ハイスクールD×D〜全知全能の覇王〜   作:天魔 無骸

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【拡無零束(かくむれいそく)】

大牙が生み出した魔法の一つ。

使用者の周囲に魔力で拡散する「無限」と収束する「零」を具現化させることで、攻撃や能力などのあらゆる干渉を完璧に防ぐ魔法。

自身の周囲に拡散する「無限」と収束する「零」を具現化させることで自身を不可視のバリア(通称「無敵バリア」)で覆い、自身が危険と認識するものが近づくと速度を遅くし、最終的には消滅するため、基本的にあらゆる攻撃を無効化することが可能。

原理としての例を挙げると、銃弾の飛来し着弾するまでの空間を無限に拡大、それによって傍から見れば銃弾の速度が途轍もなく遅く見え、銃弾の存在する空間を閉じる(要は空間そのもの零に還す)ことで銃弾が消滅する。

槍も炎も、あらゆる攻撃も空間を拡大し零に還せば、大牙に当たらないのは道理を通り越してもはや真理の領域である。

ちなみにこの魔法は常時発動しており、攻撃の強弱、質量、速度、形状から危険度を選別し、自動で発動する(例えば先の尖ったペンには発動するが消しゴムには発動しない)。

他にも無限に増大した仮想重量で相手を押し潰したり、空中浮遊・高速移動、空間転移したりと用途は幅広い上、大牙が触れているものに対しても効果を適用することが可能。

ただし、十全に使いこなすには素粒子レベルに干渉する超緻密な魔力操作能力(要はコントロール精度)が必要で、大牙以外にはまともに使えない。

元ネタは呪術廻戦の無下限呪術だが、それに【零】の概念を加えた結果、ほぼ上位互換みたいなレベルになっている。

今回、本編の前にちょっとした前話があります。
ではどうぞ〜


第7話:大牙、アーシアを助けるってよ

とある場所にて……

 

無骸「大牙、お待ちください!明日まで明日までお待ちください!」

 

そう言いながら逃げる無骸を、

 

大牙「I☆YA!」

 

と言って追いかけていた。

 

無骸「つか何で私が追いかけられているんだ!?」

 

大牙「え?暇だから殺そうと思ってw」

 

無骸「ふざけんな!そんな理由で殺されてたまるか!」

 

そう言いながら無骸は無数の魔力弾を生み出して大牙に放った、だが……

 

大牙「無駄無駄、その程度のパワーで俺に勝てると思っていたのか?」

 

大牙は何一つ動じず、迫っていた。

 

無骸「(クソ……こうなったらあれしかない)」

 

そう思った無骸は立ち止まり振り返った。

 

大牙「やっと死ぬ気になったようだな」

 

そう言って大牙が魔力を纏わせたゾディアックブレイドを無骸に振ろうとした時……

 

無骸「……大牙!」

 

そう言い無骸はある物を大牙に見せた。

 

大牙「こ、これは!?」

 

無骸「大牙。今ここで私を見逃せば、君に理想郷(エルドラド)への切符をあげよう!」

 

大牙「……」

 

大牙はしばらく考えた後……

 

大牙「無骸……」

 

無骸の名を呼びながら大牙が近づき……

 

大牙「……奇跡は二度起きんぞ」

 

そう言い、無骸からある物を受け取った大牙はその場を去った。

 

無骸「はぁ……助かった。私の偉大な説得パワーが死の淵から己の身を守ってくれたのだ」

 

それを見た無骸は地面に座り、息を吐きながら呟いた。

 

……

 

その後、エルドラド城の大牙の部屋にて……

 

大牙「いいぞぉ…その調子だ……どんどん気を高めろ……ムスコ♂よ。ふーっふっふwふわぁあーはぁーはぁーはーっwうあぁーはぁーはぁーはぁーはぁーはっwふぁっはっはっはっはぁーっwwひぁっはっはっはっww」

 

無骸から手に入れた物を見て大牙は歓喜に満ち溢れながらナニカを楽しんでいた(意味深)。

 

……が。

 

大牙「……シュワット!?」

 

突如、大牙の股間から黄金の輝きが放ち始めた。

 

大牙「まさか、俺のムスコ♂の本能がひより達の可愛さとエチエチパワーで目覚めさせられ、魔力のコントロールの壁を乗り越え始めたというのか?もしそうだとしたら俺のこれまでの苦労が……」

 

そして光が徐々に激しく点滅し始め……

 

大牙「やめろムスコ♂!それ以上気を高めるな!落ち着けぇ!」

 

大牙の制止も利かず、大牙を中心に城内で爆発が起きた。

 

大牙「ふぁっはっはっはっはぁーっww」(泣)

 

……

 

そしてそれは城内だけに留まらず……

 

零瑠「っ!?」

 

月夜「どうした、零瑠?」

 

零瑠「いや……今、天導の野郎の魔力が爆発的に高まったのを感じt──」

 

次の瞬間、爆発に巻き込まれ、スフィア天界が跡形も無く消し飛んだ。

他にも、ロア天界や他の世界も消し飛び、そして全宇宙が滅び去った。

 

……

 

大牙「ケホッ、ケホッ……俺のコントロールが効かなくなるとは、つか一体何が起き、て──」

 

爆発の衝撃で気絶していた大牙が目覚めると、そこには……

 

大牙「……なぁにこれぇ?」

 

何もない更地が広がっていた。

 

それでは本編、どうぞ〜

 

……

 

??? view

 

少女「ほらほら、早く行こう!お兄ちゃん!」

 

少年「わかってるよ、陽菜」

 

男性「大牙、陽菜。走ったら危ないよ〜」

 

陽菜が僕の手を引っ張って一緒に駆け足で歩を進め、それをパパ、「天導幸臣」が宥めるよう言いながら追いかけていた。

 

陽菜「だって、お父さんの友達に会いに行くんでしょ?とっても楽しみだもん!ね、お兄ちゃん」

 

大牙「ああ、そうだね。僕も楽しみだよ」

 

幸臣「ありがとう二人とも。ほら、危ないから手を繋いで行こうか」

 

大牙&陽菜「うん/はーい!」

 

そうして3人で手を繋いで歩いて行った。

 

僕はね、この日がほんの少しだけ、楽しみだったんだ。

こうして3人で歩いている今も、心に何も変化はなく、動かず凪いだままだけれど。

いつか見た「僕が恋に落ちる」未来、もしかしたらそれが今日かもしれないってそんな予感はしていたから。

 

やがて本丸御殿のような和風のお屋敷に着いた、すると……

 

男性「おお、よく来たな幸臣」

 

和装に身を包んだ赤い髪の男性がやってきた。

 

幸臣「ああ、久しぶりだね」

 

男性「そうだな。お、そこにいる子らが」

 

幸臣「ああ、大牙と陽菜だよ」

 

大牙「天導大牙です、よろしくお願いします」

 

陽菜「天導陽菜です、よろしくお願いします!」

 

と僕と陽菜は挨拶した。

 

男性「うむ、幸臣の子らしく礼儀正しい良い子らだ。娘とも仲良くしてくれそうだ」

 

幸臣「そういやあの子は何処に?」

 

男性「ああ、今呼ぶとも。ひより、こっちへ来なさい」

 

男性がそう言うと……

 

ひより「はーい、お父様」

 

と鈴を転がしたような柔らかな声と共に、着物を着た僕や陽菜と同じくらいの赤い髪の幼い女の子が出てきて……

 

大牙「……」

 

その姿に、僕は心を奪われていた。

 

男性「紹介しよう、娘のひよりだ」

 

ひより「白河ひよりです、よろしくお願いします!」

 

そう言ってひよりちゃんは挨拶をした。

 

幸臣「うん、よろしくね。ほら二人とも」

 

陽菜「天導陽菜。よろしくね、ひよりちゃん!」

 

ひより「うん、よろしくね」

 

大牙「……」

 

幸臣「大牙?」

 

陽菜「お兄ちゃん?」

 

大牙「ッ!あ、ああ。ごめん大丈夫」

 

そう言い、僕は気を取り直して挨拶した。

 

大牙「僕は天導大牙。よろしくね」

 

ひより「うん。よろしくね、大牙くん!」

 

大牙「!」

 

ああ。この時、心に感じたものを僕は、俺は未来永劫、忘れることは無いだろう。

例え何度も、それこそ永劫の果てまで時を繰り返し、この心が擦り切れ、壊れ果てようとも。

 

そうだ、ひより……俺のお姫様。

 

お前と出会ってから……俺の世界は色付き、変わったんだ……

 

……

 

Taiga‘s view

 

大牙「……夢、か。やけに懐かしい夢を見たな、それに夢を見るなんていつぶりだろうか……」

 

そう言い、体を起こした俺は隣で寝ているひよりを慈しむように見つめた。

 

大牙「……うん、そうだな。お前が居てくれたから何があっても俺は俺でいられる。お前がいるだけで俺は何処までも征けて、誰が相手だろうと負けることはない。お前の愛が、俺に限界という壁を壊す力をくれる……願わくば、幾久しく俺の隣にいてくれ。世界で、否、宇宙で一番の俺のお姫様」

 

そう言って俺はひよりの頬に触れる程度のキスをした。

 

大牙「さ〜て、日課のトレーニングでもするか〜」

 

そう言って魔法で着替えた俺は部屋を出た。

 

……

 

トレーニングを終えた後……

 

大牙「さーて、記憶が正しければそろそろのはずだが……」

 

そう言い、俺は街を散策していた。

 

大牙「……お」

 

すると、公園のうんていにぶら下がっている兵頭の姿を見つけた。

 

大牙「(良し、当たりだ!)……何してんだ、兵藤?」

 

一誠「て、天導!?……ってうわっ!」

 

俺の姿を見て驚いた兵藤はうんていから落ち、尻餅をついていた。

 

大牙「……マジで何してんだ?」

 

一誠「……色々あってな、鍛えて強くなろうとしてんだよ」

 

大牙「へぇ……それって、ここ最近お前がグレモリー先輩とつるんでることに関係あるのかな?」

 

一誠「……!な、何でお前が」

 

大牙「いや、以前お前がグレモリー先輩と登校してたの話題になってるし、それに……」

 

?「大牙さんに、イッセーさん?」

 

その声が聞こえて振り返ると、アーシアの姿があり……

 

大牙&一誠「アーシア?」

 

俺と兵藤は同時にアーシアの名を呼んだ。

 

……

 

そうして、俺たちは兵藤の提案で遊ぶことにした。

 

ゲーセンでレーシングゲームや格ゲーなどして遊び、そして……

 

一誠「こう見えて帰宅部の頃は、松田や元浜近所のゲーセンを駆け抜けたものさ!」

 

アーシア「わぁ!」

 

大牙「おお、やるねぇ」

 

アーシアは兵藤から渡されたラッチューくんを大事そうに抱きしめた。

 

アーシア「ありがとうございます!このラッチューくんはお二人との出会いが生んだ宝物です!」

 

大牙「ふふ、どういたしまして」

 

一誠「あ、あはは……さぁ次は何処行こっか」

 

そう言い兵藤が歩いていくのをついて行った時……

 

アーシア「そう、この出会いは、今日だけの大切な……」

 

その言葉を、俺は聞き逃さなかった。

 

……

 

アーシア「こんなに楽しかったのは生まれて初めてです」

 

一誠「ほんとアーシアは一々大袈裟、いっ!」

 

大牙「兵藤?」

 

兵頭が左肩を押さえたのを見たアーシアは場所を変え、人気のない噴水公園で聖母の微笑を使い兵頭の肩を癒していた。

 

アーシア「確か、足も」

 

一誠「あ、ああ」

 

一誠がそう言うとアーシアは兵頭の足にも同じように聖母の微笑を使い、癒した。

 

アーシア「……如何ですか?」

 

一誠「あ、えっと……おお!全然何ともない!おお、足も治ってる!」

 

そう言って兵頭は肩を回したり、軽く動いた。

 

一誠「すげぇ!すげぇよアーシア!」

 

その後、アーシアは自身の過去を語った。

 

生まれてすぐ親に捨てられたこと、8歳の時に聖母の微笑が目覚めたこと、その後大きな教会に連れられて世界中から訪ねる信者の怪我や病を治すよう言いつかったこと、そしてある日、悪魔を治したことで追放されたこと。

 

大牙「(その悪魔って十中八九あいつだよなぁ……)」

 

アーシア「でも、私は神への祈りを、感謝を忘れたことなどありません。きっとこれも、主の試練なんです。この試練を乗り越えれば、いつか主が私の夢を叶えてくださる。そう信じているんです」

 

一誠「夢?」

 

アーシア「たくさんお友達ができて、お友達と一緒にお花を買ったり、本を買ったり、お喋りしたり、そんな夢です。私、友達がいないので」

 

その言葉に対して

 

大牙「違うな、間違っているよアーシア」

 

アーシア「え?」

 

俺は即座に否定した。

 

大牙「俺たちはもう友達だろう?」

 

アーシア「大牙さん……」

 

一誠「天導の言う通りだぜ。だって一緒に遊んだり、喋ったりしたしさ。まぁ、花とか本はなかったけどさ。こんなんじゃダメかな?」

 

アーシア「……いいえ、いいえ!でも……大牙さんとイッセーさんにご迷惑が」

 

一誠「悪魔もシスターも関係ねぇ、友達は友達だっての」

 

アーシア「私……私、嬉しいです!」

 

そう言ってアーシアが微笑んだ時……

 

?「それは無理ね」

 

と背後から声が聞こえて振り返ると……

 

一誠「夕麻ちゃん……」

 

アーシア「レイナーレ様……」

 

大牙「(ここで来たか……)」

 

堕天使レイナーレが現れた。

 

一誠「やっぱり、堕天使だったんだ」

 

大牙「兵藤、知り合いか?」

 

一誠「……ああ」

 

レイナーレ「悪魔に成り下がって、無様に生きてるというのは本当だったのね。アーシア、逃げても無駄なのよ」

 

アーシア「嫌です!あんなところへ戻れません!ごめんなさい、本当は私、あの教会を逃げ出して……」

 

一誠「んなことわかってたよ。アーシアがこんな、ロクでもねぇ連中と一緒なわけねぇもんな」

 

大牙「あの教会、な〜んか怪しいと思ってたけどやっぱりそうだったか……」

 

一誠「堕天使が何のようだ!」

 

レイナーレ「ふふ、汚らしい下級悪魔の分際で、気軽に話しかけないでくれるかしら?」

 

一誠「っ!」

 

レイナーレ「邪魔をするなら……」

 

一誠「光の、槍……」

 

レイナーレ「今度は完全に消滅させるわよ?」

 

そう言ったレイナーレに対して……

 

一誠「神器(セイクリッド・ギア)!」

 

兵藤は神器を展開した……が。

 

レイナーレ「ふっ、あはははは!何かと思えばただの龍の手(トゥワイス・クリティカル)じゃない。とんだ見当違いね」

 

一誠「トゥ、トゥワイス?」

 

レイナーレ「別名、龍の手。力を一定時間倍加する能力しかない、ありふれた物ね」

 

大牙「(現時点では、な)」

 

一誠「力を倍加……」

 

レイナーレ「あなたの持つ神器は危険。そう上から連絡があったから、つまらない真似までしたのに」

 

大牙「(上、ねぇ……あとであいつに確認するか)」

 

レイナーレ「そんなものでこの私に敵いはしないわ。素直にアーシアを渡して立ち去りなさい」

 

一誠「嫌だね!友達くれぇ守れなくてどうするんだ!」

 

アーシア「イッセーさん……」

 

一誠「動け、力を倍にしてくれるんだろ!」

 

その声に応えるように……

 

『BOOST!』

 

神器から音声が鳴り、力が溢れ出した。

 

一誠「力が流れ込んでくる……これなら!」

 

そう言った瞬間、兵藤の腹を光の槍が貫いた。

 

アーシア「きゃあああ!イッセーさん!」

 

それを見たアーシアが兵藤に駆け寄った。

 

レイナーレ「わかった?1の力が2になったところで、大した違いはないわ」

 

一誠「く、クソッ……!アーシア?」

 

一誠が何かを感じると、アーシアが神器の力で兵藤を癒していた。

 

レイナーレ「……!」

 

アーシア「大丈夫ですか?」

 

一誠「あ、ああ……(すげぇ、光の痛みが消えていく)」

 

レイナーレ「アーシア、大人しく私と共に戻りなさい。あなたの聖母の微笑は、そいつの神器とは比較にならないほどの希少なの」

 

アーシア「やはりあなた方は、私の力が必要なだけだったのですね」

 

レイナーレ「戻ってくるなら、その悪魔と人間の命だけは取らないでおくわよ?」

 

大牙「(めんどくせぇ……脚本が大きく狂うがもういっそ、ここでレイナーレ殺すか?)」

 

一誠「ふざけんな!誰がお前なんかに!」

 

一誠がそう言った瞬間、レイナーレが羽ばたいて槍を投げた。

 

一誠「アーシア、天導危ない!グアアアアッ!」

 

俺とアーシアを後ろへ突き飛ばして兵頭は水辺へ吹き飛ばされた。

 

大牙「兵藤!」

 

アーシア「イッセーさん!」

 

レイナーレ「今のはわざと外したの、命中すれば体はバラバラよ?アーシアの治癒が間に合うかしら?」

 

アーシア「……わかりました」

 

大牙「……!アーシア!」

 

そう言いアーシアはレイナーレに近づき、レイナーレはアーシアを抱きしめ羽で包んだ。

 

レイナーレ「うふふ、良い子ね。今夜の儀式が済めば、悩みも苦しみも全てから解放されるわ。じゃあねイッセーくん♪」

 

一誠「ダメだ!アーシア!」

 

アーシア「さようなら……大牙さん、イッセーさん」

 

そして、アーシアを連れてレイナーレは姿を消した。

 

大牙「(良し、これで全ての準備は整った。後は……)」

 

そう言い、俺は、

 

一誠「何で、俺はこんなに弱いんだ……」

 

そう言い膝をついた兵藤に近づき……

 

大牙「……兵藤」

 

一誠「天導……」

 

大牙『今日、俺と会ったことを忘れろ』

 

そう言い兵頭に創世のギアスの力の一つ、絶対順守の力で兵藤から俺を会ったことを忘れさせた。

 

……

 

その後、天導邸にて。

 

大牙「……と、言うわけなんだが。お前何か知らね、アザゼル?」

 

アザゼル『いや、何それ……知らん……怖……』

 

俺は堕天使の総督であるアザゼルに連絡をとっていた。

 

アザゼル『え?あいつらマジで何してんの?お前からの提案でアイツらとの和解の為や今後の神器研究のために、神器保有者は可能な限り保護を優先するよう命じてるはずなんだが』

 

大牙「最下級の下っ端共には伝わりきってねぇんじゃねぇの?お前って思いのほか人望ねぇしw」

 

アザゼル『うるせぇ!それで、今あの町に何人いるんだ?』

 

大牙「堕天使が4、悪魔祓いが結構いるな。……でどうする?」

 

アザゼル『とりあえず……悪魔祓いの方は好きにしていいが、あいつらは可能なら捕らえてくれ。現場の状況によってはお前に任せる』

 

大牙「実質、好きにしろってことだな。OKそれじゃあな」

 

そう言い、俺はアザゼルとの連絡を切った。

 

拓斗「終わったかい?」

 

大牙「ああ、好きにしろってことだと、アーシア助けるついでに派手に暴れますか」

 

氷華「わかりました」

 

そうして俺は拓斗、氷華、ひより、翼、柘榴、眠兎、姫芽を連れて教会へ向かった。

 

……

 

大牙「作戦を説明する。まず今から柘榴と眠兎は結界を張り、その後は翼と共に行動しろ。そして翼が外の堕天使を片付けて3分したら解除しろ。翼、星の使用を許可する。好きに暴れるがいい」

 

翼「御意」

 

柘榴「お任せください、ご主人様!」

 

眠兎「わかったのです、ご主人様」

 

大牙「次にひよりと姫芽は俺がアーシアを救出した後、保護を頼む」

 

ひより「了解」

 

姫芽「お任せください、大牙様」

 

大牙「最後に拓斗と氷華は俺が合図したら突入、俺と共にレイナーレと悪魔祓いを殲滅する」

 

拓斗「わかった」

 

氷華「わかりました」

 

大牙「それでは、作戦開始」

 

その声を合図に柘榴と眠兎が結界を張った後、翼についていき、俺たちは教会内部へ入った。

そこには……

 

フリード「やぁやぁやぁ。これはこれはお揃いで、お友達を連れてどうしたんですかねぇ大牙くん?懺悔でもしに来ました?」

 

フリードが居た。

 

大牙「悪いが今日はお前と遊んでる時間はない、拓斗」

 

拓斗「了解」

 

そう言い拓斗が指を鳴らした瞬間、周囲に冷気が増大してフリードに集中し……

 

フリード「……」

 

反応する暇もなく、無様なポーズでフリードが氷像へ変わり果てた。

 

大牙「よくやった、では次はアーシアを助けよう」

 

ひより「大牙くん、彼女の気配は?」

 

大牙「すでに捕捉済みだ。念の為、日中に仕掛けを施したからね」

 

そして……

 

大牙「《妖精の悪戯(チェンジリング)》」

 

そう言い指を鳴らした瞬間、氷像になったフリードが消えて、代わりに……

 

アーシア「……あれ?ここは?」

 

アーシアの姿が現れた。

 

大牙「大丈夫かい、アーシア?」

 

アーシア「大牙、さん?」

 

……

 

Another view

 

教会付近の森の中、そこには……

 

?「ああ〜退屈〜。どうしてうちが見張りなんて……」

 

と、木の枝に座っている堕天使の少女がいた。

 

すると……

 

堕天使「……お?」

 

足音が聞こえたのに反応すると、翼、柘榴、眠兎の3人が現れた。

 

堕天使「これはこれは……」

 

そう言って木から飛び降り……

 

ミッテルト「私、人呼んで堕天使のミッテルトと申します〜」

 

柘榴「これはご丁寧に、どうも〜」

 

ミッテルト「それで?どうして人間さんがこちらに?」

 

翼「我が主からのご下命により、貴公らの命を頂戴に参った」

 

ミッテルト「……は?」

 

翼『創生せよ、天に描いた星辰を──我らは煌めくの流れ星』

 

主命を受け、遂に抜き放たれる斬空真剣(ティルフィング)

至上と仰ぐ覇王に命じるがまま、覇王軍、そしてエルドラド帝国最強の剣士が遂に秘めた力を解放した。

 

翼『剣の閃き、限りなく。黄金の柄に鋭き刃、鋼を両断する度に王器を彩る栄光が地平の果てまで鳴り響く。三度振るえば訪れる破滅の波など知りはしない』

 

鍔鳴る音も軽やかに、鋼の鋭い刀剣が闇夜の森に燐光を反射する。

戦場に響き渡る起動詠唱(ランゲージ)はあまりにも静かで、流麗だった。纏う気配は淀みなく、美しさすら纏いながら滑らかに星を煌めかせていく。

その様はまるで刀剣が奉納され、神気を宿していくかのような光景だ。

 

翼『我が所有者こそ絶対神。侏儒の鍛冶が遺せし呪怨など、至高の神威は跳ね除けん。断ち切る魔物を御示しあれ。八つ頸唸る邪竜とて、語らず、逸らず、粛々と』

 

強く、されど透き通っていくかのように。万象総てを断ち切るべく、刃は磨き上げられる。

全知全能の覇王(天導大牙)が誇りし最高にして最強の従者にして使徒。

所有者に破滅と栄光を齎す魔剣は、しかし全知全能たる覇王に手にある限り、完全無欠の神剣たり得る。

 

翼『一切斬滅。唯其れのみ。此れより神敵、調伏致す』

 

そう、そこに満ちるのは呪いではなく、聖なる祝福だ。死の運命を齎すのは所有者ではなく、立ちはだかる敵の身だけ。

栄光以外の総てを斬滅し、主君に勝利を捧げるために。

ここに絶対、無謬の剣士が降臨する。

 

翼『超新星(Metalnova)——抜刀・天羽々斬空真剣(O r o t i n o a r a m a s a T y r f i n g)

 

そして、振り抜かれる神威抜刀。

邪竜断ちの神剣は、腕が霞んだと思った直後──

 

全方位に、そして距離の概念を超越して神速の斬撃が降臨した。

 

抵抗?回避?等しくできるはずも無い。それは極限まで研ぎ澄まされた正確さで、その場の敵の総てを両断する。

そう、ミッテルトだけに他ならず、近くにいた二人の堕天使、カラワーナとドーナシークも究極の刃により、血糊を撒き散らしながら瞬時に無数の肉片へと成り果てた。

 

翼「……」

 

敵の殲滅を確認したのち、翼は刀を鞘に納め、星を解除した。

 

柘榴「いや〜相変わらず凄いですねぇ」

 

眠兎「ただ単に斬撃の射程距離を伸ばすだけの星辰光でここまで出来るのは、尊敬を通り越してもうただの化け物なのです」

 

翼「褒め言葉として受け取っておきます。他の皆様とは違い、俺は剣技(これ)しか取り柄のない男ですので」

 

柘榴「さて、私たちの仕事はもう終わりましたし……ご主人様たちの所に合流します?」

 

眠兎「姉さんに賛成なのです」

 

翼「では参りましょう」

 

そう言い3人も教会内部へ向かった。

 

……

 

Taiga‘s view

 

アーシア「大牙さん、どうして……」

 

大牙「アーシアを助けに来たんだ、もう大丈夫。ゆっくり休んでて」

 

そう言い、俺は魔法でアーシアを眠らせた。

 

大牙「ひより、姫芽。アーシアを頼む」

 

ひより「任せて」

 

姫芽「お任せください」

 

大牙「ありがとう。拓斗、氷華、行くぞ」

 

拓斗「了解」

 

氷華「わかりました」

 

そうして地下室へ進み、手筈通りに一度別れた後、気配遮断と透明化の魔法を使い、俺一人で祭壇に侵入しての状況を確認した。

 

レイナーレ「アーシアはどこ!?それにフリードがなんでここに!?」

 

レイナーレが驚き、悪魔祓いたちもざわざわしていた。

 

いいねぇ、では登場と行こうか。

そう言い、俺は気配遮断と透明化を解除して……

 

大牙「ハッハッハッ……フッハッハッハッ…!フッハッハッハ!」

 

と笑いながら蜘蛛のように壁を歩き姿を現し、レイナーレと悪魔祓いたちが驚いて見上げるのを見て、俺はおもむろに右手を腰に当て、左手を突き出して指さしながら(この時、足だけで壁に立っている)……

 

大牙「すり替えておいたのさ!」

 

ウザそうな顔で嘲笑った。

 

レイナーレ「貴様、あの時の人間か!」

 

大牙「悪の企みを粉砕する男、天導大牙!」

 

そう言い、俺は某蜘蛛男のような名乗りをした。

 

レイナーレ「アーシアをどこへやった!」

 

そう言いレイナーレは光の槍を俺に投げつけたが……

 

大牙「……フッ」

 

光の槍の速さが徐々に遅くなり、やがて消滅した。

 

レイナーレ「なんですって!?」

 

大牙「無駄無駄、お前程度じゃ俺には傷一つも付けられんよw」

 

そして俺が指を鳴らし……

 

大牙「オメガ作戦決行!ザーボンさん、ドドリアさん。堕ちた天使とその配下たる悪魔祓い達に慈悲なる死という鉄槌をくわえてあげなさい!」

 

そう言うと地下室の扉がバン!と開き、拓斗と氷華が現れた。

 

拓斗「……もしかしてだけど、ザーボンさんとドドリアさんって僕たちのことだよね?」

 

氷華「なら師匠はフリーザ様ですかね?」

 

拓斗「……まあいっか、やろうか氷華くん」

 

氷華「ですね」

 

そう言うと二人はそれぞれの武器を手に悪魔祓い達と戦いを始めた。

 

大牙「では、俺も行こうか」

 

そう言うと魔法陣からゾディアックブレイドと空色の鞘に納められた青を基調に黒と金が入った刀「天穹月(あめのそらづき)」を取り出して抜刀してレイナーレに斬りかかった。

 

レイナーレ「ぐっ!」

 

大牙「レイナーレ、貴様は己が欲望の為に罪も無い人間を殺め、あまつさえ、悪魔すら癒す力を持った無垢なる優しき聖女を利用しようとした。よって貴様に選ぶ選択肢も権利もない、判決は……『死』だ」

 

そう言ってレイナーレを斬った後、後ろへ下がり……

 

大牙『心・技・体、三相合一。之を以って剣の極み――天魔覆滅、明鏡止水』

 

空間そのものを鞘に見立てて疾走し……

 

大牙『神威抜刀、秘剣・天ノ叢雲!』

 

レイナーレに二刀の居合斬りを放った。

 

レイナーレ「わ、私は、私は至高の……」

 

レイナーレがそう言った次の瞬間、全身から斬撃による傷が現れ夥しい量の血が溢れ……

 

レイナーレ「ぎゃああああああああああああッ!」

 

無数の羽を散らし断末魔を上げて、絶命した。

 

大牙「天ノ叢雲……その真価は一瞬のうちに一千兆を超える数の斬撃を放つ。俺が編み出した、俺にしか扱えぬ究極剣技。貴様が認識できたのは最後の一撃でしか無い。ま、もう死んでるから言っても意味ないかw」

 

そう言い、俺はゾディアックブレイドと天穹月を魔法陣に収納した。

 

大牙「こっちは終わったぞ〜」

 

そう言いながら俺は祭壇を降りた。

 

拓斗「こっちも今……」

 

氷華「終わりました、師匠」

 

大牙「了解、それじゃ戻ろうか」

 

そう言って俺たちは地下室を出た。




妖精の悪戯(チェンジリング)

呪術廻戦の不義遊戯を元に大牙が生み出した魔法の一つ。
指を鳴らすことが発動条件で、範囲内にある物体の位置を入れ替える。

対象は生物のみならず無機物にも適用され、そして魔力を持たないものも対象にでき、発動者である大牙自身も含む。
対象の複数選択が可能な上、大牙クラスの魔法使いが使うと実質効果範囲は無限。

入れ替える対象の持っている慣性をどちらに付与するかも切り替えられる模様で、入れ替えは大牙の意思で行う為、わざと入れ替えをしない(ブラフをかける)事も可能。

さらに、効果が防御や高速移動などでは対処出来ず、ほぼ必中な点と攻撃力が一切無く、総じて発動条件が簡単でインターバルや回数制限などもなく連発が可能なので、詳細がバレたところで対処しようがなく、指を鳴らす度に相手は魔法を発動したのか判断するために意識を取られるなど、戦闘能力では非力だが総合的にはかなり強力な魔法。

天穹月(あめのそらづき)
大牙が自分の息子の1人である大和にあげた黒桜の代わりに新たに自分用に打った青を基調に黒と金が入った日本刀でIS覇王に登場するヴェルテクスの武装兼待機形態である天宵月と同等の存在。

切れ味も高く、建物や現在地球上で最も硬い物質だといわれるウルツァイト窒化ホウ素(火山性の残留物から得られる物質)を一撃で両断するほか、大牙の魔力を注ぐことで様々な現象を起こすことができる。

秘剣・天ノ叢雲(ひけん・あまのむらくも)

大牙が編み出した究極剣技の1つ。
空間そのものを鞘に見立てて疾走、敵に神速の居合斬りを放つ。
だが実際には一瞬のうちに千兆を超える数の斬撃を放っており、その攻撃を他者が見る事は出来ず、確認できるのは理論上敵が倒れる最後の一撃のみ。 まさしく人外の秘剣。
当然のことながら、大牙以外には不可能である。

詠唱

『心・技・体、三相合一。之を以って剣の極み――天魔覆滅、明鏡止水』

『神威抜刀、秘剣・天ノ叢雲!』

大牙「なぁ無骸」

無骸「何だい?」

大牙「今回の前話さ、こっちでやる意味あったか?」

無骸「……」目逸らし

大牙「……はぁ。この続きは怒りの日にて、では次回予告だ」

大牙「じか〜い次回!」

大牙「アーシアを助け、堕天使共を片付けた俺たち」

柘榴「私たちも合流して帰ろうとした時、ちょうどグレモリー眷属のお三方がやってきてさあ大変!」

眠兎「ここから、真の意味で歌劇の始まりなのです」

大牙「『第8話:大牙、グレモリー眷属と邂逅するってよ』」

柘榴&眠兎「と言うお話です!/なのです」
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