The "Blue" Reverberation 作:わど〜
読者の方、その中でもフィリップ君にいかせたい学園が合った方、本当に申し訳ない。
フィリップ君だけはマジて譲れねぇ…!
フィリップ君はこの小説を書く前からやらせたいことがあった、というかそれをやらせたいというのもこの小説を書き初めた理由の一つですのでマジでボルガ博士、お許し下さい!
という訳で被害者を減らす為にも初めての個別会は餃子です。
果たして餃子はどこへ行くのか!?
Vc.
「………」
住宅地─もはやそのようには呼べないが─の中を男が歩く。
否、男というには少し怪しいような異形の者だ。
スーツを纏い、男の身長程はありそうな長い剣を携え歩く。
男は一切口を開くことはない。
男の蜜蝋の体が溶けることは久しく無く、心は冷え切っていた。
「……」
男は考えていた。
なぜ自分はここを歩いているのか。
なぜ自分はあの学園を目指しているのか。
なぜ自分は……あの学園に何かを感じたのか。
男は絶えず自分に質問しながら、答えは一切出ることは無かった。
だから悟った。
自分はこの疑問の答えを得る為にあそこへ向かっているのだと。
「ん……あなたは」
「……」
男の元に1台のロードバイクに乗った少女が現れる。
銀髪に狼の耳を持ち生暖かい肌と心を持つ、男とは真逆の少女。
男はやっと口を開く。
「…砂狼シロコ………アビドス高校の…2年生」
「ん…その通り、なんで知ってるの?」
「僕は…アビドス高校を目指しています」
「そこの名簿に居たので…」
男は途切れ途切れに言葉を発する。
たどたどしい訳でもなく、面倒くさい様子もなく、ただただ口を開くのも怠惰そうに話す。
「ん、案内しようか?」
「…お願いします」
「ん…そういえば、喉乾いたりしてない?最近ここで遭難してる人がいたから…」
「大丈夫です…お気遣いありがとうございます」
「ん、わかった」
「じゃあ、行こう」
男は少女の後を辿って進む。
その足取りに意志は無く、ただ少女が進むから自分も進むとでも言いたげだった。
「ただいま」
「おかえりなさ〜い、あれ、後ろの人は?」
「…失礼します」
「ん、お客さん…そういえば名前聞いてない」
「僕はフィリップです…最近キヴォトスに来ました」
「フィリップさんですね!私は十六夜ノノミです、よろしくお願いします☆」
「ん、知ってるだろうけど砂狼シロコ、よろしく」
「私は奥空アヤネです!よろしくお願いします」
「黒見セリカ、よろしく」
「…よろしくお願いします」
挨拶を交わす。
この時でさえ男は必要最低限のことしか口から出さない。
ただただ怠惰に。
自分に意志などないかのように。
「ん、そういえばホシノ先輩は?」
「あ〜、また昼寝じゃない?」
「せっかくのお客様ですから起こして来ますか☆」
「お気遣いなく…」
「いえいえ、さすがに起こして来ませんと」
快活に喋る少女たちの一人が奥の部屋に消える。
そして少しの間が空いた後、奥へと行った少女ともう一人、桃色の髪をした少女が現れる。
「うへ〜、またお客さん?最近は多いね〜」
「…どなた?」
「…フィリップです、よろしくお願いします」
「…小鳥遊ホシノだよ、よろしく」
男と少女が挨拶を交わす。
何気ない、ただの挨拶だが、先程とは違う空気が一瞬流れた。
その空気はすぐに崩れ、やわらかい物になる。
「そういえば…フィリップさんは最近キヴォトスにやってきたんですよね?どうやってきたんですか?」
「なんと言いますか…気がついたらここに」
「うへ〜、なんだが先生が来た時みたいだね」
「そうなんですか?」
「うん、先生が来た時もシロコちゃんが連れてきて、皆が挨拶してから私を起こしに来て…気がついたらキヴォトスにいたのもおんなじじゃない?」
「あはは、たしかに似てますね☆」
少女たちが話す間も、男は考えていた。
自分がなぜここに来たのか。
未だ結論が出ることはない。
しかし、男は直感的に悟る。
自分は…自分は
餃子、アビドスに参戦ッ!!!
はい、ということでフィリップくんはアビドスです。
やりたいことを初められてやっとこの小説が始まったような気がしますね〜!
だからといって今までの話が前振りで楽しくなかったわけはありませんが!
アビドス、どうなる!?
次回!ホシノ、死す!!デュ◯ルスタンバイ!!!