The "Blue" Reverberation   作:わど〜

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やっぱりバリバリ早かったので初投稿です。

めちゃめちゃ筆が乗ったぜ!!
※なお戦闘描写

戦闘描写…は初めてだからちょっち不安

でも個人的にそこそこ満足のできる出来だぜ!


狼の時間

音が響く。

建物の外から聞こえてくる鳴き声と打撃音(耳障りな音楽)

銃声。

血が飛び散り骨が折れる音。

弾丸が壁や肉にめり込み削り取る音。

人の体がコンクリートに叩きつけられる音。

場違いな煙管を吹かす音。

拳や足が空を切る音。

様々な音がこの部屋に響くが、声は一切聞こえない。

 

理由は2つ。

片方は切羽詰まり声も出せないから。

片方は少し期待外れで呆れているから。

両者の心持ちは正反対だった。

 

「…ふぅ」

 

一瞬だけ声が聞こえる。

ため息にも近いその音はどちらから聞こえるのか、なぜ聞こえたのかはわからない。

ヒナが疲れてきたから、もしくは狼が飽きてきたから。

どちらにしても状況が悪いことには変わらない。

 

「…そろそろ終わるか」

 

狼がそう呟くと、瞬く間にヒナに接近し胸ぐらを掴み上げる。

そのまま床に叩きつけ、背骨の棘突起に衝撃が伝わる。

背中に強い痛みを感じた次の瞬間、腹に足が振り下ろされる。

背中に集中しており無防備だった腹は大きなダメージを受け、力が入らない。

 

「…まぁ、こんな物か」

 

「他と同じとは口を裂けても言えないが─赤い霧(あれ)と比べれば大したこと…いや、あれと比べるのは野暮か」

 

狼が朦朧とする意識の中で何かつぶやいている。

聞こえはするが脳で処理できない、そういう感じがする。

 

「はぁ…さすがにやりすぎたか?おい、死んでないよなお前」

 

「さすがに殺してはいないと思うけどな…やりすぎた、面倒事になりそうだ」

 

どんどんと声が遠くなっていく。

終には何も聞こえなくなり、意識が途切れる。

 

────────────────────

 

"……"

 

数日経った後、先生は風紀委員会に呼び出されゲヘナに来ていた。

だが風紀委員会はもちろんのこと、ゲヘナ全体が静まり返っていた。

いつもは不良や数々の部活動によって騒がしいゲヘナも、「風紀委員長を足蹴にした人物がいる」という事実には怯え上がっていた。

誰かもわからないその人物の矛先が自分に向くことがないように慎重になっている。

また、風紀委員意外にも変な化け物にボコボコにされたという生徒が何人かいるそうで、噂となっていた。

そんな異様なゲヘナを見て先生は深刻な面持ちをしながら風紀委員会へと向かっていた。

 

到着すると、イオリに出会って案内された。

イオリによると、あの惨状になりながらも全員深刻な怪我はしておらず、打撲などで済み意識もすぐ戻ったそう。

だがヒナだけはそうはいかず、体の方は大丈夫だが意識がしばらく戻らず、現在は戻ってはいるが動けないそうだ。

 

"そっか…その人に何か心当たりなんかはない?"

 

「えっと…あ、そう、顔が狼みたいだったな」

 

"…!"

 

先生の頭の中に一人の人物が浮かぶ。

前に出会ったあの怪しさ満点の集団。

その中でターニャと紹介された人物。

体が大きく、気が強そうなその人物がゲヘナの風紀委員をなぎ倒していく光景…

すこし想像できてしまった。

 

"…はぁ"

 

「どうした?心当たりでもあるのか?」

 

"……………まぁ、なんとかするよ……………………"

 

心配になりながらも、一先ずヒナのことを考えることにした。

 

そうこうしている内にヒナが休んでいる部屋へと辿り着いた先生は、ノックをして扉を開いた。

 

"失礼し……え"

 

「あ?」

 

扉を開くとそこには狼頭の女。

さっき想像していた通りの顔にスーツを着込んでヒナの近くにたたずんでいる。

それに加えてガイコツのような人物─前にプルートと言われていた者がいる。

それをみた先生はすぐにヒナと異形たちの間に割って入り、睨む。

 

"何をしにきた"

 

「はぁ…面倒事を片付けようとしたらもっと面倒になったな?」

 

「落ち着いて下さい先生、我々は謝罪と、お詫びをしにきたのです」

 

"…なんだと?"

 

「まぁ、好きにするとはいえやり過ぎたからな」

 

「こちらが契約を犯すようにも取れる行動を取ってしまったこと、お詫びさせていただきます先生」

 

落ち着いて話すガイコツの男になだめられ、先生は冷静になる。

契約、それを半ば破ったようにも見える仲間の行動を詫びる。

そう言ったプルートは契約書を取り出し、確認する。

 

「契約書をご覧ください。この契約書には、私たちはこの世界に住む人物に対して、殺害やそれに準ずる行為を一切しないことを約束するとあります。今回の行動はそれを破るとも取れます。」

 

「なのでお詫びとして、そこに寝ていらっしゃる方の傷を全て癒させていただきます」

 

プルートが手を翳すと、あの魔法陣が現れ独特なバチッという音がしたと思うと、それまで黙っていたヒナが口を開く。

 

「…たしかに痛くない」

 

"ヒナ…"

 

「これで納得していただけましたでしょうか先生」

 

"…次は無いからな"

 

「承知いたしました、注意しておきましょう」

 

そういうとプルートは消えた。

ターニャも直に去るかと思ったが…

 

「それで、話があるんだろ?」

 

"…"

 

急かすかのような口ぶりで先生に話しかける。

 

"…あんたらの目的は何だ"

 

「またその質問か?団長の旦那が前答えてた筈だけど」

 

"じゃあ質問を変えよう、お前の目的は何だ"

 

怒気を含んだ声色で先生は質問を続ける。

 

「私?そうか…そうだな…」

 

「私の目標は…」

 

「力が全ての世界だ」




ということで姉貴の圧勝ということにしてしまいました。
みなさん!解釈違いポイントですよここ!

うん…だって…ヒナがバカみたいに強いのはわかるんだけどさぁ…
プロムン君が「ゲブネキとターニャ姉貴は同格」言うとるからさぁ…(言い訳)

だって人差し指伝令2人と代行者3人に勝てるあの外郭の研究所の英雄ですぜ!?
弱体化してるとはいえそれと同格とかもう…ヒナでも単騎だと勝てるビジョン浮かばないんだよ〜〜!!
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