ミッテルトは見つからないように二階に上がり、一階は俺とクリザッドの2人がいる。部屋が静かになった。
機嫌がもの凄く悪いのを理解してでも、謝罪してきたのだが謝りに来るならリアス部長に来いよ。まぁ今日また謝りに来たのかどうかの話だけど。
「…あんなこと言われたらお前も怒るよな」
「一誠。お前もしアーシアさんが妹で、大事に思っている妹を人じゃないとかの侮辱的扱いをされたら怒るだろ…」
「リアス部長があんなことするなんて…思いませんでした」
思いませんでした?2人には俺と対面して話すというのを知らなかったのか?そもそも分からないことが一つ。
「一つ聞きたいんだ。なんで標的が俺の妹になってしまったんだよ。」
「俺らもよく分からない。本当に唐突だったんだ。こればかりはごめん。俺たちも聞かされなかったから何も知らなかったんだ。」
もし知らなかったとするなら2人から見れば、いきなりの展開だったのだろうか。そこが、よくわからないんだけれど。てゆうかなんで俺の家に堕天使がいるって簡単に決めつけれるの?
「そうか…俺はな。義理の妹がいる前はずっと一人だったんだ。悪巧みなんてアルバイトして忙しくて憎むことなんてないし、大体俺たちはオカルト研究部員達に邪魔や暴行なんてしないし、俺たちがお前らに一体何をしたっていうんだよ…」
「…悪いな。こんなことになってしまってごめん」
エロバカ3トリオの1人の一誠と同じクラスのアーシアが頭を下げた。あれは理不尽だったし、頭を下げるような酷いものだったのだけれど。
「一つ聞いていいか?お前は…お前の大事な人達のことを世界中から非難されたらどうする?」
つい聞きたくなった。
こいつがエロと性欲だけなら俺はこいつのことを幻滅するだろう。しかし、アーシアやリアス先輩と朱乃先輩と仲良くやっているからエロだけではないのかなと思っていたのだ。
「俺は…何が何でも俺の大事な人は全力で俺が守る!それだけは譲れない。アーシアもその大事な人の中の一人だ。」
こいつはエロだけではなくなっていた。オカルト研究部で何かを学び、真面になったのだろう。それでも、この駒王学園でハーレムを作る大馬鹿でもあるが大事なことはハッキリ分かっているのなら少しは見直したと言っておこうか?
NEXT DAYS
兵藤一誠がいない。それどころかその席に昨日いたオカルト研究部のもう一人の男子がいた。授業もそのまま開始され、先生は出席に一誠が呼ぶことはなく。俺の周りのみんなは平穏にワイワイと話す。
けれど、奇妙と思ったのはこのクラスの三人だけ。
「ねぇ…何がどうなってるの?あのエロ兵藤がいつの間にか存在しないかのように消えてしまったのよ」
「…俺にもさっぱりわからない」
村山と片瀬が他の女子に、俺は松田と元浜に聞いたけれど彼らの記憶から一誠の二文字が出てきていない。部員にも聞いたが、いつも剣道部の更衣室を覗いてくるのは松田と元浜の二人だけでおり、現時点で知っているのは俺、ミッテルト、クリザッドさん、片瀬さん、村山さん、真弓さん、オリジナルゼロさん以外が兵藤一誠が事故死したという話しか聞いていなかった。
「何がどうなっているのだ⁉︎」
「俺も分かれば苦労しない…」
ゼノヴィアもまたアーシアが聖剣計画の時に兵藤一誠がコカビエルを殴ったのではなく賀東が殴ったことにさせられていた。ひとまず真弓さんにこのことを報告して、今調べてはいる。時間かかるから今日1日は学校にいなさい。
ケータイにあるネットで調べてみると事故の内容は全く不明。兵藤一誠が車にひかれて死亡としか書かれていない。気味が悪かった。だって昨日夜に訪ねてアーシアと謝りにきたんだろ?
なのになんで事故死にさせられているんだ。後ろから俺と同じクラス
「正輝。オカルト研究部のリアス部長がお呼びだよ?」
またこれだ。けれど、兵藤一誠の席にいた加東が呼んできた。こいつは授業参観の時は窓側の一番後ろにいたはずだ。
こいつが真犯人?
いや…まだ断定なんて出来ない。周りのクラスと同様になっているのかもしれない。
「今日は貴方の義理の妹がいるのならその妹のことを詳しく知りたいの。一度だけで良いから会ってもらいたいかしら」
また、この人はデリカシーの欠片もなかった。あんた幾ら何でも、昨日のこと覚えてるだろ?
いや…まさか覚えていないのか?
「リアス先輩。俺をまた怒らせたいのですか?」
「え?….私達は初対面よ?」
初対面なんて言わせない。ドアにある傷跡も残っているし…よし。
もう怒っだような口答えをするぞ。
「何言ってるんですか…とぼけても無駄なのは分かりきってるだろ⁉︎ドアの傷だって俺が昨日傷をつけたようなものだ!だいたい兵藤一誠とアーシアを連れて俺の家に行かせたのはリアス部長でしょ⁉︎
昨日のことを憶えていないってそんなふざけたこと言わないでください‼︎‼︎」
怒りが募るばかりだ。覚えていないのだとしたら傍迷惑な話としか言いようがないのに…なのにみんなキョトンとした顔をしている。
「あのすみません。私は昨日は貴方に会いませんでした…」
「…は?」
アーシアが俺にかけた言葉は信じられないものだった。みんな俺が怒っていたことに呆然とした顔をしている。
俺は何もおかしいことは言っていない。
ゼノヴィアの顔も驚いていて、聞いていない以前に何がどうなっているのかさっぱりだった。
「…兵藤一誠?それって
誰なの…?」
俺とゼノヴィア以外の眷属が一斉に兵藤一誠という人物を知らないことにされていた。
「…は?いや、昨日あっているじゃないですか?だいたい、二年の松田、元浜の友達と話していたり、参観日の時も一誠はいたじゃないですか」
「?貴方は何を言っているのか分からないわ?どうしたのかしら。あと大丈夫?何やら汗が垂れ流れているけれど」
大丈夫って?あんたらがおかしいだろ?なんでお前らは涼しい顔してんだよ?お前らの眷属の一人なんだろ。一誠がいないのになんでそんな平然な態度とれるんだよ?
「お前知らないのか?お前の言っている兵藤一誠は事故死ってのが確定されたってな?」
事故死?意味がわからない。
昨日俺が話してその昨日に事故に巻き込まれて死亡したっていうのか?
それじゃあ兵藤一誠は駒王学園にいないことにされて、同じクラスの人達は何も知らない。
「俺はな、あいつの努力を利用して貰ったわけだ。この意味が分かるか?」
瞬間、俺と奴以外の人達いなくなり2人だけとなった。俺がクロイリュウを使用して分析すると、時間停止と結界を張っていた。ここまでわかってくれば、もうこう推定するしかない。こいつは兵藤一誠の今まで勝ち得てきた努力…ではなく俺の隣にいる転生者が勝手に勝ち得ているものにしてしまっている。
「あんなチキンに渡るより俺が彼女らを管理できれば良いんだよ」
こいつは転生者だ。だから危険だ、ここから離れろと身体が危険信号を出している。ここで戦闘になってもあまりに場所が狭すぎる。周りにあるものを壊せるかどうか分からないのに。
「良いこと教えてやるよ…兵藤一誠を事故死に書き換えたのは
紛れもなく俺だ。
そして、お前がかくまっている堕天使は家にいるんだろう?」
こいつが兵藤一誠を倒した犯人。
携帯で真弓さんとオリゼロさんとクリザリッドさんを呼ぶか?繋がるかどうか分からない。俺との戦闘にはなるがここは余りにも狭すぎる。
「…命拾いしたな?俺の邪魔者がお前以外にいたようだから始末してくる。俺の事が済んだら始末してやるからな」
こいつは武器をしまい結界を解いたけど、俺は倒れそうになった。
クロイリュウを出せばリアス達に人ではないと怪しまれ、俺がこいつに攻撃しようとすれば。結界を解けばリアス達は敵視し複数で俺を倒しに来るだろう。どちらにせよ戦わないで済んだのだから俺にとって幸運だ。
「ッツ…ハァハァ!」
「⁉︎だ、大丈夫か‼︎」
俺が大汗をかいて、倒れないようにしゃがんでいる。ゼノヴィアが俺に心配をかけてくれた。顔を上げて俺があいつ顔を見たらはあいつはリアスに向かって笑顔で
「少し、用事を思い出したので行ってきますね」
それは優しいようで、化けの皮を被って、俺をチラと見ると口元が薄気味悪く頬が上がっている。
俺に近づいて
「…リアス達に手を出したらお前と関与している人全員を抹殺してやるよ」
こいつのことについて分かったこと。表沙汰は仮面で誤魔化し、裏の姿は余りにも醜く憎たしく、浅ましいかった。