「一般人が私に何のようかな?」
泉都が傑くんより先にグレてた!
そして、弟は二人とも船核あるじゃん。
「お兄ちゃんで魔法使いだぞ!」
「はいはい、世の中の何の役にも立たない無駄な異能持ちね」
が、学校の教育方針はどうなってんだ!?
「ちぃにーちゃん、最低」
「ふん。大義を理解しない猿に何を言われてもなんとも思わないね」
大変だ、泉都が今更厨二病真っ盛りだ! 一足先に教祖化してるぅ!
「遊んでいる場合じゃないんだよ、泉都。大変なんだ。具体的にいうと、人間社会が崩壊するかもしれない」
「は?」
「ひとまず、聞いてくれ。まず、この地球には、五種類の異能者がいる。ここまではいいか?」
「いや全然」
「おおにーちゃんみたいな、魔法を使える人と、霊能者と、僕みたいな空を飛べる人と、後は?」
幸人は指折り数える。魔法は違うんだなぁ。
「俺の魔法は正確には地球由来じゃないんだ。異能者とは炉を持った人達のことで、地球人は大別して五つの炉を持つ。俺も持ってるチャクラ炉、泉都の呪力炉、幸人の異能炉、そして宇宙人が地球の少女を使って量産しているキュップイ魔力炉、中国の仙炉だ。大抵の人間は、炉を持たないし、持てても一つだ。俺はフェクト魔力炉とチャクラ炉の二つを持ってるけど」
「宇宙人がいるの? おおにーちゃん宇宙人なの?」
「地球の少女を使って量産しているって侵略されてんの?」
「まあ、その話は後で。この前の流星群の話は知ってるな?」
「友達と見たよ。綺麗だった!」
「それはまあ、皆で見たし、落ちてきた石拾ったし」
お兄ちゃんがぼっちだというのに、弟たちと来たら、リア充すぎるぞ! 偉い子!
「実はそれ、宇宙人が落とした船核って凄く大事なものなんだ。炉を強化し、強化した炉が吐き出したエネルギーをコインにする力を持つ。地球に船核がばら撒かれた以上、異能者の大幅なパワーアップや、一般人でも力をつかえてしまうコインの流通が考えられる。それにパワーバランスの崩壊で、治安が崩れる可能性がある。それぞれ治安維持に尽力している勢力と、残念ながら治安を乱す勢力があるからだ」
「呪霊退治みたいに?」
「集団自殺事件、集団幻覚なんかは、キュップイ魔力炉の持ち主の捜査案件だな。それぞれ隠れてて、表沙汰にはならないが」
「! で、どうしてそれを一般人が知ってるの?」
「俺は既に船核を持っているからな。そして、流星群を浴びた事でお前達も船核を手に入れている。これから、船核の覚醒と使い方のレクチャーをして、生き延びる為の方策を練る。一歩間違えたら地球が滅びかねん。地球が滅びても大丈夫なようにせねば」
「なんか信じられないな。覚醒とやらが出来るなら、やってみなよ魔法使い」
「ちぃにーちゃんは信じなくて良いよ。僕だけ目覚めさせて」
「はいはい喧嘩しない」
俺は、船核に通信を試みた。
「「!!」」
「炉を活性化させて維持。コイン生成モードに出来るか? 出来たな」
「これが、炉の活性……」
「これ! コイン! これがあれば飛べちゃうの?」
「精錬が甘いから、それだけだと無理かな。それと、炉と船核のレベルアップを早急に行う。最低でも一人で飛んで逃げられるだけの船は生成できるようにしてもらう。船の生成はコインをたくさん集めればできる。悪い、呪力コインは碌に持ってないんだよな……」
泉都と幸人の前にアイテムをどん! どどん! と置く。
「これが炉の成長アイテム。これが船核の成長アイテム。どちらも強力な薬だから気をつけて慎重に使わないとダメだぞ。これは呪力コインで、これが異能炉、呪力炉、で、これが船核。呪力系統は数が少なくてな。同じく感情エネルギーを操作するキュップイ魔力炉系のアイテムもちょっとは使えるから、キュップイ系も出す。キュップイ魔力炉系と呪力系はこれが全部だな。数が少ないから慎重に使わないとな……。同じく、異能炉関係も少ない。俺は魔法炉の方が好きだったしな……。ああそうだ。これ、護身用のコインな」
事ここに至っては出し惜しみしないが、そもそも初期マップだしな、ここ。
ひのきのぼうを後生大事にコレクションはしないという事だ。
それなりにコラボには参加して集めてはいたが……。その時期だけだったしなぁ。
「おおにーちゃん! 例えば、例えば炉を埋め込めば僕と同じように異能が使える!? あと、僕も呪力炉使えばお化け見える!?」
「炉は適性もあるから、気をつけなさい。炉を埋め込もうという時に、やな感じがしたら相性が良くないからやめた方がいいな。炉は才能があり余っていても最大3個までしか使えない。欲しい炉があればやるが、レア炉よりは、使う人数が多い炉の方がコインが集まりやすいぞ。そうだな。皆でコインを生成して、一人に集めて大きい船を作るって方法もあるな。揉めそうだけど」
「友達にもこれ、あげていい!?」
「俺は真面目に、俺達だけが生き延びる方法を考えてる。俺の大切な物は、お前らだからだ」
「おおにいちゃん……」
「それと同じように、お前らに大切な物を捨てるなとは言えん。でも、数に限りがあるから、慎重にな」
「うん!」
べちゃっと泉都は這いつくばった。
「お兄様!! 世界より大事な友達と炉とお船で遊びたいです!」
「はぁ。まあ、呪力炉は俺は使わないし、好きに持ってけ。でもまずは、各勢力の話をしていくから、特に危険勢力については頭に叩き込んでおけ」
「「はい!」」
「3年間、修行と貯コインがんばれ」
「「はい!」」
なんだかんだ、貯コインしかないんだよな。
大学はスパッと諦めて、ひたすらバイトして、コインと船核集めよう。
あとは弟のサポート、かな。
泉都がかなり不安なんだが。大丈夫かな……。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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