牙狼<GARO>~金色を継ぐ者~   作:龍気

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久しぶりになのはを見て、魔界の花が最終回したので衝動的に書いてしまいました。

設定は闇を照らす者に近いですが、流牙ではなくオリ主です。


『序章』

その光景はまるでこの世の終りを表していた。

 

空は赤黒い雲に覆われ、その雲による紫電の落雷により地はえぐられ、火柱が上がる。

 

嘗て栄えたであろう文明の象徴たる建造物は、見るも無残に朽ち果て、崩れさっていた。

 

だがそんな地獄の様な場に、対峙する様に立つ男女が居た。

 

 

『××・・・私を殺して・・・破壊してください・・・』

 

『・・・×××・・・』

 

 

女は悲しそうに自分を殺してくれと、破壊してほしいと、まるで自分を物であるかのように表現し、男に頼んでいた。

 

それに対し男は、辛そうに女の名を呟く。

 

 

『私は呪われた存在・・・このままではこの世界を破壊し尽くし、いずれまたどこか別の世界をも・・・ですが!

アナタなら・・・アナタの剣なら私を破壊する事が出来る筈!!』

 

『しかし!』

 

『私は・・・この世界を壊したくない・・・アナタと過ごしたこの世界を・・・アナタと出会えたこの世界を・・・そして・・・』

 

 

女は言葉を・・・想いを告げる度に涙を流した。

 

 

『アナタはこの世界を守りし者・・・だから・・・アナタはアナタの使命を果たして・・・我が主・・・』

 

 

女の切なる願いに、男が出した答えは。

 

 

『・・・分かった』

 

 

決意を決めた瞳で女を見据え答える。

 

 

『主・・・それでh『しかしお前は殺さない!』っ!?そんな主!私を破壊しない限り、この破滅の連鎖は・・・』

 

『俺が断ち切るのは、その破滅の連鎖・・・お前を苦しめる呪いそのものだ!』

 

 

それは主としての決意。

 

 

『俺は守りし者・・・そして・・・俺が守りし者は・・・お前だ!×××!!』

 

 

それは守りし者の決意。

 

 

『俺は・・・お前が愛してくれたこの世界を・・・そして・・・なによりも愛するお前を守る!!』

 

 

それは愛する者を守る決意。

 

 

『あるz・・・××・・・しかし・・・それでも・・・』

 

『たとえこの命尽きようとも・・・お前が無限に転生すると言うのなら、生まれ変わっても俺はお前を探し出し、

そしてまた愛する・・・』

 

 

それは永遠を誓う決意。

 

 

『××・・・分かりました・・・私はアナタを信じます』

 

 

女は男の全ての決意を受け、男を信じ、静かに目を閉じた。

 

 

『あぁ・・・お前の陰我・・・俺が断ち切る!!』

 

バシュンッ!!

 

 

全ての決意を誓いにし、男は持っていた剣を天に翳し円を描くと、世界は金色の光に包まれた。

 

 

『××・・・私もアナタを愛してます・・・』

 

 

女の愛の呟きを最後に・・・その後その世界が如何なったのかは分からない・・・。

 

 

「・・・・がさ・・・りょ・・・・・・おき・・・遼牙さん!!」

 

 

何時もここで目が覚めるからな・・・。

 

 

「・・・よう、クロ坊おはよう」

 

「まったく・・・年下の僕が早起きなんて・・・年上としての自覚は無いんですか?それに坊や扱いはしないでください」

 

 

コイツは俺とある事から一緒に旅をしているクロ坊ことクロノ、生真面目な性格で可愛げのない小生意気なガキだ。

 

 

「まあまあ・・・そんな事言っても、この季節の太陽の昇り具合からして、まだ6時にもなってないぜクロノ」

 

「それはそうですが・・・僕は一刻も早く強くなりたいんです・・・その為にも少しも時間を無駄には・・・」

 

「・・・クロノ・・・前にも言ったが、虚空の強さのみを求めるな・・・何も無い空っぽな強さは己を破滅に導くぞ」

 

「分かっています!しかし・・・」

 

 

やれやれ・・・コイツは頭は良いけど、難しく考え込むうえに頑固なのがな・・・仕方ない。

 

 

「よし・・・今日は鍛錬無し」

 

「えっ!?何故ですか!?」

 

「今日はさっき俺が言った言葉の意味を考えろ」

 

「そんな!」

 

「考え事しながら鍛錬すると、お前程度のガキは大怪我しちまうからな」

 

「くっ・・・」

 

 

コイツは思考と戦闘を両立させられるが・・・そんなのは俺達にとって出来て当然の事。

 

まだまだ俺についてこられる程じゃないし、それで俺との鍛錬なんてとてもじゃないが無理にもほどがある。

 

まあコイツもそれが分かっているから、黙って引き下がるんだけどな。

 

 

「お前は、さっき自分が言った無駄な時間・・・その中でお前に本当に大切なものを見つけなければいけないな」

 

「本当に大切なもの?」

 

「ふっ・・・子供にはまだ難しいかな?」

 

「むっ!」

 

 

まあ・・・これだけは経験と体感だからな。

 

コイツには、俺と同じ道以外の道も見つけてほしい・・・闇に潜み魔を狩る・・・魔戒騎士以外の道を。

 

おっと、俺の紹介がまだだったな、俺は魔戒騎士の冴島遼牙、忘れられた黄金騎士の称号を継いだ者だ。

 




クロノはもう一人の主人公です。
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