伝説級スライムのぶらり旅    作:抹っ茶

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お、遅れました。そして長いです!




出逢い スラミィと女戦士 後編

 アイシャ、ウィルマ、スラミィの一行は、オーク砦から少し離れた場所にいる。

 

 砦を攻撃し、攻略する役を担うパーティーと合流する予定の丘にて、テントを張っていた。

 

ウィルマ「ここで待っていればいいか」

 

アイシャ「さすがに早く来すぎましたね、私たち。スラミィ、ありがとうね。お疲れさま」

 

( -.-)◦º「……スースー」

 

 沼地での戦いで活躍したスラミィは、疲れからかもう夢の中。

 

 アイシャ達二人は、他愛のない話に興じている。

 

 

 

◦◦◦◦◦

 

 

 ザッザッザッ……。

 

ウィルマ「お?やっと来たみたいだな」

 

 

「…む?そちらが早かったか」

 

 

 合流地点のテントに、十数人で編成された冒険者のパーティーが近づいてきた。その内、戦士は勿論、魔法使いや僧侶などの職業らしき人物が見られる。

 

 

 最初に話しかけてきた男、冒険者パーティーのリーダーらしき男性が自己紹介をする。

 

リーダー「私がこのパーティーを任されている者だが、人質救出をするのは君達が?」

 

アイシャ「はい、私たちで間違いありません」

 

リーダー「…少人数、とは聞いていたが……まさか女性、しかもたった二人とは」

 

ウィルマ「なんだ?不服かい?」

 

リーダー「いや、失礼した。あの沼地をたった二人で越えて来たのだ、相当な手練れに違いないと思ってな」

 

アイシャ(ホントは全部スラミィのおかげなんだけどね)

 

ウィルマ(スラミィがいたおかげで楽勝だった事は伏せておくか。だが…)

 

( --)◦º(クー……)

 

 

 

ウィルマ「……アイシャ、ちょっと」

 

アイシャ「え?」

 

 

◦◦◦◦◦

 

 

 アイシャ、ウィルマの二人は、オーク砦に潜入するため、攻略組と共に行動する。そこにスラミィの姿は無かった。

 

 スラミィは一足先に眠ってしまった。

ただ、理由はそれだけでは無い。ウィルマは潜入作戦の前に、アイシャに話をしていた。

 

≡≡≡≡≡

 ウィルマ「スラミィはここで寝かせておけ」

 

 アイシャ「え!?」

 

 ウィルマ「これはあたし達が引き受けた仕事だ。あたし達の手で果たさなきゃだめだ。それに…コイツには助けてもらってばかりだしな」

 

(_ _)「zz…」

 

 アイシャ「そう…ですね。スラミィばっかりに頼ってちゃ駄目ですよね!私がしっかりしないと!」

 

 

≡≡≡≡≡

そのため今回は二人で行く事にしたのだ。

 

 因みにスラミィの世話はキャンプに待機する冒険者に頼んだ。

 

 

アイシャ「スラミィ、大丈夫かな。私たちが急にいなくなって淋しくないかな?」

 

ウィルマ「大丈夫だろ?けっこう人懐っこいし、他のヤツとも打ち解けるさ」

 

◦◦◦◦◦

 

 

アイシャ達と攻略組一行は、砦に架かる石橋の前に来た。見張りのオークは遠目に見ても居眠りしているのが分かる。

一気に駆け込めば奇襲出来そうだ。

 

リーダー「…行くぞ!」

 

まずは攻略組が先行し、アイシャ達が少し遅れてついて行く。

扉を魔法で破壊し、攻略組が砦になだれ込む!

 

アイシャ達は攻略組と別れ、捕らわれた人達を捜す!

 

◦◦◦◦◦

 

一方その頃……

 

( -.◦)°「…ふぁ?」

 

女僧侶「あ、目が覚めた?」

 

∑(゚Д゚;)「!?」

 

眠っていたスラミィが目を覚ますと、そこにはアイシャ達……ではなく、見ず知らずの女僧侶(巨乳)と小柄な女魔術師、他数人の冒険者がいた。

 

女僧侶「リリム~、スラミィちゃん起きたよ!」

 

女魔術師(リリム)「…そう。」

 

リリムと呼ばれた女魔術師は、興味無さげに返事をした。

 

リリムはこのパーティーで最も優れた魔術師である。

身長は低く小柄で、見た目は16くらいにしか見えないが、実際は2(バキッ)……ゴメンナサイ。

 

黒の三角帽子に同じく黒いローブを着て、大きめな木の杖を持っている。今は古代の文字で書かれた魔法書に目を通している。

 

(゚Д゚;)「?!っ?!」

 

スラミィは混乱している。

アイシャ達ではなく、見ず知らずの女性達がいたのだから当然である。

 

 

女僧侶「だ、大丈夫、怖がらなくてもいいよ。落ち着いて」

 

女僧侶(巨乳)はスラミィをなんとか落ち着かせようとする。

 

(゚Д゚;)「……」

 

(゚Д゚)「……」

 

( -ω-)「…ホッ」

 

 どうやら落ち着いたようだ。それもそのはず、スラミィはアイシャ達の気配を感じ取り、さほど遠くには行ってない事が分かっており、尚且つその周りに仲間が確認出来たから安心したのだ。

 

 まるで保護者みたいだ。いや、保護者のつもりなのかもしれない。

 

 

リリム「……マリアを仲間と思ったんじゃない?」(チラッ

 

リリムは女僧侶(マリア)の一部分を見て言った

 

マリア「へ?なんで?」

 

マリアには何のことか分からないようだ。

 

マリアは背の高めな僧侶だ。

宝石をはめたサークレットをかぶり、青を基調にした僧侶服を着ている。

ただしサイズが合わないのか、ただでさえ大きい彼女の胸が更に大きく強調されて見える。

 

 

リリム(…それにしても…珍しいスライム)

 

 

 リリムのスラミィへの第一印象はその一言だった。

リリムは魔法は勿論、モンスターの種類、生態の知識も人並み以上、それこそ学者に並ぶ程あった。

 

 そんな彼女がスラミィに関心を持つのは当然だった。彼女もまた、学者のごとく探究心が強い女性だったのだ。

 

リリム(後でこの子の事、色々聞いてみよう)

 

(゚Д゚;)「?」

 

 

 

 

 

◦◦◦◦◦

 

 

 

 砦の地下、複数の部屋が存在する階に来たアイシャ達。

 

 そこで小綺麗な広間に捕らわれている女性、子ども達を見つけ出した。

 

アイシャ達は捕らわれた人達を避難させる。

 

アイシャ「みんな怪我も無くて良かったですね」

 

ウィルマ「…しっかし、オークどもはいったい何がしたかったんだ?」

 

 

 ウィルマが不信に思ったのは、捕らわれた人達が妙に優遇されていた事だ。

とゆうのも、これには理由があった。

元々、子ども達や女性達を攫ったのは、魔王の指示だった。

 

女性は魔王の下で働かせるため、子ども達も将来の働き手に育ててゆくために集めたのだ。

 

魔王も気まぐれの思い付きで命令したので、もう忘れていたのだが、オーク達は今でも命令を実行していた。

 

 勿論、魔王の所に送られる人達なので、丁重に扱われた。昼間は砦の中庭までは自由に外へ出られ、食事は割と良い物が出されていた。

 

…一部の人はこの待遇に未練があったために、なかなか言うことを聞いて貰えなかった……。

 

そしてなんとか説得し、正面の石橋まで誘導出来た。

 

アイシャ「みんな!ここを渡ってあの丘まで行って!そこに仲間が待ってるからね!」

 

ウィルマ「さぁ、行った行った!つまずくなよ!」

 

 

◦◦◦◦◦

 

 

 

マリア「……あっ!リリム~!あれ見て!」

 

リリム「…どうやら上手くいったみたいです。」

 

丘で待機していた二人が、砦から逃げてくる人達を確認した。

 

 

 

 

∑(゚Д゚;)「……!」

 

そのとき、スラミィは何かに反応した!

 

(Д´)≡(ピュ~ン!)

 

 

マリア「あっ!スラミィちゃん!?」

 

リリム「っ!?」

 

リリムも砦の異変を察知した。

 

リリム「いけないっ!」(ダッ

 

リリムはスラミィを追った。

 

マリア「リリムまで!?ま、待ってよ~!」(タッタッタッ

 

 

◦◦◦◦◦

 

ウィルマ「コイツで最後だ!」

 

アイシャ「このまま真っすぐに行って下さい!」

 

娘「あ、ありがとうございます!」

 

 最後の人を送り出した二人は、後ろから攻略組のメンバー達が駆けて来るのが見えた。

その後からリーダーも現れた。

 

リーダー「…はぁ…はぁ…二人とも、無事か?捕らわれた人達は?」

 

ウィルマ「皆無事さ。けど、どうし……っ!?」

 

アイシャ「え…!?」

 

 リーダー達の後ろから追ってくる巨大な影。

 

 

 不格好な兜をかぶり、

人ぐらいの太さの棍棒(もはや丸太と言ってもおかしくない)を持ち、

 鉄でできた鱗状の模様が彫られた鎧を身に纏ったモンスターが迫ってくる!

 

 

 

 

 ウィルマ「『オーガ』だと!?何でこんなとこに!」

 

リーダー「奴がこの砦のボスだったんだ!しかも普通のオーガとは比べものにならない位に手ごわい!ここは逃げるしかない!!」

 

 オーガは人よりもはるかに大きい魔物で、当然その力は驚異的だ。

 

 更にこのオーガは魔王軍において多くの戦いを勝ち残った猛者、現在の冒険者パーティーでは力が及ばなかったのだ。

 

 リーダーは全滅だけは阻止しようと、負傷したメンバーを軽傷なメンバーが肩を貸すよう指示して撤退して来たのだ。

 

リーダー「残念だが、攻略の方は失敗だ!逃げろ!」

 

三人は急いで橋を渡る!

 

 

 

 

 

 

 

ーしかし!!

 

 

 

 

アイシャ「きゃっ?!」

 

ドサッ

 

ウィルマ「あ、アイシャ!!」

 

リーダー「!!」

 

アイシャが走り出した途端に、床の僅かな出っ張りに足をとられて転倒してしまった!

 

オーガはもうアイシャのすぐ後ろまで来ている!

 

ウィルマ「くっ!」

 

ダッ

 

ウィルマがアイシャを助けに走る!

 

ーーだが!

 

ウィルマ(間に合わない!)

 

オーガ「グォォォォォォッ!!」

 

 

アイシャ「ッ!!」

 

 

 

ブンッ

 

 

 

 

オーガの棍棒がアイシャに振り下ろされ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(`Д´)「アイシャーーッ!!」

 

 

ガッ

 

 

スラミィがオーガの棍棒を止めた!

 

アイシャ「す、スラミィ!!」

 

 

(゚Д゚#)「破ァァァァァァッ!!」

 

スラミィが〔魔王の一撃〕を放った!

 

 

オーガ「ッ!?」

 

ドガァァァァァァンッ!!

 

 

リーダー「す、凄い!」

 

ウィルマ「やったか!?」

 

 

リーダーはスラミィの桁違いの強さに驚きを隠せず、

 

ウィルマがフラグめいたセリフを口走った。

 

 

 

 

 

 

 

オーガ「グッゴアァァァァァァッッ!!」

 

ウィルマ「な?!う、嘘だろ!?今ので倒れないのか!?」

 

なんとオーガは、〔魔王の一撃〕さえも腕をクロスして防御し、耐えきったのだ!

 

 

∑(゚Д゚)「!!」

 

 

ガスッ

 

スラミィはオーガに蹴り飛ばされ、アイシャの前に転がった。

 

アイシャ「スラミィッ!!」

 

スラミィはぴくりともしない。

 

アイシャ「そ、そんな……」

 

 

アイシャは自分を責めた。もうスラミィに負担をかけまいと誓った矢先に、スラミィを守れず、結局逆に守ってもらう事になってしまった。

 

アイシャ「スラミィ、ごめんね……私…」

 

 

これではもう勝ち目は無い…誰もがそう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…アイシャ…。

 

アイシャ「!」

 

 

(・ω・)「大丈夫…だよ…」

 

アイシャ「スラミィ…?」

 

 

スラミィが立ち上がり、オーガの前に立ちふさがった!

 

そして!

 

 

 

 

(((`ε´)))ウニョニョニョニョニョニョ……

 

ウィルマ「な、なにしてんだ?」

 

スラミィは奇々怪々な動きをする!

 

オーガ「ゴ……」

 

再びオーガが襲いかかるが

 

リリム「させない!」

 

リリムは炎の攻撃魔法を放った!

 

 

オーガ「ゴアッ!?」

 

オーガは怯んだ!

 

 

マリア「大丈夫ですか!?」

 

リーダー「リリム、マリア、助かったぞ!」

 

スラミィを追ってきたリリムとマリアが援護に駆けつけた!

 

 

 

だが戦いはもう終わりに差し掛かっていた

 

 

 

 

 

(`ε´)「奥義……」

 

スラミィは人の形に変形し、構える!

 

 

 

 

 

(`Д´)「『界滅波』!」

 

 

ボウッ

 

 

スラミィから特大の闘気が放たれた!

 

 

オーガ「ぎっ!?」

 

ジュッ

 

オーガは蒸発した!

 

更にその闘気は砦を飲み込み、彼方まで飛んでいった……。

 

 

 

 

◦◦◦◦◦

 

 

その頃、砦から二キロ離れた山奥。

 

 

魔王「……くう~、酷い目にあった…」

 

部下「でも命があっただけでも良かったです」

 

 

魔王は生きていた!

 

 

魔王「…これも勇者がマヌケだったおかげだな」

 

 

 

勇者達一行は魔王と対峙し、勝利したのだがが、魔王を倒しきれていなかった。

 

理由は、勇者が手に入れた“魔王を滅ぼす為の伝説の剣”が実はレプリカ(金150000)だった事、魔王の死を確認してなかった事などだ。

 

 

部下「しかし死んだふりで切り抜けられるとは思いませんでしたよ」

 

 本当にマヌケな話である。

それでも、魔王軍は王を失った事で散り散りになり、事実上の敗北となった。

それから魔王は隙をみて逃走。現在に至る。

 

 

 

魔王「だがわたしは諦めぬ!一から魔王軍を再結成して、必ず勇者どもに目にものを……」

 

 

キラッ

 

 

魔王「…ん?何か光っt」

 

ボウッ!!

 

魔王「ギャボ?!」

 

 

部下「ま、魔王さまーーっ!?」

 

 

悪は去った。(死んだとは言ってない)

 

 

◦◦◦◦◦

 

 

翌日

 

 

砦が跡形もなく消え、さらわれた人々が戻った事で、村はお祭り騒ぎだった。

 

アイシャ達は英雄扱いされ、3日間祭りに付き合わされる事になった。

 

ウィルマ「…はぁ、結局最後はスラミィにもってかれたな~」

 

アイシャ「まあまあ、皆無事で良かったじゃないですか、…ありがとうねスラミィ」

 

( -.-)º°「…むにゃ~……」

 

 

 

 

 

 

 

◦◦◦◦◦

 

 

そして、祭りが終わった翌朝

 

 

アイシャ「…これでお別れですね」

 

ウィルマ「ま、縁があればまた逢えるさ!」

 

(´・ω・`)「…ウィルマ、元気でね」

 

ウィルマ「お、おう。(コイツ言葉上達したな)」

 

アイシャ達は次の町へ、ウィルマは他の道から別の街を目指す。

 

此処で一旦お別れなのだ。

 

ウィルマ「じゃあな!アイシャ、スラミィ!元気でな!!」

 

アイシャ「はい!また逢いましょう!ウィルマさん!」

 

(・ω・)丿「バイバーイ!」

 

 

そして、彼女たちは別れた。

 

 

◦◦◦◦◦

 

 

 

アイシャ「…あれ?あの人達は…」

 

∑(゚Д゚)「あっ!」

 

 

マリア「待ってましたよ!お二方!」

 

リリム「わたし達も同行します」

 

アイシャ達を待っていたのはマリアとリリムだった。

 

マリア「リリムったらスラミィちゃんが気になるって言って聞かないんですよ」

 

リリム「……その生態を記録させて下さい」

 

アイシャ「…スラミィ、どうする?」

 

(○´∀`○)「オッケー」

 

アイシャ「じゃあ、よろしく!」

 

 

 

リリムとマリアが仲間に加わった!

 

 

 

 

        続く




いかがでしたか?

一応他にも話は考えてありますが、また遅れるかもしれません。

次回は番外編を予定してます。




次回、スラミィの性別が判明
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