SAO:Assaulted Field   作:夢見草

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もうfpsはダメかもしんないということで最近アサクリシリーズを再びやろうってことで浮気中の夢見草です。

いつかは戻さないとって思っても、今まで自分のやってた感度で酔ちゃったんですよね...


Ep24: He is No Name

真夜中の空、まるで舞い踊るようにコンコンと降る雪の下、

 

「ガハァ!!」

「グアッ!!」

 

青竜連合のプレイヤー達が、次々と地面にひれ伏していた。

 

「うらあああ!!」

 

背中越しから振りおろされた一閃を、レンは背後に回した片手直剣の柄で受け止めてから、くるりと半回転していなす。力を逃がされ、バランスを崩しているプレイヤーの腕をつかみ、そのまま背負い投げの要領で地面にたたき落とす。

 

「くそおおおお!!」

 

向かってくるプレイヤーの剣を、自身の剣で弾きあげ、ノーガードの脇腹へと強烈なボディーブローをお見舞いさせる。よほど強かったのか、綺麗に食らったプレイヤーの体が横にずれる。

 

「ハア、バカの一つ覚えかよ。もう諦めろ、あんたらじゃ俺は倒せないよ」

 

左手で剣を器用に回しながら、レンは静かにつぶやいた。

 

「お、おい。お前が行って来い」

 

リーダーと思しき人物は、ひどく逃げ腰な体制で、傍らにいたプレイヤーを無理やり押しだした。

 

「わああああ!!」

「あのなぁ…」

 

プレイヤーもヤケクソなのか、両手で棍を振り上げながらレンへと突っ込む。

 

「よっと」

 

一直線に落ちてくる棍を、レンは体の前でクロスさせるように両手を構えると、そのまま受け止めて、胸元に一発掌底を打ちこみ、からめ取るように棍を奪い取った。

 

「何回も言わせるなよ……何度しても同じだ」

 

レンの投げ捨てた棍が、持ち主の目の前に突き刺さる。レンがA-ナイファーを使わないのは、万が一プレイヤーを死なせるようなことがないための用心と、コルの節約のため。

 

地面にひれ伏せているプレイヤー達の多くはHPバーがオレンジより下回るものはいなかった。

 

「ワ…ワンサイドゲームだ………」

 

ポツリっと、風林火山のメンバー誰かが度肝を抜かれたような表情でつぶやいた。

 

「おいおい、レーの字よ。お前ぇ、本当に人間か?」

「ヒドいな。別に、これぐらいどうってことないだろ」

 

へらへらと笑いながらレンが答えるが、レンの周りに広がっている光景は、笑い事ではない。クライン達も、ただボーっと見ていたわけではない。むしろ、大手攻略ギルド相手に、ギルドマスターであるクラインを主軸とし、洗練されたコンビネーションと、判断能力で、手傷を負いながらも無力化していったのは、むしろ流石とほめたたえるべきだろう。

 

しかしレンは違う。彼は一人でゆうに十三人以上ものプレイヤー達を無力化したのだ。それも得手であるB-ナイフを使うことなく。ずば抜けた身のこなしと、鬼神の如き戦闘能力は、流石はPvMよりもPvPを得意とするレンだけあって、たとえ青竜連合のプレイヤーだとしてもかなわず、レンの周りには、今まで無力化されたプレイヤー達が、数多く雪に沈んでいた。

 

「お前ェが何故今までノーネームなのか、俺にゃ分からねえよ」

 

《黒の剣士》キリト、《閃光》アスナ、《舞姫》レナのように、レンにはそう言った二つ名がついたことがない。ヒースクリフに並んで、アインクラッド内で今現在確認されている、二人しかいないユニークホルダーであるレンが何故二つ名を持たないのか。

 

それは、一重に攻略組の中で彼に対しての情報統制がおこなわれているから。“ホワイト・カイザー”を失った二十三層の攻略時、レンは今まで混乱を避けるために秘匿してきた“A-ナイファー”を使用したが、あの状況下でユニークスキルを解禁したレンに、多くのプレイヤー達は、感謝こそすれ、怨むことなど誰一人としていなかった。更に、大の親友であったカズの死が与えるレンへの負担などを考慮した攻略組は、青竜連合、ALF、血盟騎士団が、進んで彼の情報統制をおこなったのだ。

 

なので、同じユニークホルダ―のヒースクリフに比べ、レンはよほど有名ではない。だから、これと言った二つ名もつかないというワケだ。それでも、クラインにとっては眼下に広がる光景のほとんどがレンによって引き起こされたとあっては、納得がいかなかった。

 

「いや、まあ俺自身二つ名なんかには興味ないからなあ…」

 

右手で剣を器用に扱いながら、レンは残っている青竜連合のメンバーへと視線を向けた。

 

「もういいだろ?こいつらを連れてさっさと退け。嫌なら、一人残らず戦うけどどうする?」

「ハ、ハイ。分かりました」

 

リーダである青竜連合のプレイヤーは掠れた声で、ご丁寧に敬礼までしていた。とりあえず、にこりと笑いながらも鬼も裸足で逃げ出すような無言のプレッシャーを放つレンが怖いのだ。加えて、先ほどの戦闘を見ていたというせいもあるだろう。

 

「そっか。じゃあ気をつけるんだな」

 

クスクスと笑ってレンは左手を左右に振っている。

 

“ヤバイ…レンまじパねえっす”

 

そんなレンを見て、風林火山のメンバーは誰もがそう思ったそうな。

 

青竜連合を見送った後、レンは肩の力を抜いて剣を腰にある鞘に納める。そして、ひときわ煌々として輝く月を見上げ、レンはポツリとつぶやいた。

 

「俺は待つしかないからな…今、キリトを連れ戻せるのはレナだけだろうから……」

 

月は、欠けることなく輝き続けている。

 




レ&カ&夢「「「後書きだ〜!!!」」」

レ「このクソ作者!」

夢見草に放たれる川拳。

夢「ぐへえ」

レ「俺は人外じゃねえ!!」

カ「怒ってたんかい」

レ「当たり前だ」

カ「まあまあ落ち着けよ。ノーネーム君w」

レ「黙ってろ"ホワイト・カイザー"。別に俺は構わねえから」

レナ「私にも二つ名が付いてる」

カ「《舞姫》か。まあ似合ってるじゃん」

夢「あ、あの〜」

レナ「そう?良かった〜」

レ「じゃあ終わるか」

カ「おう」

レ&カ&レナ「「「感想、意見やアドバイス待ってるぜ!(よ)」」」

夢「誰か手当を...ガクッ」
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