翌朝、日の出前から既にエルフ達の出撃準備は整っていた。
アイシャ「さぁ、いきましょう!」
リリム「どのみち、この騒動を治めないと移動するにも危険ですからね」
アイシャ達はエルフに協力する事にした。
森の平和が脅かされる事は、エルフ達は勿論、合流できてないスラミィも危険に晒される。
更に森の周辺にある村々が危ない。
リリム「被害が広まる前に終わらせましょう」
マリア「素直じゃないな~、リリムもエルフさん達をほっとけないから……イタッ?!」
リリムはマリアの頭を杖で小突いた。
リリム「…変な事言うと……叩きますよ」
そう言ったリリムの顔は、少し紅くなっていた。
マリア「も、もう叩いてるよぅ~…」
アイシャ(…照れ隠しだ)
▽ ▽ ▽
「デモンズ様、エルフ達が動き始めました」
デモンズ「…よし、戦闘開始だ!宝を取り戻せ!!」
デモンズの号令のもと、ドワーフ陣営も動き出した。
デモンズ(…まあ、ドワーフの宝なんぞ有るわけがないがな)
▽ ▽ ▽
ミ-.-ミ「……う~ん…」
結局、兎達の巣で泊まらせてもらったスラミィ。
ミ・Д-ミ◦º「おはよ~……あれ?」
起きてみると子兎達の姿は無く、母兎がオロオロしていた。
母兎{あぁ…どうしましょう}
ミ・ω・ミ「どうしたの?」
母兎{あっ、スラミィちゃん!ウチの子を見なかった!?朝から姿がみえないの!}
ミ`・ω・´ミ「……わたし捜してくる!」
スラミィは駆け出した。
母兎(…て、まだモフモフなのね……スラミィちゃん)
▽ ▽ ▽
ドワーフA「オイ、そろそろ出陣らしいぞ」
ドワーフB「やっとかい。待ちくたびれたんだな」
周囲の見回りをしてきた二人のドワーフ。
彼らは割と好戦的な性格から、今回の侵攻には乗り気であった。
ドワーフA「それにしても腹減った……ん?」
子兎A{あ!}
子兎B{ひ?!}
そこに運悪く子兎達が出くわしてしまった。
ドワーフB「おっ!うまそうな兎達なんだな!戦いの前の腹ごしらえするんだな!」
ドワーフA「おう!一匹は丸焼きでもう一匹は鍋にしようぜ!」
子兎B{う、うわあぁぁっ!}
ミ`・ω・´ミ「ヤーーー!」
━バキッ ドカッ
ドワーフAB「「グハァッ?!」」
駆けつけたスラミィに、ドワーフ達二人が一掃された。
ミ・ω・ミ「大丈夫?ふたりとも」
子兎A{あ、ありがとー、スラミィちゃん}
子兎B{アイツら、最近森を荒らしてるヤツらの手下だよ!}
ミ・ω・ミ「悪いヤツら?」
子兎達はスラミィに、ドワーフと悪魔達の事を話した。
そこへ……
━━ウオォォォォォォォォッ!
子兎A{な、何だぁ?!}
ドワーフ達の攻撃が始まってしまった!
子兎B{ど、どうしょう……}
ミ`・ω・´ミ「二人とも、お母さんの所に行って!」
子兎A{え!?スラミィちゃんは!?}
ミ`・ω・´ミ「止めさせてくる!」
▽ ▽ ▽
リリム「ウォーターバレット!」
無数の水球がドワーフに降り注ぐ。
ドワーフ「うわぁぁ?!」
目にも止まらない速さで襲いかかる水球は、ドワーフ達を次々昏倒させていく。
リリム「マリア!ドワーフ達を縛って!」
マリア「は、はいっ!」
気絶したドワーフ達を、マリアやエルフ達が縛り上げていく。
利用されている事はわかっているため、ドワーフ達は戦いが終わったら無事に送り返すためにだ。
インプA「調子にのるなよ!人間風情が!」
インプB「悪魔族の力、見せてやる!」
ドワーフ達をけしかけていた悪魔達がリリムに襲いかかるが、
リリム「無駄です。マジックアロー!」
アイシャ「てやぁぁっ!」
-ズドッ ザシュッ
「「うぎゃああぁぁぁっ!」」
ドワーフ達を利用した悪魔達の侵略作戦は、アイシャ達が加勢した事で完全にパワーバランスが崩れていた。
▽ ▽ ▽
インプ「デ、デモンズ様!エルフ陣営に人間が!」
手下の悪魔から、デモンズに現在の戦況が伝えられた。
デモンズ「…何?エルフが…他種族の助力を受けるだと?」
デモンズは困惑した。
デモンズ(バカな……あのプライドの高い種族が?……もしや、女王の直系……)
そこに、
ミ`・ω・´ミ「テヤーーッ!」
━ドカッ バキッ ガガンッ
インプ達「「「グギャ~~ッ?!」」」
スラミィがデモンズ陣営に攻め込んだ!
ミ`・ω・´ミ「やめなさい!みんなが困るでしょ!!」
デモンズ‘「…喋るスライム?」
手駒にしたドワーフ達も、手下のインプ達も倒された挙げ句に、謎のスライム(モッフモフ)が現れ窮地にたたされたデモンズ。
デモンズ「…フ……フフフ……」
……しかし、戦況不利な筈のデモンズは邪悪な笑みを浮かべる。
デモンズ(まず間違いなく高位種のスライムに違いない……ならば!)
ミ´・ω・ ミ「ねぇ話し聞いてるの?」
デモンズ「……闇の力よ……かの者に混沌を与えよ……」
デモンズは闇の呪文を唱えた!
デモンズ「『ナイトメア・クラウド!』」
ミ◦Д◦ミ「っ!?」
暗黒の雲がスラミィを包み込んだ。
▼ ▼ ▼
アイシャ「…ココですね、敵の陣地は」
リリム「油断しないでください……強い魔力を感じます」
捕らえたドワーフ達はエルフの戦士達に任せ、遂に敵の本陣にたどり着いたアイシャ達。
……しかし、
デモンズ「…フッフッフッ……ようやく来たな、エルフに加担する人間ども」
リリム「アナタが首謀者ですね、もう勝ち目はありません。降伏しなさい」
デモンズ「それはどうかな?」
デモンズの背後から、ゆらりと丸い物体が現れた。
アイシャ「っ?!」
リリム「ま、まさか!?」
マリア「……スラミィちゃん?!」
現れたのは、変わり果てたスラミィの姿だった…。
ミ*д*ミ「………」
((モッフモフしてる?!)))
今更、そして活動報告にもありますが、
銀色の闇様の『FAIRY TAIL〜化猫の宿の双竜〜』にてコラボさせていただきました。
銀色の闇様、そして読んで下さった方々にこの場を借りて感謝いたします。ありがとうございます!