方舟オンライン〜コラボを添えて〜   作:かりん2022

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お気に入り、感想、ここ好きありがとうございます!

この話で呪術界編は一旦終わりで場面転換です!
感想お待ちしてます!


全国放送(翻訳付き)

「見張られてんなー」

 

 五条はため息をつく。名簿はもらったが秘密裏に接触ができない。

 

「僕ら、短期間に強くなりすぎましたからね。絶対何かあると思われてますよ」

「実際、ありますしね」

「俺も色々動いてるしな。まあ見張ってる奴がいたらバレるだろうな。一応、流星群のことは伝えてるけど」

 

 核の事についてはご自分で見つけてくれって所である。

 崩壊が避けられないなら、崩壊するまでの間、できるだけ備えたいのだ。

 その為、遅延作戦を行なっていた。

 

 とりあえず、何かあったら全部の呪霊コインに変換して宇宙船を作って逃げようと話し合っている。五条家やそれぞれの家族も連れてくので、夏油の責任は重大だ。

 

 ということで、能力で好き嫌いせず、一生懸命呪霊を取り込んでいる。

 

 そこへ、冥冥さんが五条達に会いに来た。

 

「五条くん。君のコインを言い値で買おう」

「早いね、冥冥さん。俺のコインは高いよ」

「いくらだい?」

「俺のコインと諸々の情報料、合わせると……魔法少女の協力かな」

「?」

 

 五条は現状を説明する。コインは究極的には通貨。金といえば冥冥。

 冥冥を頼る事としたのだ。

 

「なるほどねぇ。信じ難いけど、魔法少女のリストはあるわけだ。異能者達のコイン相場……ふふ。ふふふふふふふふふ。武者震いがしてきたよ。要は、魔法少女への援助と人間社会のソフトランディングを行いたいわけだね。私に任せたまえ」

「なんか頼もしいような、怖いような……まあ、俺らが動くよりマシか。コインの徴収とか言い出さないなら、五条家から援護もさせてもらう」

「後ろ盾より、資金の方がありがたいかな。頼らせてもらうよ」

 

 冥冥を見送り、夏油に注意しつつ、まずは呪力炉と船核の習熟をしようという事になった。一度選べば、炉を取り替えられないという。

 魔法使いの炉のコレクションはマジで多彩だし、適正値や容量の問題もある。そして、地球で生活するのと地球を捨てるのでは当然必要な炉は変わってくる。じっくり状況を見ながら、炉を選ぼうと言う事になったのだった。

 なお、夏油は呪霊のいない星への引っ越しに心惹かれたり、泉都の呪霊のいる場所じゃないと神様になれないじゃん! などという選民思想を極めたセリフにドン引きしたり、色々大変である。

 五条としては、なんとか平和を保ちつつ、夏油と一緒に地球に住みたいと考えている。宇宙は旅行するぐらいならいいが、住むとなると不安なのだ。

 灰原と七海はすでに旅行のパンフレットを取り寄せてその星の言葉を学んでいる模様。七海はどうしても人魚に会いたいらしい。

 

 なお、容量を調べた所、五条3個、夏油4個、家入3個、泉都3個、七海2個、灰原2個だった。

 

 それから、しばらくして。

 

 

 

 

 唐突に、夏油の船核からの強烈な悲鳴を傍受して、一同は固まった。

 

 

 

 

 

「傑っ!!!!!」

 

 五条は瞬時に転移して夏油に抱きつき、周囲を警戒する。

 船核を目印に移動するのはお安い御用だった。

 

「さと、る」

 

 呆然と夏油は五条を見る。

 

「どうした? 何があった!?」

 

 必死に問うてくる五条の必死さと警戒が滑稽で、自分はただ、ただ……人を殺す、決意をしただけだったのに。

 

 ゲェ、と夏油は嘔吐する。

 

 今、自分は何をしようとしていたのだろう。

 

「子供達を助けないと」

『そうだね! 怪我を治さないといけない! 僕と契約して魔法少女になってよ!』

 

 傑は、きゅっとキューベェを締めた。

 

「助けないと」

「きゅーべぇが傑になんかしたのか? 許せない! でもエイリアンと敵対か、仕方ない、泉都のお兄さんに連絡するしか!」

 

 その時、夏油と五条を、いや、村を、巨大な影が覆う。

 

『夏油くん! 急いで船を構築して助けに来たよ! 硝子さんも連れてきた! もう大丈夫!』

 

 泉都の声が大音量で流れる。慌てた泉都は、ゲームでいう全体チャット、公共ラインでの通信を行う。地球上の自覚している者、自覚していないもの含めて、全ての船核の保持者に、夏油と硝子の名前が刻まれる。

 声にすることすらできない痛みを伴った壮絶な悲鳴と、助けに来たと言う言葉。

 一体この声はなんなのか。夏油くんとやらを自分も助けに行かねばならないのでは。

 人々は混乱に陥れられる。

 

 携帯電話が鳴る。

 

『今どこですか!? すぐ助けに行きます!』

『生きていてください!』

「いや、大丈夫。ちょっと取り乱しただけだから。一旦切るよ。取り込み中だし、悟もいるから大丈夫」

 

 後輩からの電話を切ると再度電話。

 

『夏油くん、無事かい? すぐに助けに行くよ! いくら払う?』

 

 当然、宇宙船は日本を飛び越して世界で報道された。

 

 夏油は、世界で一番有名な人になった。

 

 

 そして時間は遡る。




マシュマロ
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