私は倒れたままだった。脚がくじいていて、立ちたくてもできない。
殺そうとしている神父は人を安易に殺せる凶器を持っている。なのに彼は動じてない。神父は本気で戦っているのに彼は立ったままその場に動いてない。手や脚で圧倒している。
「んだてめぇ⁉︎何の力もない人間ごときで俺が苦しむわけ「その人間に…苦戦しているようだが?」」
私の方に攻撃を行おうとしたらすぐさま反撃に移り、私に襲わないように返り討ちにしている。
「なんで当たらねぇんだよ‼︎」
さっきから当たっていない。私を守るためにしてもその位置から飛んで襲ってくる以外はほとんど移動していない。
「その剣…聖剣エクスカリバーか?当たらなければ棒切れを振っているのと同然だ」
「ざけんなゴラァ‼︎」
神父とは思えない下品な台詞。
さっきまで調子にのっていた彼は血相を変えて彼を殺そうとする気でいっぱいだった。
「結局貴様は武器の性能にしか頼まないか。武器が良くても所持者がこのザマとは。」
「こんな奴に使いたくはなかったが…
目が追いつけないほど急に速くなった。いくら早くても今度は彼はそれに合わせて速度を早くして、何発も倒れるまで殴り続ける。私でも見切れないぐらいの速さなのに彼はそれに合わせて速くしている。
「冗談だろ…こいつ人間か⁉︎イヤなんでエクスカリバーよりもてめぇが勝ってんだよ‼︎それとテメェ…俺に何発も何発も殴りやがってえぇぇ‼︎‼︎マジでぶっ殺す‼︎‼︎」
「やってみろ?正式な神父としてではなくなった唯の快楽殺人鬼風情が」
「いちいち癪に障るような言動ばっかしやがって‼︎ムカつくんだよ‼︎さっさと死にやがれ‼︎‼︎」
持っていた剣を利用して彼を真っ正面から斬り殺そうとしてくる。けれど彼は
「甘い…死ね‼︎」
強烈なかかと落としが響いて、地面が割れた。私の中で決まったと思っていた。倒れたのを見て、彼は私の方に近づいて、
「大丈夫か?お嬢さん?」
私は差し伸べてくれた彼の手を…怖そうな人だったけれど私の命の恩人で、一目惚れした人。私は彼の手を安心して握ろうとした。けれど、神父のほうは死んだふりをしていた。
気づいた私は危ないって叫んだが、もう遅かった。彼は斬り倒されて、血が大量に出血して溢れていた。
「え…なんで」
神父は大笑いしていた。
彼は倒れていた…希望を持っていた私にとって絶望感に浸っていた。心が苦しくてたまらなかった。
こんなことって。
「ヒャッハー!手応えありィ「デュホン・レイジ‼︎」おごあはっ‼︎‼︎な、なんでぇ⁉︎」
その時、彼の声が神父の背後から聞こえて、神父を吹き飛ばした。
彼は無事に生きている。斬られた筈の彼が倒れておらず、後ろで彼を蹴り飛ばした。さっき斬られた筈だよね⁉︎それと彼が斬られた傷の跡も、倒れた痕跡も無くなってる。
「どうゆうことだおい…斬られたはずだろ…」
「強いて言うなら、君の攻撃を無かったことにして、その攻撃を倍に返したということだ」
「んな技を人間が出来るわけ無いだろうが!大体てめぇ神器持っていないのになんでそんなことが可能なんだよ‼︎‼︎」
神器?何それ?神父の持っている剣も意味しているの?もう何が何だかさっぱりわからない状態。
「神器って何よ‼︎」
「ちっ!俺がここで殺されたら計画に支障をきたすからな…まさかあの野郎に貰った『これ』を使うなんてな。奴らをぶっ殺せ!そして俺は…ハイ、さいナラ‼︎」
瞬間光が突然何も無いところから光って、私も彼も目をつむった。目を開いた時には神父はいなかったけれど血の気の多い黒い獣が大量に待ち構えていた。
「う、嘘…」
「俺が奴を追えないようにする手駒か」
「こんなの…手に負えないよ…」
叫びながら私達に襲ってくる。なんでこんなに騒いでいるのに誰も助けに来てくれないの⁉︎
で、でも彼が私を守って…
「ひとまず現時点でやること。それはな…
ここから逃げることだぁぁぁぁ‼︎‼︎」
「えっ、えええええええ⁉︎」
倒してくれるのかと思ったら、私をお姫様抱っこして逃げている。さっきから私、動揺隠せられないんだけど。あの神父を余裕な表情で返り討ちにしたんだから襲ってくる奴らも倒せる余力はあるよね⁉︎
「ち、ちょっと!倒すんじゃなの‼︎」
「いや今ここで戦うのは極めてマズイからだ」
いやいや意味が分からないわよ。
さっきまで楽に倒していた筈なのに。
「マズイって…あなたならその気になれば無双出来るんじゃ無いの」
「ああ、出来ればそうしたいが無理だ。なぜから君は立てない筈だ。なら複数を相手に私一人でやるのだとしたら背後から襲う輩もいる。それこそ君が一番危険となる」
「⁉︎それは…」
私の身を案じてくれているんだ。
もしからが無事で守ってくれても、全てを倒すにも私が襲われたら意味無いもんね。
今気づくと…
一目惚れして。
手を強く握ってくれて。
お姫様抱っこされて。
私、今更だけどそのことに遅く気づいていたらドキドキしていた////
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襲われているところを双眼鏡で見ている上司です。
クリザ君。
対処出来ない場合は逃げることは一つの選択で、まぁ彼女も背後から狙われかねないという理由も十分合理的だよ。
でも一番の理由は
「あーやっぱり修行の疲労がまだ残っていたか。ま、仕方ないか」
「そろそろ私達も」
「分かってるよゼロ。次は私達の仕事でしょ?」
彼らの恋路を邪魔をするのなら私達は快く彼らの無慈悲に心置き無く攻撃行為を行うよー。隣で大暴れしているゼロの方は本気で容赦ないんですが。
「ぬるい!」
「邪魔」
フハハハハ!
見ろ!敵がゴミのようだ‼︎ボスゼロが無双しまくって敵が飛び散っている。彼のそばにいるのストライカーの黒虎ちゃんと中国風のおじちゃんも頑張ってる。
「ガァァァ!」
「この程度か…獣ども」
にしてもこの黒い獣…魔獣なの?周りには人がいないわけだし結界が張ったのは分かる。
「悪魔や堕天使が張った結界ってわけじゃ無いわね」
「ということは二種族以外の誰かでしょうか?」
2人の安否が無事かどうか見てクリザリッドは驚いた顔しているけど。あ、そう言えば生前ではいつもあっていて、ゼロとこの世界で出会うのは初対面だよね。
「あ、あなたは…」
「今は話している時間はない」
「とりあえず追っかけてくる雑魚共を遠慮なく殺ってね♪」
「…詳細は後で聞きますが、彼らの処遇は私に任せてください。では…遠慮なく」
村山さんを私達に譲って、彼一人で敵の前に仁王立ちしている。
「コイツバカカ?」
「ヤツザキニシテヤルゼ‼︎」
「ムボウビナンテ…コウツゴウダヨナァ‼︎」
戦力差も分からずとも怯えることもせず、向かってくるその意気込みは良し。けどさ…
「死ぬがいい…」
襲ってきた大群の魔獣は彼の『赤き渦』によって灰と化した。いくら戦力差を構わずただ無闇にもがくだけじゃあ…ウチらには勝てんよ。
******
俺は鍋を作っている。
ネギ、白菜、お肉にモツ。
肉団子も入れたかな。
こんなに手の込んだ理由は明日は休日だし、個人的に食べたいからだ。
「ん。美味いな」
最近食べてないし、冬にでも食べればいいだろと言われるだろうが、こういうのも悪く無いだろ。
そう言えば最近クリザリッドさんから報告が来ていないな。こっちに引っ越すと言っても全然荷物が送られて来てないし…何か忙しい用事でもあったのかな。
ま、冷めないウチに。
「「いただきまーす‼︎」」
鍋に具材や汁を入れて、ポン酢にキムチ鍋の元も買ってあるから好きなように使い、俺とミッテルトが快く食べようとしたらインターホンがなっていた。
「こんな夜中に…一体誰だ?」
もう夜の7時だぞ。
郵便なのか?抽選ってわけじゃ無いし、家賃は払っただろ。
とりあえず俺が転生し、お金で購入したインターホンには訪問する人を見るために画面をつけてある。
俺はその画面を見たが…
「入っていいか?」
「クリザリッドさん?」
「ちょっと!この格好で。誤解させるじゃない/////」
「お、おい!暴れるな‼︎君だって脚を捻挫してまだ立てないのだろ!」
画面を見ると、クリザリッドが村山さんをお姫様抱っこしていた。え?何この展開。急に押しかけて来たけど、どうしちゃったの?てゆうかこの際だから…ハッキリ言っていいでしょうか。君達は俺達の知らない間何があったの?(クリザリッドと村山さんとの恋愛関係とか)
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上司が名付けた。超近距離で使用可能となる。発動した場合斬られた、殺された、傷を食らって苦しんでいるという幻術を見せ…零距離で攻撃を食らった分の3倍を相手に与える。このデュホン・レイジは黒い竜巻を繰り返す。上司によると、「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!敵は確実に仕留めた筈なのに彼が不自然に生きて立っていた。何を言っているか分からねぇと思うが彼が何をしたのかさっぱり分からねぇ…錯覚だとか、それは残像だとか、そんなチャチなもんじゃ無い。何か恐ろしい鱗片を感じたぜ…」というところからこの妙名がつけられた。
白羅滅精・
最初は特典としてのものが完全に激戦の果てにクリザリッドが努力して手にしたもの。本来白羅滅精はクローンゼロとイグニスが持っているのだが…彼の場合は焔の特性を持っており技を使った瞬間、彼の敵対象とされた複数の敵は技名の通りに獄焱に焼かれる。
彼女の教え
自分や仲間が不利な時、「俺がみんなを守ってやる!だからみんなは先に行け!」と言うような死亡グラフではなくクリザリッドも仲間も何処かの赤き大泥棒と拳銃とタバコのガンマンと斬鉄剣の所持者のトリオと吸血鬼に立ち向かう一族が敵と戦うための一つの勝利方法。
ひとまず全員逃げること。
出来れば相手が勝ち誇った時、そいつは既に敗北している!というような戦術も逃げながらでも考えること。