原点にして頂点「アルセウス様ありがとうございます。でもいつか一発殴らせてください」 作:ゴーイングマイペース
世間がZAで盛り上がっている中、第三世代のソフトを全て引っぱり出して、意識した旅パへの努力値振りによるストーリー攻略、そして今更ぜんこく図鑑の完成作業、なんてことを全力で楽しんでる奴がいます。……作者のことです。
FRLGたのしーい! RSE面白ーい! ポケモンコロシアム難しーい! XDは持ってないけど
……ごめんなさい! スランプで逃避してました!!
……で、では続きをお楽しみください。
※更新・修正履歴
2025/12/17
『015(カントー04) ニビシティ 10歳 VSタケシ シングル 3×3』
加筆修正(内容にほぼ変更無し)
5月○×日 7ページ目 10歳 クチバシティ サント・アンヌ号
『まだまだ過去が牙を剥いてくる』
――ロケット団幹部のラムダが勝負を仕掛けてきた!!!!!
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レッド◓◓◓◓◓◓ VS ラムダ◓◓×××
相棒ピカチュウ:Lv27
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VS
ダークマタドガス:Lv?(推定30~40?)
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(――ダークポケモンか)
相棒と共に啖呵を切りつつ、俺は改めて目の前のマタドガス――哀れにもロケット団によってダークポケモン化改造を施されてしまったダークマタドガスを、改めて観察した。
まず一見して強く感じるのは、やはりその異様な気配、波導だ。
「改造によって心を闇で閉ざされている」などという、普通ではあり得ない状態のせいだろうか。通常のポケモンとは明らかに異なるその気配は、波導を使えることで生物の気配を強く感じることができる俺から見ると特に不気味さが際立って映る。
無表情ながらこちらをジッと見据える挙動も相まって、まさにロボットのようである。
クソ、普通のポケモンなら波導である程度の状態を把握するぐらいのことも出来るんだけど……コイツ相手だとちょっと自信が無いな。さっき初めて見た時は「ピカチュウを多少上回る程度のレベル」だと思ったけど、それも外れているかもしれない。それも、俺たちにとって悪い方に。
なら、アルセウスフォンで確認……イヤ。
「―――……………」
ラムダが兵器と豪語するだけはあると言うべきか、ダークマタドガスは俺達の一挙一動も見落とさないと言わんばかりの佇まいである。ちょっとレベルを確認、なんて隙を見せようものならその瞬間に襲い掛かって来そうだ。
……下手な様子見は悪手か。かと言って、“ねこだまし”なんかで隙を作る為に接近するのも不味い雰囲気がある。
なら――初っ端から大技で攻める!
「ピカチュウ、“10まんボルト”ォッ!!!」
「ピィッカァアアアッ、チュウウウウウッ!」
初手、いきなり大技の“10まんボルト”を指示する。
今やLv27にしてその種族値、覚醒値の力によってカントーの特殊火力の雄フーディン(努力値無し)とほぼ並ぶ程となったピカチュウの【特攻】に、更にタイプ一致、「でんきだま」による強化が加わった、多少のレベル差なら問題としない程の力を秘めた正真正銘の必殺技だ。
速度もでんき技だけあって高く避け難い、それこそカントーでこれに勝とうとするなら「ミュウツーでも引っ張り出してこられなければ負けやしない」と断言できる程の渾身の一撃――だったのだが。
「はっ、見せてやれマタドガス! ――“ダークスラッジボム”!!!」
(! “
ピカチュウが放った強大な電撃を見て鼻で嗤ったラムダは、俺が聞いたことの無い技をダークマタドガスへと指示した。
「―――――」
迫り来る“10まんボルト”にもまったく動じず佇んでいたダークマタドガスは、ラムダの指示を受けて口を大きく開ける。
そして口内に黒い光が充満し――、
「―――――………!!」
巨大な暗黒色の塊を、凄まじい勢いで発射。
そしてその塊は、サント・アンヌ号全体を揺らしているかのような轟音を立てて“10まんボルト”を迎撃した。
(アレは……“ヘドロばくだん”みたいなヘドロの塊? いや――それだけじゃない! 黒く発光している!!? それに、ビシビシと俺の波導を刺激するような、この力強さは――!?)
巨大で黒いそのヘドロ塊は、一見、どくタイプの強力な特攻技“ヘドロばくだん”に酷似していた。
しかしすぐにその見解を否定する。見ているだけで全身に怖気が走るような、暗黒色の光――俺の波導センサーが全力で警鐘を鳴らしまくる程の力強いエネルギーが、ヘドロ塊に充満していたからだ。
「ピッ、ピィイイイカァアアア……ッ!!」
迎撃されてしまったことで下手に回避も出来ずその場に縫い留められてしまったピカチュウ。
それでも全身から力を振り絞るようにして“10まんボルト”を放ち相殺し続けるが、押し返すことは出来ず、それどころかどんどんと押し込まれて行ってしまい――、
「ピ……ピッカァアアアッ!!」
「ッ! ピカチュウッ!?」
――暗黒色のヘドロ塊はそのまま“10まんボルト”を打ち破り、ピカチュウへと巨大な衝撃音と共に着弾した。
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相棒ピカチュウ:Lv27
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VS
ダークマタドガス:Lv?(推定30~40?)
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「くっ……! ピカチュウ、ピカチュウ!! 大丈夫か!!!?」
「ピ、ピッカチュウ……!」
着弾したヘドロを体を振って振り払い、立ち上がってすぐ俺の言葉に返事をするピカチュウ。
が、ある程度相殺していたとはいえ、それでもかなりのダメージだったのだろう。その声は腹の底から絞り出すかのようで、いつもの勢いが感じられなかった。
(嘘だろ、“10まんボルト”は今のピカチュウが使える技の中で“かみなり”に次ぐ最高火力だぞ!? それがこうもあっさりと……!)
そして俺もまた、今のピカチュウの桁外れの“10まんボルト”を、
くそ、一体どうなっているんだ? 確かにあのダークマタドガスはピカチュウよりレベルで上回っている。
ダークポケモンであるせいか、俺の波導センサーでもイマイチ正確にその力を感じ取れないけど……それでもせいぜい高く見積もってLv40……前半程度のマタドガスである筈だ。
そしてその程度のレベル補正なら間違いなく、今のピカチュウの“10まんボルト”ならば上回れる。例えまだLv27だとしてもだ。これは間違いない、断言できる。
が、現実として“10まんボルト”は打ち破られた。ダークマタドガスが放った、俺でも聞いたことの無い正体不明の『ダークわざ』――“ダークスラッジボム”に。
(どうなっている……“ダークスラッジボム”……“
『ダークわざ』――この名称から簡単に察せるだろうが、これはポケモンがダークポケモン化改造を受け、その心を闇で閉ざされてしまうことで使用可能となるダークポケモンのみが使える技の総称だ。
いずれもが「ある効果」により従来の技とは一線を画す性能を有す、まさに外伝作品でしかその存在を許されなかったのも納得の、公式チートと呼ぶべき強力な技である。
とはいえ、それはあくまで未来、完成形の話。
『ダークわざ』は『ポケモンコロシアム』時点では“ダークラッシュ”という技ただ1つであり、その性能も5年後の『ポケモンXD』と比較するとまだまだ未完成で欠点が目立つ、ただダークポケモンなら使えるという程度の技である……筈だ。*1
そしてラムダはさっき、「つい最近レオという奴がシャドーを壊滅させた」と言っていた。つまり、今の時間軸は多めに見積もっても『ポケモンコロシアム』の時代の直近である。
なのに“ダークスラッジボム”なんていう俺ですら知らない『ダークわざ』が存在し、しかもその技はピカチュウの常識外れの威力を持つ“10まんボルト”を打ち破る火力を持っている。……どうなっている……!?
「ハッハー! いいぞ、どんどん行けマタドガス! 次はコイツだ――“ダークタウント”!!」
「―――――!!」
「ピ……!?」
「ッ……しまった! ピカチュウ!!」
波導による強化も込みで頭をフル回転させていたので2、3秒も考察に囚われていなかったと思うが、それでも2、3秒とはポケモンバトルにおいて致命的な隙。
そしてそれだけの隙があれば敵が追撃をするのには十分であり、俺はむざむざとピカチュウへの技の行使を許してしまった。
見れば、指示を受けたダークマタドガスの4つの目が黒く光り、その視線はピカチュウへと鋭く向けられている。
そしてピカチュウも先程のダメージをまだ引き摺っているのか咄嗟に反応できなかったようで、なすがままダークマタドガスの技を喰らってしまっていた。
クソッ、いくら未知の事態にぶつかったからって……バカか俺は!?
「なんともないかピカチュウ!!?」
「ピ……ピッカチュウ!」
あの暗黒色の光がピカチュウの全身を覆うようにして――すぐに消える。
が、先程の“ダークスラッジボム”とは違いピカチュウがダメージを負っているようには見られない。
……攻撃技じゃない、変化技か?
(また俺の知らない『ダークわざ』……“ダークタウント”……Dark Taunt……――! “ちょうはつ”! しかも『ダークわざ』の! ……まさか、効果が強化されているのか!? 不味い……最悪だ!! 変化技を封じられた!!?)*2
これじゃあサカキ戦の時のように、足りない火力を“わるだくみ”や“うそなき”で増強したり、“かいでんぱ”でダークマタドガスの火力を下げるという今まさに使いたい戦法が採れない! 本当に最悪だ……!!
「グハハハハ! その様子だと、やっぱり“ちょうはつ”のことは知ってやがったな。なら自分がどういう状況に置かれたかも分かる筈だ。……俺はこのダークマタドガスでならお前に勝てると思っちゃいるが、それはお前を過小評価してるって意味じゃねえ! なにせ、お前の“妙な知識”による超火力にはボスですら翻弄されたからな……先んじて封じさせてもらったぜえ!!!」
「ぐっ……!」
クソ、まさか1年前にはボスですら“わるだくみ”や“うそなき”を知らなかったこの世界のロケット団が、よりによって“
……いや、例え知らなくても存在自体はしてる技なんだ。なら「
ある意味これも自業自得か……! サカキを倒したことが、まさか1年越しにこういう形で自分に牙を剝いてくるなんて、クソッタレ!
「クククク、だんだんさっきブチのめした
自分では分からないが、今俺はよっぽどの顔をしているのだろう。いつかの仕返しに成功したとでも言いたげなラムダは酷く愉快そうに俺とピカチュウを見下し、嘲笑している。
――ちっくしょう、
どうする、どうする……!?
――ピロン♪――
「……」
うん、なんか聞こえた気がするけど無視しよう『ピロン♪』大ピンチでそれどころじゃないし『ピロン♪』この状況どうやって『ピロピロピロピロピロン♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪』うるっせええええええええッ! あの邪神、今あんなクソダサスマホを取り出してる暇も隙も無いって分かんねえのか!?
って、ああ! スマホに触ってもいないのに
☆緊急クエスト!:ダークマタドガスを倒せ!
| 達成条件 | 達成報酬 | |
|---|---|---|
| ダークマタドガスの撃破 | 私へのお願い権(1回)とかどうですか? | |
| ダークマタドガスを |
追記:いつの間にか面白そうなことになってますね。応援してますよ!
「……。…………………………」
うん、言いたいことは色々ある。本当に山ほどあるが……全部ぶちまける暇が無いので1つだけ、言わせてくれ。
――スナッチマシンも無いのにどうしろと!!!!!?
後書き
原作知識って強力なアドバンテージだけど、強力だからこそ足を引っ張るって展開もまた二次創作のお約束ですよね。(意味浅発言)
そして今回、試験的にポケモンのHPバーを入れてみました。
とは言っても、レッドとラムダに見えている訳ではありません。あくまで読者の皆様がバトルの状況を掴みやすいようにする為のものなので、あしからず。
次回は『VS ロケット団幹部ラムダ』後編となります。
サント・アンヌ号編、最終回(にするつもり)です。
では皆様、またお気を長くしてお待ち頂けますと幸いです。高評価、ご感想、誤字脱字のご報告もお待ちしております。*1
①天ノ羽々斬様
②通りすがりのハーゼ様
③夢現 明様
ラムダが操るダークマタドガスに、どうやら一方的に負けてしまったらしいリーフ。何故そこまで一方的に負けてしまったのか?
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レベル差により発生する、技威力の差
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ダークポケモン特有の能力、技
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両方で理解らされた