異能大戦ソウルギア   作:あさねこ

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また増えるまた増える、何時まで増えるのん?

 

「レベル3のおじかんです!!」

 

「やんややんや!!」

 

 自宅に戻ってきた俺は直ぐに流川に成功の連絡を取った。クリアした事を伝えるとあいつにしては珍しくほっとしたような声色をしてたな。本気で心配してくれていたのが分かるのは何と言うか少し恥ずかしいもんだ。

 

 後は死者が出た事やプレイヤーキラーが出た事も伝えておいた。あいつは仕事が終わり次第すぐにこちらに来ると言ってくれている。遅くても明日の夜か明後日には来てくれるだろう。それでこれからの事を考えていかなくてはならない。

 

 因みに今現在全員元気だが、帰ってきた瞬間はもう俺達全員精神的や肉体的な疲労でぶっ倒れる所だった、と言うか俺は大の字に倒れたんだが、サイレーンが回復スキルを俺とテルクシノエーに使ってくれて疲労が吹き飛んでいる。

 

 便利過ぎて有難いね。眠気も覚めるしこれかなり日常生活に便利かもしれん。サイレーン様様だ。

 

 とまぁ、そういう訳で深夜も近い時間にもかかわらず俺とサイレーンのテンションはうなぎ上りである。テルクシノエーはそんな俺達を見て苦笑してたりするが。

 

「超ハイペースですよね、レベル2になって私が出てきたばかりですのに」

 

「これも緊急ミッションって奴の所為なんだ」

 

 俺達は悪くない。後沢山ポイントをくれたあいつらに感謝だな。

 

 ―レヴォリューション

 

 ―リアリティアクセル

 

 ―マキシマムバンカー

 

 全員頼りになる奴等ばかりだった。

 

 ―粉骨砕身

 

 このおっさんはただのプレイヤーだったのか、結局直ぐに死んじまったからな。

 

 もしかしたらポイントが少なくて焦ってただけかもしれんし、元々あぁいう男だったのかもしれん。死んじまったらもうそれ以上は分からなくなる。たとえどんな奴でも、あんな死に方はしてもらいたいとは思えねぇな。

 

 ―フェアリーズ

 

 戻ってきた後に聞いた、今回紛れ込んでいたプレイヤーキラー、通称PK。

 

 普通の女性にしか見えなかったんだがね、寧ろ気の弱そうなお労しい感じがしていた気の毒そうな子だった。結構可愛かったしな。うちのサイレーン達には負けるが。

 

 何にせよ緊急ミッションは終わった。家も無事だし同僚や知人が襲われる事も無かった。役に立てたかって言えば、主に役に立ってたのはテルクシノエーとサイレーンなのでちと微妙な立場だが、頑張ったって事でどうか一つ。

 

「これで俺達の生き残る確率が上がる。そう思えば早く上がるに越した事は無いさ」

 

「そう、ですね。ご主人様の言う通りです」

 

「レベル3かぁ、また強くなっちゃうかな。前衛に立てるように成長できないかなぁ」

 

「過信しちゃだめよ? レベル3になれるとはいえ私達は経験も何もかも浅い、油断していれば足元を掬われるわ」

 

 テルクシノエーが少し調子に乗っていたサイレーンを窘める。

 

 黙っていてよかった、俺もサイレーンと同じ事考えてたわ。似た者同士なのかもしれん。

 

「レベル3になったらまた一人増えたりして♪」

 

「ありえそうね・・・」

 

「HAHAHAHAHAまさかそんな・・・」

 

「あはははは・・・き、来たらそれはそれで便利ですので・・・!!」

 

 レベル1でサイレーン、レベル2でテルクシノエーが出てきた事でレベル3になったらまた増えるかもしれない、それはそれで便利だし可愛い子が増えるなら嬉しいに越したことは無いんだが、これから先レベルアップ毎に増えていったら色々大変になりそうだ、主に俺が。

 

 これもハーレムって言えばいいのか? いや、なんか違う気がするが・・・

 

 と言うかそう毎回増える訳でもないだろう。俺は運が良かっただけかもしれないしな。

 

「よし、レベルアップのポイントを消費して―」

 

 アプリのページに表示されるレベルアップの文字。同時に体の底から湧き上がってくるのを感じる。それはレベル2に上がった時以上の大きすぎる万能感、レベル2に上がった時でも人間を遥かに超えたような力を手に入れた気がしたが、今回はそれ以上だ。

 

「力が、溢れてくる・・・!」

 

 早速サイレーン達のステータスを確認してみる。

 

──────────────────────────────────────

【ソウルギア:サイレーン】

【LEVEL:3】

【ステータス:パワー:2 マジック:5 ガード:4 レジスト:5】

【スキル:ブレイブシャウトLv3】

【スキル:ヒーリングボイスLv3】

【スキル:サイレーンヴォイドLv2】

【スキル:死へ誘う歌声Lv1】

──────────────────────────────────────【スキル:死へ誘う歌声Lv1】

声が聞こえる範囲内の全ての対象に即死攻撃。敵味方識別可能

魅了、誘惑の追加効果

──────────────────────────────────────

 

 うちのサイレーンが無差別殺戮兵器になったのが見えたんだが。と言うかこれ識別機能無かったらもれなく封印指定のスキルだぞ? レベル3になるとここまでとんでもない事になるのか。流川のレベル4まで行くとどうなるか考えるだけで恐ろしいな。

 

 しかし即死攻撃となれば効果のあるモンスターがいればこれほど役に立つ能力はないだろう。前衛に立つにはまだ不安が残るから立たせられないが、最低限の自衛は出来るようなステータスになっていた。

 

 お次はテルクシノエーだ。こちらもとんでも成長をされておられた。

 

──────────────────────────────────────

【ソウルギア:テルクシノエー】

【LEVEL:3】

【ステータス:パワー:0 マジック:10 ガード:2 レジスト:4】

【スキル:狂乱の唄Lv3】

【スキル:勝利の唄Lv3】

【スキル:木星の加護LvMAX】

【スキル:魔性の魅惑Lv1】

──────────────────────────────────────

【スキル:木星の加護LvMAX】

マスターにあらゆる【物理状態異常無効化】効果と【雷属性無効化】効果を

テルクシノエーが存在する限り常時付与。自動発動し解除されない。

──────────────────────────────────────

【スキル:魔性の魅惑Lv1】

自身とマスター、マスターのソウルギア全体に対して次の補助効果を常時付与する。

【魅了完全無効】【誘惑完全無効】【洗脳完全無効】【傀儡完全無効】

この効果はスキルレベル以下の貫通は無効化される。

更にテルクシノエーの魅力を極大上昇させる事で【自身を視認した敵対象全て】に

常時【魅了/誘惑/洗脳/傀儡】の状態異常効果を永続的に発生させ続ける。

これはレベルが上がれば上がるほど成功率が上昇する。 

このスキルによる状態異常効果は任意で解除、発動、対象選択可能

──────────────────────────────────────

 

「なに、この何? 歩く誘惑装置。そんなエロい服着てるからだよ?」

 

「言わないで!? 気にしてるんだから!?」

 

 サイレーン命名、歩く誘惑装置が爆誕してしまった。確かにテルクシノエーは性格はともかく戦闘時の見た目はどこぞのサキュバスと言わんばかりの、これ確か前も言ったな? まぁ、そんな感じの歩くエロい美女なのでわからんでもない。

 

 その効果も強いが誘惑とかを無効化出来るのはとても助かるし、木星の加護ってのも俺が前衛で戦う以上、これほど頼りになる効果はないだろうな。本当に俺の為に頑張ってくれているのが分かる。

 

 ・・・・・さて、そろそろ現実を直視するか。

 

「そして、うん、やっぱり増えたね」

 

「増えすぎじゃないかしら」

 

 俺のステータスを確認する前にまず、目の前の存在について解決させる事にしよう。

 

「はーい♪ まーちゃんよろしく~♪」

 

「あんたがあーしのごしゅ? よろ~♪」

 

 増えるかもとは思っていた。寧ろ増えたらちょっと嬉しいなと思ってのは内緒だ。だけど、だけどな?

 

「一度に二人増えるとかは流石に予想してなかった・・・!? 後どうみてもギャルだし!?」

 

 ステータスを見てみると、どうやら彼女達は【二人で一人】と言う流川のジェミニの様な存在らしい。見た目は何方も今時のギャルと言った姿だった。俺を「まーちゃん」と呼んできた方は腰まで届く黒髪が特徴的な真面目系ギャル。

 

 「ごしゅ」多分ご主人様とかそう言うのを略した言い方なのか? そっちの方は金髪の少し色黒の美少女だ。なぜか持ってる棒付き飴を舐めながら此方を見て笑顔を浮かべている。

 

 ステータスにはこう書かれていた。

 

──────────────────────────────────────

【ソウルギア:ミューズ】

【LEVEL:3】

【ステータス:パワー:4 マジック:4 ガード:4 レジスト:4】

【スキル:才能開花Lv3】

【スキル:ジャッジメントLv3】

【スキル:九の神の加護Lv3】

【スキル:―――――Lv1】※詳細不明

──────────────────────────────────────

二体一対のソウルギア。片方が死亡しても即座に生き返る。

両方とも死亡したときは24時間のクールタイムが発生し、その後生き返る

──────────────────────────────────────

 

「結構イケおじなまーちゃんで助かるぅ~♪ これからよろしくね? まーちゃん」

 

「だな~、夜も強そうだしあーしはいつでもおkだかんね♪」

 

「流石半身いい事言った♪」

 

「だろ~♪」

 

「「HAHAHAHAHAHAHA」」

 

 結構押せ押せタイプのサイレーンが押しで負けそうなレベルのとんでもソウルギアが生まれてしまった。俺、この二人と一緒にこれから暮らしていけるのか不安になってきたんだが。

 

「濃いなぁ・・・」

 

 サイレーンに言われるとは。でも同意だ、凄いぞこの二人。

 

「大丈夫かしらねこの子達・・」

 

「テルクシノエーお願いね?」

 

「無茶振りしないで頂戴!?」

 

 無茶振りされて大声を上げるテルクシノエー。

 

 すまん、俺とサイレーンではどうしようもないと思うので、ここはこの中で一番大人なテルクシノエーに任せるしかない。

 

 それにしても・・・

 

「これ、レベル4になったらどうなるんだろうな」

 

 倍々ゲームで増えていくのを想像すると、流石に冷や汗が止まらなかった。

 

 

―31話了

 

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