SAO:Assaulted Field   作:夢見草

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どうも!夢見草です。少し執筆にも慣れて(????)原作キャラもたくさんからませれるようになって楽しく感じてきた今日この頃。そしてこの小説も早十話目!!、やっと《SAO:AF》が本格始動したような気がします!!


Ep08: The boss duel

様々な思いが交錯する夜が明け、第一層には、これまでにないような晴れ晴れとした日差しが降り注いでいた。

 

ザッ…ザッ…ザッ…と、度重なる足音が、静かに眠る森に木霊する。多くの人数が規則正しく隊列を組んで、進行するその光景は、当に“部隊”と呼べるものだった。

 

「それで?作戦はどんな感じなんだ?リーダーさん」

「何かトゲを感じるんだが」

「気の所為だろ」

 

レン達のパーティーは、編成後、誰をリーダーにするのか、という話し合いで、知識が豊富な元βテスターのカズか、キリトにしようということになった。しかし、キリトは自ら、

 

「俺は、人の上に立って指揮するような奴じゃない」

 

と、辞退。結果として、満場一致でカズに決まったのだ。

 

「………まあ、俺達のパーティーの仕事は、五人という変則的な編成を逆手に取った、ボスの取り巻きの排除がメイン、そして、場合によって本部隊へのボスに対する攻撃支援といった、いわば“能動攻撃、および支援”だ。より具体的には、レン、アスナペアと、キリト、レナペアの二組を主軸に、俺が全般的な指揮を執る」

「じゃあ、基本的に私たちは取り巻き相手でいいんだね?」

「ああ、そういうことだ。キリト!何か補足は?」

「一つだけ、前にも言ったけど、全ての情報はβの頃のだからあまり過信しないほうがいい」

「そうね」

「まあ、情報が違ったんでやられましたー、じゃ、話にならないもんな」

 

アスナとレンもキリトの意見に同意する。

 

あーだこーだいやいや愚痴をこぼしていながらも、いざその時になると、ティアベルに負けず劣らずといったリーダーシップを発揮するカズに、内心、レン達は軽く舌を巻いていた。

 

道中、何度かモンスターとの戦闘があったが、皆、ボス前のウォーミングアップといった感じで、バッサバサと倒してゆき、一行はさらに奥へと進んでいった。

 

***

 

拠点となったトールバーナの噴水広場から、何度か休憩をはさみながら、およそ二時間、ディアベル以下四十人強からなる攻略部隊一行は、鬱蒼と茂る森の奥部、重々しい存在感を放つボス部屋の扉の前に到着した。ゴクリッ…と、誰かの息をのむ声が聞こえる。ディアベルは、己の剣を地面に突き刺し、高々と宣言した。

 

「みんな!今日は一人も欠けずに集まってくれてありがとう!!今日、俺からいうことはただ一つ!!勝とうぜ、みんな!!!」

 

突出されたディアベルのこぶしと共に、皆の気持ちが一つになる。ディアベルは、その光景を満足げに見渡し、ゆっくりとボスの扉を開け放った。

 

***

 

「遅いッ!!」

 

まるで、レンを圧殺せんと、手にする武器をふるう、ボスの取り巻きである亜人型モンスター、《ルインコボルト・センチネル》の攻撃を、長年のサッカーで培ってきたステップで、次々と回避してゆき、甘めに入ってきた横なぎの一閃を、レンは重単発スキル《クレッセント》で斜め上からかちあげる。

 

「アスナ!スイッチ!!」

「言われなくても!」

 

レンの狙い澄ましたような見事なパリィに固まるセンチネルに、アスナがスキを逃さず追撃する。可憐なその立ちぶるまいから放たれる、極限まで引きあげられ、加速させられた《リニアー》が、狂いたがわず、センチネルの弱点ともいえる露出されたのど元に突き刺さる。アスナの痛烈な一撃に、センチネルの体は鮮やかなエフェクト共に蒸散した。

 

「ナイスキル、さすが」

「これくらい朝飯前よ」

 

ふふんと不敵に笑うアスナを見て、レンも笑みをこぼした。

 

「右翼C隊、D隊!攻撃開始!!更にF隊は回復用意!!」

 

聞こえてくるディアベルの凛とした声。ボスである、《イルファング・ザ・コボルトロード》の行動に合わせて、攻撃部隊が交戦、きつくなってきたところで、別途待機していた次の攻撃部隊とスイッチ、そのまま回復させる。といったシンプルなものだったが、ディアベルの的確指示によって、ボスの体力は着実に減ってゆき、逆に攻略組は、一人としてHPがイエロー以下に落ち込むことはなかった。

 

「二人とも、ナイスコンビネーション」

 

その光景を眺めていたレンとアスナにカズが声をかける。

 

「あれ?そっちは大丈夫なのか?」

「ああ、まあ三体も同時に消せば大丈夫だろ」

「さ、三体ですって?」

 

サラリというカズに、アスナは驚きを隠せなかった。自分たちでさえ、二人掛かりでのコンビネーションを駆使しても一体が手一杯なのに…改めて、目の前であっけらかんと笑うカズのオーバースペックっぷりを見たようにアスナは感じた。

 

「ところで、キリトペアは?」

「ああ、ホラ、あそこ」

 

カズの示す方向では、息もつく暇もないほどに早いコンビネーションで、センチネルを一方的に倒している二人の姿があった。

 

レナが、タゲを自分に向けさせたまま、舞うようにセンチネルを翻弄し、時にはその、軽やかな身のこなしで四方から攻撃を加え、出来たスキをキリトが強烈な一撃でなぎ払う…。あれほどまでに一方的な戦闘を見ていると、逆にセンチネルに同情してしまうほどだった。

 

「まあ……あいつらのおかげでコッチは楽できるし…何よりも楽しそうだからいいだろ」

「そうだな(ね)」

 

もう突っ込むのも疲れた、とでも言うようにつぶやくカズに、レンとカズも頷いた。

E隊とG隊の間から再び湧き出してセンチネルに、レンは再びアニールブレード+3の剣先を向けた……

 

***

 

第一層のボスであるコボルトロードとの戦闘は、キリトやカズが予想していたよりも、一言で言ってしまえば、“順調”だった。ディアベル率いるC隊が、一本目の体力ゲージを、続くD隊が、二本目を削り取り、今はF隊とG隊が、メインダメージディーラーとしてHPを削っていた。

 

「A、B隊!!F、G の回復時間を稼いでくれ!!」

『オォォォォォォ!!』

 

第一層攻略会議で、勇敢にも発言した屈強そうな体つきのエギルを筆頭に、A、B隊のプレイヤー達が波状攻撃を繰り出していく。

 

その壁は厚く、コボルトロードなすすべなくじりじりと自分のHPを削られていくだけだった。

 

「A,B隊は後退、C,D,F,G隊は俺に続け!!」

 

今が勝負どころと見たのか、ディアベルの指示と共に攻撃部隊がコボルトロードへと牙をむく。その、見事な攻守一体の戦闘に、コボルトロードのHPバーが、遂には残り一本になるまでに追い込んだ。

 

「よしッ、このまま俺が行く!!」

 

青髪の騎士が、何を思ったか、突然隊から飛び出した。

 

「クソッ!勝手な行動を!!」

 

少し遅れて、その不可解な行動に気付いたカズが毒づきながら、それを追いかけた。

 

刹那、カズは周りの時間の流れがゆっくりになったような錯覚におちいった。まるで、向かってくるディアベルをあざ笑うように、コボルトロードがゆっくりと左手でエモノを引き抜いてゆく。

 

なめらかに鞘から現れたのは、緩く反り返った刀身、しかし、ソレをタルワールと呼ぶにはあまりにも細い。

 

あれは……確か…曲刀カテゴリーの…………“野太刀”だ…

カズが気づいた時にはもう、コボルトロードはスキルモーションに入っていた。

 

「だ…だめだ、下がれ!!全力で後ろに跳べーーッ!!」

 

同じように気付いたキリトの叫びも、すでに遅い。ほとばしる六つのエフェクトが、まるで暴風の如きすさまじさでティアベルに迫っていた…。

 

クソ!!間に合え!!…………

 

カズが、目にもとまらぬ速さでソードスキルを立ち上げる。と同時に、両足を、まるで地面を抉りとらんとするまでに踏み込み、一気に爆発させて加速する。

 

更に、ソードスキルによる加速とライトエフェクトが、カズを一筋の光と化す。カズの能力、技術を限界まで駆使して放った、加速系突進単発スキル《アクセレーション・ザンバー》を、ディアベルととコボルトロードの間に割って入り、迫る野太刀へと炸裂させた。

 

燈色のライトエフェクトがはじけ、やがて、コボルトロードの野太刀と、カズの武器である《コフィンルーン+5》とで、激しい火花エフェクトを散らしながらぶつかり合う。しかし、カズのほうが少しづつ押し込まれてゆく。

 

「ガハッッ!」

 

二、三回バウンドして、カズの体はかばったディアベルもろとも芥子粒のように吹き飛ばされ、壁に激突した。

 

完全に勢いを殺せなかったのか、それとも激突によるダメージなのか、カズとディアベルの体力ゲージはがくん、がくんと減少してゆき、体力ゲージがつきかける四歩手前で停止した。

 

「カズ、大丈夫か!!」

 

すかさず駆けつけたレンとキリトが、それぞれ回復ポーションをカズとティアベルの口に流し込んだ。

 

「ぁ…レンか….」

「静かに、このまま横になってろ」

 

レンがカズの回復を終え、顔を向けると、そこにはディアベルの指揮を失ってコボルトロードより大打撃をうけ、混乱している光景が広がっていた。

 

「くそ…なんで、こんな勝手なことを!!」

 

思わずレンは地面を思いっきり殴った。すると、今までディアベルを回復させていたキリトが立ち上がり

 

「………レン」

 

とレンを見つめた。その黒い瞳は、すでにどうするべきか決断しているようだった。

 

「ああ、分かってる」

 

レンも立ち上がり、右手にある《アニールブレード+3》の柄を強く握り締め、覚悟を決めた。

 

「悪いな…肝心な時に…...ドジっちまって」

 

叩きつけられたことによるマヒの行動障害がかかっているのか、震える体でそう紡ぐカズに、レンはチラリ、と不敵に笑って返し、

 

「大丈夫さ、“受動部隊”らしく、俺とキリトで何とかしてみせるさ。行くぞ!キリト!!」

「ああ!!」

 

と、暴れ狂うように野太刀をふるうコボルトロードに向かって、二人は駆けだしていた。

 




夢&レ「「さあ、あとがき...」
カズ「じゃねえ!」
夢「カズじゃん、どったの?」
カ「おい駄作者!俺の活躍シーン少なすぎだろ!!」
レ「まあ、俺とおまえの差だよ」(←勝ち誇った笑み
カ「てめー。そこんとこどうなんだよ」
夢「まあまあ、落ち着いて牛乳でものn...」
カ「......シャキン」(←無言でコフィンルーンを構える
夢「...とまあ冗談はこれくらいにして(汗)、大丈夫、今後に活躍する構想はちゃんとあるから」
カ「マジで!?」
夢「多分」
ズザ――(←カズのすべる音
レ「気の毒に、そう言えば、何気原作改ざんしてね?今回」
夢「ああ、ティアベルはんね、うん、まあね」
レ「ソレは何故?」
夢「そこは秘密」
レ「ふーん」

カ「俺に出番をくれーーーー!」
レナ「うっさい!私だっておんなじだよ!!」(振るわれるダガ―
カ「がはッ」
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