Taiga’s view
大牙「大丈夫かい?可愛いシスターのお嬢さん」
そう言い、俺はアーシアへ手を差し伸べた。
アーシア「あうぅ、ありがとうございます……」
アーシアは礼を言いながら俺の手を取り立ち上がった。その時……
アーシア「っ……」
風が吹いてアーシアのベールが外れ、飛んでいきそうになった。
大牙「少し失礼、よっと」
アーシアから手を離した俺は飛んでいきそうになったベールをキャッチしアーシアに渡した。
大牙「はい、どうぞ」
アーシア「ありがとうございます」
そう言ってアーシアはベールを付け直した。
アーシア「実は……」
大牙「ん?」
アーシア「道に迷って、困ってるんです……あは」
大牙「ふむ、良ければ案内しようか?」
アーシア「本当ですか!ありがとうございます!」
……
アーシアに道案内することになり、俺達は自己紹介を終え、歩きながら話していた。
アーシア「この街の教会に赴任することになりまして」
大牙「なるほど、それでアーシアは日本に」
アーシア「はい、日本に来てすぐに大牙さんの様な親切で優しい方に会えてよかった。これも主のお導きですね、私は幸せです」
大牙「にゃはは、それほどでも。それにしてもこの街の教会ね……」
アーシア「?、どうしました?」
大牙「いや、何でもない。気にしないで」
アーシアと話していた時……
?「うわあああん!」
少し離れた所で男の子の泣く声が聞こえ、アーシアはそこへ向かった。
アーシア「男の子ならこの位の怪我で泣いてはダメですよ」
と言い、膝を擦りむいた男の子の頭を撫でた後、擦りむいた膝に手を翳した。
するとアーシアのつけていた指輪が光り、淡い緑の光が男の子の怪我を直していった。
大牙「(あれが『
そう思いながら俺はその光景を見つめていた。
アーシア「はい、傷は無くなりましたよ。もう大丈夫、あ……」
アーシアは俺の方を向くと
アーシア「すみません、つい」
大牙「いや、優しいね。アーシアは」
……
男の子と別れた後、俺たちは教会へ向けて歩いていた
アーシア「……驚いたでしょう」
大牙「ん?いや、アーシアってすごい力持ってるんだね。まるで魔法みたいだ」
アーシア「神様から頂いた、素晴らしい力です」
そう言った後、
アーシア「そう、素晴らしい……」
続けてそう言ったアーシアは少し暗い表情をしていた。
大牙「(教会の奴ら……ってか天界の鳩どもいつかマジで滅ぼしてやろうかな……ガブリエルとか一部は絶対遵守のギアスを使って支配下に置いて、それ以外の総て滅尽滅相する感じで)」
と思っていると……
アーシア「着きました!あそこですね!」
俺たちに教会の前についていた。
大牙「そうだね、この街の教会と言ったらここにあるのだけだからね」
アーシア「よかったぁ、本当に助かりました!」
大牙「でも、あそこに誰か居るのほとんど見たことないんだよな〜」
アーシア「大牙さん。ぜひお礼をしたいので、ご一緒に来て頂けませんか?」
大牙「あー……嬉しいお誘いだけれど、ごめんね、これから学校があるから」
アーシア「そうですか……是非ともお時間がある時に教会までおいで下さい。約束ですよ」
大牙「ああ、約束だ。じゃあまたね、アーシア」
アーシア「はい、またお会いしましょう」
そう言ってアーシアは笑顔で手を振ってくれていた。
大牙「(ホント、アーシアって純粋で良い子だよなぁ。有里栖とあわせたら下手すりゃ魂レベルで浄化されそう……。あんな良い子を教会の脳足りんどもは勝手に聖女に祭り上げて、悪魔を癒せると分かったら魔女なんて呼んで追放して……ヨシ!教会の脳足りんと天界の鳩どもいつかマジで滅ぼすか!)」
そう心に決意する俺であった。
……
その日の夜……
大牙「ふんふんふふ〜ん♪」
俺は暇つぶしで夜の駒王町を一人で散歩していた時だった……
?「おやおやぁ、これはこれは、マイ・フレンドの大牙くんじゃ有りませんか」
後ろから俺を呼ぶ聞き慣れた声が聞こえ、振り返るとそこには白髪の青年が居た。
大牙「よぉフリード、元気にしてたか?」
フリード・セルゼン。教会の戦士育成機関「シグルド機関」で産み出された試験管ベビーではぐれエクソシストとして活動している男で、原作開始前、暇つぶしに各地で悪魔狩りをしていた時に出会い、それ以来共に悪魔を狩ったり、遊んだりしている。
フリード「おうおう。俺ちゃん、今日も元気いっぱいですぜ」
大牙「それは良かった。友人が息災壮健で嬉しいよ」
フリード「それにしても大牙くん?こんな真夜中に出歩いてどうしたんで?」
大牙「暇つぶしでこの近辺に居たはぐれ悪魔を狩ってた……って、お前には言われたかねぇよこのイカレ神父が。教会で神にお祈りでも捧げてろw」
ちなみに俺が狩ったはぐれ悪魔はバイサーだ、今頃あの馬鹿ども困惑してるだろうなぁw(悪い笑み)。
フリード「おうおう、そんな楽しいことになんで俺ちゃんを誘ってくれなかってんですかい?」
大牙「すまんな、次があったら誘うよ」
その後、少し話した後に俺たちは別れた。
……
大牙「さて、アイツらの監視でもしとくか」
そう言うと俺は魔法陣から一羽のカラスを呼び出した。
?「お呼びですかい、ご主人?」
大牙「ああ、クロウ。実はな……」
こいつはクロウ。昔怪我していたのを助け、しばらく面倒を見ていたことがあり、紆余曲折あって俺の使い魔になったカラスだ。
クロウ「なるほど、教会の外で堕天使達の監視をしていて欲しいんすね」
大牙「ああ、教会内部は蟲たちに頼むつもりだ。だからお前は外は頼む」
クロウ「お任せくだせぇ。ご主人の頼みとありゃ、俺っちが断る理由はないですからねぇ」
そう言うと、クロウは教会の方へ飛んでいった。
大牙「さて、第一幕第一章も間も無くクライマックスだ。精々踊れよ、楽しませてくれよ?」
そう言い、俺はクックックと嗤っていた。
クロウ
一人称:俺っち
二人称:お前さん/名前/ご主人(大牙)
CV:平川大輔
大牙の使い魔の一匹であるカラス。
お調子者で剽軽な性格をしている。
その昔、怪我をしていたのを大牙が助けて、しばらく面倒を見ていたことがきっかけで懐き、紆余曲折あって使い魔になった。
主に情報収集や偵察を担当しており、他のカラスの仲間と話して得た情報を大牙に伝えている。
じか〜い次回。
大牙「あれから数日後、アーシアと再会。そして少し前に兵藤とも会っていたようだ」
大牙「それから3人で遊んでいたのだが、レイナーレによってアーシアが連れ去られてしまう。さて、助けに行きますか」
大牙「『第7話:大牙、アーシアを助けるってよ』」
大牙「レイナーレ、貴様に選ぶ選択肢はない。判決は……『死』だ」