ヴェスパーアーカイブ   作:アーキバスアビドス支店

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敵も味方もフロムインフレ


カイザー理事「私は…悪魔と契約してしまった」

V.Ⅸレイヴンによるカイザーコーポレーションの工廠全破壊はいとも容易く完了された。しかも、V.Ⅲオキーフとエアによる完全な証拠隠滅により、アーキバス・オルタナティブがカイザーコーポレーションを襲撃した事実は完全にもみ消すことに成功している。流石はポンコツAIオールマインドと違う*1だろう。

 

謎の襲撃者による、圧倒的な暴力によりカイザーコーポレーションは大打撃を受けた。ゲマトリアからの支援で、開発を行っていたAC擬きの試作機は全て破壊されており、データもエアの手で意図的に破壊されていたのだ。

 

「ギャァァァア!!だすげてだずげて!!」

 

「あぎぃぃぃぎゃぁぁぁぁあ!!」

 

アーキバス・オルタナティブが来てから、陥落寸前のアビドス高等学校を滅ぼせず、アビドス自治区をゲットすることが出来なかったカイザーコーポレーションは悪魔の手をとった。かつて、ルビコン3でコーラル研究の第一人者であったナガイ教授*2の第一助手でありウォルターの実父であるシニア・ウォルターからの技術提供を受けることにした。

だが、それは悪魔との契約だった。当たり前だが、シニア・ウォルターは強化手術の考案者であり、数多の人体実験で数えきれない人を犠牲にした。最初に人体実験を施したのは、愛した女性だった。だが、脳に直接コーラルを流し込んだことで妻は死んだが…不思議とシニア・ウォルターの心は傷まず、反対にコーラルと人体の可能性に興奮し、笑みを浮かべて勃起した程であった。そこから、狂喜の始まりだった。

 

そして…それはキヴォトスでも変わらない。

 

「ふむ…キヴォトス人を強化人間にしたが、生存率は第4世代と変わらんな。コーラルと電子チップを組み合わせた第5世代手術と第6世代手術は地球人類と変わらず0に等しい。

前頭葉を切り取り、コーラルデバイスそのものに取り替えて、身体を擬似C兵器*3と連結させるのは良い成果が出ているな」

 

キヴォトスは治安がめちゃくちゃ悪い。そこら辺で銃撃戦が起こるし、治安の劣悪な所では行方不明者や人身売買に巻き込まれる女子供も少なくない。

だからこそ、シニア・ウォルターは人体実験の素材には困らなかった。カイザーコーポレーションはブラックマーケットにも精通しており、犯罪組織やテロリストにも顔が利く。だからこそ、シニア・ウォルターの指示を受けたカイザーコーポレーションはブラックマーケットにたどり着いてしまったキヴォトス人を拉致し、明るみにならないように人体実験出来ていたのだ。

 

「出して!!出してよ!!」

「サンプルを拘束しろ。キヴォトス人は頑丈だから、いい実験台になる」

「いやぁぁぁ!!」

 

用済みとなったヘルメット団の一部、人知れず拉致されたキヴォトス人がシニア・ウォルターの手で()()()に加工されてウィービル*4やヘリアンサス*5等々に搭載され、更に量産された無人アイビス*6に乗せられることとなった。

 

「こんな…こんなことが許されるのか……」

 

地獄を見せられ、カイザー理事はその場に崩れ落ちた。

 

「?君も同じじゃないか…どうせ人は死ぬんだ。科学は犠牲の元に成り立っているんだ」

 

なにか、可笑しいか?そう言いたげにシニア・ウォルターは作業を続けていく。力が欲しいと望んだカイザーPMCの社員は悲鳴を響かせて、魂をAIに改造されてそのまま無人アイビスに搭載されていく。

 

「君たちだって、目的のためにアビドス高等学校を無くそうとしただろ?その過程で、どれほどのアビドス自治区の人々が飢え死にしただろうな?どれほど過酷な砂漠で死んだんだろうか?

アビドス高等学校の残りの生徒には死んで退場してもらう予定だったんだろ?黒服から聞いたさ」

 

そう、アビドス高等学校が滅ぶと言うことは場合によっては、アビドス自治区に住む人々を…女子供関係なく追い出すことであり、同時に生死は問わない。黒服としてはホシノはとある理由で人体実験のサンプルにしたかったが、ユメに関しては死のうがどうでも良かったとのことだ。

 

「だからって…私の部下を道具のように使うなんて!!」

「傭兵を雇って道具のように使い潰し、ヴェスパー部隊に倒されたくせに?それに、彼等も喜んでいるよ」

 

シニア・ウォルターはそう言い、パソコンのコンソールを操作する。すると、AIに魂が改造されたカイザーPMC従業員が搭載された無人アイビスと通信が繋がる。

 

『はい!!最高の気分です!!ヒャァァハハハハ!!』

 

『身体が大きくなったし、気分も良い!!酩酊してないのにお酒を飲んで気分が良くなった!!そんな感じです!!』

 

『素晴らしいです!!これなら!!最盛期のアビドスさえも滅ぼせそうです!!』

 

「ほら、彼等は最高の気分らしいよ?良いじゃないか、今より強い肉体を手に入れられたんだから」

 

シニア・ウォルターはそう言い、カイザー理事の肩を軽くポンっと叩いた。

 

「先ず、その身体に慣れてもらおうか。そういや、ライバル会社にネフティスって所があったね。そこの工廠を1つ潰してきてごらん。活躍を期待してるよ」

『『『はい!!』』』

 

シニア・ウォルターの指示を受けて、無人アイビスはネフティスグループの工廠を1つ潰すために、出撃した。

 

「君達はネフティスグループにも打撃を与えられるし、彼等は最高の肉体を手に入れた。良いだろ?」

 

シニア・ウォルターはそう告げ、退出した。

 

「ポンコツ」

『ポンコツではありません!!オールマイドですよ!!』

「レッドガン部隊の戦闘コピーはあるか?ソイツらに合うように、アイビスを組んでやる。今のレイヴンを…失敗作を始末しろ」

『もっ勿論よ!!私だって…あの頭のネジが外れた独立傭兵にフルボッコにされたんだから…』

「失敗作621がいくら調整を繰り返されたとは言え、部隊編成されたレッドガン部隊のコピー…それもアイビスを停められん。単独で停められるとすればレイヴン(四代目)…アナトリアの傭兵だけだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メッセージを再生します、暗号秘匿通信です。

 

『やあ、当代。君も気が付けばこのキヴォトスに来たのかな?えっ、普通に宇宙から来た?マジで?

君に興味があってな…ちょっと呑まないか?おっと失礼。君、未成年だったな。旨いコーヒーのお店を知ってるから、そこに来てくれ』

 

『あっ、俺の名前を言ってなかったな。俺はレイヴン、そう君より何代も前…五代目のレイヴン、君の時代じゃ…多分、立ちはだかる全てを燃やした極悪人みたいに言われてるかも知れないけど』

 

 

 

 

「父さん。誰に電話してたんだ?」

「サオリ、自由の翼を継いだ若者にだよ」

「それより今日は母さんと、ご飯作ったんだ!!」

「へー、フランと一緒に作ったのか、それは楽しみだ」

 

なお、ベアばばあは五代目レイヴンのグラインドブレード*7を受けて粉砕されたとか。

*1
AC6でオールマイドは『証拠隠滅完璧ですから』と言い、オキーフ抹殺任務を依頼したが…秒でヴェスパーにバレている

*2
ウォルターの養父

*3
コーラルを用いた兵器をC兵器と呼ぶ。擬似と言うのはオールマイドがコーラルリリースの最後で出した、コーラルを使わないC兵器のことである

*4
ルビコニアンデスメタルギア

*5
ルビコニアンデスひまわり

*6
既存のACどころか封鎖機構のHC機体を遥かに凌駕した化物AC

*7
オーバードウェポン。ラスボスさえも一撃で消し炭に変える




AC6のサイズのグラインドブレード、出ますのでご安心を

次回、黒い鳥と621

歴代レイヴンの強さ早見表 四代目レイヴン(アナトリアの傭兵)>五代目レイヴン>621(現時点)>6の真レイヴン

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