ポケモンアーカイブ   作:BREAKERZ

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新作ゲーム会議とアリスの日常‹クエスト›

ー先生sideー

 

その後、先生は『ゲーム開発部』と『新作ゲーム』のアイデアについては話していた。

 

「さっきも言ったけど、ウチの『次回作』はーーーー『まったりスローライフ系ダンジョン探索型RPG』! やっぱり、重要なのはメインになるダンジョンだよね!」

 

『プラプラ!』

 

「うん・・・・ダンジョンをどう設計するかで、ゲームの内容も変わるし・・・・」

 

「決められたダンジョンを攻略するのか・・・・ソレともローグライクにするのか・・・・」

 

「アリスはローグライクが良いです!」

 

“アリスはローグライクが好きなの?”

 

『ローグライク』とは、1度倒されるとレベルもアイテムも初期化されてから最初からやり直し、更にプレイする度にダンジョンの構造が変わるランダムな生成マップ、ターン制のバトルをするタイプのゲームである。

 

「はい! 毎回ダンジョンの構造が変わるので、今度はどんなモンスターやレア装備に出会えるのだろうかと、ワクワクします! 特に、前回皆で作ったローグライクは、“先生の名前でユニークアイテムを作りました”」

 

“・・・・ん?”

 

「ピ?」

 

「名付けて『先生のはなまるシール』です! シールを手に入れると、アリスはとても嬉しかったです。使うとキャラクターがスゴく強くなるのです!」

 

“・・・・はなまるシールの効果、スゴいね!”

 

『ピカチュウ!』

 

「あっ、そ、ソレは! 若干の遊び心と言うかーーーーゲームの難易度的にもっと、え、エク・・・・エク・・・・エクストリームして欲しいと思って!」

 

「ソコはエキサイティングじゃないの?」

 

勝手に自分の名前を使ったアイテムを作った事を怒るべきなのだろうが、アリスの満面の笑みを見ていると、小さな事のように思えて先生とピカチュウがそう言うと、モモイの言い間違いをミドリがヤンワリと訂正する。

 

「今度のゲームでも、アリスは『はなまるシール』を沢山集めたいです!」

 

“アリスの言葉は嬉しいけど、折角ならパーティーメンバーになりたいかなぁ・・・・!”

 

先生は今度は自分もゲームの冒険に参加したいと言った。

 

「じゃあ、もし『ローグライク』を作るとして、形はどうしよう?」

 

「地下遺跡・・・・とか? ダンジョンでは1番基本になる形だから・・・・」

 

「う〜ん、普通過ぎない? 折角作るなら・・・・もっとこう、特別感があって、壮大なのが良いんだけど・・・・」

 

「塔の形式で登っていくのは? 階段で上層に行く毎に、難易度も上がる形式だったら直感的じゃないかな」

 

「ソレだと意外性がないじゃん! 階段なんて安直過ぎるよ!」

 

「文句ばっか・・・・じゃあ、そう言うお姉ちゃんのアイデアは?」

 

ユズとミドリがゲームのステージのアイデアを出すが、モモイが普通だと言って却下し、ミドリがモモイのアイデアを聞くと、モモイは自信満々に応える。

 

「地下遺跡・・・・塔・・・・だったら、階段じゃなくて・・・・エレベーター! エレベーターとかどうかな?」

 

「エレベーターに乗って地下遺跡を降りるの?」

 

「そう言えば、以前アリスがやったゲームにも似た様な物がありました。スパイになって、マンションのエレベーターで敵を倒すゲームです!」

 

『デンデン』

 

「あ、レトロゲームの中でも、結構人気があるヤツだね」

 

『デラ』

 

「う〜ん、お姉ちゃんのアイデアにしては無難な・・・・」

 

『マイ?』

 

「そうだよね! やっぱり全然足りない! 意外性が無さすぎる!」

 

「ん・・・・?」

 

モモイがエレベーターを使うアイデアは既に他のゲームにあると知られており、モモイは慌てて却下した。

 

「必要なのは華やかなビジュアル! そして壮大なシナリオと意外性! 地下遺跡を降りるんじゃなくて、塔を登るのはどうかな! エレベーターに乗って!」

 

「塔?」

 

「エレベーターで上がっていって・・・・最後は屋上で爆発するの! これぞまさにスペクタクル!」

 

「待って。じゃあダンジョンはどうやって攻略するの?」

 

「先ずは華やかなビジュアルを意識して・・・・」

 

「・・・・プラスル。マイナン」

 

『『プラ/マイ』』

 

ーーーードゴォ!

 

「あおぅん!」

 

一方的に意見を言うモモイの背中に、ミドリがプラスルとマイナンに【ずつき】をお見舞いさせて止めた。

 

「ーーーーお姉ちゃんはいっつもそう言うよね!」

 

「あててて・・・・み、ミドリ・・・・?」

 

「この前も同じような事を言ってさ。ーーーー『このダンジョンを表現するには、内部を細かく描く必要がある!』とか何とか言って、皆で1日中ダンジョン描くハメになって!」

 

「うっ! そ、ソレは!」

 

「アリスも沢山描きました! 色んなものを描けて楽しかったです!ーーーー見てください先生! アリスが描いたイラストです! アリスの自信作は・・・・ダンジョン最強の番人『先生ガーディアン』! いつもアリス達を導いてくれる先生のイメージから名前を付けました! とても強い無敵のガーディアンです!」

 

“う~む。ソレはちょっと見たいような・・・・見たくないような!”

 

先生がアリスの相手をしている間、モモイが必死に反論していた。

 

「そ、その・・・・華やかなビジュアルは、あ、あくまで・・・・必要に応じた、選択・・・・だから」

 

「描く事自体が嫌って言ってる訳じゃないよ。でも、皆であんなに苦労して描いたのに・・・・ゲームでは殆ど使われなかったじゃん。無駄な事をさせないで。実現可能かレベルの話をしようよ」

 

「で、でも! ソレだと地平線の景色が見れないよ! 限界を突破できないよ!」

 

堅実にやろうとするミドリと、無茶なやり方をしようとするモモイが激しく論争を始め、プラスルとマイナンがまぁまぁと宥めるが止まらないので、先生が止めに入ったが、今度は先生の意見を聞こうとする才羽姉妹。

と、ソコでーーーー。

 

ーーーーシュルルルル・・・・シュパァッ!!

 

『うわぁぁぁぁ!?』

 

「ーーーーちょ、ちょっと! 皆ストップ!」

 

デンチュラが糸を放って全員が拘束すると、ユズが声を上げた。

 

「せ、先生が困ってる・・・・!」

 

「あ・・・・」

 

「ご、ゴメン・・・・」

 

白熱していたと自覚し、クールダウンする才羽姉妹。そしてユズは、こう言う平行線の論争が始まった際の、『ゲーム開発部』で代々受け継がれている『ゲームで勝負して勝った方の言う事を聞く』と言うルールが使われた。

そして、モモイとミドリが格ゲーで勝負を始め、プラスルとマイナンが各々のパートナーを応援し、審判役のユズとデンチュラは残り、アリスとデデンネはユズから指示で、先生とピカチュウと共に外に行き、『新作ゲーム』のアイデア探しに向かった。

 

「成る程・・・・面白いゲームを作る為のクエストですね! はい! 分かりました、ユズ!」

 

『デン!』

 

「パンパカパーン! アリスはクエストを受注しました!」

 

『デンネ〜!』

 

「さあ先生! ピカチュウ! アリス達と一緒に冒険に出ましょう!」

 

そうしてアリスとデデンネは先生とピカチュウと共に、『ミレニアム自治区』を歩きながらアイデア探しを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ミレニアム自治区』は『トリニティ自治区』や『ゲヘナ自治区』と違い、古風な街並みではなく近未来的な街並みであった。

先生達とアリス達は〈ミレニアム〉のキャンパスを歩きながら探索をしている。

 

「パンパカパーン! アリス達と先生達は、村の外に出る事になりました! 『見習い勇者アリス』と先生の冒険はここから始まるのです!」

 

『デデン!』

 

“アリス、今日は『見習い勇者』なの?”

 

「はい! 今日はアリスも先生も『レベル1の見習い勇者』です! 今までは、冒険の時に『伝説の勇者』から始めたりもしましたが・・・・その時、モモイがこう言いました」

 

“モモイが?”

 

『ピカチュウ?』

 

何やら嫌な予感を感じる先生とピカチュウに、アリスが口を開く。

 

「はい。【ーーーー『伝説の勇者』がレベル1のスライムを倒す冒険って、少し変じゃない?】と。【なので、最初から冒険が始まる町の周辺に『伝説のドラゴンタイプのポケモン』を配置する!】と言っていたのですが・・・・ミドリとユズがソレではゲームが進まないと必死に止めていました」

 

何とも『ゲーム開発部』らしい光景に、先生とピカチュウは笑みを浮かべてしまう。

 

「ーーーーそう言うゲームはとても売るのが難しく・・・・? 売っても消費者が限られたジャンル・・・・? のゲームになる可能性があるのだとか!」

 

“成る程。『大人の事情』みたいな話だね・・・・”

 

「あの時は、皆が言っていた事を全部理解した訳ではありませんが・・・・ソレでも・・・・今日は、折角先生と一緒の冒険なので、レベル1から始めました。少しずつモンスターを倒して、レベルアップし・・・・『伝説の勇者』を目指すとしましょう、先生!」

 

『デデン♪』

 

“うん、頑張ろうね”

 

『ピカチュウ♪』

 

「・・・・ですが、こうして一緒に冒険を始めるにあたって、アリスは悩んでいます。ユズのクエストをクリアするにはどうすれば良いのでしょう・・・・?」

 

『デデン?』

 

確かに、『『新作ゲーム』のアイデア探し』と言うフワッとしたクエスト内容に、アリスとデデンネは神妙な貌をして悩みそうになるが。

 

“うーん・・・・取り敢えず前進してみるとか?”

 

「前進?」

 

“アリスが言ってたよね。勇者の冒険は、前進する事から始まるものだって”

 

「・・・・!」

 

先生の言葉を聞いて、アリスは得心したように笑顔を浮かべて大きく頷く。

 

「はい! 出会いも、バトルも・・・・レベルアップやクエストクリアだって! 始まりは前進からです! 先生は素晴らしい知識を持っていますね!」

 

“コレも全部、アリスに教えてもらった事だよ”

 

『G.Bible』の件で、諦めそうになっていた『ゲーム開発部』を再び奮い立たせたアリスから教わったのだと先生は言った。

 

「えへへ、はい! では、先生! 行きましょう! 前進です!」

 

『デデンネ!』

 

『ピカチュウ!』

 

そうして、アリスとの冒険が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

そうしてアリスと歩き、『ミレニアム自治区』にある運動場に辿り着くと、声が聞こえてくる。

 

「いち、に、いち、に」

 

『ワン、ワン、ワン、ワン』

 

「? あっ!」

 

“どうしたの?”

 

「先生、何処かでただならぬ声が聞こえてきます」

 

「ーーーーいち、に、いち、に」

 

『ーーーーワン、ワン、ワン、ワン』

 

“誰だろう・・・・?”

 

『ピカチュウ?』

 

確かにただならぬ声が聞こえ、先生てピカチュウめ訝しそうに眉根を寄せる。

 

「コレは・・・・ハッ・・・・! アリス、分かりました! 〈ミレニアム〉のキャンパスで発生する特殊イベント・・・・『ミレニアム・ランダムエンカウントイベント』の前兆てす!」

 

“ラ、『ランダムエンカウント』・・・・? 前兆・・・・?”

 

若干困惑する先生に、アリスが断言するように言う。

 

「はい! 冒険中に遭遇するフィールドイベントです。何が起こるか分かりません。先生、油断は禁物です!」

 

『デン!』

 

アリスとデデンネが身構えると、声が段々とコチラに近づいてきた。

 

「いち、に、いち、に、いち、に、いち、に・・・・」

 

『ワン、ワン、ワン、ワン・・・・』

 

「い、一体どんなイベントが・・・・!?」

 

『ピィカ・・・・!』

 

そして、その声がの主が遂に現れた。

 

“で、出た・・・・!”

 

先生の前に現れたのはーーーー。

 

「ーーーーあれ? こんにちは。今日も良い運動日和ですね」

 

『ーーーーワン!』

 

“す、『スミレ』に『パルスワン』・・・・? こ、こんにちは”

 

長い黒髪を花型のシニョンでポニーテールにし、目は紫色をしら花型の髪飾りをし、スポーツウェアから引き締まっているが出る所は出て、凹む所は凹んだスポーティな肢体を晒し、理数系の〈ミレニアムサイエンスクール〉の生徒にしてはアウトドアな雰囲気溢れる少女〈ミレニアムサイエンスクール〉の2年生で『トレーニング部』の『乙花スミレ』。

そしてその傍らには、黄色と黒のツーカラーをした犬のようなポケモン『いぬポケモン・パルスワン』もいた。

 

「コレはスミレ先輩達との遭遇イベントだったんですね! スミレ先輩達は、今日と『運動冒険』中ですか?」

 

“『運動冒険』・・・・?”

 

「はい。パルスワンと共に軽くジョギングでもしようかと思いまして。アリスも『冒険運動』中ですか?」

 

“『冒険運動』・・・・?”

 

どうやらアリスはスミレと顔見知りのようだが、聞き慣れない単語が出てきて首を傾げる先生とピカチュウに構わず、アリスはスミレとの話を続ける。

 

「はい! 今日は先生と一緒に『見習い勇者』の冒険中です!」

 

「成る程、今日は先生‹トレーナー›と一緒に・・・・毎日運動していて偉いですね」

 

スミレは先生の事を『トレーナー』と呼ぶ程、脳き・・・・アウトドアな性格をしているのだ。

 

「冒険は継続が大事ですから! サボったらレベルが下がってしまいます。『デイリークエストを忘れるのは罪』だと、モモイも言っていました」

 

「ええ、運動は地道にコツコツ続けるのが肝要です」

 

“(話が噛み合っているようで噛み合っていないな・・・・)”

 

「ソレに、今日はトレーナーが一緒なのも、とても素晴らしいです」

 

“2人はよく会ってるの?”

 

『ゲーム開発部』はどちらかと言うとインドア派、アウトドア派のスミレと接点があるのが意外だったのか、先生が聞くとアリスが笑顔で応える。

 

「はい。スミレ先輩は主なエンカウントイベントの1人です!」

 

『デデン♪』

 

「アリスちゃんとは、ジョギングしているとよく会うんです。キャンパス内で」

 

「スミレ先輩は、『運動冒険』をするアリスの仲間ですからね!」

 

「フフ、はい。アリスちゃんは、共に運動する仲間です」

 

“・・・・取り敢えず、『冒険運動』と『冒険運動』って何?”

 

先生が1番気になっていた事を聞くと、スミレが答える。

 

「アリスちゃん、いつも『冒険?』をすると聞きまして。曰く、冒険の主な『目的』は、心身を鍛え・・・・」

 

「はい! レベルアップしてHPとMPを増加させるのです!」

 

「・・・・鍛錬を通じて、できなかった事を克服するのだと言っていました」

 

「レベルが上がったら新しいスキルを覚えられます! デデンネ達のように!」

 

『デデン♪』

 

「成る程・・・・その心構え、素晴らしいです! 普段からコツコツと頑張るその姿勢・・・・偉いですね、アリスちゃん!」

 

『ワンワン!』

 

“そ、そうなんだ・・・・?”

 

噛み合っていないようで通じ合っているようだ。

 

「トレーナーと一緒にいるアリスちゃんを見ていると・・・・何だか・・・・私も負けられなくなってきました」

 

「あっ、アリスもです! スミレ先輩に負けないよう、レベル上げを頑張ります!」

 

「良し・・・・ソレでは、先ずはジョギング20km! 参りますよパルスワン!」

 

『ワン♪』

 

スミレの言葉に応じて、三日三晩走れるスタミナを持つパルスワンが元気良く啼く。

 

「お先に失礼しますね、トレーナー! ピカチュウちゃん! アリスちゃん! デデンネちゃん!」

 

『ワンッ!』

 

“あ、えっと・・・・頑張って”

 

『ピカチュウ・・・・』

 

「いち! に! いち! に!」

 

『ワン! ワン! ワン! ワン!』

 

そう言い残し、スミレとパルスワンは駆け出していった。

 

「アリスも負けられません! 先生、ピカチュウ、次のクエストに進みましょう!」

 

『デンネ!』

 

“あ、う、うん・・・・”

 

『ピカ・・・・』

 

アリスもスミレに影響され、頭にデデンネを乗せたまま駆け出し、先生とピカチュウも急いで後を追って走った。

 

 

 

 

 

 

 

アリスの後を追っていたら、いつの間にか〈ミレニアム〉の郊外に出ていった。

 

“キャンパスの外に出てしまったね・・・・”

 

『ピカチュウ・・・・』

 

“アリスの冒険範囲は広いんだね・・・・”

 

「はい。アリスの辞書に『止まれ』はありません。ソレに、遠出をしたら、きっと予想外のイベントも起こる筈です!」

 

『デンデン♪』

 

“予想外のイベントかぁ・・・・”

 

『ピカ・・・・ピカ?』

 

少し疲れた先生とピカチュウと違い、アリスは元気ハツラツで応え、ピカチュウが少し視線を動かすと、見た事ある先徒とポケモンがやって来た。

 

「あっ! ご主人様とアリスちゃんだ! やっほー、こんにちは~!」

 

“やっほー!? 本当に予想外のイベントに・・・・!?”

 

「・・・・あれ、先生? 急にどうしたんだ?」

 

「あはは! なになに? 何があったー?」

 

『C&C』の角楯カリンと手持ちポケモンであるレントラー。同じく『C&C』の一之瀬アスナと手持ちポケモンのハピナスであり、先生は思わず驚いた。

しかも、2人はいつものメイド服ではなく、〈ミレニアムサイエンスクール〉の制服に身を包んでおり、先生は思わず鼻の下が伸びそうになっていた。

 

ーーーークンクン・・・・! クンクン・・・・!

 

と、そんな風に見ていると、腰のイーブイ(色違い)とベイリーフの入ったモンスターボールが揺れ動き、先生は鼻の下を戻す。

 

“イヤ、その・・・・2人共、あまり見ない格好だと思って”

 

「いつもと違う服装・・・・別ジョブへの転職・・・・はっ! アリス気が付きました! 2人はメイドから新しいジョブ・・・・『女子高生』に転職したんですね!」

 

「いや・・・・私も生徒だから。これが普段の恰好というか・・・・」

 

アリスのズレた解釈に、カリン(高2)は呆れたように呟き、アスナ(高3)は面白そうにケラケラと笑っていた。そしてアリスは止まらず話を進める。

 

「『女子高生』は強いジョブだとアリスは知っています! モモイもよく言っていました。そう、女子高生は寝る前にアイスクリームを食べても体重計が怖くないジョブなのだと!」

 

“そんな事無いんじゃないかな・・・・?”

 

恐らく寝る前に間食していたモモイの言い逃れであろう。

 

「あははっ、その通り! アリスちゃん鋭いね! 私達は今、ジョブチェンジして『秘密のクエスト』を進行中なんだ! コレはそのためのユニフォーム!」

 

“『秘密のクエスト』・・・・?”

 

「うん! 最近のゲヘナの情勢が気になるって、『リオ会長』が言っててね~。何だっけ? 何か動き? がないか調べてほしいって言われちゃって!」

 

『ハピナっ!』

 

「アスナ先輩、ちょっと・・・・」

 

アスナはアリスの話を聞いて、話に乗ってあげる。そしてその拍子でリオから命じられた『秘密の任務』の事を口に出してしまいカリンは慌てると、カリンのハピナスが慌ててアスナの口を塞ごうとするが、アスナはヒラリと回避した。

 

「だから制服を着てね・・・・通りすがりのゲヘナ生いないかな~って。見かけたら声かけよ~! って思って!」

 

“(『エデン条約』の騒動で、『万魔殿‹パンデモニウム・ソサエティー›』は暫く機能しなくなり、『ゲヘナ風紀委員会』は〈アリウス〉との戦闘で兵力をかなり消耗させたから今は立て直しをしているってチナツが言っていたな。その隙に色々と勝手に動いている〈ゲヘナ〉の生徒達がいるのかな?)”

 

『(ピカチュウ)』

 

アスナからの話からそう推察する先生とピカチュウだが、『エデン条約』での騒動を知らないアリスはアスナと話を続ける。

 

「成る程、アスナ先輩も『クエスト』を受けて冒険しているのですね。アリスと同じです!」

 

「本当? アリスちゃんと同じだ〜! お揃い!」

 

「ちょっと、アスナ先輩。アカネがそれは秘密だって・・・・」

 

アスナが秘密を簡単にアリス達や先生達に話すので、カリンが止めに入った。

 

「あ、そうだった! アリスちゃん、デデンネ、ご主人様、ピカチュウ! さっきのは秘密だよ?」

 

“あ、うん・・・・分かった”

 

『ピカチュウ』

 

「はぁ・・・・。まぁ、先生とアリスなら・・・・いいか」

 

「はい! アリス、秘密は守ります! ゲームでも、秘密を洩らすと呪いを受けたりしますから!」

 

『デデンネ!』

 

そしてアスナはカリンに指摘され、漸く極秘任務である事を思い出し、アリスに秘密だと言い、アリスも。その様子を見てカリンはため息をつきながら、相手が先生とアリスなのもあり、諦めるのであった。

 

「あはは! アリスちゃんはいつも元気だね!」

 

“とは言え、2人の制服姿かぁ・・・・”

 

先生は普段のメイド服とは違った装いの2人を見据える。制服からも十分過ぎる程に理解できる2人の大人顔負けのナイスバディが、見慣れたメイド服とはまた違った魅力を放っていた。

 

「いや、私達も『生徒』だから。普通に制服着ると言うか・・・・ただ、その・・・・コレは潜入用の格好と言うか・・・・任務で、普段の制服を着るように言われて・・・・その・・・・」

 

“そうなんだね・・・・似合ってるよ”

 

先生の視線に気づき、気恥ずかしげなカリンに、先生は似合っていると言う(・・・・特にカリンの肉付き良い太腿に一瞬視線を送りながら)。

 

「・・・・・・・・うっ。あ、あまり見ないでくれ先生。その・・・・ちょっと恥ずかしい、から・・・・////」

 

『(ニヨニヨ・・・・)』

 

“ご、ごめん! 不躾だったね・・・・その、いつもと違うから新鮮で・・・・似合ってると思うよ!”

 

照れているカリンを見ていると、先生の中にある食指が動きそうになるのを必死に抑えながら、先生はカリンに謝罪した。

レントラーがそんなカリンをニヤついた目で見ていると、アスナが声を上げた。

 

「ーーーー所で、アリスちゃんとご主人様は何してたの?」

 

「先生達とアリス達は冒険中でした」

 

「おお、冒険! 面白そうー! ソレ! 私もやりたい!」

 

『ハピ!』

 

「はぁ・・・・先輩、『任務』を忘れないで・・・・」

 

一緒に遊ぼうと言うアスナをパートナーのハピナスと後輩のカリンが諌めた。

 

「パーティーメンバーが増えるのはいつでも歓迎です! メンバーが増えたら使える戦術の幅も広がりますから!」

 

はしゃいだように、アリスが両手を上げる。

 

「パンパカパーン! アスナ先輩とハピナスも、カリン先輩とレントラーも! 次の冒険では仲間です!」

 

『デンネー!』

 

アリスの頭の上のデデンネも両手を上げてアスナ達が仲間になったと言う。

 

「わぁい! パーティーに入った〜!」

 

『ハピ?』

 

「わ、私達も・・・・?」

 

『ガゥ?』

 

「はい!」

 

『デデン!』

 

「・・・・そっか・・・・よろしくね」

 

『ガゥ』

 

『ハピナ』

 

アリス達の屈託の無い笑顔を見て、微笑み返すカリンとレントラーとハピナス。

そしてカリン達は踵を返す。

 

「それじゃ・・・・アリス、先生。私達は先に失礼する」

 

『ガゥガ』

 

“うん、任務頑張ってね”

 

『ピカチュウ』

 

「うん、ありがとうご主人様! 頑張るね〜!」

 

『ハピナス〜』

 

「だから、ソレは秘密だって・・・・いや、今更か」

 

諦めたかのようにため息を溢すカリンは、思い出したかのようにアリスに向けて声を発する。

 

「ああ、そうだアリス。ネル先輩が探していた」

 

「えっ!? チビメイド様がアリスの事をですか!?」

 

「何か用事があるそうだけど・・・・まぁ、会ったらよろしくね。先輩は、アリスの事を本当に気に入っているみたいだから」

 

「あ、うぅ・・・・」

 

『デデン・・・・』

 

カリンが『C&C』のリーダーであり、〈キヴォトス〉の3本の指に入る実力者である『美甘ネル』の事を言うと、元気一杯だったアリスの顔が青褪める。どうやらまだトラウマになっているようで、涙目で脅えているアリスの頭をデデンネが優しく撫でていた。

 

「それじゃ、バイバイ〜・・・・あっ、ソコの〈ゲヘナ〉の子!」

 

「え〜、誰?・・・・アタシ達になんか用?」

 

と、アスナ達は先生達と別れると、道行く2人の〈ゲヘナ〉の生徒に話しかける。

1人は明るいピンク色の長髪の両サイドをボリュームのある巻き髪をし、両目にピンク色のハートマークが浮かんでいるのが特徴的であり、〈ゲヘナ学園〉の制服を着崩しており、お腹を出したクロップド丈のトップスにミニスカートをしたポップなギャルスタイルをし、アスナやカリン程ボリュームはないが、抜群のスタイルと大きな胸をしていた『2年生』の『夜桜キララ』。

その隣にいるのは、白銀の短髪に短い2本角と、切り欠きのはいったハート形の悪魔しっぽをし、上着を腰に巻き、赤のタイをゆるめ、黒シャツの胸元を開いており、コチラはスレンダーで垢抜けした空気感がる女子高生いった風体をした同じく『2年生』の『旗見エリカ』。

そして、キララの側にいるのは美しく長い体をした魚のような身体をし、鱗は透き通った七色の光を放ち、見る角度によって配色が変わり、尾ビレは扇のように展開し、さらに華やかな印象を与え、頭部からは太さが異なる2対のピンク色のヒレが伸びており、触角ともモミアゲにも見える『いつくしみポケモン・ミロカロス』。ソレもヒレか長いのでメスだと思われる。

エリカの側にいるのは、『便利屋68』の『鬼方カヨコ』と同じ『れいこくポケモン・レパルダス』たが、身体を臙脂色にした『れいこくポケモン・レパルダス(色違い)』であった。

〈ゲヘナ学園〉の生徒にしては少し異彩を放つギャル風の2人に、カリンとアスナが話し掛ける。

 

「私達は〈ゲヘナ〉に編入予定なんだが・・・・」

 

「編入前に気になる事があってね〜!」

 

ソレからギャル風の2人に質問すると、エリカが応える。

 

「・・・・え? 今の『万魔殿‹パンデモニウム・ソサエティー›』のリーダー? ねぇ、知ってるキララちゃん?」

 

「え、さあ? イブキちゃんじゃないの?」

 

「えっ? 羽沼マコトって聞いたんだけど?」

 

「マコト? 誰ソレ」

 

「ほらあの人だよ! 良くイブキちゃんのグレッグルに引き摺られてる・・・・」

 

どうやら、2人の任務は難航しているようだ。

 

“ーーーー任務・・・・大丈夫だろうか・・・・?”

 

『ピカチュウ・・・・』

 

「先生! こうしている場合じゃです!」

 

遠くから見ていた先生が心配そうに呟くが、アリスが慌てたように話し掛ける。

 

「ネル先輩がいつ現れるか分かりません! 一先ず退却しましょう!」

 

“あっ、ありがとう! 待って!”

 

そう言って、デデンネを頭に乗せたアリスはスタコラサッサと逃げ出し、先生もピカチュウと共に後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

ソレから、アリスと共に『ミレニアム自治区』のアチコチを歩き、色々な生徒とアリスが仲良く会話をし中には応援を受けていたり、クエスト報酬と言う名目でお菓子をプレゼントされたりするのを先生は眺めていた。

まだアリスが〈ミレニアム〉に編入して数ヶ月しか経っていない筈だが、アリスの物怖じなさと明るい性格、そしてゲーム系のユニークな話し方が好感を持たれているのか〈ミレニアム〉の生徒達から可愛がられているようである。

途中、ウタハ達『エンジニア部』と出会い、アリスの武器『レールガン』こと『光の剣:スーパーノヴァ』の調子を聞かれたりしていた。その際、アリスはこの武器を『勇者の象徴』で、自分にとって掛替えのない『宝物』だと称しており、ウタハ達も自信作を大切にされて喜ばれた。

そうして、冒険中に励まされたりしながら、アリスとの冒険を続けていくと・・・・。

 

「ーーーー見つけた、チビ」

 

美甘ネルとパートナーのエレキブルに見つかってしまった。

 

「や、野生のチビメイド様が現れました!」

 

『デデン!?』

 

「あぁん? 誰が野生のチビだ!?」

 

『エレブル』

 

アリスの暴言に頭に青筋を立てたネルが飛び掛かろうとするが、エレキブルが抑えた。

 

“あれ、ネル?”

 

「あ? んだよ、先生達も一緒にいたのか。ちょうど良かった。2人共ちょっと付き合ってくれ」

 

「え、ええっ!? アリスはまだ冒険の途中で・・・・」

 

「ほら、さっさと行くぞ」

 

若干脅えているアリスを引き摺りながらネルは進む。アリス武器はエレキブルが持って上げていた。

 

「う、うんぁぁあん・・・・!? アリス、チビメイド様に捕獲されてしまいました! アリスの冒険はここまでなのでしょうか!? せめてバッドエンドになるならスチルが欲しいです!」

 

『デデンネ〜!』

 

泣き叫ぶアリスに構わず連れて行くネルとエレキブル。

そうして辿り着いたのはーーーー〈ミレニアム〉にあるゲームセンターであった。

そして・・・・。

 

「くっそ! また負けた! ぐああーっ! ムカつく! んだよ、その技っ!? ハメ技じゃねぇかっ!」

 

「ユズはハメ技もゲーム要素の1つだと言っていました!」

 

仲良く格ゲーで対戦していた。

 

「あ? セコい手使ってんじゃねぇよ!?」

 

「う、うわぁあん!?」

 

どうやらネルはアリスと時々格ゲーで対戦しているようである。何でもネルは、『勝つまで再戦を迫るプレイヤー・リトルタイラント』という異名で呼ばれており、アリスに負けては何度も挑んでいるようである。物騒な異名に反し、台パンやリアルファイト、無理強いなどのマナー違反は一切行わないプレイヤーであり、根は意外と堅実で真面目なネルらしいと先生は思えた。

 

「今日のアタシは一味違うぜ。コンボの練習をしたからな!」

 

「アリス、ネル先輩のその言葉・・・・先週も聞いた覚えがあります」

 

「んだとゴルァ!」

 

そうやってじゃれ合いを繰り広げながら、2人は対戦ゲームを続ける。

エレキブルとデデンネはいつの間にか離れ、一緒にクレーンゲームやレースゲーム、和太鼓リズムゲーム等を楽しんでおり、トレーナー達よりも良好な関係のようだ。

 

“2人は良く対戦してるの?”

 

「はい・・・・ネル先輩がよく挑戦してくるので、アリスはソレに応じています」

 

「あん? アタシが無理に付き合わせてるみてぇじゃねえか」

 

“あれ、違うの?”

 

「チゲぇよ!? コイツや『ゲーム開発部』の連中が作ってるもんが、どんなもんかと思ってな。調べてる内に、何回か対戦する事になっただけだ」

 

「ですが、アリスの記憶によると、ネル先輩と対戦したのは今日て50回目です」

 

「・・・・たまたま、時間がかぶっただけだ」

 

アリスの発言に顔を赤くするネル。

 

“ネル・・・・意外とゲーム好きなんだね”

 

「はい、アリスの経験によると、ネル先輩はゲームが大好きです。良く部室に来て、ミドリのプライスステーションでゲームをしています」

 

どうやら部室にまで来ているようである。

 

「因みに、コレまでの戦績は50戦50勝。アリスが連勝中です。ゲームの腕ではネル先輩はまだまだです! もうちょっとコンボを工夫すれば、さっきのだって・・・・」

 

“・・・・好きなんだね”

 

「クソッ、何言ってんだよ!! っせぇな!!////」

 

更に顔を赤くするネルは再びゲームを再開する。

ソレから、勝つまで止めないネルがコンボを教えろと言い、アリスも困りながらもゲームを続けた。近くではエレキブルとデデンネが、クレーンゲームで手に入れたお菓子を食べていた。

 

「クソっ!? こ、この!」

 

「ネル先輩・・・・レバガチャではコンボは繋がりません・・・・1つ1つ丁寧に入力しないとダメです!」

 

「わ、分かってるっての!」

 

「う、うわぁん! ね、ネル先輩のコンボが繋がりません・・・・このままではアリスとデデンネ、先生とピカチュウ達の空腹ゲージがゼロになってしまいます・・・・」

 

「チッ、くそ、もっかい最初からだ!」

 

ネルは悪態を吐きながらも、ゲームを止める事はなく、ネルの熱意に押されるようにアリスの格ゲー指南は続き・・・・。

 

「・・・・クソッ後ちょっとで繋がったのに」

 

「・・・・・・・・」

 

ガックリと項垂れるネルを見ながら、アリスはオドオドしていた。が、ネルは再び顔を上げ、ゲームを続けた。ソコにはゲームを通して少しずつ互いを深く理解していく2人の姿がーーーー。

 

“あ・・・・”

 

と、ソコでネルの後ろに豊満な胸と豊麗なプロポーションをメイド服で包み、眼鏡を光らせ、穏やかな笑顔なのに重圧‹プレッシャー›を放つ『室笠アカネ』の姿が。

 

「・・・・・・・・」

 

「この! 行け! 繋がれ!」

 

「あ、う・・・・あの・・・・」

 

アリスはアカネの存在に気づいたが、ネルは気付かずゲームに熱中していた。

 

「おい、ゴルァ! 画面から目ぇ離すな! アタシの華麗なコンボを・・・・」

 

「ーーーー何処でサボっているのかと思ったら・・・・こんな所にいらっしゃったのですね、部長」

 

と、ソコでネルの背後からアカネの声が響いた。

 

「ーーーーうわっ! あ、アカネ!? いつの間に!?」

 

「私言いましたよね? 今日は会長からの任務の通達があるから、準備しておいて下さい、とーーーー」

 

「・・・・あ」

 

“忘れてたんだ・・・・”

 

「ち、違う! コレが終わったら・・・・」

 

と、言い訳するネルを他所に、アリスが必殺コンボを決めてネルの操作するキャラをノックアウトした。

 

「ちょっ・・・・」

 

「アリスの完璧な勝利です!」

 

「今のは反則だろ!」

 

「勝負の世界は冷酷なもの。常に最高の状態で勝負しなければならないのです。ソレとも、ネル先輩は、戦闘中やポケモンバトル中に余所見してやられても、今のは無効だと言うのですか?」

 

「へぇ・・・・言ってくれるじゃねぇか・・・・上等だ! その挑戦・・・・」

 

「ゲームは1日1時間。約束、しましたよね?」

 

アリスの挑発を受けて、銃とギャラドス(色違い)の入ったスーパーボールを構えようとした。

が、頭のアホ毛をアカネに掴まれてしまい、動きを止められた。エレキブルの方はアカネのアローラゴローニャに引っ張られていた。

 

「さあ、任務に戻りますよ部長。コレ以上は許しませんからね?」

 

「あ、ちょっと待ってくれアカネ! あと少しだけ・・・・!」

 

『エレブル♪』

 

『デデン☆』

 

ネルの言葉を聞かず、アカネはネルを引きずっていき、その後をアローラゴローニャとエレキブルが追った。エレキブルはアリスのデデンネとちゃんと手を振り合って笑顔でお別れした。

 

「ーーーーくっそ、覚えてろよ!ーーーー次こそは勝つ」

 

「はいはい、そうですね。早く行きますよ。ソレでは、お先に失礼致します。先生、アリスさん」

 

アカネは会釈すると、ネルを連れて立ち去っていった。

先生達とアリス達がゲームセンターから出ると、もう日が暮れていた。

 

“ーーーーそう言えばアリス”

 

「はい?」

 

“アリスはネルを怖がっていたんじゃなかったの?”

 

アレだけ脅えていたネルと楽しく遊んでいたアリスに疑問をぶつける先生は、自分は勘違いをしていたのかと思い聞いてみた。

 

「あ、その・・・・確かに、一時的にネル先輩は敵でしたが・・・・今は味方。なので、モモイが言うには、ネル先輩は弱くなっている確率が高いと言っていました。だから、アリスはネル先輩の事はもう怖くありません」

 

“モモイがそんな事を・・・・ソレ、ネルが聞いたら怒るよ”

 

「も、勿論、アリスは未だにメイド服が少し苦手ですが・・・・ソレでも今は・・・・はい、ネル先輩も『仲間』です! アリスや、皆とゲームをする仲間・・・・その、ネル先輩とゲームをする間、冒険ができないのは困りますが・・・・先生と冒険する今日だけは・・・・その・・・・」

 

“(ああ・・・・だからネルを避けて・・・・)”

 

最後の方はよく聞き取れなかったが、冒険を中断されるのが困るようであると先生は思った。

 

“私は今日の冒険、とても楽しかったよ”

 

「!!」

 

先生がそう言うと、アリスはピクリと反応する。

 

「そうですか?」

 

“アリスは今日の冒険、どうだった?”

 

先生は今日の冒険で、アリスが日頃から様々な生徒と出会い、可愛がられたりしながら、一生懸命冒険をするアリスは・・・・。

 

「アリスは・・・・アリスも、今日の先生達との冒険は楽しかったです!」

 

アリスは満面の笑みでそう答えた。

 

「その、残念ながらユズのクエストを進める事はできませんでしたが・・・・ソレでもアリスは勇者です。勇者は諦めないものです! まだ『見習い』ですが、コレからもクエストをこなし、沢山レベルアップして・・・・いつかは、この光の剣で世界を脅かす魔王を倒します!」

 

『夢』と『希望』に満ちた笑顔でそう言うアリス。

 

「その時まで・・・・アリスと一緒に冒険してくれますか、先生?」

 

“うん、勿論”

 

『ピカチュウ』

 

ーーーーボンッ×6

 

『カルゥ』

 

『ブイ!』

 

『マグ!』

 

『ベイ!』

 

『アリゲイ!』

 

『アギャァ!』

 

先生の返事に、ピカチュウだけでなく、ルカリオ達も出て来てアリスに向けて頷いた。

 

『デデンネ!』

 

そして勿論、アリスのデデンネも笑顔を浮かべ、アリスの肩に移動して、アリスの顔に抱き着く。

 

「(パァッ)」

 

アリスは心からの満面の笑顔を浮かべ、今日1日が終わりーーーー明日も〈ミレニアム〉での平凡な日常は続いていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーそう、続くと思っていた。

 




スミレは、『でんきタイプ』でスタミナのあるパルスワン。
キララは、キラフロルにしようか迷いましたが、キラキラして優しいポケモンと言う事でミロカロスにしました。
エリカは、『オオニューラ』にするか悩みましたが、豹柄が好きと聞いたのでレパルダス。カヨコとの見分けで『色違い』にしました。
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