The "Blue" Reverberation   作:わど〜

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ターニャパートラスト回なので初投稿です。

私です。

記念すべきターニャ姉貴パートの最終回なので気を引き締めて行きます…!
上手くまとめられるかわかんないけどがんばるで。


立つ瀬

"…何だって?"

 

力が全ての世界。

あまりにも典型的というか、わかりやすすぎる回答に私は素っ頓狂な声で返事する。

相手は至って真面目だろうし、変な部分でもないんだけど、イカれた奴らだからもうちょっと変な回答が来ると思っていたからちょっと安心してしまったのもある。

 

「まぁ、そんな反応だよな」

 

「そうだな…よりわかりやすく言うなら、ただ生きるために戦って、勝って、それで全てが解決する世界、そんな世界を私は望む」

 

相手の真剣な声色で冷静になって、頭を切り替える。

生徒たちに危害が加わるような事は否定しなければならない。

私は先生だ。

 

"それなら…負けたものは、弱いものはどうするんだ"

 

「知らないな、私の知ったことじゃない」

 

ターニャは躊躇う事なく返答する。

あまりに自分勝手な回答に私は語気を強める。

 

"あんたの中では力が全てなのか…?"

 

「当たり前だろ、私より強くない奴に頭を下げるべき理由がどこにあるって?」

 

"それなら!"

 

「あぁ、落ち着け、別に弱い奴は死ぬべきだとかそういう事を宣うつもりは無い」

 

「負けた奴はまぁ、どうにかして生きる道を見つけないとな、それがどんな道だって」

 

「敗者は勝者に従うしかない。それができないなら勝者に殺されるだけだ。まぁ、素直に従ってればどうにか生かしてくれる奴もいるかもしれないし」

 

相手は落ち着いた口調で話す。

自分の考えに絶対的な意志を…正しかろうが間違っていようが関係ない。考えを曲げることだけは絶対にしないという強く強固な芯のような物を感じる。

ある意味尊敬すべきなんだろうな…そういう部分だけは。

 

"力だけでどうにかする生き方は、ただ血を流すだけだ"

 

"キリが無い、ずっとずっとただ血を流すだけで消して終わる事なくただ繰り返すだけ"

 

"そんな、ただ奪うだけの戦いが正しいとは思えない"

 

「おい、どうして奪うなんて言葉が出てくるんだ?」

 

「ただ、自分の生まれた世界で、どうにか生きて自分の立つ瀬を守るというだけだ」

 

「そうやって自分のことに必死になれない奴は適応出来ず自然淘汰されて朽ちていくだけだ」

 

「力というのは完璧に自分自身を見せることが出来る手段の内、最も確実で簡単だ」

 

「 私がお前よりも強いということを証明すれば終わり」

 

「どんな飾りも偽りもなく、純粋だ」

 

「お前等はそれをさも悪い事かのように言うけど、お前達もその手段を使っているだろうに」

 

彼女は迷う事なく言葉を紡ぐ。

それでも…共感することはできない。

 

その時、ずっと寝ていたヒナが起き上がった。

 

「先生…悔しいけど、そこの人が言っていることは事実」

 

「キヴォトスでは銃撃戦が日常茶飯事だし…」

 

「私たちも、それを鎮圧したり抑止するための方法として使うのは暴力だ」

 

私は正直ちょっと悔しかった。

まぁたしかに…ハナから間違ったことは言っていないけど、それでもイカれ野郎(ターニャ)の言うことが正しいと認めたくない。

まぁちょっとムキになっているのは自覚してるけど…

 

"でもヒナ、それは平和のためじゃないか"

 

「学園を暴力で支配することと、力で暴力を抑圧し続けることの何が違うでしょう」

 

「その上で…私は貴方の考えを認められない」

 

ヒナの目が、私の顔からターニャの顔へと向き変わる。

 

「ほう?」

 

「確かに貴方の言っていることは合っている」

 

「だからって、それが良いことでは無い」

 

決意したような顔でヒナは続ける。

 

「血を流すことも、それ以外の争いも、何も無くただそれぞれがそれぞれのことを考えて生活できる、そんな世界」

 

「ただ、皆がほんの少しだけ、隣人を守り抜こうという気持ちを持っているだけで実現できるんじゃないの?」

 

「その気持ちを持つのはとても勇気のいる事だけど…きっと大丈夫」

 

ヒナは自身に満ちた顔でターニャを見つめている。

暫しの沈黙が訪れたあと、ターニャが話し始める。

 

「そうか、頑張れよ、まぁ興味も無いけど」

 

「それぞれ譲れない考えがあるならいつか衝突するこもになるかもな?」

 

「じゃあな」

 

そう言ってターニャは病室を出ていった。

 

────────────────────

 

その後のゲヘナは、少しずつ元に戻っていった。

ヒナが寝ている間も、あの噂があってほとんど違反行為は無く、風紀委員たちだけで簡単にどうにかできたそう。

今もその噂は残っていて、風紀委員会の仕事が少し楽になったそうだ。

結果的に、ターニャに少しだけ助けられたのは癪だけど、まぁ良かったのかな?

 

ヒナはあれから、もっと力をつけるよう頑張ってるみたい。

あの日言ったことを現実にできるように、そんな感じかな?

ヒナならできるって私も信じてるから、頑張ってほしいね。

 

当のターニャは、具体的な位置は誰もしらないけど、たまに出回る「噂の化け物をどこどこで見た!」っていう話から、ゲヘナをぶらぶらしているみたいだ。

今回は…まあ相手も反省してるし、契約もあるからもう無いと思いたい。

それでも警戒はしておかないとね。

 

私も、生徒たちを守り抜くことを第一に考えて頑張らなきゃ。




ということでターニャ姉貴パートEndです。
個人的のイイ感じに終わらせられたんじゃないですかね?

具体的な感想はあとがき的なの出します。

とりあえず餃子終わらせなきゃ…
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