しているヘルガー(色違い)を信じられないと言わんばかりの目で見ていた。




次回、『アリウススクワッド』との決着です。
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