寒いのは嫌いじゃないんですが(雪とか大好き)やっぱり暖かいのもいいですよねー。
しかし、花粉だけはいただけない。もうお前らどっか行って(切実
「す......すげぇ」
「あの数のmobを......たった一人で?」
「しかも一回ぐらいしかダメージ受けてなかったよな?」
三者様々、しかし三人はどこか夢見心地でもあるかのように浮ついた口調でそう呟いた。その瞳に映すのは、その原因とも言える一人のプレイヤー。まず目につくのは、このファンタジー世界に何処かそぐわない、スパイ映画にでも出てくるかのような濃紺一色の服装。あの激しい戦闘でいつの間にか被っていたフードが外れたのか、顕になった色素の薄れたシャンパンゴールドの髪が印象的だった。そう、目の前にて佇むこのプレイヤーこそ、三人が束になっても無理だったmobの集団を最早人間とは呼べない身のこなしと圧倒的な戦術眼で瞬く間に殺戮現場を作り出した人物に他ならない。その点でいえば、彼らは驚くのと同じくらい畏怖を抱いていた。その後ろ姿からひしひしと伝わってくる、到底穏やかとは呼べぬその剣呑さに。
「はぁ............」
やがて、何気ないように息を零すそのプレイヤーに、思わず三人は息を呑む。気のせいだろうか、別に寒くは無いはずなのに、何故かゾクリと背筋が凍る。例えるならばそれは......極大の殺意を全身に浴びるように。
そうして、だらんと下げられていた右手がゆっくりと上へ持っていかれ......
「あーー疲れた」
そんな、剣呑さとはどうにも程遠い気の抜けた呟きと、右手を置いて首を回しているそのプレイヤーの行動に、三人は例外なくズッコケた。
***
「それで......三人とも大丈夫か?」
「は、はい。お陰様で」
何時もの調子で訪ねてみると、三人のうちリーダー格なのであろう中肉中背のプレイヤーが何故だかアハハと乾いた笑みを浮かべながら頷き返していた。どうしてそんなに表情が引きつっているのかはわからない。
"俺が何かしたんだろうか?"
まさか自分に非があるのではとこれまでを顧みて見るも
ーーまずいつも通りに機動補正(最早人外レベル)を利用して
ーー高速機動(他人から見れば変態機動)しつつA-ナイファーでぶっ飛ばして(部位欠損なぞ当たり前)
ーーモンスターを撃退しただけ(ウィークポイントとかを執拗に狙う)
全く身に覚えがなかった。
湧き出てくる疑問は尽きぬものの、レンは取り敢えずそんな彼らの言葉に安堵した。一応戦闘中は重点的に彼らへと注意を置いていたつもりではあったが、それでも自信があるとは言いがたかったからだ。牽制の為に投擲しておいた投げナイフが、運悪く彼らに当たっていたかもしれない。
「そうか、それなら良かった」
「ええ、あの、本当に有難うございます」
「あっ、いいよそこまで畏まらなくても。困った時はお互い様だし」
リーダー格が頭を下げたのに続くようにして次々と後のふたりが頭を下げたのを見、レンはプラプラと片手を振ってから頭を上げさせる。"プレイヤーを助ける"彼がその親友より受け継いだその信条は、決して破ることの無い当たり前のモノだ。だから、そこに感謝される謂れはない。
ーー人を助けるのは当たり前
ーー何故ならそれは、
ーーそれを受け継いだ俺がどうして選べる?
ーーそもそも、感謝なんてされるものではない
『タスケテ』
ーーあの日から、何一つ救えないこの
ーーそれがーー
「あのー?」
「うん?」
声がレンの脳裏を撫で、顔を上げたそこに、先程のリーダー格のプレイヤーが丁度何かを尋ねようと口を開いている所だった。
"最近、考え事が多くなってきたな......"
内心で自己をそう戒めつつも、レンはそんな彼の声に耳を傾けた。
「助かりました。あなたが来てくれたおかげで、俺は仲間を失わずに済んだ......」
「ああ、気にすんな......って言いたい所だけど、次からは気を付けろ。リーダーはお前だろ?」
「本当に......そうですね......」
自覚はあったのか、リーダー格のプレイヤーはチラリとその仲間に目配せしてから、ガックリと肩を落とした。
"これなら大丈夫かな。次からは、ちゃんと気をつけるだろ"
それを見て、レンは内心安心した。これだけ自分の非を認め、悔いることの出来る人間性があれば、次こそはこんな事態に仲間を晒すことはないだろう、と。
「一ついいか?」
「ええ」
「どうしてこんな状況に?正直に言わせてもらうと、余程のことがない限りはあんな種類豊富なモンスターパーティーには遭遇しないはずなんだけど」
「それなんですが......」
「?」
そこまで言いかけて、リーダー格はその右手に立つプレイヤーをチラリと見た。そして、そんな彼に応えるような形で、そのプレイヤーが補足を入れた。
「実は俺、ギミック系のリビール力には自信があって......今日、いつもみたいに狩りをしていたら、たまたま隠しトビラらしきものを見つけたんです」
「あーね、何となく分かってきた」
「ええ、そもそもそれ自体がワナだったらしく......気がついたら......」
「あの惨状の出来上がり......か」
SAOはもとい、こういったダンジョン系RPGの類ではよくある話である......とは、彼の親友であるキリトの言葉である。実際にレンが小耳に挟んだ話だと、プレイヤーの死亡原因の約三割がコレに当たり、なおかつ他の死亡原因が減少傾向にあるなか、それに反比例するかのごとく初期の頃より増え続けている傾向にあるという。多くのプレイヤーが安全マージンを十分にとってフィールドに潜るようになった今では、逆にこういった突発系トラブルが増える、というわけだ。事実、攻略組の見立てでは発見済みのギミックや仕掛け、或いはイベントの数は全体の僅か20パーセントあるかないかくらいであるとしている。
今回は大事に至らなくて済んだものの、あと一歩レンが気づくのが遅ければ間違いなくこの三人のうち一人が死んでいただろう。偶然の重なりに過ぎないが、取り敢えず間に合ってよかったとレンは知らず息をついた。だが、この話にはまだまだ続きがあるようで、今まで聞くだけだった三人目のプレイヤーがポツリと零した。
「でも、何かおかしくなかったか?あの扉。お前が見つけるまでは何か風景に同化してるみたいだったし......」
「確かにな、近くにあった台座らしきモノも気になるよな」
「ってか、コイツがその台座に触ったからだろ?mobがいきなり湧いたの」
「はい?」
うんうんと頷き合う三人。その刹那、レンは自身の体が戦慄に粟立つのを感じた。風景と同化するトビラ、そしてヘンテコな台座。この二つが、レンの思考を掴んで離さない。口の中が自然と乾いてゆき、その事実を前に自然と喉が蠢くのを感じつつ、レンはなるべく平常のままその三人に尋ねる。
「その話、もっと詳しく聞かせてくれないか?」
「うん?構わないぜ」
軽く相槌を打ってから、そのプレイヤーは身振りを交えつつつらつらと話し始めた。
「形状は四角柱みたいな感じで、高さは......これぐらいだったか?」
「もうちょい上だったと思う。俺の胸より若干小さいくらい」
「他には?」
「後は......そうだな......あっ!!そういやその台座、何か不自然に穴が空いてたよな?これくらいの」
「ああーあったね、ナイフ位の大きさの奴なら入りそうな位の。それも二つ」
「っ!!それ本当か!?」
思わず、いきなり自分の肩を掴まれたことに驚きつつも、彼はこくりと頷く。そしてそれが、レンの中で芽生えつつあった"予測"を"確信"へと変えた。不自然に穴が二つ空いた台座。その存在は、レンにとってかなり馴染みのあるものだった。
「あの、それに何か?」
「あ、悪いな。いきなり肩を掴んで。ちょっと気になったからさ」
軽く謝罪を述べつつ、レンはその肩を離す。すると、リーダ格のプレイヤーがもう一度頭を下げてから言葉を発した。
「今回は本当に有難う御座いました」
「次からは十分に気をつけて」
「はい。では俺達はこれで」
それだけ交わすと、レンはその場を立ち去ろうと踵を返した。次の目的はもう決まっている。その為に、先ずは武器屋へと赴かなくてはならない。
***
《Inner Area》
踏み入れると同時に表示されたその警告文を随分と懐かしいモノに感じつつ、レンは実に一週間ぶりとなる圏内を訪れていた。時代の流れに取り残されたその街並みと、行き交うプレイヤー、とNPCとが入り交じるその交通量の多さを久しぶりに感じつつ、被っていたフードを今一度深く被り直してからゆっくりと歩み始めた。
「いらっしゃい!!果物が安いよー」
「見てくれよこの瑞々しい野菜!!他じゃお目にかかれねぇぜ!!」
「そこの旦那ぁ、ちょいとこの魚見ていってくだせぇ!奥さんに一匹どうです?」
「そこの男装さん、ウチでちょいと休んで行かないかい?」
「......ホント、活気がいいな」
"あと、どうしてこうアインクラッド内のNPCはこうも人間臭いのか。これもGMたる茅場晶彦の意向なのか。何故フード越しに男装と断言するのか、超能力の類だろうか?"
心の中でそう付け足す。耳に入ってくる雑音と勢い良く活気のある商売声に苦笑、後半疑問を抱きつつも、レンは人の流れに逆らうことなく進んでゆく。メインストリートと思しき大通りを右に、一本外れたサブストリートらしき場所へ、そしてちょっと進んだその先に、こじんまりとしたNPCの武器ショップはあった。
「らっしゃい」
「どうも」
如何にも職人然としたNPCの挨拶に軽く会釈してから、レンは表示されたメニューより己に必要な武装を補充し始めた。
「まいど」
「後、武器のメンテナンスをお願いしても?」
「ええ、どれをお希望で?」
腰のベルトに吊るしてあったレリーファを抜き取り、ゴツゴツと硬い職人の手へと手渡す。レリーファを受け取った職人は僅かばかりその鋭い目を細めたかと思うと、しげしげとその刀身を眺めた。
「あっしはこの道五十年ですが、生涯これ程の業物は見たことがありませんぜ」
「そうですか」
「ですが旦那、こりゃぁヒドイってもんじゃありやせん。みなされ、こんなに美しい刀身が歪んでおる。一体どういった使い方をしたらこうなるのやら」
「すいません」
「あっしが言えた事じゃありませんがね、後ちょいと使い続ければ刀身が砕けてますぜ」
そう言ってから、妙齢の鍛冶職人は奥の炉へと消えた。見た目に反して、このNPCの店はかなりレベルが高いのだろうとレンは察した。まさか剣を見てすぐに、レリーファの完成度を見抜き、そしてその使い手たるレンの拙さを指摘するとは。嘗て、シェリーにも同じことを言われた。曰く、
「レンは"剣"って物を軽く見すぎよ。いい?コレはただの棒切れとは訳が違うんだから」
と。彼自身、剣をそこまで蔑ろに扱った覚えはない。ただ、"才能が無い"だけだ。キリトやカズのような、煌めくようなその才能は、残念ながらレンにはない。ああいうのを真に、天才と人は称するのだろう。カズには下手とはっきり指摘されたし、キリトもおそらく、それには気づいているはずだ。
「終わりましたぜ旦那」
「どうも」
料金を払って、職人からレリーファを受け取ると、レンは一礼してからその場を去った。所持していたコルが冗談のように消し飛んだのを見て、呆れため息を付いてからレンは来た道を戻る。そして、彼が丁度メインストリートに舞い戻ったその時、
「アレは............」
レンの視界に、あるプレイヤーの姿がとまった。そのプレイヤーは、建物の外壁に身を預けつつ、まるで人並みを監察しているように全体を見渡している。それだけならばまだいい、このSAOでは日本に居たのでは目にすることは出来ない街並みはたくさんあるし、それを珍しく思うプレイヤーはかなり多い。レンもまま目にする光景ではある。では何故目についたのか。その原因は、プレイヤーの右目下から頬にかけて伸びるタトゥーの存在だった。モチーフは確か、北欧神話にて地獄を管理すると言われる《ヘル》を象った紋章だっただろうか。アインクラッド広しとはいえ、こんなタトゥーを施すプレイヤー達の存在を、レンは一つしか知らない。そう、彼らこそこのSAOにおける諜報部隊、アメリカのCIAにも相当するギルド"タークス"だ。
「まさかタークス隊とはな。見たところ、コッチにはまだ気づいてないみたいだな」
建物が作り出す影に身を潜ませてから、レンはそっとその動向を観察する。幸いにも、持ち前のハイディングスキルとこの服装の持つ偽装効果のお陰で彼の姿はまるで存在していないのかと錯覚する程に闇と一体化している。かといって、ずっとこのままでいる訳にもいかない。今は気づかれていなくともいずれ看破される恐れは十分にある。しかしこのまま大通りへと出ればハイドレートはガクッと下がるだろう。
"そういえば、調査隊をどうのこうのとか
ふとそんな事を思い出しつつ、レンはどうしようかと当たりを見渡す。見つかるのだけは回避しなくてはならない。目的の一つは先の殺人犯の調査だろうが、もう一つはレンの身柄確保と見てまず間違いはない。
"さて、壁をよじ登ってもいいがここは人の目に付きやすい。人ごみに紛れようにも賭けすぎる......見たところ、ダンボールもドラム缶も無いな......おっ!"
最強の潜入道具、蛇達と共に世代を超えて幾度も世界を救ってきたダンボールとドラム缶が無いことに嘆きつつ、周りを見渡していてレンが新たに捉えたのは、年老いた老人が馬車で大通りをゆっくりと移動している所だった。加えて、それが運んでいるのは家畜用だろうか、如何にもそんな具合の干し草の山だった。一人くらいなら十分すぎるスペースはある。
"ラッキー、コイツに紛れてやり過ごすか"
ニヤリと口元を吊り上げ、レンは素早く移動する為に身を構えた。ゴトゴト、そしてパカラッパカラッと音を立てるその馬車は、みるみる内にレンのいる場所へと近づいてくる。
"今だ!!"
タイミングを見計らい、レンは素早く待機場所から飛び出すと、軸足で地面を思いっきり蹴ってから干し草へとダイブした。
「っあ............」
全身がふわふわとした感触に包まれ、独特な匂いが鼻腔をつつくのを感じながら、レンは干し草の中からタークス隊を見てみると、幸いこちらに気づいた気配はなく、レンは安堵した。僥倖だったのは、予想以上に干し草がふわふわだったためにレンがダイブした衝撃すら完全に緩衝し、音すらも消して見せた所だった。流石は干し草、歴代の鷹達のダイブを受け止め、敵の目を掻い潜ってきただけのことはある。
***
「ぷはっ!!」
長く干し草の中に身を潜ませていたレンは、息継ぎにも似た呼吸とともに馬車から飛び降りると、地面への着地とともに後ろへとロールして衝撃を流した。
「ありがとな、じいさん」
どんどん進んでゆくその後ろ姿に消して届かぬ感謝を述べ、レンは自身についた干し草の端を払い落とす。およそ十分、レンはあの干し草の中で馬車に揺られていた事になる。現在地は何処だろうかと見渡して、
「お!今日はツイてるのかも」
レンは己がかなりラッキーであるのだと確信した。ゆらりがったんゆらりがったん揺らされながら彼が何気なく飛び出したのは、なんとこの街の正面ゲートだった。つまり、このまま単純に前へと進めば、直ぐにフィールドへと赴くことが出来る。
「さて、行くか」
それだけ言って、レンはそのまま一歩を踏み出した。
***
つい五時間前、未だ記憶にハッキリと残っている戦闘のあった場所、その層にあるフィールドの一角で、レンは屈んで地面を見つめていた。いや、正確に言い表すのであれば、その表現は間違えている。レンは、自身の追跡modによって現れた大量の足跡を観察していた。
「やっぱり数は多いな......でも」
一度レンはその紺碧の瞳を閉じると、今度はより一層目を凝らして開く。するとどうだ、今まで馬鹿らしいまでに多くあった足跡が次々と消えゆき、やがてある"三つ"だけが黄金に強調されて残った。それらの足跡は、てんてんとどこか規則正しく、彼から見ても南西の奥の方へと伸びていた。
「
屈んでいた体を起こし、その結果に小さくニヤリとしながらも、レンは更に索敵スキルを発動させてその足跡を辿る。彼が辿っている足跡の正体、それは彼と対峙した三種のmobが残したもの。助けた三人のプレイヤーの証言によるならば、件の隠し扉付近でmob集団に囲まれ、あの場所まで逃げてきたのだという。だから、レンはその逃走ルートを逆に辿っているのだ。
"ホント、最近はこのスキルに頼ってばかりだな"
そんな事を考えつつ、レンがその足跡を辿っていると、ついに終点にたどり着いたと見え、足跡はそこでパタリと消えていた。そう、例えるならばそれは
「この辺りか......」
索敵スキルは立ち上げたまま当たりをレンが見渡せば......あった。その正面、彼にとって慣れ親しんだ形状をした台座と、そびえ立つ隠し扉とが。それに近づき、レンはその台座の前へと立つ。そして、彼らの言ったとおり、台座には一対の穴が穿たれていた。
「............」
少々複雑な心境でレンはそれを暫く眺めると、やがて台座から手を離し、ストレージに眠っているB-ナイフ《桜花》を取り出した。そして、その刃先を穴へと向け、レンは迷うことなく桜花を挿入する。ガチャリと歯車の回る駆動音がして、挿入された桜花が台座へと沈んでゆくと、今度は台座ごと地面へと沈む。その全てが地面へと埋まりきったところ、突如地響きにも似た揺れが起こって隠し扉が開いた。づくずく何処ぞのトレジャーハンターにでも出てきそうなこのギミックだが、今回のはどうやらナイフごと持っていかれる類のヤツらしい。彼にとって大切な武装の一つが失われたことにも気にすることなく、そのままレンは奥へと開いた道を進んでゆく。
***
現れたその道、空間は他のどのフィールドとも似つかない、はっきりいってしまえば異質その物だった。周りはやはりここがデータの塊であるのだと認識できるほどに無機質であり、"世界観"なんてものが致命的なまでに欠如している。その色は鬱陶しいを通り越してもはや痛々しいまでの白一色。ふと気を抜けば、その存在ごと塗りつぶされてしまいそうな感覚すら覚える。この、所謂隠しダンジョンと呼ぶには色々とおかしな点が沢山あるフィールドは、レンにとって見慣れたというよりは"レンクス"というプレイヤーのみのために存在しているような場所だった。何故か?理由は単純明快、このダンジョンは簡単に言ってしまえば
"S-ナイフ、或いはB-ナイフを所持していなければ入ること"すら出来ない場所なのだ。もっと突き詰めていえば、この世界に何千と居るプレイヤーの中でただ一人、エクストラスキルたる《A-ナイファー》を所持しているレンのみが、その資格を有していると言ってもいい。
このフィールドの奥には、ほぼ例外なくまるで決闘場とでも主張するかのように開けたフィールドが存在し、大抵フィールドボスか、或いは劣化フロアボス級とも呼べるmobとの一騎打ちがある。ボスを倒すまで扉はロックされ、他に脱出経路はない。そして、その一騎打ちに負ければレンが本当の自分諸共死に、見事勝てば報酬として《S-ナイフ》或いは《B-ナイフ》の上位互換バージョンが手に入ることとなる。
街に点在するショップではNPCプレイヤーの例外なく入手出来ず、また唯一とも言っていい入手手段たるモンスタードロップすら滅多に起こらない中で、確実に上位武器がドロップするこの隠しダンジョンは、レンからしてみればとても嬉しいのだが、正直なところ疑問も多い。
そも、どうしてこんな入手方法にし、こんな面倒のかかる仕様にしたのか?これではまるで、
「っと............ここが最奥か」
無駄だと知りつつ今回も理由を考えていたレンは、たどり着いたその
「...................」
無言のまま、ホルスターからB-ナイフを取り出したレンは、掌でくるりと一回転させつつ逆手に構える。セオリー通りであるなら、ここから先はボス級mobとの一騎打ちになるはずだ。右足を一歩、確かめるように踏みしててからレンはそのコロッセオへ踏み入る。しかしーー
「やぁ。待っていたよ、君を。《レンクス》......いや、《レン》君」
そんな彼を待ち構えていたのは、この"ダンジョン"............いや、この"SAO"というゲームの全てすら掌握しているであろう、このダンジョンに慣れているレンですら予想だにしなかった、特徴の掴みどころのなく酷く抑揚のない声でありながら、"確かに"聞き知った声だった。
つい先日の事ですが、SCEvsスクエニによるCOD:BO3の全面対決があったんですが、みなさんは見ましたか?
私は勿論見たんですが、個人的にあの再現ダイジェストムービーが一番ツボりました笑
FGOが空の境界とコラボ......だと......
石が......石が足りないぞ......
星五セイバー「両儀式」とか辞めてくれよ......庄司ィ!!
どうせコラボガチャも概念ガチャなんだからよぉ!!!
傷んだ赤色の概念礼装が......(←血で汚れて見えない