異能大戦ソウルギア   作:あさねこ

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エクストラミッションのがいよーです

 

 

 あれから特に何事もなく数日が過ぎ、エクストラミッション開始まで翌日となっていた。今も特に詳しいミッション内容は届いていない。

 

 その間には俺達は出来る事をやりつつ体調を万全に整えていた。

 

 今回流川達は非参加なので、その間に出来うる限りの情報などを集めててくれたんだが、そのどれもが片桐が持ってきた情報以下で、珍しく気落ちしている姿があった。

 流石に情報収集においては片桐には勝てないようだ。万能キャラではあるが完璧キャラではないので、そこに嫌味がないのが流川らしい所だ。

 

 ま、それでもあちこちから嫉妬の目を向けられたりしてたけどな。よく俺の家に来てはビール飲みながら愚痴ってたよ。おつまみはチータラな。

 

 結論として、今回のミッションは【完全に新しいタイプ】のミッションらしい。数年、下手したら数十年前から開催されてるこのミッションだが、世界各国にデータとして残っているミッション情報を片桐はまさかの調べられる限り全てを調べてきたそうだ。

 

 あいつ遊んでる最中にもそんなことしてたんだな。頼りになるんだからそういう所を皆に見せればいいんだが、どうにも俺を通してしか動けないんだよな。

 

 で、そのミッション中に、今回の様なタイプのミッションは【0】だったそうだ。可能性として残っているのは、【似たようなミッションがあっても全滅した】か【情報に乗せられる人間が居なかった】などの要因しかない。

 

 だが、類似するミッションがここまでない以上、片桐としては完全に初のミッションかもしれないと俺達に伝えている。

 

 6人パーティを組むという特殊な条件のミッション。これがもしシーズン中でも発生した場合は個人のプレイヤーはかなりきついものがあるだろう。プレイヤーキラー当たりなんて、基本はソロだろうしあいつらにとってはザマァとしか言えんが。

 

 もしかしたら次のシーズンからはこういうミッションが定期的に発生するのかもしれんから、今回のエキストラミッションはそのための練習になるかもしれん。

 

「まだ通知はこないな」

 

 ソウルギアGAMEのアプリは参加するミッションにチェックを入れておけば、前日か数日前にある程度のミッション情報が掲載される。今まで来ていたミッション報告もそうやってチェックを入れていたから連絡が来てた。

 

 勿論チェックを入れてないとミッションの報告は来ないから注意だ。複数個所で発生しているすべてのミッションが同じ内容って訳ではないので、間違ったミッションにチェックをいれないように注意だぜ?

 

「エキストラミッションだから通知こないのかな??」

 

「サイレーンの姉さん、それはない。ミッションの報告は基本的にちゃんと来るようになってる。ゲーム運営側がそんなプレイヤーに対して薄情な事はしないんだとさ」

 

「となると、夕方位にくるのかなぁ?」

 

「焦っても仕方ねぇ。こういう時は昼寝でもしながら待つさ。という訳で俺はちょっと寝てくるから、何かあれば起こしてくれよ」

 

 そう言うとレヴォリューションは手のひらをひらひらさせながら客間に戻っていく。なんと言うか余裕と言うか余程の胆力してるんだな、と改めて思うわ。

 

 俺なんかミッション前日で何の報告も無いと心臓バクバクいってるのに。

 

「自由だねぇ・・・」

 

「レヴォリューション君ですからね、通信ソフトでのやりとりでも基本あんな感じですよ」

 

 苦笑しながらバンカーが言う。

 

「でも、時々中学生っぽい所もありますし、良い人なんですよ?」 

 

「良い人ってのはまぁ、同意だな」

 

 中坊とは思えないほど精神的に自立してるし、そのプレイヤーの婆さんとやらがよほど立派なんだろうな。俺の爺ちゃんち婆ちゃんもとても良い人だった。思えばある意味では似たような境遇なんだな。両親については流石に聞けてはいないが。

 

「・・・・ふむ、主殿よ。ジョニー竹ノ内を、ではなくスマホを見てみるといい」

 

「誰だよジョニー竹ノ内・・・ミッション報告がきた!?」

 

「本当ですか!? ・・・・え? なにこれ・・・」

 

 絶句したバンカーの声が聞こえる。

 

 俺も目を通したが、そこには今までのミッションとは違うよくわからない内容が書かれていた。

 

 

 

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■エキストラミッション開催!

 

その1回目はなんと、6人パーティによる【ダンジョンアタック】です!

 

ミッション開催場所には特殊なフィールドを用意させて頂きました。

 

なんと内部に入ると、全てのプレイヤーは【6人パーティ】毎にミッション内のランダムな地域に飛ばされ、そこからミッションボスを探しに行かなくてはなりません。

 

RPGやローグライクというゲームを知っている皆さんならお分かりになりやすいかもしれませんね!

 

ダンジョン内部では様々なモンスター! 恐るべきトラップ! 様々なイベント! そして探索の報酬ともいえる宝箱! その全てをご用意して皆さんをお待ちしております。

 

今回のミッションは私達運営としても初の試み。大いに楽しんでください!

 

ダンジョン内に居るボスは1体です。時間制限などはありませんが、ボス討伐報酬はボスを倒したパーティにのみ配布となります。

 

ボスを倒せなかったパーティはその時点でミッション失敗、ダンジョンフィールドから強制排出となりますのでご注意ください。

 

勿論その時点で手に入れたアイテム等は全て皆さまの物です。但し、そこで受けたダメージや損失、死亡などもそのままですのでご注意ください。

 

ボス討伐報酬はランダムになりますが、ここでもある程度のギミックが! 少しばかりのヒントをお出ししましょう。うまくいけば報酬が豪華になるかも??

 

そのヒントは、【健闘する】! もうほぼ答えかもしれませんね。それでは明日の夜19時よりミッション開始となります。

 

ここで皆様にいくつかの報告をさせていただきます。

 

1:ダンジョンフィールド内は外の時間経過が著しく遅くなります。ダンジョン内で数か月過ぎたとしても、それは外では1日も経っていません、ごゆるりと探索を。

 

2:宝箱にはトラップなどが仕掛けられてたりします。即死トラップから面白トラップまでそれは様々! 上手く解除して素敵なアイテムを手に入れてくださいね?

今までは地味スキルと言われ使われてこなかった、【トラップ探知】や【トラップ解除】などのスキルが大活躍しますよ。

 

3:ボスはかなり強いですが撤退は可能です。但し撤退した場合は自動失敗として処理させて頂き、更にペナルティとして【ミッション内で手に入れたすべてをロスト】します。あえてボスを任せてアイテムなどを狙うか、それとも

 

シーズン終了後1回目のエクストラミッション。運営としても楽しんでいただくためにこれからも鋭意努力してまいります。皆さんのご参加をお待ちしております。

 

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「ダンジョン・・・アタック・・・って」

 

 俺が書いてある内容を見て呆然としてた所に山崎達が駆け込んできた。まだ寝てなかったのかレヴォリューションも同時に戻ってきている。

 

「見たか? ディザスター、余程遊んでいるらしい」

 

「みたいだな。6人1パーティで探索するからパーティを組めってことなんだろうな」

 

「それよりも、これかなり面倒な内容だぜ、兄さん達」

 

 あぁ、それは俺も既に気付いている。

 

「下手すりゃボス倒すためにプレイヤー同士でエンカウントしたら戦いになるかもしれない・・・だろ?」

 

「当たりだ。まともな奴等なら話し合いで解決できるかもしれねぇが、大体の奴等は報酬欲しさに適当にパーティ探して組んだ奴等が来る可能性が高い。そうなりゃ」

 

「報酬の為にこっちを襲ってくるかもしれない・・・だね?」

 

 ボスを倒せば全員に、じゃあなくてボスを倒したパーティのみに報酬をとなれば、どれだけのパーティが来るか分からんが、ボスの取り合いになる事は間違いない。

 

 お互いにプレイヤーキラーじゃあなくても、報酬の為には相手を叩きのめすなんて言う奴等も出てくるだろう。俺達だって相手とエンカウントしたらどうするか悩みそうだしな。

 

「マスター、どうしよう・・・?」

 

「行くのは決まってるが・・・これ、ソウルギアは人数として数えないよな??」

 

 もしサイレーン達が一人として換算されたら、この6人で行けなくなるんだが・・・?

 

 という訳で改めて見てみると・・・

 

「・・・・人型ソウルギアは1名として数えます・・・・・!?」

 

「ちょwwww!?」

 

 え? これどうするのこれ!? 

 

 6人で行くと俺の戦力が激減するっていうか役に立たなくなるんだが!?

 

 土壇場での俺の戦力外通告に等しい報告に誰もが戸惑う事しか出来なかった。

 

 

―122話了

 

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