原点にして頂点「アルセウス様ありがとうございます。でもいつか一発殴らせてください」 作:ゴーイングマイペース
前回もご感想をくださった皆様、まことにありがとうございました。サカキ戦以来久しぶりとなる本格的なバトル描写、そして初心者様向けの試みも織り交ぜた回でしたが、ある程度は好評頂けたようで作者として嬉しいです。
これからもバトル描写はあのぐらいの文量になってしまうかもしれませんが、出来れば辛抱強くお付き合いいただけますと幸いでございます。
それでは、せめて移動(修行)回ぐらいはサクサク日記形式進行を諦めない3番道路&オツキミ山(4番道路)回、始まります。
※更新・修正履歴
2024/11/19
①本文中「4月×△日 3ページ目 10歳 オツキミ山(4番道路)」のサブタイトルを加筆変更。
②サブクエスト8の報酬を修正。ごめんなさい!!!!!!
2024/11/20
①主人公の手持ちポケモンのレベルを上方修正。
2025/10/06
①誤字修正。ご報告くださった不死身の機動歩兵隊様、全て適用は致しませんがありがとうございました。
4月〇△日 10歳 2ページ目 ニビシティ ポケモンセンター
『みんなで強くなろう』
ニビジムを後にし、それぞれのポケモン達の体力を回復させるべくやってきたポケモンセンター。
そこでジョーイさんに預けたポケモンの回復を待っている間に、俺はリーフから「私達の先生になって」という言葉の真意を聞くことにした。
内容としては、俺とタケシのバトル、特にピカチュウとイワークのバトルを見て「……このままじゃ
更に「……トレーナーとして、ハッキリした実力の差を感じた」とまで言い出すあたり、幼馴染である俺ですら中々見たことのない真剣な様子である。
俺からしたらあのバトルはピカチュウに寄るところが大だったのでそこは否定をしたのだが、するとそこで今度はリーフではなくブルーが「でもアタシ達じゃあの“くさむすび”って技を知らなかったからどうしたって無理」と援護射撃。そしてイエローも同意見なのか“うんうん”と頷く仕草。
2人も俺からバトルについて教えてもらうことに賛成のようだ。
――まあ、理由を聞くなんてことこそしたものの、最初から断るつもりは無い。
そもそもリーフを鍛えるのはよく分からない使命の内のようだし、そこにもう2人ぐらい加えたところで何も問題は無いだろう。それに何より、俺自身3人が俺の助けで強くなってくれたら嬉しいしな。
あ、でも一応、これだけは言っておかないと。
「分かってると思うけど、俺も皆と同じ新米トレーナーだ。そりゃまあ確かに皆が知らない“知識”は結構持ってるけど、それだってまだ自信を持って教えられるほど完璧な代物じゃないし。だから正直、“先生”っていうのは……荷が重い」
というか、まさについさっきあの“がまん”デメリットを無視するイワークにその不完全さをこれでもかと思い知らされたばかりである。
何だあのポケモンの仕様完全無視の反則イワークは。
まあ何でもいいんだけど、ともかくあのイワークとのバトルを経験したばっかりで、それでも自信満々で同期に『先生』などと呼ばせるヤツはとんでもない間抜けか羞恥心皆無のサイコパスとかだろう。そして俺は普通に人並みの羞恥心を持っているから、その余りの恥ずかしさに耐えられる気がしない。全身ポッポ肌になっちまうぜ。
「だから、ちょっとカッコ悪いのは分かってるけど“先生”はやめてくれ。それでもいいなら、俺が教えられることは全部教えるからさ。皆で、一緒に強くなろう」
「……レッドが納得できるなら、言い方は何でも良いよ。……ありがとう」
「お礼なんて今更良いって。ずっと一緒にいた友達だろ、俺達。お前たちに頼まれたことなら、大抵のことは喜んで協力させてもらうさ」
俺はみんなの力になれて嬉しい、皆は強くなれて嬉しい、そしてついでにアルセウスも(理由はさっぱりわからないが)嬉しい。一石三鳥、みんな幸せ八方丸収まりだ。こりゃ気合を入れてやらないとな。
「……それでも、ありがとう。……じゃあ、よろしくね、レッド」
「おう、こっちこそよろしくな」
「リーフだけじゃなくって、アタシ達の事もちゃんと見てよー? ね、イエロー」
「あはは、ボクは皆と違ってリーグには出ないから……。で、でもボクだってちゃんと頑張りますよレッドさん! トキワの時みたいに守られてばっかりじゃいられないですから!」
「うん、俺もイエローに負けないように頑張るぜ。……というかブルー、お前はオツキミ山で別れるんだろ。その分オツキミ山までは張り切っていくからおまえこそちゃんとやれよ」
「もっちろん! アタシだって負けてられないしね!」
というわけで早速修行の第一歩として皆のポケモンを「知り合いのブリーダーに送って一日だけ鍛えてもらう」と言って丸一日預かり、アルセウスクエストの報酬を使い
ニビジム攻略の報酬として大盤振る舞いされたばっかりだし、それにこの先も今の調子でポンポン「おうかん」を渡されるんならどうせ一人じゃ使いきれないからな。こういうトコで有効活用しないと。
まあ当然「いったい何時ブリーダーと知り合ったのか」と聞かれたが、『一時期有名になってた時に出会った』とか何とか言って適当に濁しておいた。
流石に怪しまれるだろうけど、答えられないし……一応専属の
と思っていたのだが、リーフ達は、俺自身無理がありまくりだと思っていたこの言い訳に対し「まあ、レッドだし」ですぐ納得した。解せぬ。
4月〇□日 10歳 3番道路①
『ポケモン
というわけで始まったオツキミ山までの道中。とりあえず今出来ることとして皆の手持ちの種族値についてそれとなく教えたり、他にも特性、覚えられる技等について教えつつ、バトルを繰り返す。
とはいっても、本当に触りだけだ。そりゃ知識だけで良いならいくらでも教えられるが、手持ちが少ない、覚えさせてる技も少ない現状じゃどうしてもやりたいことを全て実践することが出来ないからな。
この旅の中で俺も皆と同じように手持ちを増やして、技も色々と覚えさせて、そういった諸々と並行しながら出来ることを増やしていき、少しずつ色々なこと教えさせてもらうつもりだ。だって自分ですら試せていないことを教えるなんて、そんなの知ったかぶりも良い所だしな。そういうことだけはしないよう特に慎重にしている。
そして現在出来ていないことの中でも未だ一切手を付けられていないのが、努力値振りだ。何せ俺でもまだどのポケモンにも振っていない。*1
だから努力値についてはこの先教えるにしてもせめて自分の手持ちの内で最低一体は試してからにするつもりなので、まだ一切3人には話していない。まあ低レベルの内は努力値の恩恵も少ないから、余り焦るつもりはないけどな。自分の修行も含めて、焦らずじっくりやっていくつもりだ。
そう、皆と同じように、俺もまだまだ新米トレーナーなのだから。仮とはいえ教える立場になったからって驕ったりせず、謙虚であり続けられるよう気を付けよう。
4月〇◇日 10歳 3番道路②
『可愛いポケモンと戯れる女友達こそ1番可愛い生き物だと思いました』
オツキミ山を目指し、3番道路を東進し始めて2日目。
結構距離があるらしく、1日過ぎてやっと道程の半分と言ったところだ。とはいえ旅路そのものは順調なので、このままのペースなら明日の夕方頃にはオツキミ山西側出入口のポケモンセンターに辿り着けるだろう。そしたらそのまま一泊して、次の日早朝からオツキミ山に潜ることになるかな。
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☆サブクエスト5:3番道路のポケモンを全種類捕獲せよ(捕獲済ポケモンは除く)
・達成条件:
・
・
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というわけでいつも通りのクエストをこなしつつ、今日も変わらずバトルの練習がてらトレーナーや野生ポケモンと戦いながらの道程だ。
プリンを捕まえるのに少々手間取ったりと思ったより時間がかかってしまっているが、それでも焦る程じゃない。じっくりと力を付けながら進むとしよう。
そうそう、プリンだ。今日はリーフ、そしてイエローの2人がプリンをゲットしてからずっとテンションが高い。『キャピキャピ』なんて懐かしい擬音が聞こえてきそうな程だ。
どうやら2人とも旅立ち前からプリン(プクリン)を手持ちにしたかったらしく、ゲットした後からずっと興奮冷めやらぬ様子でリーフは♀プリン、イエローは♂プリンとずっと戯れている。
やっぱり女子だからか、可愛いポケモンが好きなんだろうな。というかプリンを可愛がっているリーフ達が一番可愛いまである。
でもブルーだけ普段通りだったので理由を聞いてみたら「アタシ、プリンよりピッピ(ピクシー)派なのよね」とのことだった。そりゃそうだ、女子は可愛いポケモンが好きって言ったって好みはあるよな。
ちなみにリーフはピッピを手持ちにする気はないらしいが、イエローはピッピも手持ちにするつもりらしい。ポケモンの1、2種類とってもこれだけ好みの差があるっていうのはなんかそれだけで面白い。
まあ前世にも推しポケモンで盛り上がる人達は老若男女問わずたくさんいたしな。現実にポケモンが存在するこの世界ならさもありなん、だ。
ともかく、この先のカントー旅がどんどん華やかになっていきそうで楽しみである。
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☆サブクエスト5:3番道路のポケモンを全種類捕獲せよ(捕獲済ポケモンは除く)
・
・
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4月×〇日 10歳 3番道路③
『ライバルっていうのは難しい』
相変わらず道中のトレーナーや飛び出してくる野生ポケモンを蹴散らしながらの道中。ブルーがこんな質問をしてきた。
「グリーンには教えなくていいの?」
「……うーん」
「あれ、イヤなの? いがーい。ライバルには強くいてもらわなきゃつまらねえ、ぐらいは言うと思ってたのに」
「違う違う、そうじゃない。そうじゃないんだけど……」
思わず言葉に詰まってしまう。いや、別に教えたくないわけじゃない。むしろその逆なんだけど……。
「……俺は教えても良い、ていうかこうして皆に教えるならアイツにも教えたいぐらいなんだけど。多分、いや絶対に、アイツ――素直に俺の言う事なんか聞かないだろ。ポケモンバトルのことなんか特に」
「……ライバルに頭を下げるぐらいならリーグ挑戦を諦める方がマシだ、ぐらいのことは言いそう……」
そう、俺の懸念はまさにリーフが今言った通りのことだ。
グリーンと俺は間違いなく
それこそ、アイツが男としてのプライドを捻じ曲げざるを得ないようなとんでもない事態でも発生しない限りは。……あんまり想像つかないから、まあ無いだろうけどな。
「だから、まあ……保留だ。機会があれば一応聞いてはみるけど……まあ無駄だろうなぁ」
「男の意地ってヤツ? わっかんないわねー。ポケモントレーナーとして強くなりたいなら、時にはプライドより大事になるモノなんていくらでもあると思うんだけどなー」
「まあ、こればっかりは理屈じゃないからな。『男だから』っていうのは男からしたら何よりも優先される
「……大丈夫だよレッド、私はそういうの尊重するから。……よくわからないけど」
どうやら俺とグリーンの中における
まあしょうがないか、こればっかりは……と、ちょっと寂しい気持ちになったところで、イエローが会話に加わってきた。
「ボクはカッコ良いしカワイイと思いますよ? そういう意地になってる男の子って」
「……イエロー、アンタって結構変わった趣味してるわよね」
「え、ええっ? そんなことないと思うんですけど……」
「……まあ、それならそれで割れ鍋に綴じ蓋ってことだし、それで良いと思うよ」
「リーフちゃんまで、もう……」
グリーンの話から何故かイエローを弄る流れになって盛り上がる女子達。女三人寄れば姦しいというが、まさにその通りだ。
すまんイエロー。こういう時、男とは無力なものなんだ。
ちなみに今まさに2人からのからかいにたじたじになっているイエローだが、なんと、ここまでの道中での戦績は俺に次いで2位だったりする。
とは言っても僅差であり、2位以下の順位は頻繁に入れ替わるのだが。
これは何故かと言うと……正直、よく分からない、としか言いようがない。
トレーナーとしての腕は2人とそう変わらない、というか少し劣っているぐらいだ。それは間違いない。
では何が2人と違うのかと言うと……ポケモンである。
彼女の手持ちのポケモン達は、何故か分からないが皆、妙に強い……というか硬く、丈夫になっている時があるのだ。その為、与えた筈のダメージ分の計算が狂い、持久力で負けてしまうというというのがここ最近のリーフ、ブルーの負けパターンである。
ついでに言うと、俺も一回だけピカチュウ抜きの条件でやった時に危うく負けそうになるところまで追い詰められた。何とか意地で勝ったけどな。
うーん、いったい何がイエローのポケモンをここまで強くしているのか。恐らくイエローが持つトキワ人としての力、【癒しの力】が原因なのだと思うんだけども。
とりあえず、今は検証を重ねるしかない。
たぶんポケモンの体力に何かしらの異変が発生している筈なので、ニビジムにあったようなHPバー機能付きの電光掲示板があれば詳細が分かるだろう。ハナダシティに着いたら貸してもらえないだろうか。
4月××日 2ページ目 10歳 4番道路 オツキミ山西側出入口前 ポケモンセンター
『どれだけ恥ずかしくってもカッコ付けなきゃいけない時が男にはある』
夕方、目算通りポケモンセンターに辿り着くことが出来た。
早速俺達は数日振りの手の込んだ温かい食事を楽しみ、明日からのオツキミ山に備えて英気を養っていたのだが……そこで、近場の席のじいちゃんから何やら気になる独り言が聞こえてきた。
「ハナダシティの民家、襲われる……それに、【癒しの力】を持つ人間の連続失踪事件、か」
ここ最近聞いた、というか遭遇した事件そのものだった。【癒しの力】を持つ人が姿を消す……心当たりがあり過ぎる。十中八九、ロケット団の仕業だろう。
「あの、おじいさん。今【癒しの力】を持った人が失踪してる、って言ってましたか?」
「む? 君は……?」
「あ、えっと、すみません急に。実はボク、トキワの出身で……」
他人事とは思えなかったのだろう、イエローがじいちゃんと話し始めた。まあこの前は無事に済んだとはいえ、まさに当事者だったしな。そりゃ気にもなるだろう。俺も旅仲間として気になるし。
「ああ、そういうことか。イヤなに、聞いての通りさ。どうも最近【癒しの力】を持つ人、つまりトキワ人が姿を消す事件が増えているという記事でね」
「トキワ人が……」
「うむ。所謂、集団失踪事件というものだね。しかもこの記事によると、どうもロケット団が関わっているということらしい」
なるほど。あの時はイエロー個人を狙った誘拐だと思っていたが、どうやら連中、【癒しの力】を持つトキワ人を片っ端から攫っているらしい。
うーん、トキワ人を集めて何を企んでいるのだろうか。そもそも大量にトキワ人を誘拐する理由とは? 単純にその目的には大量のトキワ人が必要なのか、それとも【当たり】を引くまで適当に攫いまくっているのか。
……アルセウスのあのクエスト内容から考えるに、恐らくは後者なんだろうな。まあどちらにしろ、ろくなことではないだろうが。
「それって……もしかして、トキワ以外でもってことですか?」
「そうだね。どうやらカントー、そしてジョウト中からトキワ人が何人も姿を消しているらしい。まあポケモンマフィアを名乗るような連中だ、何をやらかしたって不思議ではない。君も【癒しの力】を持つなら、道中十分気を付けなさい」
「……はい、ありがとうございます」
健気にも笑顔でお礼を言うイエローだが、不安をまるで隠せていない。そりゃ自分もついこの間襲われたばかりだし、当然不安にもなるか。
――よし、ここは、男の俺の出番だな。
「大丈夫だイエロー、絶対にお前には手出しさせない。俺がいるし、リーフもいる。ブルーだってここまで一緒の間は気にかけてくれた。だから、不安になるなとまでは言わないけど……信じて、頼ってくれ。仲間なんだから」
「レッドさん……。うん、わかりました。頼らせていただきます。だから、守ってくださいね?」
そう言ってくれたイエローは、今度は先ほどよりずっとマシな笑顔を見せてくれた。うん、やっぱり女の子は笑顔じゃなきゃな。
「よっ、色男! カッコイー! 良いなーイエロー、アタシ達そんなこと言われたことないのになー! ねーリーフー」
「……狙われているのを羨ましがるのは、ちょっと。……でも、やっぱり羨ましい、かな」
「ふっふっふ、若人というのはただそれだけで眩しいね。見ているだけで若返る気分だよ」
……周囲からの声に顔が熱くなってしまったのだけは、締まらなかったかもしれない。でもまあ、イエローが俺の顔をみてもっと笑ってくれたから、いっか。
4月×△日 10歳 オツキミ山(4番道路)
『古今東西どこでもそうだけど、神様って皆どんぶり勘定な気がする』
明けて早朝。早速ハナダシティに向けオツキミ山に突入する訳なのだが、ここでいつも通り、アルセウスからクエストが下された。
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☆サブクエスト6:オツキミ山のポケモンを全種類捕獲せよ
・達成条件:
・
・
☆サブクエスト7:4番道路【草むら】のポケモンを全種類捕獲せよ
・達成条件:
・
・
☆サブクエスト8:オツキミ山内に潜むロケット団を殲滅せよ
・達成条件:
・
・
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進化の石1種類だけこんなにいらねえ! というかいつも思わされるけど、何でも妙に数が多いのは神様感覚的どんぶり勘定か何か!?
……ははーん、さてはあの邪神、特に何も考えずに報酬決めてるな?(確信)
まあアルセウスに対しての疑惑は一旦脇に置いておき、出発する前にポケモンセンターに泊まっていた人達にロケット団をオツキミ山で見かけたか話を聞いてみる。
すると、どうも確かに連中らしき奴等が中にいるらしい。しかも何かを探している様子だったとのことだ。……
まあ奴らが今オツキミ山にいる理由がなんであれ、元々イエローと一緒に旅をしている以上遅かれ早かれロケット団との更なる衝突は避けられないのだ。見つけ次第倒すことに何の不都合も無い。それに、どれだけ高く見積もったところで
せいぜい俺達の経験値として役に立ってもらうとしよう。
4月×△日 2ページ目 10歳 オツキミ山(4番道路)
『なつき進化するポケモンって愛着が湧くよなぁ』
今、やっと半分ぐらいの所まで来ただろうか。イエローの周囲に細心の注意を払いつつ、道中のトレーナーやロケット団を順調に蹴散らしながらハナダ側の出口へと向かって歩を進めている。
特にブルーはロケット団とのバトルに積極的だ。ハナダ側に出たら念願の化石発掘に着手するので邪魔になるロケット団は残らず倒しておきたいらしく、俺達の中でも特に心優しいイエローが思わずロケット団に同情するほどの勢いで暴れている。
うーん、旅エンジョイガチ勢、恐るべし。
そして勿論、道中バトルを繰り返しながらもポケモンゲットは忘れていない。図鑑埋めの為に全種類を捕まえつつ、各々気に入ったポケモンはしっかり手持ちに加えている。
ちなみにリーフはイシツブテ♀、ブルーは事前の宣言通りにピッピ♀、イエローもピッピ♂、そしてリーフと同じくイシツブテのオスを捕まえていた。
そして俺はというと、ズバットを手持ちに加えた。
当初は別にズバット手持ちにするつもりは無かったのだが、このズバットはピカチュウとバトルして逃げ出した他のズバット達と違って唯一最後まで諦めず立ち向かってきたので、その根性を気に入り手持ちにすることににしたのだ。こういう根性のある奴はどんなバトルでも頼りになるだろうしな。
まあこのままでは主力としてはちょっと怪しいだろうが、どうやら特性が「すりぬけ」の珍しいズバットみたいなので、クロバットまで育てば立派な戦力になるだろう。
しっかり修行させてその根性に見合った立派なクロバットにしてやるからな。頑張ってくれよ、俺も頑張るから。
4月×△日 3ページ目 10歳 オツキミ山(4番道路)
『
ロケット団をきっちり10人〆終わりあと少しで出口と言うところで、ミツハルという理科系の男に因縁を吹っ掛けられた。どうも俺達の事を自分が見つけた化石を狙う泥棒だと思い込んでいるらしい。
いやまあ確かに泥棒が跋扈していたから誤解するのもしょうがないかもしれないけど、話を聞いて……あ、ダメ。じゃあしょうがない、ヤるか。
というわけでバトルすることになったわけだが、俺は正直やりたくない。何故なら化石をもう3種類も持っているからだ。
では他の面子がバトルしたがっているかというと。
「そもそも自力で化石を掘る為にオツキミ山に来たのに、人が見つけた化石なんているわけないでしょ」
「化石ポケモン、興味はあるけど……そこまでして欲しくはない、かな」
この通り、結果より過程を重視するエンジョイ勢のブルー、他人と争ってまでポケモンをゲットしようとは思わないリーフは俺と同じで乗り気じゃない。
というわけで、必然的にイエローがミツハルの相手をすることになった。
とはいえイエローもそこまで乗り気だったわけじゃないのだが、リーフと違って化石ポケモンに結構興味があるらしい。どうもここまでの道中でブルーに色々と聞かされたようで、勝てたら蘇らせて手持ちにしたいと言っている。
まあなんだかんだでここまでの戦績は良好だったし負けることは無いだろう。ここは応援に回らせてもらうとするか。頑張れーイエロー!
ん? ミツハルさん、それなんだ? 携帯式簡易HPバー表示板? へー、そんなモノがあるんだ。あると便利だし俺も買おうかな――。
――なんだあれチートや! 〇クションリプレイや! イエローはチーターだったんや!(錯乱)
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☆サブクエスト6:オツキミ山のポケモンを全種類捕獲せよ
・
・
☆サブクエスト8:オツキミ山内に潜むロケット団を殲滅せよ
・
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後書き
今の子は「〇クションリプレイ」「〇ックスターミネーター」とか言っても分からないんだろうなー。というか今だと何だろ。「〇トロフリーク」で良いのか? それこそよっぽどのマニアじゃないと知らないか。
とまあそんな懐古厨の思い出話はさておき、3番道路&オツキミ山(4番道路)回、そしてイエローちゃんの秘密匂わせ回でした。まあそんなに引っ張るつもりはないですけどね。多分次回、もしくは次々回で明かされます。全て明かすのはもう少し先の予定ですが。
ちなみにロケット団は幕間で片付けられました。下っ端との戦闘なんていちいち書いてられないからね。どうせ書くなら幹部級以上とのバトルです。……いつになるかはわからないですが。
それでは次回は4番道路後編(ブルー一時離脱)回、そしてハナダシティ回となります。もしかしたら岬の小屋ぐらいは行くかも。
皆様、またお気を長くしてお待ち頂けますと幸いです。ご感想もお待ちしております。*1
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レッド 主力ポケモン(カントー地方)
①特別枠 :相棒ピカチュウ♂Lv19
②あく :×
③いわ :
④エスパー :
⑤かくとう :マンキー♂Lv17
⑥くさ :
⑦ゴースト :
⑧こおり :
⑨じめん :
⑩でんき :
⑪どく :ズバット♂Lv7NEW!
⑫ドラゴン :
⑬ノーマル :
⑭はがね :
⑮ひこう :ポッポ♂Lv17
⑯フェアリー:
⑰ほのお :
⑱みず :
⑲むし :バタフリー♀(色違い)Lv17
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①パシフィック様
②sleif様
③安価に取り憑かれた奴様
④みっちゃんちゃん様
⑤天ノ羽々斬様
⑥ちくわ部員様
⑦ヨシノ368様
⑧ヨミト様
⑨9回の人様
⑩自堕落キツネ様
⑪Nonヽのん様
⑫通りすがりのハーゼ様
⑬白ピンク様
⑭土耳古桔梗様
⑮汐音様
⑯人生百一様