SAO:Assaulted Field   作:夢見草

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あれ、リンドさんがメッチャイケメンに見えるぞ????

どうも!毎度お馴染み夢見草です。最近は寒いですね。お陰で、私は風邪を引いたっぽいです。まあ、それでも頑張りますがね(笑)
皆さんも体調には気をつけてくださいね。

それでは、《SAO:AF》第15話をお楽しみ下さい。


Ep15: The grimly scorpion

いつも陽気な雰囲気漂うこの“マララッカ”の街も、今はどこか厳粛な雰囲気で満たされていた。その理由は、間違いなく大勢集まっている攻略組のプレイヤー達の所為だろう。

 

昨夜、その激しさと、まるで踊っているような斬撃の数々から、後に、“Blaze Dancing”と呼ばれるようになる、カズとレンによるデュエルが行われた、マララッカの中心区である中央広場。そこが、今日の攻略戦の集合場所となっているのだ。

 

レン達一行も、集合時間の三十分前には広場へとおもむき、武装の再確認や作戦の見直し、それに伴って、各自の役割分担を行っていた。

 

周りには、一目見てその実力がうかがえるほどのハイランカ―プレイヤー達。纏う武装は目に付く物ではないが、瞳に宿す闘気は、ハイランカ―プレイヤー達に引けを取ってないプレイヤー達など、その数は総勢80名にもなる。

 

前回の二十二層攻略の際の参加人数が60人だったので、およそ二週間で20名以上の増加は異例ともいえるだろう。

 

レン、キリト、レナを含めて、ここにいるほとんどのプレイヤー達が知る由もない事だが、この異例なまでの攻略組の増加は、カズやエギル、ティアベルが秘密裏に行っていたプレイヤー達の育成・支援活動のおかげと言っても過言ではない。

 

彼らの、利潤を顧みないこの活動によって、ボリュームゾーンにいた数多くの中層プレイヤー達がメキメキとレベルを上げ、攻略組に参加することができたのだ。

 

「さて、そろそろ皆集まってくれたかな」

 

集合時間の十時。一秒のズレなくきっかりなタイミングで、中央に誂えてある壇上に、今回の総指揮官である聖竜連合のリーダーであるリンドが上がり、集まった攻略プレイヤー達へと声をかけた。

 

「今まで!このデスゲームからの解放を願い、戦ってきた数多くの尊い命が失われた。でも!!俺達はそんな彼らの無念を、決して無駄にはしない!!今日、この二十三層をクリアして、俺達はまた新たな一歩を踏み出すんだ!!!」

 

力強く、高々と宣言するリンド。それに応じて、ここにいるすべてのプレイヤー達もまた、それぞれの思い、信念、希望を抱いて己を鼓舞する。

 

「さあ、皆!!行こう!!」

 

そして、攻略組総勢84名は、数多くのプレイヤーやNPCに見送られながら、フィールド、そして迷宮区へと歩いて行った。

 

***

 

「それにしても暑いねー」

 

パタパタと顔を手で扇ぎながら、レナが言った。

 

「まあ、暑いかもな」

 

対して、全身を黒色の防具で固め、見ている方が暑くなってくるような格好のキリトの発言に、他三人は苦笑するしかなかった。

 

「あのなあ。お前の恰好が見てて一番暑苦しいんだよ」

「仕方ないだろ?これが俺なんだからさ」

 

レンやカズでこそ、リアルでも真夏の暑い中でボールを追いかけまくっていたので、ある程度暑さには耐性があるのだが、その細い線の体つきから、どう見てもアウトドア派とは思えないキリトが、何故ここまでしれっとしているのか、レンは不思議でならなかった。

 

「そう言えば、色で思い出したんだが、レンはどうしてそこまで日本人離れした容姿なんだ?」

「そーいえば、私も気になるなー」

 

キリトとレナが、好奇心にあふれた視線をレンに向ける。

 

「いや、どうしてって言われてもな……俺がハーフ『『え(ウソ)』』…なんだよ、知らなかったのか?」

「いや、こいつらが知るわけねえだろ」

 

突っ込んだのはカズだった。

 

「ねえ、何処とのハーフなの?」

「ロシア人と。正確には、父さんが日本人で、母さんがロシア人だ」

「なるほど、オレはてっきりレンが毎日髪染めアイテムでも使ってるのかと……」

「な訳ないだろ?」

 

キリトの発言に、ヤレヤレと肩をすくめているレンに、カズが笑いながら、

 

「こいつは昔っからこんなんだぜ?男装でもしてんのかって顔立ちは」

と言った。

 

とたん、ピキリッと、場に亀裂が入ったようにキリトとレナは感じた。

 

「…………………へえ、まだそのネタでいじるのか?カズ?」

 

そこには、鬼も裸足で逃げ出しそうなほどのプレッシャーを放つレンがいた。具体的には、顔はにこやかに笑っているのに、目が笑っていないのだ。

 

ゴクリッ。思わず、キリトは冷や汗をかいていた。

 

「なあ、前にも言わなかったか?次言ったら容赦しないって」

「あれ、そうだっけか?」

 

恍けているカズの鳩尾に、レンのパンチがヒットする。

 

「うっ!!」

 

そんなカズの声と共に、カズのHPバーが少しだけ減少する。アンチクリミナルコードが適用されていない“圏外”であるため、このようなパンチ一つすらHPは減少するのだ。

 

「ちょっ!ここ圏外だぞ?」

「問答無用」

 

言って、レンは右足でカズの横腹を蹴った。

 

「ぐはっ!!」

 

再び、カズのうめき声が上がる。

 

その後、次々とパンチやキック、関節技を決めたレンは、パンパンと両手を鳴らして、

 

「次、“女顔”なんて言ったら極刑な」

 

と、カズを一睨みした。

 

「……はい、サーセン」

 

カズは、力なくそうつぶやいた。そんな光景を見ていたキリトとレナは、

 

レンに対して、“女顔”は禁句だ。言ったら確実に地獄を見るハメになる……

 

と心に誓ったとか。

 

***

 

攻略組が街を出発してから、三十分以上たったところで、リンドの提案により、一字小休憩をとっていた。高温なこのフィールドは、自身が思っている以上に、疲れていくので、それを見越したリンドの提案は流石と言うべきだろう。

 

レン達は、なるべく直射日光の当たらない場所に座って休憩をとっていた。

 

「なあ、このフィールドのモデルはエジプトか?」

「さあ、どうだか。でも、それに近いのは確かだな」

 

ふとした疑問を口にしたレンに、カズが肩をすくめる。

 

「でも、多分レンがあってるんじゃない?」

「ああ、俺もそう思う」

 

このフィールドには、遺跡のような建物が数多く立ち並び、中には、ピラミッドやスフィンクスといった類のものまである。

 

更に、先に進むために解かなければならないカラクリも多々あり、先に進むのが少し厄介だったりする。しかし、アルゴが配布した“アルゴの攻略本”には、フィールドから迷宮区に至るまで、解かなければならないカラクリの全てが網羅されてある。

 

「じゃあ、ボスはミイラかな?」

「さあ、今回のボス攻略には、偵察隊も芳しい情報を得られなかったみたいだしなあ」

 

キリトの言う通り、今回はボスの情報がほとんど分からないのだ。

 

「ま、どんなんだろうが倒せばいいんだよ」

 

何処までも余裕そうな言いようのカズに、レンが突っ込む。

 

「しっぺ返しを食らっても知らねえぞ?」

「俺はそんなミスしないから」

「はあ………」

 

何を言っても聞く耳持たずなカズに対し、レンはため息しか吐けなかった。

 

「じゃあ、そろそろ再出発しようか」

 

そんなリンドの声かけで、一行は再び立ち上がり、先へと進んでいった。

 

***

 

先頭集団が次々とカラクリを解いていき、攻略組はついにボスの扉の前へとたどり着いた。そこには、砂漠の風景には似つかわない、毒々しいほど鮮やかな群青色の扉が、悠然とそびえ立っていた。

 

遂に見えたボス部屋に、攻略組の空気も張りつめていく。リンドは、一歩手前へ躍り出ると、神妙な顔もちで皆へと振り返った。

 

「さあ、いよいよボス攻略だ!!今回のボスは名前すら分かっていない未知の敵だ。当然、今までのどの攻略よりも難しいだろう。でも、俺は信じてる!!今まで戦い続けてきた皆なら、きっとボスを倒し、二十四層への道を切り開くだろうと!」

「「「オォォォォォッ!!!」」」

 

自信に満ちているリンドに、プレイヤー達も続く。

 

「よし、じゃあ行くぞ!!」

 

そう宣言して、リンドは扉をあけるための最後のカラクリを解き、重々しい扉を開け放った。

 

暗い部屋に、次々と明かりが灯って行き、見えたのは巨大な砂の瀑布。そして、とてもこの世のものとは思えない巨大な体躯のサソリが、その瀑布を守護するように立ちふさがっていた。レンが目を凝らすと、五本のHPバーと共に、タグが表示され、そこには《The Grimly scorpion》と書かれていた。

 

「皆、攻撃開始だ!!」

 

リンドが剣を掲げ、高らかにそう言うと、プレイヤー達は一斉にスコーピオンへと向かった。

 

***

 

「うおおおお!」

 

先陣を切ったのはカズ、彼はスコーピオンから繰り出される攻撃を、掠ることなくかわしてゆき、そのまま得意のレンジへと踏み込んで剣を走らせる。

 

目にもとまらぬ高速連撃の後、カズの頭部めがけて放たれたスコーピオンのテールによる突きを、下にかいくぐって避け、そのままの流れに逆らわず、ソードスキル《ラウンドエッジ》を発動する。大きな紺青色の弧を描いて、スコーピオンの堅固な体躯を抉った。

 

「レン!!スイッチだ!!」

 

スキル後のディレイをカバーするために、レンがスコーピオンへと突っ込む。繰り出される多種多様な攻撃を、レンは最小限の動きと、剣で凌いでゆく。

 

ガラ空きになったスコーピオンの側面へと回り込み、不気味なまでに巨大な足の関節へと剣を斬り上げ、そのままジャンプ、全体重を乗せてもう一度剣を振り下ろす。

 

「グオオオオオォォォォッ!!」

 

レンの睨んだ通り、その場所がスコーピオンの弱点だったらしく、雄叫びにも似た悲鳴を上げながら、HPバーが減少していく。

 

「来るぞ!レン!!」

「分かってる!!」

 

再び迫るスコーピオンのテールに、レンはソードスキル《クレッセント》を放ってかちあげる。

 

「スイッチ!!」

「任せろ!!」

 

まるで先程のリプレイでも見ているかのように、今度はカズが斬り込んでいく。見るもの全てを虜にする二人のコンビネーションは、火花を散らしながらスコーピオンのHPを削る。

 

すごい...あんな高度な戦闘、俺でもできるかどうか............

 

それは、二人の戦闘を見たキリトの正直な感想だった。MMOプレイヤーとして、そしてキリト自身のプライドとしても、レンたちの戦闘を見、剣を握る右手に力が入る。

 

「キリト、レナ!スイッチ頼む!!」

 

そんなキリトへレンが叫ぶ。

 

「行こ、キリト!!」

 

レナがダガー片手にキリトの背中を叩く。

 

「ああ!!」

 

剣を構え、キリトトレナもスコーピオンへと肉薄して行った。

 




レ「さあ、」

夢「後書きコーナーの時間だ!」

夢「まず初めに、報告活動でアドバイスをくれた、Nakatomさん、ゴリラ兵さん、唐野葉子さん、ご意見有難うございます」

レ「わざわざサンキューな、こんな駄作者に意見をくれて」

夢「皆さんがくれたアドバイスを参考に、今は猛勉強中です。なのでまだまだ拙い戦闘描写力ですが、これから改善して行きたいと思います」

レ「あまりの嬉しさに、飛び上がって喜んでたよな」

夢「言うなよ......秘密なのに......」

レ「そして、遂に始まったか。第二十三層攻略が」

夢「うん、やっとって感じかな。丁度キリのいいところが分かんなくて大変だった」

レ「ボスの名前の意味は?」

夢「あれは、《ザ・グリムリー・スコーピオン》
直訳で《残忍なサソリ》って意味かな」

レ「残忍な、か。なんかヤバそうだな」

夢「まあ、一筋縄ではいかないようにしたいね」

レ「そこはちゃんとしとけよ......」

夢「......じゃあ、今回はこれにて閉幕!!」

レ「あ、逸らしやがった」
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