原点にして頂点「アルセウス様ありがとうございます。でもいつか一発殴らせてください」 作:ゴーイングマイペース
移動回。短いです。
4月□◇日 10歳 5番道路
『思っていた以上に難しかった』
ハナダシティでやることも無くなったので早々に旅立ち数日。民家を荒らした疑いで捜索されていたというロケット団員を出発当日に偶々見つけ、出発前に進化させておいたフーディンでシバいたことで「あなをほる」のわざマシンをお礼として貰った以外は特にトラブルもなく、順調そのものの旅路だ。
……レベルアップでは習得できない技を自力でポケモン達に教える、という試みがどうにも上手くいかないことを除けば。
「……最優先でタマムシに行って、『わざレコード』か『わざマシン』を買う?」
「それで覚えられる技だけで思い通りの育成が出来れば良いけど、当然そんなこと無いからなぁ……。あと単純にいつもそれだと金がかかり過ぎるだろ?」
「ぼ、ボクのお小遣いから少しなら出せますよレッドさん!」
「いや財布出さなくていいから! そんなクズ男感丸出しの解決方法採らないから!」
「……じゃあ、どうするの?」
「えーっとなー……」
罪悪感で滅されそうなイエローの提案はともかく、リーフの疑問に答えるとしよう。
まず、この世界でポケモンに基本的な“技”を習得させる方法は下記の6つに大別される。
――――――――――――――――――――――――
① 最初から覚えている :Lv1(誕生時)の時点で必ず覚えている。基本技。
② レベルアップ :レベルアップに伴う自力習得。レベル技。*1
③ 親ポケモンからの遺伝:【基本技】以外の技をLv1の時点で習得済の場合がある。タマゴ技。*2
④ 専用のアイテムを使用:技のデータが記録されている道具で習得する。マシン技。*3
⑤ 技教え(人) :【技教え】という技能を持った人達から教わる。教え技。*4
⑥ 技教え(ポケモン) :対象の技を習得済のポケモンから教わる。教え技。
――――――――――――――――――――――――
タケシがやっていたような技の改造・強化や、シロナさんやカスミが見せた別タイプ技を2つ以上複合して新しい技を作り出す等の方法等も含めればここから更に細かく分類されていくようだが、基本的にはこれだけ押さえておけば良いようだ。……まあ、駆け出しトレーナーの俺達にはまだまだ関係無い話だけど。
とにかく、トレーナー達は採用したい戦法やポケモンそれぞれの得意不得意に合わせ、これらの方法によって自身の主力ポケモン達を
「――で、俺としては次のステップに進むために⑤、つまり【技教え】をモノにしたいんだけど……」
「……上手くいかない、と」
「人間がポケモンに技を教える、ってだけで大変そうですもんねぇ」
「そうなんだよなー。何もいきなりジムリーダーの本気ポケモンみたいにとんでもないことをさせたいわけじゃないんだけど……」
現状はその手前の更に手前ぐらいの段階で躓いているような感覚だ。
うーん、
「……何か私達に手伝えそうなこと、ある?」
「今のところ、俺自身が何をどうすれば良いか分かってないからなぁ。でも、何かきっかけが掴めたら遠慮なく頼らせてもらうよ。サンキュな」
「……ううん。私達こそ、いつも色々教えてもらってるから。……いつもみたいな無茶なことだと、手伝えないかもだけど」
「安心しろって。そんな変なことしないから」
「あはははは……。そ、そうだレッドさん。教えてもらうといえば、ハナダを出る前に教えてくれるって言ってた努力値って――」
「ああ、それはな――」
まあ焦ったところで急に出来ることが増えたりはしないんだ、今は出来ることからやっていこう。千里の道も一歩よりって言うし、リーフ達と一緒に修行することで見えてくるものもあるかもしれないしな。
というわけで、努力値について講義をしつつ5番道路を南に向けて進んでいく俺達であった。
4月◇〇日 10歳 5番道路 ヤマブキシティ北面ゲート前
『タマムシデパートに行きたかったのに』
――――――――――――――――――――――――
☆サブクエスト12:5番道路のポケモンを全種類捕獲せよ(捕獲済ポケモンは除く)
・達成条件:
・
②いのちのたま ×1
③くろいヘドロ ×1
④ちからのハチマキ ×1
⑤ものしりメガネ ×1
・
――――――――――――――――――――――――
いつもどおり丼勘定のアルセウスクエストをこなしたり、道中のトレーナー達とバトったり、俺のゴルバットとイエローのナゾノクサが進化してくれたりと色々なイベントを挟みつつ進み、5番道路の南端であるヤマブキシティの北面ゲートに到着。そのままヤマブキシティに入ろうと思ったのだが。
「どうしてもダメですか?」
「どうしてもってことは無いんだけど、今は入市の為の各種確認を諸事情でかなり厳しくやっているからね。相当時間を取らせることになるけど、大丈夫かい?」
「……わかりました。今回はやめておきます」
「すまないね。6番道路に抜ける地下通路なら問題無く使えるから」
というゲート警備員さんとのやり取りがあった為、大人しくヤマブキシティ地下を通っている地下通路を使って更に南進し6番道路へ抜けることにした。
諸事情……メタ的な推理になるが、まず間違いなくロケット団のせいだろう。そのせいでハナダでグリーンに聞いたヤマブキ封鎖が既に始まっているのかもしれない。
うーん、1度わざマシンを見る為にタマムシへ行きたかったんだけどなぁ。マジでロケット団ってロクなことしないわ。
――――――――――――――――――――――――
☆サブクエスト12:5番道路のポケモンを全種類捕獲せよ(捕獲済ポケモンは除く)
・
・
――――――――――――――――――――――――
4月◇×日 10歳 6番道路
『確保ぉおおおおおおおおおおッ!』
――――――――――――――――――――――――
☆サブクエスト13:6番道路のポケモンを全種類捕獲せよ(捕獲済ポケモンは除く)
・達成条件:
・
②あついいわ ×1
③しめったいわ ×1
④さらさらいわ ×1
⑤つめたいいわ ×1
・
――――――――――――――――――――――――
地下通路を抜けてまた数日。
捕獲したりバトルしたり、リーフとイエローのイシツブテが進化したりしつつ順調に南進し、夕方。あと少しでクチバシティに入れるといった地点で雨が降ってきてしまった。
まあ特に焦って進む理由も無いので、町の目前でこそあるものの大事を取って野宿をすることに。
俺はピカチュウと“ひみつのちから”で野営地の設営、リーフとイエローは夕食を用意、とテキパキ野宿の支度を済ませた後にポケモン達の食事を用意し、さあ俺達も夕飯、となったのだが。
「……ん? ニョロモ?」
「わあっ、カワイイ~っ!」
俺達の分の食事を用意して戻って来た時、手持ちポケモン達の食事の為に用意したスペースに、いつの間にか野生のニョロモが2匹紛れ込んでいた。
そしてその内1匹はイエローを見ると駆け寄ってじゃれつき始め、もう1匹は……俺達の事などまるで気にせず、ウチのポケモン達に混じって一緒にメシを食っていた。うわぁ図太い。
とはいえ、今手を付けられているのは一応ウチのポケモン達の為に用意した食事。別に野生ポケモンの1匹や2匹に食事を分けるのは構わないけど、あまり無遠慮に食われ過ぎても困るので一旦この図太いニョロモを引き離そうとしたのだが。
「! ゲロッ!」*5
「は?」
捕まえようと伸ばした俺の手をニョロモは驚きのスピードですり抜け、その予想外の俊敏さに驚いて固まってしまった俺を置いてまるで“こうそくいどう”でも使ったかのような猛スピードで野営地から走り去り、そのまま近くにあった池に飛び込んで泳いで行ってしまった。
いや、そんな勢いで逃げなくっても……と、落ち込みかけたところでふと俺の中で生まれる、たった今目の前でニョロモが取った行動に対する違和感。
あれ?ニョロモって未進化ポケモンにしては早い部類のポケモンだけど、“こうそくいどう”なんて使えないよな?
そこまで考えたところで目に入ったのは、野営地の外で振り続ける……雨。そして……雨の中、猛スピードで移動できるニョロモ。
……つまり――。
「『
「えっ、ちょ、レッドさんどこに――ってああっ!? り、リーフちゃん、レッドさんがあそこの池に飛び込んじゃった!」
「……はい、イエロー。その子の分のご飯」
「あっ、ありがとう!――ってそうじゃなくってぇ!」
その後、ニョロモと突発水中高速追いかけっこをしばらく繰り広げることになったものの無事ゲット。
ずぶ濡れになって帰って来たことでイエローに滅茶苦茶心配されてお世話させる迷惑をかけてしまったが、俺的には大満足の成果となった。雨パ始動役ゲットだぜ! ヒャッホー!
――――――――――――――――――――――――
☆サブクエスト13:6番道路のポケモンを全種類捕獲せよ(捕獲済ポケモンは除く)
・
・
後書き
①『思っていた以上に難しかった』
壁にぶつかってしまったレッド君。リーフちゃん達に努力値について講義したりとまだ焦ってはいないようだが、果たして解決方法は見つかるのか。
あと、レッド君が弟リザードへとさりげなく覚えさせていた“はじけるかえんほうしゃ”の性能は弟リザードの設定に追加しておきましたので、ご興味を持ってくださった方はそちらをご確認ください。
②『タマムシデパートに行きたかったのに』
原作通りにヤマブキシティには入れなかった。なおグリーン君は警備員の遠回しの忠告を聞かず、ヤマブキシティに入りました。これは調子に乗っていますねぇ……。
③『確保ぉおおおおおおおおおおッ!』
はい、というわけで前回アンケート機能を使用して実施したクイズ。正解は「ニョロモ」でした。
ちなみにもう1匹のニョロモはイエローちゃんがゲット。こちらは普通の『ちょすい』ニョロモちゃんです。
そして余談ですが、クイズの最終回答率は下記の通りになりました。
――――――――――――――――――――――――
1位(73票【51%】):コイキング(ギャラドス)
2位(27票【19%】):ニョロモ(ニョロボン or ニョロトノ)
3位(19票【13%】):ヤドン(ヤドラン or ヤドキング)
4位(12票【 8%】):ニャース(ペルシアン)
5位( 8票【 6%】):ここで手持ちは増えない
6位( 3票【 2%】):コダック(ゴルダック)
7位( 0票【 0%】):トサキント(アズマオウ)
――――――――――――――――――――――――
トサキントの不人気ぶりにグラスフィールド生える。いや、作者も最下位って点は予想通りではあったんですが、まさかたったの1票すら入らないとは……w
あと、人気が突出していたコイキング(というかギャラドス)捕獲について、せっかくなのでちょっとだけネタバレします。
それでは次回からクチバシティ編開始です。
皆様、またお気を長くしてお待ち頂けますと幸いです。ご感想もお待ちしております。*1
――――――――――――――――――――――――
レッド 主力ポケモン(カントー地方)
①特別枠 :相棒ピカチュウ♂Lv27
②あく :×
③いわ :
④エスパー :ユンゲラー
⑤かくとう :マンキー♂Lv26
⑥くさ :フシギソウ♂Lv23
⑦ゴースト :
⑧こおり :
⑨じめん :
⑩でんき :
⑪どく :ゴルバット
⑫ドラゴン :
⑬ノーマル :
⑭はがね :
⑮ひこう :ピジョン♂Lv26
⑯フェアリー :
⑰ほのお物理アタッカー:
⑱ほのお特殊アタッカー:
⑲みず物理アタッカー :クラブ♂Lv23
⑳みず :ニョロモ♂Lv15(雨パ始動役予定)NEW!
㉑むし :バタフリー♀(色違い)Lv26
㉒
①天ノ羽々斬様
②HN様
③(●´ϖ`●)様
④黒狼@紅蓮団様
⑤通りすがりのハーゼ様
⑥自堕落キツネ様
クチバシティでレッド君が増やす手持ちポケモンは〇〇〇〇(〇〇〇〇〇)と、どれでしょう?(※アンケート機能を使用した、展開予想をお楽しみいただく為のクイズです。今後、各主要キャラ達が手持ちにするポケモンは全て決定済みであり、皆様のご回答結果によって変更されることは一切ございませんのでご注意ください)
-
シェルダー(パルシェン)
-
タッツー(キングドラ)
-
ヒトデマン(スターミー)
-
メノクラゲ(ドククラゲ)
-
〇〇〇〇以外に手持ちは増えない