夏の思い出   作:アシッドレイン

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1話

目の前に広がるのは、蒼い海とゴミ一つない砂浜。そして雲一つない澄み切った青空と暑い日差し。

いやはや、これはすごい。

皆も同じ気持ちなんだろう。

驚いたり、唖然としたりと浮かべる表情は違っていたが、目の前の光景に皆見入っていた。

「どうよ?」

ミレイ会長が、そう言って胸を張る。

元々大きい胸を強調するものだから、リヴァルの視線が釘付けになっていた。

おい、その視線は拙いと思うぞ。

そう思っていると横にいたカレンに脇を小突かれる。

いや、会長の胸なんて見てませんよ。

そんな風に装い支線をずらす。

じーっとカレンの視線が痛い。

いや、見とれてませんよ。

気のせいですって。

そう心の中で言い訳をしていると、ミレイ会長が「こっちだよ~」って海岸の反対側を指さす。

その先には、かなり古い感じの旅館があった。

老舗旅館という感じで、格式と伝統を感じさせる。

その感想はみんな持ったようで、誰もが驚いている。

いやはや、ミレイ会長に驚かされっぱなしだ。

本当に侮れない人だよ。

「では、みんな部屋の割り当ては決めてあるからさっさと荷物を置いて水着に着替えたら、海岸に集合だからねぇ~」

ミレイ会長の声に、みんな頷くと指定された部屋に向かった。

僕は、スザクと一緒の部屋だ。

部屋に入るとなかなかいい感じだ。

十二畳の畳の部屋と三畳の程度の窓際の板間、それにシャワーとトイレがある。

まぁ、よく見かける日本の典型的な旅館の部屋と思ってもらったらいいだろう。

「さて、さっさと着替えようか、ライ」

スザクがそう言って着替え始める。

相変わらず細いのに筋肉が無駄なくついている感じだ。

それも見せかけではなく、実戦的な筋肉の付き方だ。

おっと、僕もさっさと着替えないと。

遅れたら、罰ゲームとか言われそうだしな。

そして、着替えるとさっさと集合場所と言われた旅館の前の海岸に向かったのだった。

 

 

「そこそのままでいいんじゃないのか?」

ルルーシュがそう言いつつ指示を出している。

スザクと僕が指示を受けてパラソルを立てていく。

それとビーチチェアーなんかもいくつか用意している。

もちろん、リヴァルも絶賛手伝っている。

「ルルーシュも手伝ってくれよ~っ」

「無理だ」

「即答かよぉ~。もう少しだなぁ……」

リヴァルが文句たらたらと愚痴を言っているが、ルルーシュに力仕事は厳しいだろうなとわかっている僕とスザクは苦笑するしかない。

しかし、日差しがすごいな。

そんなこんなで準備が終わり、クーラーボックスを運びこんで一息ついていると女性陣がやってきた。

まずは、ミレイ会長だ。

黄色のビキニでかなり攻めている感じの水着と同じ色のサンダル。

そして、水色のパーカーを羽織っている。

次に、ミレイ会長の後ろに隠れつつ恥ずかしそうに来るのはニーナだ。

流石に眼鏡は外していないが、耐水性の眼鏡で、足の部分に紐が固定されており、ずり落ちないようにしてあるみたいだ。

なお、水着は多分、緑系の花柄のワンピースのようだ。なお、なぜようだと言ったかと言うと、上ははミレイ会長とおそろいのパーカーをしっかり着込んでおり、確認できなかったためだ。

なお、ビーチサンダルもおそろいで黄色である。

その横には、耐水性の車いすに座っているひらひらの付いたピンクのワンピース姿のナナリー。

ビーチサンダルは白とピンクのツートンカラーで鼻の飾りがついている。

そのナナリーの車いすを押しているのが競泳水着っぽいデザインの水着を着ているシャリーで、水着には花の模様の入ったブルーで白のストラップが入っており、サンダルは白で、赤のラインが入っているものだ。

そして、最後はカレンだ。

真っ赤なビキニを着ている。デザインはどちらかと言うとストレートで、飾り気はないが、彼女らしいと思ってしまう。

なかなかきわどい感じで、目が話せない。

ビーチサンダルも赤で、シンブルだ。

すごく似合っている。

そして、思わず見とれてしまう。

そりゃそうだろう。

気になる女の子の水着姿を見ているのだから。

カレンはそんな僕の熱い視線に気が付いたのだろう。

頬を染めて少し照れているようだ。

多分、誰もが見とれていたんだろう。

勿論、誰に対してかは人によって違うのかもしれないが。

ともかく、誰も言葉を発する事を忘れてしまっているかのようだった。

だが、そんな僕らを見て、ミレイ会長はニヤリを笑みを浮かべる。

「何か言う事は?」

慌てて僕が言う。

「すごく奇麗だ」

それに続くかのように、スザクも口を開く。

「みんなすごく似合ってる」

「ああ、本当に」

これはルルーシュだ。

そしてリヴァルが最後に口を開いた。

「俺、もう死んでもいい」

その言葉に、ミレイ会長が突っ込む。

「死んでいいの?これからみんなで楽しく遊ぶのに」

そういって、持っていたバッグからちらりと見せたのは、日焼け止め。

その瞬間、リヴァルが叫ぶ。

「死んでられるかぁぁぁぁっ」

まさにそれは魂の叫びだ。

そのやり取りに全員が笑う。

いや気持ちはわかる。

夏の海となれば気持ちも解放されるだろうし、目の前には奇麗な女性の水着姿。

わかる。わかるけどさ、もう少し抑えような、リヴァル。

笑いつつ、僕は心の中でそう突っ込んでいた。

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