ヴェスパーアーカイブ   作:アーキバスアビドス支店

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ヴェスパーって、全員個性豊か


ラスティ「やあ、戦友。ところでこの業者、おかしくないか」

ヴェスパー部隊がキヴォトスにやって来て、アーキバス・オルタナティブが始動して1ヶ月の月日が流れた。

 

アビドス高等学校の会議室。そこで全校生徒+ヴェスパー部隊の番号付きの隊長が集められ、月一の定例会議が行われていた。

 

「これより定例会議を始めます。先ず私から2つ、テラフォーミング技術を応用することでアビドスの砂漠化の進行を抑えることが出来ました。まあ、これは当然の結果です」

 

スネイルはメガネをくいっと動かしてそう告げる。そう、この1ヶ月でヴェスパー部隊はテラフォーミング技術を応用、更にヴェスパー部隊が持つ再生医療技術を組み合わせることで、直ぐに樹木を成長させることに成功。乾燥と寒暖差に強い樹木を植えることで、アビドス砂漠の砂漠化を抑制し、緑を増やすことに成功。ただし、アビドスは元から砂漠地帯でもあり、生態系のこともあり…樹木を植えるのはかつて砂に埋まれてしまったアビドス自治区までとしている。

 

「そしてもう1つ。連邦生徒会から技術提供の依頼が来ました。これに関しては我々にとって周知の既存技術程度なら問題ないでしょう。

仮にMTを販売するにしても、作業用にするつもりです。ただでさえキヴォトスは銃撃が日常的に起きている」

 

キヴォトスの政治的中枢である連邦生徒会からの技術提供及び技術協力。勿論、それ相応の対価は連邦生徒会から貰うつもりであり、技術提供は悪用を防ぐためにもヴェスパー部隊にとっては周知程度の既存技術に止める予定だ。

 

「次はV.Ⅶスウィンバーン。会計報告を、勿論…アビドス高等学校が支払う借金についてもです」

 

スネイルが視線を移した先、そこに少しエラ骨が出た小柄な男性が立ち上がる。彼はスウィンバーン。第7世代の強化人間*1であり、元々は会計士だったこともありヴェスパー部隊では会計を担当している。

 

「はい閣下。此方です…」

 

スウィンバーンが端末を操作し、全員が持つ端末に今月行った会計のデータが反映される。

 

「ごくろう。しかし、わかってましたが…利子が多い…これは黒に近いグレーゾーンですね」

「それに関しては俺から報告がある」

 

次に発言したのはバンダナを頭に巻いたアラサーのダンディーな白人。彼はV.Ⅲオキーフ。第2世代→第9世代の強化人間であり、レイヴンと違って脳幹デバイスも最新の物に取り替えている。

ヴェスパー部隊では情報部門の責任者であり、ACの腕前も高く、面倒見も良い。コーヒー(フィーカー)が好みであり、良くヴェスパー部隊に振る舞っている。

 

「アビドス高等学校に金を貸しているのは、カイザーグループのカイザーローン。調べてみたが、かなり曰く付きの企業のようでな。カイザーグループはどういう訳か、アビドス砂漠に眠る何かが狙いのようでな、アビドス高等学校が邪魔らしい」

「その何かは?レイヴンの友人であるエアの力があれば、簡単にハッキング出来るでしょ?」

「ああ、勿論した。証拠も残さないようにな。だが、その何かはデータバンクでは記録しておらず、律儀にアナログの方法で保管しているそうだ」

「手書きならハッキングの心配はありませんからね。分かりました」

「それと、カイザーローンの親会社で、カイザーPMCの理事がゲマトリア?という連中と頻繁にやり取りをしているそうだ。ゲマトリアに関しては引き続き、調べておこう」

「ええ、お願いします」

 

すると、1人の純人間であるが強化人間真っ青の身体能力を持つ青年が手を上げた。彼はV.Ⅰフロイト。一切改造が施されていない人間だが、ACが好きすぎて操縦技量と鍛え抜かれた肉体だけで最新の強化人間を凌駕したイレギュラー。

事実、AC戦ではレイヴン以外に負けたことがない生けるチートである。

 

「海パン一丁で覆面かぶってな、カイザーローンの銀行襲って、アビドス高等学校から巻き上げた金を何に使ってるのか調べたぜ」

「そうですか…へ?フロイト、なに銀行襲ってるんですか!?しかも、海パン一丁で覆面かぶって!?」

「「「本当になにやってんのアンタ!?」」」

 

なんということでしょう。フロイトはハッキングなどの情報戦は出来ないので、カイザーローンがアビドス高等学校から巻き上げた返済金を積んだトラックを尾行。その後、正体がバレないように、海パン一丁になり…素顔を覆面でかぶって証拠を突き止めたのだ。

 

「覆面水着団のノーザークって偽名使ったから、良いだろ。素顔は見られていない」

「「「そしてノーザーク、冤罪かけられた!!」」」

「で、子供達が一生懸命稼いだ金だが……そのままカイザーグループが雇った傭兵の軍資金や犯罪組織の資金源になって、アビドス高等学校を潰すために使われているな」

 

フロイトが海パン一丁覆面姿という変態コスチュームで、入手したデータ。そこにはアビドス高等学校から巻き上げた返済金を、そのまま雇った傭兵組織…ヘルメット団の軍資金にしていたのだ。

 

「なるほど…だから手渡しってことか。手渡しなら口座振り込みではないから、足がつかない。資金洗浄の必要もないということか」

 

ラスティが言う。今の御時世では不自然だが、アビドス高等学校がカイザーローンへの借金返済は、手渡しだったのだ。手渡しなら資金洗浄の必要もなく、そのまま犯罪組織などの資金源に使われる。

 

「マトモな企業じゃないなら…潰す。今さら1つの企業潰しても良いし、別に良いんじゃね?」

 

そしてレイヴンが恐いことを言う。レイヴンとしても金貸し業者がマトモな企業なら、コツコツと依頼をこなして借金を返済するべきと思っていた。だが、相手がこんなにも非道なら。問答無用に潰しても良いと思ったのだ。

 

「ええ、徹底的に潰します。ですが、もっと確実に証拠を集めてから…あらゆる手段でカイザーPMC及びカイザーローンを潰します。誰が真の企業なのか、真髄に叩き込んであげましょう」

 

カイザーグループ、終了のお知らせ。

 

 

*1
実は強化人間にも様々な世代がある。コーラル技術を用いた第1~第4世代。脱コーラルを目指した失敗作ばかりの第5~第6世代。代替え技術でコーラルを使わない第7~世代




フロイト…まさかの覆面水着団0号となる(笑)

デカグラマトンVSアーマード・コア、近々やります

原作本編軸のユメ先輩の進路

  • 新生アーキバスの受付嬢
  • ヴェスパーのオペ子
  • 事務職員
  • ひぃん!次期社長夫人狙うよ!
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