カードファイト!!ヴァンガード Parallel Divinez   作:七蜘蛛

1 / 9
断罪者

 

「あー疲れた。」

 

俺は「星導キョウヤ」。前世で交通事故に合い、転生した男子高校生だ。命を落とし、目を開けた時には赤子になっていた事に驚いたが記憶を保持していた事から転生をしたのだと気付いた。

 

キョウヤ「最初は驚いたけど、最早慣れたな。にしても...。」

 

テレビを点ける。

 

『決着!第30回ヴァンガード大会!優勝はチーム「ノーブルキャスター」だぁ!!』

 

キョウヤ「やはり「ヴァンガード」の世界か。」

 

カードファイト!ヴァンガード・・・先導者となりユニットと共に戦うカードゲームだったな。だが俺の知っているヴァンガードのルールとは色々異なっているようだが。

 

キョウヤ「まぁ、俺には関係の無い話か。」

 

そう言い、俺はベッドで昼寝でもする。

 


 

キョウヤ「んん...?」

 

キョウヤはふと目が覚める。すると辺りが雪原の雪景色となっていた。

 

キョウヤ「...っ!?何だこれ...!?」

 

キョウヤは立ち上がり、辺りを見渡す。キョウヤは雪原の中で立っている建物の城壁の様なものの上にいた。

 

キョウヤ「肌寒さは感じるがそこまでではない。だがここは一体...?ん...?」

 

キョウヤはふと視線を感じ横を向くと徐々に上に顔を向ける。そこには巨大な何かがキョウヤを見下ろしていた。

 

キョウヤ「ううぉ!?」

 

全体的に黒くてゴツく、所々白い、そしてその背には紋章の様な物が浮いており、頭部には目の様な模様の水色の線が入っている、まるでゴーレムの様な存在だった。

 

キョウヤ「コイツは一体...?」

 

するとその存在は膝をつき右手を上向きにし、キョウヤに伸ばす。キョウヤは戸惑いながらも片手を伸ばし、指を重ね合わせる。すると眩い光が放たれる。

 


 

キョウヤ「はっ...!」

 

キョウヤは目を覚ます。

 

キョウヤ「何だったんだ?今の夢...ん?」

 

キョウヤは手に何かを掴んでおり、それを目の前に持ってくる。それはヴァンガードのカードだった。

 

キョウヤ「星の...断罪者?」

 

「おめでとうございます。」

 

キョウヤ「!?誰だっ!」

 

キョウヤは声がした方を振り向くとそこには鳥の様なぬいぐるみが浮いていた。

 

キョウヤ「ぬいぐるみ...?」

 

「それは「断罪者カード」。審判を下す存在です。」

 

キョウヤ「審判...?って言うかお前は何だ!?」

 

「初めまして私は「ベルベスト」。「惑星クレイ」から来たユニットとでも思って下さい。」

 

キョウヤ「は、はぁ...。」

 

ベルベスト「あまり驚かれない様ですね?」

 

キョウヤ「驚き疲れたんだよ..で?このカードに何の意味があるんだ?」

 

ベルベスト「はい。貴方()は「審判大戦」への参加資格を得ました。」

 

キョウヤ「審判大戦...?ってか方?俺以外にもこのカードを持っているのか?」

 

ベルベスト「はい、種類は違えど同じ断罪者カードは貴方の持つ「星の断罪者」を含め6枚存在し、それぞれ持ち主となる存在に接触しています。」

 

キョウヤ「6枚って事はその審判大戦は5回行うのか?」

 

ベルベスト「いえ、貴方方断罪者が戦う相手は断罪者同士ではありません。」

 

キョウヤ「?」

 

ベルベスト「この地に既にいる、私とは別のユニット「タウリアス」が生み出した6枚の「決闘者カード」を持つ存在です。」

 

キョウヤ「決闘者...。」

 

ベルベスト「つまり、審判大戦とは!決闘者と断罪者による対決なのです!」

 


 

 

山奥の遺跡の様な建造物にて6人の少年少女がやってくる。

 

「「タウリアス」呼ばれたから来たぞ!」

 

6人の内、金髪の少年「炎導リク」が誰かを呼ぶ。すると空から牛の様なぬいぐるみが姿を表す。

 

タウリアス「よく来てくれた!」

 

「何の用だ?」

 

赤髪の中性的な少女「赤流シンシャ」が疑問を問いかける。

 

タウリアス「あぁ、どうやら私の知り合いがこの星にやって来た様なのだ。」

 

「それだけか?」

 

「いや、違うだろ。」

 

黒髪の少年「高橋コウマ」の言葉を青髪の眼鏡を掛けた男性「夜森ケンスケ」が否定する。

 

タウリアス「その知り合いは少々厄介な奴でな。」

 

「厄介?」

 

タウリアスの言葉に緑髪の青年「真口ハヤト」が疑問を浮かべる。

 

タウリアス「君達が持つ「決闘者カード」と似たカードの気配を感じてな、恐らく奴が生み出したものと見て間違いないだろう。」

 

「つまり、その知り合いが何かしら企んでるかもって事?」

 

タウリアスの言葉に桃色髪のサイドテールの少女「姫倉カナ」が解釈する。

 

タウリアス「あぁ、だからこそみな注意を...。」

 

「その必要はありません。」

 

『...っ!?』

 

リク「誰だ!?」

 

すると建造物にあったファイトテーブルの上にベルベストが降りてくる。

 

タウリアス「ベルベストッ!!」

 

シンシャ「アイツが知り合いか?」

 

タウリアス「あぁ、かつてクレイにて様々な者に裁きを下していた厄介者でもある。」

 

ベルベスト「厄介者とは失礼な、私は私の使命を果たしていただけです。」

 

タウリアス「確かにそうだ。だが、悪人を裁くためなら貴様はどのような非道な手段でも厭わないであろう!」

 

ベルベスト「至って普通の事です。それよりもタウリアス、話があります。」

 

タウリアス「何だ?」

 

ベルベスト「貴方の生み出した「決闘者カード」の所有者達と私の生み出した「断罪者カード」の所有者達でファイトを行いましょう?」

 

リク「断罪者?」

 

ベルベスト「その名も「審判大戦」!互いの陣営から1名ずつファイトを行い、勝率が多いチームの願いを叶えるという事です。」

 

決闘者達「...!?」

 

タウリアス「何が狙いだ?」

 

ベルベスト「特にありません。言ってしまえば私は惑星クレイにて裁きを下す存在。ならばこの地球は人間が裁きを下すのです。」

 

すると建造物の陰から6人の少年少女が現れる。

 

リク以外の決闘者「...!」

 

リク以外の決闘者カードの所有者達は驚いた。特にシンシャとカナがである。

 

ベルベスト「「断罪者カード」の所有者達を紹介しましょう。」

 

そしてベルベストが1人1人紹介していく。

 

虐し存在を噛み砕く狩猟の牙

 

「へっ!」

 

金髪赤メッシュの少年「牙ノ宮(がのみや)タクマ」が目をギラつかせ牙を出しながらカードを見せる。そのカードの名は「狩猟の断罪者」。

 

平等と均衡を実現する為

 

「...。」

 

茶髪の男性「柊マサト」は表情を変えずにカードを見せる。そのカードの名は「均衡の断罪者」。

 

静かなる沈黙を謳い

 

「ん...。」

 

バックバンド型ヘッドホンを掛けた水色髪の少女「雨夜シズク」はスマホに目を向けたまま、カードを見せる。そのカードの名は「沈黙の断罪者」。

 

傲慢・身勝手を節制し

 

「...。」

 

左目に眼帯を付けた薄荷色髪の少女「希鉱フォス」は光を宿さない目を向け、表情を動かさずにカードを見せる。そのカードの名は「節制の断罪者」。

 

狂おしき傀儡を愛し

 

「フフフ...。」

 

紫髪の美女「天崎エリス」は怪しげな笑みを浮かべ舌舐めずりをし、カードを見せる。そのカードの名は「傀儡の断罪者」。

 

星の輝きに導かれる

 

「フッ...。」

 

銀髪の少年「星導キョウヤ」は決闘者達に興味の目を向けた後、目を閉じ、カードを見せる。そのカードの名は「星の断罪者」。

 

ベルベスト「さぁ、始めましょう!互いの願いを掛けた審判大戦を!」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。