原点にして頂点「アルセウス様ありがとうございます。でもいつか一発殴らせてください」 作:ゴーイングマイペース
前回もたくさんのご感想をくれた皆様、そして001へ誤字報告頂いたゴマ増様。まことにありがとうございました。
作者の趣味全開のお話に皆様がご感想をくださるというそれだけで楽しくなります。それもあって最近は作者も、数年続けていたROM専読者スタイルを脱却し他のお話に感想を書かせていただくことが増えました。
皆様もどんどん色んな作品にご感想差し上げてみてください。きっとそれだけでたくさんの二次創作作者の方々の勇気とやる気になるので。
ちなみに作者は皆さまから頂いたご感想を拝読させていただきながら、相も変わらず本編書かずに設定やプロットを無駄に細かく弄ってました。たーのしー!
さて、今回もレッド君及び他メンバーの新規主力が増える回となっております。
予想をされていた方は、ご自分の予想と一致していたかどうかも合わせてお楽しみになってください。
※更新・修正履歴
2024/11/09
①「アルセウス様の頼み事 ☆メインクエスト04 必須2」の内容を若干修正
②【その他設定等(内容適宜更新・ネタバレ注意)】に以下を追加。
・② アルセウス様の頼み事
・③ グリーン 手持ち
・④ リーフ 手持ち
③【主人公 主力ポケモン(内容適宜更新・ネタバレ注意)】に以下を追加。
・② ポッポ
2024/11/10
①前話のサブタイトルを修正。「ポッポ加入」を削除変更。
2024/11/12
①「アルセウス様の頼み事」☆サブクエスト2の任意報酬を変更。
4月□日 10歳 22番道路
『ようき、ようき、わんぱく……陽の気で目が焼かれそうなパーティーですね』
ロケット団によるイエロー誘拐未遂の翌日。イエローを伴ってのトキワシティ出立の日。
結局イエローは、おじさんの頼みもあり「どこまで一緒か分からない」という曖昧な期限ではなく、旅を続ける限り、少なくとも俺とリーフがカントーを旅している間はずっと同行することになった。
俺とリーフからしたら特に問題も無いので了承。というか俺からしたら大歓迎である。ずっと両手に花で何ヶ月も旅……来ている……? 俺の時代が……!?
等と色ボケ思考は一旦置いておいて、トキワシティを出て西に進み、やって来ました22番道路。
ここはセキエイ高原ポケモンリーグ本部、及びチャンピオンロードのカントー側入り口がある場所だ。どうしても早めに捕まえて育成したいポケモンがいたので、2人に無理を言って寄ってもらったのである。
「はー、ここがポケモンリーグ本部に行く為の道かー」
「……イエローは来た事無かったの?」
「うん、もっと手前の方までなら何度も来てたけどね。ボクは2人と違ってリーグに出る気も無いし、そんなに興味も無かったから」
「……ロケット団に狙われてるんだし、ある程度は強くなった方が良いよ?」
「う、それはまあ、頑張るけど。でも、ボクが強いトレーナーになれるかな……?」
「……大丈夫、私とレッドも手伝うから」
「ありがとう、リーフちゃん。ボク、がんばる」
はー美少女2人の間で育まれる絆、心が洗われるようだ。百合の間に挟まる男に対する過激派が世に一定数いるのがよく理解できる尊い場面である。
ちなみにこんな風にのんびりと御喋りしている2人だが、それは既にリーフがニドラン♂、イエローが♂コラッタとそれぞれ気に入ったポケモンを捕まえ手持ちを増やしているからだ。羨ましい、俺は中々見つからないというのに。
「……ところでレッド、欲しいって言ってたマンキーは見つかった?」
「んん、何匹か見かけてるんだけど、どーにもピンと来る奴がいないんだよな。」
リーフの言う通り俺がゲットしようとしているのはマンキーである。
他に22番道路で捕まえられるポケモンは全て捕獲済なのだが、どうにも理想通りの個体が見つからない。どうしたものだろうか。
「どんな子が欲しいんですか?」
「こう、見るからに陽キャっぽい奴か、意地っ張りな顔してる奴が欲しいんだよなー。なあ、もうちょっと奥まで行って良いか?」
「? 全然構わないですけど……初めて会う子なのに、一目見ただけでそんなこと分かるんですか?」
「俺ならわかる」
「……まあ、レッドだもんね……」
ここで捕まえるマンキーはそのまま主力に据える予定なので、性格は厳選したいのだ。
個体値に関してはブリーダー神の「すごいとっくん」でどうにでもなるので気にしない。というかそもそも現実で6V(相棒ポケモン)とか逆Vとかの天然個体値までこだわるのは、あらゆる意味で忌避感が凄いのでどっちにしろ不可能。
こういう場面になるとアルセウスのありがたみを実感するな。まあ、これから先に立ちはだかるジムリーダーや四天王、チャンピオンの本気メンバーも6Vが当たり前の難易度ベリーハード世界であるせいで、素直に感謝し辛いけど……。
「……わかった、私も探してみるね。……ねえ、陽キャって、ブルーみたいな子ってこと?」
「そうそう、あんな感じあんな感じ。まあマンキーだから見つけた時は何か怒ってるかもしれないけど、そこはさっき言った通り俺が見ればわかるから。とにかくブルーみたいに良く笑うムードメーカー的なヤツが良い。」
「ああ、ブルーさんって明るい人ですもんね。一緒にいるとそれだけで楽しくなるっていうか……」
「――アタシがどうしたって?」
「きゃああああああああああああッ!?」
「あはははははははははっ! イエロー久しぶりっ。驚いた? ねえ驚いた?」
「あ、お、お久しぶりです……ってそうじゃなくてっ、ブルーさん、やめてくださいよぉもおお!」
「ピカッチュ!」「チュウ!」
「ピカチュウとチュチュも久しぶりー! あーんもう2匹になると更にカワイー! アタシも絶対にトキワの森で捕まえるー!」
マンキーについての話が盛り上がりかけたところで、絹を裂くような悲鳴、というか思い切り抱き着かれたので振り返ればそこにいたのは今まさに話題に上がっていたブルーだった。現れるなりイエローを背後から驚かしたと思ったら、今度はピカチュウとチュチュを抱き上げて黄色い声を上げている。
いやまあ、実は俺はコイツの接近に気付いていたのだが。にしても何してんだコイツは。
「……何やってるの、ブルー」
「アンタ達が来たのに気付いたから、途中からこっそり後を付けてきてたのよ。いやー、予想以上のリアクションありがとうねイエロー! それに比べて、全く驚かないリーフとレッドはつまんないわねー」
「……何年の付き合いだと思ってるの」
「ていうか俺は途中からお前に気付いてたしな。いつものことだから放っといただけで」
「つーまーんーなーいー! もう、こういう時に幼馴染って新鮮さが感じられなくなってイヤねー。お互いまだ10歳なのにマンネリよ、マンネリ」
「逆に言うと、それだけ仲良いってことだろ」
「それはそれで勿論嬉しいけどさー、それはそれ、これはこれなのよ」
笑った顔、楽しそうな顔、憮然とした顔、表情がコロコロ変わるヤツである。
しかしリーフとイエローもそうなのだが、こうした旅立ち前には特に何とも思わなかった表情の1つ1つが妙に可愛く感じられるのは、俺も皆もこの世界では成人として扱われる年齢に達したからだろうか。どうも脳内だけにしろ実際に口に出すにしろ、可愛い可愛い言うことが増えた気がする。そして我が相棒がそんな俺を白けた目で見ることも増えた気がする。
なんだキサマ、自分だってトキワからこっち、ずっとチュチュとぴったり寄り添って歩いて来たくせに。
それにしても、思考回路が完全に陽キャ丸出しである。まあコイツは気心知れた相手にしかこういうことはしないので基本的に害は無いが、イエローからしたら堪ったもんじゃなかっただろう。俺は抱き着かれて嬉しかったけどな! ありがとうございます!
「もう……ところでブルーさん、どうしてここに? レッドさん達からは『用事があるって先に行った』って聞いてたんですけど」
「それならリーグのゲート見に行くってだけだからもう済んだわ、追い返されたけどね! 他にも色々あるけど、この辺で済ませられるのはそれぐらいだっただから。お給料も欲しいことだし一旦腰を据えてポケモンを捕まえてたの。あ、そうそう、グリーンにも会ったわよ」
「アイツもこっち来てたのか。それでどうしたんだ?」
「アイツもアタシとおーんなじ、ゲート見に来て追い返されたんですって。それで流れでバトルしたんだけど、もーあのコラッタ強過ぎ! アタシもう手持ちに決めた子が3匹いるんだけど、あの子1匹で3タテされちゃったのよー」
「もう3匹も手持ちが決まったんですか? 凄いですね! どんな子達なんです?」
「ん? 見たい? それじゃあ――みんな出てきて!」
そうしてブルーが繰り出した3つのボールから出てきたのは、マサラで貰ったゼニガメ、そして♂オニスズメとニドラン♀だった。そして、ゼニガメもそうだが新しい面子である2匹も見るからに陽の気を放っており、外に出るなり仲良く騒ぎ始めている。
全員バラバラの種族だが、トレーナーであるブルーが早速その手腕を発揮したのか、どうやらすっかり仲良くなっているらしい。全員がトレーナーであるブルーそっくりなパーティーだった。
「……グリーンは?」
「ゲートの監視員さんが2番道路、トキワの森の方へ行く抜け道を教えてくれてね。さっさと先行っちゃったわよ。早く強いポケモンを集めてレッドに勝つんだーって」
目の前の陽キャポケモン集団の放つ光に目を焼かれそうになっていると、ブルーから更に詳しい我がライバルの近況が。
うーん、ブルーだって弱くはないのだが、それでも3タテをかましているあたり、どうやらグリーンもこの短期間で順調に腕を上げているらしい。
「こりゃ俺達もうかうかしていられないな、ピカチュウ」
「チュウ!」
「相変わらずねアンタ達。――で、レッド。リーフはともかくなんでイエローまで一緒にいるの?」
「なんでって、トキワシティでイエローがロケット団に……まあ危ない目に合わされてな。で、これから先も危ない目に合うかもしれないからってイエローのおじさんに頼まれて、一緒に旅することになったってだけだ」
「……ふーん、それじゃあ、これからしばらくリーフとイエローと一緒に、ねぇ……?」
「? なんだよ」
「べっつにィー。あ、でも丁度いいわ。ね、アタシもオツキミ山まで一緒に行きたいんだけど、いいでしょ?」
含みのある表情を俺に向けてきたブルーだが、すぐに笑顔に切り替えてみせてよく分からない提案をしてくる。どういうことだろうか。
「……なんでオツキミ山?」
「ポケモンの化石ってヤツを掘り出してみたいのよねー。多分、一朝一夕じゃ無理だからまたそこで一旦お別れになるわ」
同じ疑問を持ったらしいリーフが質問をすると、返って来たのはこれまたよく分からない答えだった。なんで化石?
「化石ポケモンが欲しいんですか?」
「ていうよりは、“化石を掘る”って言うこと自体を体験してみたいのよね。ほら、それこそ旅にでも出なきゃ絶対にやらない、面白そうな体験でしょ?」
面白いことに対して全力投球過ぎる、いかにも
ブルーは昔から「楽しい」に全力な子だったが、どうやらこの旅でも同じように「楽しい」を追及しているらしかった。コイツは、こういうとこが結構カッコ良くて俺は好きだ。
というわけで、オツキミ山までの限定期間だがブルーが一行に加わることとなった。やはり風が吹いている……俺に向かって……!?
ちなみに、俺が探していたようきマンキーはブルーにも探索に加わってもらった所あっさり見つかった。なんだろう、「シンクロ」の特性でも持っているのか、はたまたただの陽キャセンサーだろうか。
まあどちらでも良いか。ようきマンキー、ゲットだぜ!
ふっふっふ、早速6Vにして修行開始だ。マンキー、お前の活躍の場はすぐあるからな。どんどん強くなってもらうから覚悟しておくように!
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☆サブクエスト2:22番道路【草むら】のポケモンを全種類捕獲せよ
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4月◇日 10歳 2番道路南
『ゲームだと分からなかったけど、実際に自分で歩いてみるとやっぱり時間かかるな』
ブルーが教えてもらった抜け道を活用し、3人とバトルしたりしてポッポとマンキーのレベル上げをしながら一路2番道路を北へ進む。
ここ数日野宿続きで旅の大変さを実感する毎日だけど、気心知れたメンツと一緒なら案外どんな道程も楽しいもんだな。
4月○○日 10歳 トキワの森
『おかしい、俺が期待していた反応と違う』
と、いうわけでトキワの森へ到着。マサラでは見かけることの無い大きな木、地面から無造作に聳え立つ苔生した大岩、地を這い空を飛ぶ虫ポケモン達と、なるほど旅を始めて初のダンジョンに相応しい威容を誇る森である。
早速ポケモンを捕まえ始め、ブルーは前に言っていた♀のピカチュウと♀のビードル、イエローは♂のキャタピーと♂のビードルをそれぞれゲットして手持ちにした。
リーフは感性に引っ掛かるポケモンが見つからなかったらしく、ここでは図鑑埋め用の捕獲に留めるつもりらしい。
そして俺はというと……なんと色違いの♀キャタピーを手持ちにした。しかもピンク色であるうえ、少し臆病な性格をしているせいか、イエローが捕まえた勇敢な性格の♂キャタピーと妙に仲が良い。
おいお前等、唐突にバイバイとか言い出さないだろうな。この後すぐタケシ戦で活躍してもらう予定なんだから、頼むから駆け落ちとかやめてくれよ。ちゃんと愛情いっぱい注いで育てるからさ。
そんなこんなでしばらく、この森出身のピカチュウの先導に従い特に迷うことなく森を進みつつ、キャタピー、そして図鑑埋め用に捕まえたビードルのレベル上げをしていたのだが、そんな俺にブルーが疑問を投げ掛けてきた。
「あれ? レッド、あんたトランセルとコクーンは捕まえなくていいの?」
「ん? だってキャタピーとビードル進化させれば図鑑に登録はされるしな。わざわざボールを無駄にすることもないだろ」
「えー、だってあんた、キャタピーはともかくビードルはスタメンにするつもりないんでしょ? 図鑑埋めの為だけにレベル上げする気? この先余裕が出来てからならともかく、今からやることじゃないんじゃないの?」
なるほど、ブルーが言いたいことはわかった。要はあれもこれもと手を出して失敗することを心配してくれているのだろう。ここは男として頼り甲斐があるところを見せてあげなければなるまい。
「大丈夫だ、余裕ならこうやって作るから。――
そういうわけで披露しますは、我が父と共に励んだ修行の果てに身に着けた秘儀、『
そうして15人の自分と共に渾身のドヤ顔をしたのだが、何故だろう、ブルー、そしてリーフは何とも言えない微妙な顔をしている。イエローに至っては宇宙猫みたいな顔をしていた。
「……ああ、うん、ハイハイ。そうね、あんたってそういうヤツだったもんね……」
「????? あれ、レッドさんが1人、2人、3人、4人、5人……?????」
「……イエロー、大丈夫。レッドは“こういう生き物”ってだけだから」
「なんだ貴様等その反応は」
おかしい、俺が予想していた反応と違う。こう、なんていうか、「スゴーい!」みたいな反応を期待していたのに……。
「イエロー、こいつの“こういうトコ”についてはあんまり深く考えないで、適当に流しておけば良いわ。そうしてればその内慣れるから」
「……レッドと長く付き合うコツ」
「わ、わかった。イヤわかんないけど、うん。ボクがんばりますねレッドさん!」
結局俺はその後、森を抜けるまでの間ずっと腑に落ちないながらもレベル上げを続け、見事キャタピーをバタフリーに、ビードルをスピアーに進化させたのだった。
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☆サブクエスト3:トキワの森のポケモンを全種類捕獲せよ
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4月〇×日 10歳 2番道路北
『気合入れていくぞ!』
トキワの森を抜けた。タウンマップによればトキワの森からニビシティまでの距離はそう広がっているわけではなく、このまま進んで行けば明日の朝の中頃には着くだろう。
さあ、ポケモンリーグ挑戦に向け、初のジム戦がいよいよ間近である。
ここまでの道程でポッポ、マンキー、バタフリーも1つ目のジム戦なら十分通用する程度には育ったし、ピカチュウも1レベル上がった。きっと勝てるだろう。
――いや、必ず勝つ!
後書き
これから図鑑埋め用のレベル上げとか手持ちの努力値振りとか、描写するには地味過ぎる作業は全て裏で
サクサク進行の邪魔をする要素はぜーんぶカットだ。
まあ、いちいち色々詰め込んでしまうせいで作者の理想とするサクサク進行には程遠いんですが、だからこそこういうカットはどんどんやります。んc!(唐突過剰自画自賛)
ちなみに何故15人(本体合わせて16人)なのかというと、分かる人には分かるポケモン動画投稿者様ネタです。
作者もああいうポケモンを愛し愛される二次創作者になりたい。
それでは次回はVSタケシとなります。お気を長ーくしてお待ちください。
ご感想もお待ちしております。*1
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レッド 主力ポケモン(カントー地方)
①特別枠 :相棒ピカチュウ♂Lv15
②あく :×
③いわ :
④エスパー :
⑤かくとう :マンキー♂Lv14NEW!
⑥くさ :
⑦ゴースト :
⑧こおり :
⑨じめん :
⑩でんき :
⑪どく :
⑫ドラゴン :
⑬ノーマル :
⑭はがね :
⑮ひこう :ポッポ♂Lv14
⑯フェアリー:
⑰ほのお :
⑱みず :
⑲むし :バタフリー♀(色違い)Lv14NEW!
⑳
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※今話投稿から1時間後に設定の追加投稿が5つございます。本編の更新ではございません。
これらの投稿に伴い、投稿直後に章管理が乱れます。速やかに修正いたしますが、ご承知おきを。あしからず。
①霧ケ峰リョク様
②ky1012様
③ダミー様
④sleif様
⑤新菜 椎葉様
⑥通りすがりのハーゼ様
⑦シイナ リオ様
⑧クロビカリフォーク様
⑨通りすがりの読者N様
⑩セロリさん様
⑪アキ兎様
⑫ジェガンB型様
⑬ニョロンポス様
⑭[ゆーや]様