ヴェスパーアーカイブ 作:アーキバスアビドス支店
ハンドラ-・ウォルターは夢を見ていた。ハンドラ-・ウォルターは強化人間C4-621ことV.Ⅸレイヴンの以前から、強化人間を保有していた。保有していた強化人間はレイヴンを除いて4人であり、幼く実験台にされたレイヴンは勿論だが…その全員が金銭的理由や親に売られたなどで第4世代強化人間手術の実験台となった過去を持つ。
(ああ、これは夢だ。アイツらが生きている筈がない)
あり日の記憶。奴隷商人から強化人間を購入し、奴隷ではなく家族として接したウォルター。今と違って肌のツヤが未だ良く、年齢も50代であった。
「戻ったか…お前達」
所要で出掛けていたウォルターは拠点に戻ると、別々で依頼を受けてこなしてきた子飼いの強化人間4人が寛いでいた。とは言え、戻ってきたばかりの長身の大男617はパイロットスーツ姿であった。
「はい。ただいま、ウォルター」
実年齢*1はともかく、活動年齢*2は二十代前半の青年617はヘルメットを脱いで、そう言った。ウォルターに初めて引き取られたこともあり、この中では肉体年齢が最年長で、618の次に強い。
「ウォルターお帰り。今日のご飯はなに?」
ソファーに寝転がり、雑誌を読む若い女。背中に届く程の長い白髪をした美少女~若い美女の狭間に居るのは618。ハウンズ最強と名高い強化人間であり、第4世代では珍しく後遺症の実害が全く無く、強いて言うなら瞳の色が変色しており…621と同じく深紅となっている。
「ウォルター!!聞いてくれよ!!俺ってば、めちゃくちゃ活躍したんだぜ!!ミサイルぶっぱしてよ!!とどめにグレネードブッパ!!」
どこかお調子者のような青年は619。ウォルターが3番目に購入した強化人間であり、ミサイルやグレネードなどの重装備を好む男だ。腕は確かだが、ミサイルやグレネードを多様するためなのか、弾薬費がかさむのがちょっと心配なのだ。
「619は被弾が多すぎだよ。毎度、ヒヤヒヤする」
と告げるのは椅子に座り、紙の本を読む若い青年。年齢はキヴォトスでのレイヴンと同世代だろうか?彼は620。軽量のACを好み、ハンドガン×2での翻弄、スタッガーを取ってからフルチャージしたレーザーライフルでの攻撃…所謂、引き撃ちを好む。
「よし、617が着替えたら食事にしよう。今日はステーキだ」
「肉ぅうマジでやったぁぁあ!!」
肉が食べられると聞いて大喜びする619、そして大きな溜め息を吐き出す620。
「培養肉だ、それにパウチ物を加熱するだけだぞ。だが、喜んでくれるなら良い。618、手伝ってくれ」
「良いよ、任せなさい!この美少女たる私が、美味しく作ってあげる!!」
だが、これがハウンズ4人とウォルターで食べる最後の夕飯であった。
618はスッラの乱入によって負傷した、619と620を逃がすため…2人を617に任せて、殿を担当。任務終わりで、武装と装甲も消耗している状態でスッラと戦い、スッラを追い込むが…一瞬の油断でコックピットにグレネードを打ち込まれて死亡。
617、619、620は任務で戦死。619は固定砲台の大規模ビームで、機体の下半分が消し飛び生体反応消失。620は機体の損傷した617と共に、封鎖機構のカタフラクトと戦い…囮となった620はカタフラクトの拡散ビームの連射を受けて戦死、残った617は武装を全て失うがカタフラクトの撃破に成功。その後、ウォルターからの撤退命令を無視して、装甲が限界を迎えたACでアサルトアーマーを発動させ、命と引き換えに任務を完了させた。
だが、ウォルターは知らない。このキヴォトスでハウンズの617、619、620と再会し、2年後のブルアカ本編ではシャーレの『先生』となる618と再会することになるのだから。
アビドス高等学校から結構離れたミレニアムサイエンススクール。そこにレイヴン、ウォルター、ラスティ、そしてウォルターの護衛として爽やかそうな青年V.Ⅷペイターがやって来た。
「ウォルター。なんでミレニアムサイエンススクールが呼んだんだ?普通呼ぶならメカニックじゃね?」
レイヴンがミレニアムサイエンススクールの大きな建造物を見上げてそう言った。
ミレニアムサイエンススクールは科学技術に力を入れている新興学校であり、歴史は物凄く浅い。だが、アーキバス・オルタナティブが登場する前では「最先端」「最新鋭」を行く技術学校であり、日々新たな技術が開発されており…MTを解析すれば間違いなく自力でACの建造と開発を出来るほどの技術力も有るのだ。まあ、ACなんて半世紀前から有ったし。
「そうなんだが…ヒマリという1年生が俺を名指しでな」
ウォルターは語る。ウォルターとスネイルの保護者コンビはアビドス高等学校から、教育革命を起こしており、アビドス自治区外からも取材が来たことが何度かあった。
「お久しぶりです…ウォルター」
その声が聞こえ、ウォルターは前を見る。そこにはウォルターに連絡を寄越した車椅子に乗ったヒマリというエルフ耳の少女。
そのヒマリの車椅子を押すのは…死んだ筈の620だったのだ。しかも、ミレニアムサイエンススクールの男子制服を着ていたのだ。
「お前なのか…620」
「はい。僕だけではありません」
620がそう告げた瞬間…
「ウォルター!!会いたかったぜぇぇ!!」
年齢の為なのか、ミレニアムサイエンススクールの制服は流石に着れず、スーツ姿の619が現れてウォルターに抱き付いた。
「619…」
「俺達だけじゃないぜ!!なあ!617!!」
すると、奥から今度はスーツ姿で首から『ミレニアムサイエンススクール戦術教官C4-617 ジョシュア』とネームプレートを下げた617がやって来た。
「お久しぶりですね、ウォルター」
「お前まで…618は居るのか?」
「いえ、来てるのは俺達だけですよ、ウォルター」
しんみりした再会であったが、この2時間後。
「「この通り、要求通り履いてないぞ」」
「俺、パンツ履くなって言ってないよぉぉぉお!下着姿でこいって言ったよね!?」
ハウンズ&ヴェスパーで、レポートの再提出×120枚を言い渡されて教室で立て籠り事件を引き起こした男子生徒(アンドロイド)を停めるため、文字通り一肌脱ぐことに。
何が起きるのかは、次回明らかに!!
「これで…私もヴェスパーでの価値が上がる!!ペイター先生…いい響きだ!!」←全裸ペイター。
次回、全裸ラスティ、全裸ペイター、全裸619、ミレニアムサイエンススクールを救う…はい、ギャグ回です
原作本編軸のユメ先輩の進路
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新生アーキバスの受付嬢
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ヴェスパーのオペ子
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事務職員
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ひぃん!次期社長夫人狙うよ!