The "Blue" Reverberation   作:わど〜

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やめなよアリス!キヴォトスでは初投稿ごっこは恥ずかしいことなんだよ!

どうも私です。

今年は頑張って書くぞ!!という意気込みを込めて初投稿。


新たに表れた第三勢力の影について

血染めの夜事件。

ミレニアムを騒がせていた吸血鬼と、それが起こした数々の事件は、そう命名された。

新聞にも報道され、ミレニアムの各所で血染めの夜を捕獲し、理解し、研究せんとする者が目をぎらつかせていた頃。

いくつかの人々にはもう一つ、少し疑問があった。

「ここまで深刻な事件なのにセミナーは対応しないのか?」と。

吸血鬼が命名された少しだけ後、その疑問が向かう先、セミナーはミレニアムタワー上層階の会議室にいた。

重要な会議が行われるこの部屋は、普段はほとんど使われない部屋だが今日に限っては人が多く居る。

その面子もC&Cに特異現象捜査部、そしてセミナーと錚々たる面々が集まっていた。

 

「時間ね。会議を始めるわ。」

 

会議室の1番奥に居る、調月リオが立ち上がって、宣言する。

リオはそのまま会議室をざっと見回し、メンバーを確認する。

C&Cの5名、特異現象捜査部の2名、そして自分を含めたセミナー3名…

 

「3名?」

 

不可解な点に、リオが声を上げると、ノアが答える。

 

「ユウカちゃんがいませんね…」

 

「ユウカ先輩が遅刻するのは珍しいですね!」

 

コユキが口を挟む。

ノアの隣の空席には「早瀬ユウカ」の名札が立てられていた。

 

「いいわ。ノア、会議が終わったら内容を伝達しておいて。とりあえず会議を始めましょう」

 

真面目な彼女が欠席しているのはそれなりの理由があるのだろう、と判断したリオは会議を進行することを優先する。

 

「あ、はい…」

 

ノアは少しの間心配そうに空席を眺めていたが、リオに話しかけられ、会議の開始のため思考を切り捨てる。

 

「今回あなた達に集まってもらった理由は、血染めの夜事件についてよ」

 

「血染めの夜に関しては…説明は要らないわね」

 

「端的に言うわ、血染めの夜はミレニアムにとってあってはならない不純物だと、私は判断したわ。あなた達に集まってもらったのは、血染めの夜という不純物を排除するため」

 

血染めの夜の排除。

かなり衝撃的な発言だったが、予想していたか、はたまた余裕綽々だからか、ざわめきは無い。

静寂の中、ヒマリがすっと手を挙げた。

 

「"確保"ではなく、"排除"ですか?」

 

「ええ」

 

リオは短く言葉を返す。

確保ではなく排除、というのはつまり、ミレニアムの生徒たちが夢見る"血染めの夜(まだ見ぬ存在)の研究"を行うつもりがさらさら無いということ。

その言葉に、ヒマリは問い詰めることなく静かに手を下ろした。

 

「いいわ、続けましょう。作戦を発表するわ」

 

リオは凛とした声で話し、会議は進行して行くが、ただ1人…ノアだけは心ここにあらずという様子でこの場にいないユウカのことを気にかけていた。

 

(ユウカちゃん…)

 

普段はこういう場には真っ先にくるようなたちのユウカがいない、というだけでは無く、ノアはただただ根拠の無い不安を感じていた。

黒い雲が立ち込めるような心地で、ただ座っていた。

 


 

「ん……ぅ…………?」

 

瞼越しに受ける薄い光で、意識が覚醒する。

身体の感覚がなんとなく戻り、次は聴覚、嗅覚と順番に感覚がはっきりして行く。

そして、目を開けると。

 

「目を覚ましたか」

 

いつぞや見た顔が…

見た顔が………

…………………

 

 

 

 

「うわぁぁ!?な、あなた達…」

 

「あーあー、煩いわね。こうなるってわかってたから適当に捨てろって言ったのよ」

 

目の前にはいつぞや見た顔が…そう、少し前にシャーレの近くで見た顔があった。

忘れることなどできそうにない顔が…

 

「あ、あなたたちは確か…ゼホンと、エレナ…」

 

記憶を辿って、無意識に名前を呟く。

そうすると、目の前の2人は驚いたように一瞬静かになり固まる。

 

「おや、名前を覚えてもらっているとは思ってなかったな」

 

「だが、改めて名乗ろう。俺はゼホン。人技師で…最近は機械で人形を作ったりなんかもしている」

 

「こっちのはエレナ。お前たちが最近騒いでいる血染めの夜だ」

 

「久しぶりだな、早瀬ユウカ。」

 

「血、染めの…夜…あなたが…」

 

ミレニアム中が探し回っていた吸血鬼が目の前にいる…

しかし、なぜ?

 

「どうして自分はこんな状況にいるのか」

 

「そんな顔だな」

 

図星を突かれ、少しうろたえるが、しかし隠すことも無いので頷く。

どんないきさつでこんな状況になったのか、見当もつかなかったので、どんな言葉がでてくるのかじっと待っていたが…

 

「特段おかしな理由は無い。ただ、俺たちのことを知られていて…言いふらされると困るってだけだ」

 

男は「あとは、偶然見つけたからだな」と小さく付け加える。

身構えていたユウカは、思っていたより数倍軽い理由を聞かされ面食らう。

 

「あなたたちは…何をやらかそうとしてるの?」

 

なぜ、生徒を襲うのか。

自分を誘拐した理由はそんなに軽いのに、なぜミレニアムを敵に回すようなことをしたのか。

ユウカは、思わず心底気になっていたことを聞いてしまう。

 

「見ていればわかるだろう。あんたにはついてきてもらうつもりだからな」

 

ユウカはその時、なんとなく悟った。

自分はとんでもないことに巻き込まれたことを。

そして、この事件の行く末を見届けさせられるということを。




哀れなり、ユウカ。
残響楽団バチバチに目撃してるどころかなんなら自己紹介まで聞いちゃったからねしょうがないね…
しらんけど。
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