いやー自分の部屋が寒くて寒くて、手がかじかんじゃいます。今年はインフルにかかりたくないです(笑)
今回は、カズの最後のレンへのメッセージが明かされます。それでは、どうぞ!!
“心配…すんな。オ…レな…ら......大丈…夫だから……さ。後の…ことは…”
それがカズの最後の言葉だった。レンには、カズが言い残した後の続きを、未だに理解はしていないが、それでも、カズはあの時レンの目の前で死んだのだ。
今までに見たことのない、優しい微笑みを浮かべて。
しかし、その死んだはずのカズからメッセージが飛んできたのだ。正直なところ、レンはひどくためらった。
俺があいつを殺したんだ。あいつにとって、俺がどれだけ憎い存在なんだろう。
表面上ではカズがそんな奴ではないことぐらい、幼馴染のレンが分からないわけではない。
しかし、心の奥底。レン本人ですら気付かない奥深くで、そんな思いはずっと渦巻いていた。
だが、そんなレンを知ってか知らずか、ウィンドウはまるでせかすようにレンの目の前で鎮座している。別に手動で閉じてしまえば何ら問題ない事だが、それもまた、レンには決断がつかなかった。
結局のところ、レンは怖かったのだ。そのメッセージを開き、中に書かれているカズからの文章を見て、今までのレンとカズの関係を全否定されるようなことになったりすれば……
…それでも、開かないといけないよな。たとえどんな怨嗟、罵詈が書かれていても、俺がカズを殺したんだ。それを受け止め、向き合うのが俺の罪なんだ............それに、さっきまで回答を求めていたのに、急に要らないなんて…おかしい話だよな………
一歩後に後退して、また一歩前に前進する。そんな葛藤を繰り返しながらも、レンは決めたのだ。どんなことが書かれていようが、それも受け止めなくては……と。
レンは体を起き上がらせ、ベッドに座り込んだままそのメッセージを開いた。
しかし、不思議なことにメッセージは白文で、なにも、一言も書かれてはいなかった。当然、レンの戸惑いは更に大きいものとなった。
「これはどうゆう……」
何とかカズのしたかったことを理解しようとして、レンがその白文をスクロールさせていくと、その最下部に、ひっそりと一文だけ書かれていた。
“もし、お前がこのメッセージを開いたのなら、アイテムストレージを確認してみろ”
それだけだった。
しかし、その手紙が言われるがままに、レンは自身のアイテムストレージを開いた。すると、新たに見覚えのないアイテムがいつの間にか追加されていた。
《英霊のドックタグ》
カテゴリーからして、首につける装飾品の類。しかし、レンからすると、《ドックタグ》という響きは、レンにとってはなじみ深いものだった。
《ドックタグ》
日本語で《識別票》とも呼ばれるソレは、主に兵隊などに使用される、長円形の金属板に穴を空けチェーンなどに通して首から提げて使用されるもの。
認識票の形状や材質、打刻される兵士の情報は各国の軍によって異なる。多くは5cm程度の大きさのアルミニウム製やステンレス製で、氏名、生年月日、性別、血液型、所属軍、識別番号、信仰する宗教等が打刻される。
たとえ戦死時に遺体が原形を留めないほど損壊しても、認識票が無事ならば個人識別が可能になる優れもの。使用する枚数や形状は国々によって違うが、その多くは二枚組になっている。その理由としては、一枚を戦死報告用として、もう一枚を判別用に遺体につけるためだ。
レンがこよなく愛す《CoD》シリーズでも、題材が《軍・戦争・兵隊》などであるため、作中で何度も目にしてきたのだ。
「何でドックタグなんか……」
たしかに、レンの認識に違わず、ドックタグは二枚組のプレートがシルバーのチェーンで結ばれていた。しかし、それが二組あるのだ。
一つは、カズのプロフィールが書かれたもの。そして、残るもう一つは、レンのプロフィールが書かれたものだった。
分からない。何故あいつはこんなものを持ってたんだ?いや…そもそもどうしてこれを俺に??
浮かぶ疑問はたくさんある。しかし、そのどれも、必死になって考えても答えは出なかった。
とりあえず、この装飾品の詳細を開こうと、カズのプロフィールが書かれてあるドックタグをレンがタッチすると、そこには本来記されるべきはずの詳細が書かれてはおらず、代わりに、音楽プレイヤーのような再生機能らしきものがあった。
「…これが、アイツの遺したメッセージなのか?」
そうして、レンは再生ボタンをタッチした。
すると、ずいぶん久しく感じるカズの声を以て、彼が最後にレンへと残したメッセージが再生された。
「よお!お前がこのメッセージを見てるってことは、俺はもう死んだんだな?この《英霊のドックタグ》は、所有者が死んだときにのみ指定されたプレイヤーのもとへと白文メッセージと共に送られるんだからな。
まあ、すごく変な気分ではあるが、まあいいだろ。SAOがデスゲームになってから、俺とおまえが一緒に生きてきたこの時間。俺にとっては、他のどんな時間よりも大切だ。実は、お前が一緒にプレイしてくれるって言ったとき、俺メッチャうれしかったんだぜ?っま、恥ずかしいから面と向かっては言わないがな。
FPSばっかで、RPGのことなんて、てんでからっきしだったお前を助けながらってのはな、まるでサッカーしてる時みたいで、本当に楽しかった。そんなお前に、正直俺は何度助けられたかわからない。
お前のことだ、アホ正直に落ち込んで、悩んで、苦しんだりしてるんだろうが…気にすんな。ただ……一つだけ約束しろ。レン、絶対に生き残れよ?そしていつか現実に戻ったら……俺達の夢だった
“一緒にサムライブルーのユニフォームを着る!”
てのを、俺の分まで叶えてくれ。
何時かお前が代表選手としてフィールドに立っている姿、いつまでも待ってるからな!
最後に一つだけ….レン、お前は俺にとって…………
最高のそして、決して欠けようがない“相棒”だ!!」
それは、今は亡きカズの、和也としての煉夜へと宛てたメッセージだった。
「あのバカ野郎……」
ポタリ、ポタリ…レンは、あふれる涙を止めることができなかった。
「なあ、俺たちなら代表になれるんじゃね?」
「そうかなあ?」
「絶対なれるって。お前が俺にパスを回して、俺が決める。な?完璧だろ?」
「なるほど!行けるかも!!」
「だろ?じゃあ、約束な」
「うん!」
遠い昔、まだ幼かった和也と煉夜の、誰だって一度くらいは夢見るようななんてことのない夢。和也は言ったのだ
「俺の分まで生きろ」
と。
「俺は……」
和也の分まで生きる。そして、あのとき交わした夢のため、俺は、このデスゲームを終わらせる。それが、俺が唯一出来るカズへの“贖罪”なんだ。
レンは、再び顔を上げる。その紺碧色の瞳も、以前のような鮮やかさを取り戻して。
もう迷わない。俺は、俺に出来る最大のことをして、アイツの分まで背負って生きていこう…............
カズの《英霊のドックタグ》と自分用の《英霊のドックタグ》を首にぶら下げ、レンはボロボロなドアのノブへと手を掛け、外へと出た。
「快晴この上ない空ってか…」
強い日差しに、レンは思わず目をつぶった。二組の《英霊のドックタグ》が、太陽の日に照らされ、鈍金色にキラリと光った。
夢&レ&カ「「「後書きコーナ〜!!」」」
夢「いやー、もう十二月か(←今更感」
カ「いやー、十二月といえばXmas!!」
夢「つっても....」
カ「相手がいねえよ......」
レ「そういや、俺25日に約束あった」
カ「ハア!?誰と???女子か???」
レ「まあな、なんか誘われた」
夢&カ「「氏ね」」
バコッ!ドカン!バシャーン!!(←レンを滅多打ちにする音
レ「おわ!っちょま...ドカン!(←夢の攻撃が顔面ヒット!!」
夢&カ「あ......」
レ「フフフ...そうか、そんなに地獄が見たいか(黒笑」
夢&カ「「ギャアァァァァァ!!」」
その後、夢見草とカズの行方を見たものは誰もいなかった......