という妄想のお話です。
そこまで百合百合することはないので、家族でお楽しみください
全てがつるり、と凍てつきそうなド級の真冬。喜多郁代は、移動教室から帰ってくる際、「おい喜多」と廊下で何者かに声をかけられた。振り向くと体育教師のSである。
「はい?」
「お前、前の水泳の授業も休んだろ? 明日の放課後補習な」
なんの前触れもなく、唐突に情け容赦ない意地悪を浴びせられた喜多は「ええーっ」と声を上げた。
「ええーっ、じゃない。仕方ないだろ、出席日数足りないと体育の成績つけらんないんだから」
「そ、そんなぁ」
「そ、そんなぁ、じゃない。ちゃんと出るんだぞ?」
「ええー……」
「ええー……じゃない」
どれだけ不満と怨嗟の声をぶつけてもなお、体育教師S氏三十七歳独身を揺るがすことは叶わず、喜多はしぶしぶ首肯した。
※
翌日。
だいたい高校生になって水泳なんて、と喜多はプールバッグを背負ってぷりぷりと独りごちている。
もう子供じゃないんだし、女の子は参加が難しい日だってあるんだし、だいたい屋内とはいえ真冬にプールって季節感どうなの──更衣室のドアを開き、もぞもぞと着替えながら胸の内で抗議する。
確かにプールを休みがちだったのは事実だ。
だが、それは体型のコンプレッ、
だが、それは体調の不良が運悪く続いたからであって。それに、水泳以外はちゃんと出席していたんだから、そっちで成績をつけて欲しいのに──髪をまとめて水泳帽をきっちり被り、スイングドアを押し開けてプールサイドに出た。
「……まあ、やるならちゃんとやらないとよね」
不満はあれど、成績がつかないのは困る。だから真面目にやるしかないのだ。
教師の姿はまだない。ぺたぺたとタイルを踏みながら、温めのシャワーで体を洗う。ガンガンに暖房の効いた空間に塩素が充満する匂いを感じて、濡れた床の滑りやすさを足裏で確かめながら準備運動に入る。
水泳部のめんどくさがり屋が放置したのであろう、ニシキヘビのようにのたくったホースを踏んで転ばないように気を付けて、開脚の運動から始めようとしたとき、
そこで初めて先客の存在に気づいた。
「……ひとりちゃん?」
「え。あっ」
一番奥のプールサイドの端っこで、ちょこんと体育座りする水着女子が一人。近寄ると、彼女の方も立ち上がって歩み寄ってくる。
「き、喜多ちゃんだったんですね、一緒に補習受けるの。……ああ、よかったぁ」
ひとりは心底ホッとしたように息を吐き出した。
「ひとりちゃんも補習なの?」
「あ、はい」
「ちゃんとプールの授業出てなかった?」
「あっ、わ、私、およげなくて……五メートルもおよげないんじゃ成績のつけようがないと言われまして……それで」
その理由は逆に珍しい気もする。
「でも、それだと補習のしようもない気がするんだけど」
「あ、なんかビート板つかっていいからって。それで二十五メートルいければOKにすると」
「へえ。それならすぐに終わりそうね」
しかし、ひとりは黙って俯いてしまう。
「どうかしたの?」
「あ、いや……私、水に顔つけるのからして……だから二十五メートルなんてとてもじゃないですけど」
「あ、ほんと? それは……ううーん」
なにか言ってあげないと、と思う。しかし、およぐ以前の問題を提示されたところで、彼女が求めている答えを返せそうにない。
いやでも、してあげられることはあるかも。
「よかったら教えてあげよっか?」
「え?」
「教えてあげるわよ。およぎ方とか水の慣れ方」
「あっ、えっと、喜多ちゃんはおよげるんですか?」
「もちろん。五十メートルくらいなら普通に」
「ええっ。すっ──え、そ、それならなんで補習受けてるんですか?」
「私の場合、出席日数が足りなくて。だからみっちり一時間は受けないと帰れないのよ……」
「そ、それは大変ですね。でも、出席日数足りないって……喜多ちゃん、普通に学校来てましたよね?」
「い、いいからっ。その話は」だんだん踏み込んで欲しくない話題に近づいてきたので、慌てて話を転換する。「それよりほら。早く始めましょ? 私、ビート板持ってくるね」
転ばないように小走りで、用具入れに向かう。食べ散らかされたスポンジケーキみたくボロボロに欠けてるものは取っ払って、比較的きれいなものを一つ選んだ。
振り向く、
「っ、び、びっくりしたっ」
なぜかひとりが迷子の子犬のように後ろを着いてきていた。
「あ、すみません……驚かせるつもりは」
「い、いいけど。どうしたの?」
「いや……み、水辺に一人でいるとこわくて……」
子犬じゃなくて子猫だった。
「そ、そう。ええと、それなら……ほら、」
彼女の手を取って、ギュッと握ってあげる。人を安心させるには人の温もりが一番だと思う。
「あっ」
「これなら平気でしょ?」
「……はい」
手をつないだままプール脇まで移動する。グレーチングの上に足をのせて、二人でしゃがみ込んだ。
「大丈夫? こわくない?」
「は、はい」
「じゃあ、まずは自分の体に水をかけてみて」
「あ、はい──んっ! んんっ!」
びしゃり、ばしゃり、と伸ばした両手ですくい上げた水を首から下にかけていく。
「次は顔ね。できる?」
「はい──んっ!」
彼女の顔面がぐっしょり濡れる。でも意外と平気そう。
「できるじゃない。それなら顔を水につけられるのだってすぐよ」
「か、顔を洗う感覚でやればできるんです。でも、水のたまったところに顔をつけるって考えると……」
「んー、そっか」
それはもう慣れてもらうしかないような。
喜多は「ちょっと見てて」と言って、足先で水温を確認したあと、ざぶんと入った。それからもう一度「見ててね」とひとりの目を見てから、ゆっくりと潜水を開始する。
だいたい五秒。
水面に浮上し、水泳帽の隙間からしたたり落ちてくる水を手で拭って、
「こんな感じ。できそう?」
と笑顔を向けた。
「う、ううーん……」
「難しい?」
「き、喜多ちゃんが近くにいてくれれば」
「もちろんよ。ほら、手」
言葉を読んでたかのように、さっとひとりが右手を差し出してきた。その手をしっかり握って、彼女をゆっくり水中へ誘っていく。
「あぅ……っ!」
肩まで浸かると、ひとりは不安げに声を上げた。
「大丈夫よ。ちゃんと手つないで」
「は、はい……」
握る力が強くなる。
「じゃあ、潜ってみて」
「……う」
「こわい?」
「いっ、いっしょに……」
「ん?」
「一緒に、潜ってくれますか?」
「うん。一緒にやってみよ。──せーのっ」
かけ声に合わせて、二人は同時に大きく息を吸い込み、
どぽん、と。頭の先まで水中に浸かった。
目を開く。目の前のカナヅチ少女を様子見る。ギュッと目を閉じて、口をすぼめて、大げさなくらいに空気をパンパンに頬に詰め込んだせいでフグみたいになっている。不器用すぎる潜水だけど、きっちり水に顔はつけられていた。
水面から顔を出す。すぐにひとりも上がってきた。
「ぷっ──ふぁっ!」
「できた! できたじゃないっ!」
ぴょんぴょん飛び跳ねながら成功を喜んだ。真似してるのか、彼女も嬉しくなったのか、頬をゆるませてひとりも同じように水中で跳ねていた。
「へ、へへ……なんか、意外とできちゃいました」
「うんうんっ。これならすぐ二十五メートルなんておよげるわよ」
「い、いやそれは……どうでしょう」
「大丈夫大丈夫。今のひとりちゃんなら楽勝よ」
プールサイドで出番を待っているビート板を取って、ひとりに手渡す。途端に自信のなさそうな顔に変わる彼女に「大丈夫だから」と繰り返してあげると、少しだけ顔を上げて、
「や、やってみます」
「がんばって!」
全幅の信頼をビート板にがっしりあずけた彼女は、壁面を蹴って、さっそくスタート。
の直後に、ビート板がぐりん、と横に傾いて弾け飛んでいった。ひとりは横っちょを向いたまま沈没していく。
「きゃああっ!」
慌てて救助に向かう。水底からぶくぶく泡を放出する彼女の両脇を引っ張りあげて、地上に連れ戻した。「ぷひゃあっ」と命の息吹をひとりが発した。
「だ、大丈夫っ? 水飲んじゃったっ?」
「ビ、ビート板に……ビート板に裏切られました……信じてたのに……っ」
「そういうこともあるわよ。──ほら、もう一回」
ふたたび彼女にビート板を渡そうとするが、イヤイヤと頭を振って受け取らない。もうひとりの中で、ビート板はユダとなったらしい。
トラウマを植え付けちゃったかしら、と喜多は頭をかいた。しかしこれでは、二十五メートルをおよぎ切るなんて不可能──、
「あ、あの。喜多ちゃん、手を貸してくれませんか?」
ひとりがおずおずと言った。妙案でも思いついたかと思う。
「え、うん。なにを協力すればいい?」
「あ、いえ……ですから、手を、」
「手?」
「手……」
しまいには、モジモジしながら顔を赤らめていくひとりを見て、ようやく喜多の頭に理解がおりてきた。物理的に手を貸してほしいということか。
「こうすればいい?」
彼女の両手を握ってあげる。すると、「ハッ」としながらもひとりの表情にほんのり光が差して、嬉しそうに握り返してきた。
ちょっとかわいいな、なんて余計なことを考えながら、
「それじゃあ、これでやってみましょ」
「はい……!」
手をつないだ状態で再チャレンジ。自分がビート板代わりだ。
真剣な顔になったひとりは真剣な様子で呼吸を整え、「ぬんっ!」とあまり真剣みを感じない声を発しながら壁面を蹴った。大して力もない生き物なので、蹴った際に得た貴重な推進力はあっという間に水に飲まれ、そこからは地道なバタ足に移行する。
バシャバシャ、と威勢のいい音を期待していたが、ズッポン、ダッポンと妙に空気を含んだ音が聞こえてくる。膝を曲げすぎだ。ほとんど進めていない。
「ひとりちゃん、脚はもっとピンと伸ばして!」
「〜〜〜っ、ふっ、はあっ、はい……!」
息継ぎだけで精一杯だろうに、真面目に彼女は返答する。脚もオーバーなくらいにピンと伸びた。
「そうそうっ。そのままバシャバシャって!」
「はあっ……はあっ……む、むっ、ぬんっ、ぬんっ!」
いい感じだ。空気音が抜けて、少し推進力が増した。喜多は後退しつつ、「がんばれっ、がんばれっ」と声を送りつづける。両手はもちろん強く握ったままだ。
半分近くまできていた。五メートルもおよげなかった彼女にしてみれば大躍進だ。あまり無理もさせられないし、ひとまずここで終わりにしようかとひとりの様子をうかがう。が、
「ふぁっ、ひゅっ……ぬんっ、ぬんっ……!」
まだ頑張っている。彼女の目はまだ終わっていない。
「その意気よ、その意気っ! もう半分切ったわ! あとちょっと、あとちょっと!」
それで内なる熱血が喜多の中で芽生えてきた。必死に声援を送り、手を握りしめ、「あとちょっと」をドSな部活顧問のごとくまくし立てる。
ひとりにしてみれば地獄にちがいない。しかし、ここでやめてしまえば彼女のここまでの頑張りが無駄になる。と思う。
正直、わずかに残った頭の冷静な部分は「補習前に疲れさせてどうするのよ」ともっともなことを考えているが、頭も体も熱が高まった現在の喜多には見えていない。
見ているのはゴールだけ。
そして、そのゴールの感触を背中に感じた。二十五メートル先にあった壁面の感触だ。
「やったっ。やったわよ、ひとりちゃんっ! 二十五メートルいったわよっ!」
歓喜の声を張り上げた。やり切った。ひとりがついにおよぎ切ったのだ。
なのに、まだひとりのバタ足は続いている。目をつむったまま、耳まで一緒に鼓膜を閉じているのか、ゆっくり突進してくる。
彼女の顔が、近づいてくる。
「ちょっ。待って待ってっ。ゴールッ! もうゴールだから! 止」
あわてて叫ぶがもう遅い。
ひとりが目を開いたのと同時に、喜多は目を閉じた。とっさにあごを引く。一秒後には訪れるだろう衝撃に備える。
…………。
目を開けた。
頭同士でごっつんこすると思ったが、痛みはいつまで経ってもやってこない。
痛みの代わりに熱さがある。柔らかさがある。くすぐったさがある。
黒目を動かして、顔のすぐ横を見る。ひとりの顔がある。
「ど、どうしたの?」
それだけなんとか言えた。
「つっ……つ、つ、つかれ……つかれて……」
疲れて。疲れたから、自分に抱きついている。頭にそう翻訳させた。ああ、なるほどねと思う。
無理くり納得した気になると、今度は意識が変な方向に向き始める。というより、ずっと訴えていた感覚が表面化してきた。
「ひ、ひとりちゃん……その、息が……っ」
彼女の荒い息。口からも鼻からも間断なくつづく生温かい呼吸が首すじを撫で回してくる。おまけに頬と頬はべったりくっつき、彼女の唇の端っこが時おり擦れるように喜多の頬に触れてくる。その部分が燃えるように熱く感じる。
体だって密着してるから、押し付けられる胸の感触をイヤでも感じてしまう。いつも妬ましく見ていた豊満な膨らみは、この世のものとは思えないほど心地よい弾力で、ずっとこのままでいたいとさえ思ってしまう。
喜多はちょっとダメになりかけていた。
刺激がつよい。目がグルグルしてくる。
どうしようと考えてみた。しかし、首のうしろに腕を回されてるいるせいで、自分からはどうすることもできないと分かる。
「き……き、きた……ちゃん……」
「なっ、なっなあに?」
絶え絶えな声に、狼狽をかくす様子も見せずに喜多は返す。
「わ、私……およげ、ました……?」
「う、うん……ゴールできた、わよ」
そうだ。ゴールできたのだ。その感動がずいぶん昔の感覚のように思えたが、リアルタイムの話だった。
「あ、ああ……やっ、たぁ……」
今までで一番深い吐息が首すじにかかり、喜多はゾクッとした。さらにひとりは、感謝のしるしなのか、あるいは感動を噛みしめているのか、抱きつく力を強めてきた。
喜多は茹で上がりそうになった。
心臓が早打つ。現実の出来事とは思えない現状に、ありえないほど早く鼓動している。鼓動の音さえ聞こえてくる。自分の心臓はもはや胸の中にはない。頭の中で動いているに違いないと思う。
キス。
真っ白な頭に、なぜかくっきりとそんな文字が浮かんだ。喜多には分からなかった。それが予感なのか、欲求なのか。
ただ、ひとりとキスすることに対して抵抗はなにもないと感じる。迫られれば、為す術なくファーストキスを献上してしまうだろうと思うし、その気になれば彼女のおそらくファーストキスを奪ってしまうかもしれない。
「ね、ねえ……ひとり、ちゃん」
彼女の耳元でささやく。自分はこれからなにをしようとしているのだろう。どんな思い切った行動に出てしまうんだろう。
不安と期待と欲望に任せて、喜多は口を開いた。
「あのね、私」
いきなりドアが開く音がした。
「喜多ーっ、後藤ーっ。来てるかーっ? 補習はじめるぞーっ」
「…………!!」
第三者の声がプール全体に響き渡った。我に返った喜多は、反射的にひとりもろとも水中に身を隠した。今のこの状況を見られてはいけないと直感した。
あの声は、体育教師S氏三十七歳独身のものだ。もう来てしまった。今となっては「ようやく」ではなく、「もう」である。もうちょっとくらい、ゆっくり来てくれたってよかったのにと水の中で歯噛みする。
ひとまず、絡みついたひとりの腕から抜け出す。一緒に潜水の練習をしてたということで誤魔化そうと閃いた。
水面に上がる。
「ふぅ……すごいじゃないっ。ちゃんと潜れてるわよっ」
なかなか自分もたぬきだなと思いつつ、割と自然な演技ができたことにホッとする。横目で先生の様子をうかがう。自分たちに気づいて、ゆっくり歩いてきているのが見えた。
「なんだ、もう入ってたのか。ちゃんとシャワー浴びて準備体操したか?」
「あ、先生。遅いですよ〜」
今、先生の存在に気づいたテイで声をかけた。体育教師S氏三十七歳独身は「生徒指導していて遅くなった」と言い訳しつつ、頭を下げた。それから、
「ところで、後藤は何の練習してるんだ?」
「潜水してたんですよ。ひとりちゃん、水に顔つけるの苦手って言ってたので」
「そうか……い、いやでも」
どこか不安そうに先生は喜多の後ろに視線を送っている。
振り返る。
少し離れたところで、後藤ひとりが背中だけを水面に出し、ぷかぷかと浮かんでいた。
「ひとりちゃんっ!?」
急いでおよぎ寄る。腹を持ち上げ、彼女の顔を天井に向ける。白目を向いて、青ざめた顔で、口から水が垂れ流れていた。
「いやああっ、お、溺れてるっ! 先生っ、ひとりちゃんが溺れちゃった!」
体育教師S氏三十七歳独身はひとりと同じくらい青い顔になった。
※
水泳のあとは無性に眠たくなる。
補習を無事に終えて、家まで帰る道中は睡魔との戦いだった。なんとか家にたどり着いて、手洗いうがいを済ませ、制服から部屋着に着替えた瞬間、喜多はベッドに落ちた。そのまま意識も落ち──、
スマホが震えた。完全に落ちる前に歯止めがかかった。まぶたを擦り、体勢を変えずにスマホを顔の前に持ってきた。開くとロインの新着メッセ。相手は、
「……ひとりちゃん」
少し体を起こした。彼女の方から連絡は珍しい。
『今日は練習に付き合ってくださってありがとうございました。初めて二十五メートルおよげて、すごく嬉しかったです。ちゃんとお礼言えてなかったので突然ロインしちゃいました。すみません』
律儀ね、と喜多は笑う。
そして返信メッセを打つ。
『おつかれさま! 体は大丈夫? 補習はどうなったの??』
結局、あのあとひとりは保健室に運ばれて、喜多の補習が終わるまで戻ってこなかった。心配になって終わったあとに保健室に向かったが、意識が戻ったみたいで帰宅したとのことだった。
『体調は問題ないです。補習はまた後日あらためて、って先生に言われました』
まあ、そうよね。
『そっか……ちょっと残念ね。せっかくおよげたのに』
数秒して、
『でも、喜多ちゃんのおかげでコツが分かった気がします。次はビート板と仲良くして頑張ります』
『笑笑 うん、がんばって!』
最後にスタンプを押して、会話は終わった。スマホを胸の上に置いて、天井を見上げながらほう、と息を吐いた。それから「後日」っていつなんだろうと考えた。
とりあえず、これから毎日プールバッグを持っていこうと喜多は思っている。
喜多ちゃんの水泳教室はまだつづく──?