原点にして頂点「アルセウス様ありがとうございます。でもいつか一発殴らせてください」   作:ゴーイングマイペース

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前書き

 「【公式】『ポケモン動画図鑑』No.0133 イーブイ」のブイズ達が可愛すぎて永遠に見ていられる件。あああああイーブイ可愛い。撫でくり回してモフモフしたい。この二次にも出したい!


 なんて道草を色々と食いつつ執筆を進め、やっとクチバ編開始です。
 俺は悪くないんだ、全ては素晴らしい養分を供給してくる公式チャンネルがいけないんだ(最低責任転嫁)。

 ちなみにクチバシティ編ですが、書いてみた感じ、恐らくジム戦含めてハナダシティと同じ3、4話ぐらいになるかな? 小刻みに進めることになると思います。……たぶん。
 まあどういうふうに進めるにせよいつも通りボチボチ書いていくので、いつも通りお付き合いいただければ幸いです。


 では、クチバシティ編。お楽しみください。



※更新・修正履歴

2025/09/23
①誤字修正。甲 零様、まことにありがとうございました。

2025/10/03
①加筆修正。

2025/10/08
①誤字修正。ご報告くださった不死身の機動歩兵隊様、ありがとうございました。


021(カントー10) クチバシティ(サント・アンヌ号) 10歳

5月○○日 10歳 クチバシティ

 

『あの刑事、どっかで見たことあるような?』

 

 雨もすっかり上がった6番道路を南進し、程なくクチバシティに到着。マサラタウンにも海はあったが、やはり港町として発展した町だけあって、イッシュ、カロス、アローラ、ガラル、パルデアなど外国地方の衣服を纏った人達やカントー地方では珍しい外国のポケモン達がたくさん行き来しており、歩いているだけで楽しくなってくる町である。

 

 とはいえポケモントレーナーであるからにはまずポケモンセンターでポケモン達を休ませねば、ということで俺達3人は観光もそこそこに一直線でポケモンセンターを訪れた。

 が……入ってみると、ジュンサーさんがトレーナー達に聞き込みをしたり何やら調査をしていたりと各所で忙しそうにしていて、様子がおかしい。

 

 これは一体何事だ、と受付前にいたトレーナーのお姉さんに話を聞いてみると、なんとこのポケモンセンター付きのジョーイさん全員が行方をくらましてしまったらしい。

 なので今このポケモンセンターでは細かい診断が受けられず、回復装置を使った最低限の回復・治療のみが可能とのことだった。

 

「あの、レッドさん、リーフちゃん。ジョーイさん達が行方不明って、もしかして……」

 

「……ロケット団の、トキワ人誘拐。……どうする、レッド? ジム戦だけ済ませて、すぐに次の町に行く?」

 

「……いや、クチバだけで発生している行方不明事件ならともかく、カントー全土で起きているはずだしな。いつどこで出くわすか分からない以上焦って移動しても意味が無いし、それはしない。でもイエロー、この町にいる間、絶対に俺かリーフのどっちかと一緒に行動しろよ」

 

「わ、わかりました」

 

 原作ゲームだとクチバシティでロケット団絡みのイベントなど無かった筈だが、こうして現実にロケット団の仕業と思しき事件が起きている以上は警戒し過ぎて丁度良いくらいだろう。まあイエローの気配(波導)はバッチリ記憶済みなので例え攫われたとしてもすぐに追跡可能だし、そもそも怪しい気配を放つ輩など近づけさせないが。

 とはいえ、鬱陶しいのには変わりない。まったく、せっかく異国情緒漂う町を楽しく観光しようと思ったのに……どこにいっても迷惑ばかりかけてくる連中である。一刻も早く強くなって滅さなきゃ(使命感)。

 

 とりあえず、この町で何をするにしても一旦部屋を取って荷物を預け、それから考えようということに決まり移動しようとしたのだが、そんな俺達に声をかけてくる人物が現れた。

 

「君たち、風貌から察するにたった今この町に辿り着いたトレーナーのようだね。申し訳ないが、少し話を聞かせてもらっても良いかな?」

 

「え? ボク達ですか?」

 

「うん、あそこの彼女から話を聞いたようだからもう知っているだろうが、今、このポケモンセンターのジョーイさん達の行方不明事件を調査していてね。念の為だが、少しでも情報が欲しくてね。時間を取らせて申し訳ないが、協力をお願いしたいんだ」

 

「わかりました。余りお力にはなれないと思いますけど、ボク達で良ければ」

 

 そう言って俺達に話しかけてきたのは、茶色のコートと焦茶色のスーツを身に纏い、ゼニガメを連れ歩く黒髪の男性だった。

 ジュンサーさんのように警察の制服を着ていないが、状況からしてこの人も警察だろう。断る理由は無いので話をすることにした。

 

 とはいえ、俺達はたった今この町に来たトレーナー。イエローの言う通りやはり大して力にはなれず、すぐ解放された。無駄な時間とは言わないが、こんなとこで期待薄の聞き込みをするぐらいならさっさと外に出て調査をした方が良いだろというのは素人考えなのだろうか。

 

 強いて収穫をあげるとすれば、俺達が話している間にピカチュウ達がゼニガメと仲良さそうに話していた様子を見て和めたことぐらいである。

 聞こえてきた会話からするにこのゼニガメはつい最近この辺りで捕まえられたらしいのだが、話してみた感じどうも胡散臭いというか抜けてそうな刑事さんは余りバトルをしないらしく、野生ではバトル好きだったこのゼニガメはそれが不満らしい。

 とはいえ主人のことは好きなので、余りバトルをせがむのも……というジレンマをピカチュウに話したせいで、バトル好きの我が相棒が頬袋から放電し始めて慌てていた。カワイイ。控えめで主人に遠慮してしまっているところも含めてダブルでカワイイ。何なら俺のポケモンにしたいぐらいだ。言わないけど。

 

 などとちょっとした社会貢献を挟みつつ改めて部屋を取って荷物を置き、やっと町に繰り出せる準備が整った。

 さあ行くぞ、待ってろ異国の空気と海の幸!

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

☆サブクエスト14:クチバシティのポケモンを全種類捕獲せよ(捕獲済ポケモンは除く)

 

・達成条件:

 必須(メイン):【シェルダー、タッツー、ヒトデマン、メノクラゲ】を捕獲

 任意(サブ):♂♀それぞれ1匹ずつ捕獲

 

必須(メイン)条件達成報酬:①きせきのタネ ×1

          ②もくたん ×1

          ③しんぴのしずく ×1

          ④シルクのスカーフ ×1

          ⑤するどいくちばし ×1

任意(サブ)条件達成報酬:すごいとっくん(きんのおうかん) ×4

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

「空気読めや! やるけど!」

 

「……レッド、人がたくさんいる場所で、急に叫んじゃダメ」

 

「あ、うん。ごめんなさい」

 

 と、いうわけで散々出鼻を挫かれつつも、俺達のクチバシティ観光(ポケモン捕獲含む)が始まったのだった。

 

 

 

 

 

5月○×日 10歳 クチバシティ サント・アンヌ号

 

『筋肉モリモリマッチョマンの変態だ!』

 

 昨日に引き続き観光を楽しみつつ、合間に時間を取って海のポケモン捕獲を進める。

 特に『すいすい』ニョロモを捕獲したのもあり『すいすい』タッツーが欲しくなったので昨日から頑張っていたのだが、どうにもバトル向きの性格というか、俺と波長が合う個体が釣れずにタイムアップとなってしまった。

 

 うーん、『すいすい』ニョロモを捕まえられるとは思ってなかったから、ここまでコダックやトサキントなんかの『すいすい』持ちポケモンの性格厳選もしていなかったしなぁ。結果論だが、もっとパーティ構築を考えた性格厳選をしておくべきだったかもしれない。後の祭りだけど。

 まあ一応「かいのカセキ」や「こうらのカセキ」から『すいすい』オムナイトやカブトが復活する可能性もあるが……夢特性も込みだとしても確率1/3のガチャだし、パーティ構築計画に組み込めるポケモンじゃないだろう。

 

 とはいえ出会えなかったものはしょうがないし、長期滞在の予定も無いクチバでの観光時間も余り削りたくはないので、この場は一旦『すいすい』タッツーの捕獲は諦めることにした。

 まあ、ジャンボクラブや“かみなり/ぼうふう”なんかを覚える手持ちに雨パ用の動きを仕込みつつ、機会があれば『すいすい』の良性格ポケモンや、強力な技を覚える水ポケを捕まえることにしよう。

 

 というわけで今後の良き巡り合わせを祈りつつ、クチバ観光の一環としてやって来ましたはサント・アンヌ号。

 媒体によっては普通の豪華客船だったり、ロケット団の運用する密輸船だったり、沈没したりと様々な扱いを受けている船だが、パッと見では異常は見当たらない普通の豪華客船だ。いやまあ俺は豪華客船の“普通”なんて知らないド庶民なので、なんとなく「スゲー」ぐらいのテキトーな感想しか出てこなかったけども。

 

 入船管理をしていたボーイさんにマサキから貰った「ふねのチケット」を見せて話を聞くと、残念ながら船上パーティーは既に終わってしまっており、しかも今日で出航してしまうらしい。遅かったか。

 が、一応まだ出航まで時間はあるようなので、せっかくだから入れてもらうことにした。パーティーを楽しめなかったのは少し残念だが、せっかくだしリーフとイエローにセレブ気分を少しでも楽しんでもらおう。

 

「わあー……! 凄いねリーフちゃん! どこもかしこもキラキラしてて、童話に出てくるお城の中にいるみたい!」

 

「……うん。私も、あんなに大きなホールやピアノ、初めて見た。きっと、パーティーも凄かったんだろうね」

 

 思い思いにそこかしこへと興味を向けはしゃぐ女子陣を他所に、俺は俺で船内各所にいる外国のポケモン達に感動。クチバの町中でもカントー外に生息するポケモン達を色々と見ることができたが、金持ちの遊び場だけあって、船内は町中よりも更に珍しいポケモンの博覧会みたいな様相を呈していた。

 いいなぁ外国のポケモン。カントーの次は国内のリーグがある3地方を順に周ろうと思っていたが、ちょっと浮気してしまいたくなってしまった。

 

 思った以上に楽しい空間に3人ではしゃぎつつ、何故か各所でセレブ達から挑まれるポケモンバトルを楽しみながら船内各所を回っていたら、何故かキザ度が増したグリーンとハナダぶりに再会した。

 

「ボンジュール! おやおや! こんなところで会うとは……! お前等……招待されてたっけ?」

 

「……いつからカロスかぶれになったの?」

 

「少しぶりに再会した兄貴への第一声がそれかよ! いいだろ、こういう場所でぐらいブルジョワ気分で浮かれたってよ!」

 

 話を聞くと、どうやらじっちゃんの名代としてパーティーへの参加を頼まれたらしい。にしたってこんなキザったらしく浮かれるものかと思ったが、更に突っ込んで聞いてみると、どうやら思いがけず素晴らしい収穫があったらしく気分が良いとのこと。

 

「収穫? 外国の珍しいポケモンでも交換してもらったのか?」

 

「それでも良かったけどそうじゃねー。実はな、この船の船長が“いあいぎり”の凄腕【技教え】らしいって聞いてさ。おもしろそーなんで会ってみたら、これがまたスゲーもんでよ。まあ船長の癖に船酔いしてる変なオヤジではあったけど、一度薬を飲んで落ち着いてみれば本人もポケモンもみんな居合切りの達人! あっと言う間に俺のポケモンみんなに“いあいぎり”を仕込んでくれたんだぜ! ……そうだ、お前らも会ってみろよ!」

 

「……【技教え】?」

 

 グリーンの言葉に記憶を手繰る。

 原作のサント・アンヌ号船長は“いあいぎり”の「ひでんマシン」をくれる人物だったはずだが……そういえば、確か本人も秘伝の居合切りの名人、みたいな設定があった気がする。なるほど、この世界では【技教え】になっているのか。……これは、今の俺の悩みを解決するヒントが得られるかもしれない。

 

 ということで、サント・アンヌ号の船長に会うべく船長室……ではなく今はデッキにいるらしいので、話を聞かせてもらうべくデッキに上がってみたのだが。

 

「う゛、う゛う゛……! ――ヴォエエエエ゛!」

 

「……汚い」

 

「言ってる場合じゃないでしょリーフちゃん!? だ、大丈夫ですかオジさん!?」

 

「あ、ありがとうお嬢ちゃ……う゛ぷっ」

 

 どうやらタイミングが悪かったようで、グリーンの話から予想していた以上に盛大に海へと吐瀉物を撒き散らす……顔や腕など体の見えている部分がくまなく傷だらけの筋肉モリモリマッチョマンがそこにいた。

 やべえ、豪華客船の船長っていうより戦場で大暴れしてる方がお似合いのバケモノが出てきちゃったよ。刀だけじゃなくて重火器全般も自由自在とかだろこのオッサン絶対に。……まあ、普段なら迫力と威厳を感じそうなその風貌も、先に述べた通りゲーゲーと吐きまくっているので台無しだけども。

 

 とはいえ、これではヒントを聞くことなど無理なのでなんとか落ち着けようとするが、一向に回復する様子を見せない。やっとのことで聞き出した話によると、どうやら船酔い用の薬をうっかり忘れてきてしまったらしい。これでは話を聞こうにも聞けないだろう。

 なので【癒しの力】を持っているイエローとリーフにその場を一旦任せ、俺、そして俺達4人の中で船内に一番詳しいグリーンで船酔い用の薬を貰ってくることになった。

 

 ……教えを請おうとしている身で言うことではないかもしれないけど……うーん、あのオッサンで大丈夫かなぁ……。

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

☆サブクエスト14:クチバシティのポケモンを全種類捕獲せよ(捕獲済ポケモンは除く)

 

 

必須(メイン)条件:達成済

任意(サブ)条件:達成済

 




後書き

①『あの刑事、どっかで見たことあるような?』
 さて、今回登場したこの刑事さんは誰でしょう?

 ちなみに、ちゃんと原作シリーズに登場しているキャラです。とはいえ本来の初登場はカントー地方より後の地方である上に、「ピカチュウ版」限定でクチバシティの町中に登場する別のキャラの要素を少し弄って付け加えているので分かり辛くなっているかもしれませんが。


②『筋肉モリモリマッチョマンの変態だ!』
 はい、というわけで前回のクイズの正解は5番目の「〇〇〇〇以外に手持ちは増えない」でした。
 クイズの最終回答率は下記の通り。
――――――――――――――――――――――――

1位(113票【52%】):タッツー(キングドラ)
2位( 44票【20%】):シェルダー(パルシェン)
3位( 26票【12%】):〇〇〇〇以外に手持ちは増えない
4位( 24票【11%】):ヒトデマン(スターミー)
5位( 12票【 5%】):メノクラゲ(ドククラゲ)

――――――――――――――――――――――――

 タッツーが圧倒的1位なのは、前回の『すいすい』ニョロモ捕獲がミスリードに繋がってしまったんですかね?
 まあどういう理由にせよ、申し訳ございませんがギャラドスと同じように()()()()()()タッツーは手持ちとなりません。というかプロットの問題でカントーでは『すいすい』ポケモンをレッド君のパーティに入れられません(血眼)。
 でもまあジャンボクラブ(キングラー)がいるし、それに最強の積み技を許されている〇〇〇〇(〇〇〇〇〇)を採用予定なので恐らく楽しい雨バトルが書けます。たぶん、きっと、メイビー。


 それでは次回、クチバシティ編、もといサント・アンヌ号の続きとなります。
 皆様、またお気を長くしてお待ち頂けますと幸いです。ご感想もお待ちしております。*1

*1
2024/12/12 ~ 2024/12/19にご感想をくださった方々です。まことにありがとうございました。
①安価に取り憑かれた奴様
②(●´ϖ`●)様
③蜜柑25963様
④あわは様 ※怒涛の感想七連打、ありがとうございました。ビックリしましたけど嬉しかったです。
⑤ニョロンポス様
⑥豚飛行形態様

クチバシティに見え隠れするロケット団の影。今回の事件に関わっているロケット団のネームドキャラは誰?

  • サカキ
  • アポロ
  • アテナ
  • ラムダ
  • ランス
  • 上記5人の誰でもない
  • ネームドキャラは関わっていない
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