―美少女戦車隊殲滅装備 超常ヤツ等― 〝ドキッ 美少女だらけの戦車隊(SFぴっちりエロスーツもあるよ)〟がヤベェ超人にぶっ飛ばされて全滅しちゃう!?   作:えぴっくにごつ

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チャプター15:「衝撃音」

 女達の包囲のど真ん中に立ち構えて居たのは、他ならぬ策頼。

 堂々たる姿でその場に在り、そしてその凶器の如き拳を――今しがたに凛音を打撃して吹っ飛ばした拳骨を突き出している。

 

「――」

 

 そして襲撃者たる彼のその顔は、しかし行った渾身の一撃に反してあまりにも冷淡。

 そして少しの悲しみを帯びていた。

 

「「「「「――っ!!」」」」」

 

 その策頼の身に一斉に殺到したのは、全方位からの無数の凄まじい殺気殺意。

 それはフルメタルスの女達からのもの。その全員の持つすべての火器銃器が残らず策頼へと向けられ、そして射殺さんまでの視線が集中している。

 

「っ――!!」

 

 そして瞬間にはすでに。策頼の背後を、宙空に飛んだ一人の女が取っていた。

 それは女達の内から真っ先に動き飛び出した、眠そうな眼が特徴であった身軽な女、蒼菜。

 しかしその眼は今は一転して見開かれ、殺意殺気に満ちた鋭いそれに変貌。それを策頼に向けながら、同時に彼女の得物である二丁の拳銃を向け。

 そして今、撃ち放った。

 

「……!?」

 

 しかし――次に蒼菜はその眼を驚愕で剥いた。

 射貫き捉えていたはずの仇敵。それが、目の前で消えたのだ。

 

「――」

 

 その仇敵――策頼の行き先、所在の回答は蒼菜の側方にあった。

 半歩、身を捻って後退させた策頼の姿。

 策頼は驚異のまでのその反射神経で、蒼菜の襲撃に対応。必要最低限の動作のみで、襲撃攻撃を回避したのだ。

 そして――

 

 

 ――ボ゛゛ッ

 

 

 何か、形容し難い音が響いた。

 

「――き゜ゅ゜ぇ゛っ」

 

 同時にその内に、微かに混じり聞こえたのは。捻り潰されるような悲鳴のようなもの。

 

 そこに見えたのは。

 宙空に身を置いていた蒼菜の体が、くの字に拉げ突き上げられる様子。

 そして――策頼の繰り出し上げた脚撃が、そのつま先が。その蒼菜の腹に大穴を開けんまでの凄まじさで叩き込まれた光景だ。

 

 それを見たのも一瞬。瞬間には、凄まじい衝撃がそこを中心に発生した。

 ドッ――っと、衝撃派を伴う衝撃音が響き。

 そして次にはなんと蒼菜の身は。脚撃の衝撃と勢いで、空高くに打ち上げられるように吹っ飛んでいった。

 

「……ぇ?」

 

 あまりにも非現実的な出来事。それに思わず呆けた声を零したのは。女達の、フルメタルス隊の長である勇深。

 

「ぁ……ぅ……撃てぇぇぇッ!!」

 

 しかし次には、大切な仲間の身に起きた状況を理解。そして叫び上げるまでの声で、一声攻撃を命じ。

 女達全員が、そのそれぞれの銃火器の引き金を一斉に引こうとした。

しかし。

 

 ドゴォッ――と。

 

 再びの、そして別種の衝撃音と衝撃派が響いたのは直後。

 見れば、策頼は脚撃のために蹴り上げた片足を、地面に打ち付ける勢いで叩き降ろしていた。

 そしてそれが、まるで隕石でも落ちたかの如き衝撃を生み出したのだ。

 

「ぅぁ……ッ!?」

 

 巻き上がった土煙に、飛び散った土砂。

 そして何より巻き起こり襲い来た衝撃に、勇深を筆頭に女達は皆、驚き怯む。

 

「……くっ!」

 

 しかしその中で勇深は堪え、一番に己の銃火器を構え直すと同時に。仇敵を再び視界に捕まえるべく、視線を上げて向けた。

 

「――……ふぇ?」

 

 だが、その勇深は次には呆けた声を上げた。

 彼女の前に何か気配があり、そして人影が差して立ちはだかっている。

 

 他でもない、策頼だ。

 

 女達が怯んだ一瞬の隙に、勇深の目の前へといとも容易く間合いを詰めたようだ。

 そして、

 

 ゲキャ――と。

 

 何か肉を打ち拉げるような音が響き。

 

「ぴぇ゛りゃ゛ッ」

 

 おかしな悲鳴のような音が響いて上がった。

 

 その音源は、勇深。

 見れば勇深の頭部は――潰れ砕けて割れていた。

 

 まるで見事に砕かれたスイカのように、拉げ割れて。ほぐれた脳味噌や砕けた頭蓋骨、眼球などが綺麗なまでに飛び散っている。

 

 そしてその勇深の頭部のど真ん中に叩き下ろされているのは、策頼の拳骨の底。

 勇深の頭部をその有様に変えたのは、策頼の拳骨による打撃であった。

 

「……え」

「……は」

 

 次には両足を折って地面に崩れ、ビクリビクリと震える様を見せる、勇深〝だったもの〟。

 一拍遅れて、近場にいた他の女兵士たちがそれに気づき。しかしすぐに理解が及ばず、呆けた声を上げる。

 

「――……べぎゃっ!?」

 

 そんな所へ、策頼の横隣に上空から何かが落下してきて。それが叩きつけられる音と共に、おかしな悲鳴が「それ」から上がる。

 それは、今しがたに策頼の脚撃によって空高く蹴り上げられた、蒼菜であった。

 

 その蒼菜は脚撃のダメージの影響で、白目を剥き半分気絶しており。

 高い高度から受け身も取れずに地面に叩きつけられたため、歪な悲鳴を上げて全身を拉げる。

 そして叩きつけられた反動で微かにバウンド。

 

「――」

 

 策頼はその蒼菜を、その片足を。器用にムンズと掴み捕まえる。

 

 それが意味するは――武装。

 女の人体、人肉を得物と利用しての。策頼の武装完了を意味する。

 

 ――それが合図。

 

 怪物――暴走機関車――策頼 会呼という存在の。

 暴虐の絢爛舞踏の開始であった。

 

「――ぶェ゛りゃ゛っ」

「ぢぇ゛びぇ゛っ」

 

 ゲジャ――と、肉がぶつかりあう音が響く。

 

 そして響いた二つ分の濁った悲鳴。

 それは二人分の女。蒼菜と、フルメタルスの一員であるハツラツとした犬のような少女隊員が発生源。

 その二人の女の「頭」が激突する音だ。

 

 見れば。

 策頼によって、足を掴まれまるで棍棒代わりのようにぶん回された蒼菜と。その犬のような少女の頭部がゲジャとえげつないまでにぶつかっていた。

 両者共に、白目を向き、顔は潰れ崩れ、歯が飛んでいる。

 

 そして犬のような少女は意識を飛ばし。そのまま打撃の勢いで吹っ飛ばされて、地面を拉げながら転がって行った。

 

「っ!!コイツぅぁっ!!」

 

 入れ替わりに、動いていたのは筋肉を蓄えた巨体の女隊員。その身長は2mを越え、策頼よりも高く巨体だ。

 その巨体の女は、攻撃直後の策頼の背後側方を取り。策頼を捕まえ「潰す」べく、その腕っぷしを渾身の勢いで振るい繰り出した。

 

「えっ?」

 

 しかし、次にはその巨体の女から上がったのは呆けた声。

 見れば、今まで女の目の前にいたはずの策頼の姿が消えている。

 

「は……がっ!?」

 

 その答えは、巨体の女の顔面に感覚が伝わると同時に明らかになった。

 女の真横に、悠々と立ち構える策頼の姿。策頼はまた、身を捻り半歩下がるだけの最低限の動きで、巨体の女の襲撃を回避して見せたのだ。

 そして今、その伸ばされた策頼の片腕は、女の顔面を鷲掴みにしていて。

 

 なんと女のその巨体は、しかし策頼の片手に掴み上げられ、宙に浮きあがっていた。

 

 策頼は自分よりも体格で上を行く女のその巨体を、しかし恐るべきことに片手のみで易々と掴みぶら下げて見せたのだ。

 

「ほが……こっ……はなっ……!」

 

 宙に掴みぶら下げられた女は、その両腕の腕っぷしで策頼の片手を引きはがそうともがく。

 しかし、女の腕よりもスマートに見える策頼の片腕は、驚くことにビクともしない。

 巨体の女の藻掻きは虚しくも意味を成さず、宙に浮いた両足がバタバタと空回りするだけ。

 

「ひがっ!?あ゛っ!?がぁぁ……!?」

 

 そして、女の口からは濁った悲鳴が。そして顔面からはミシミシという歪な音が鳴り聞こえ始めていた。

 

 女を苦しめるは、策頼の指圧。

 脅威なまでのその力が、女の頭部顔面を圧していたのだ。

 

「ひぎっ゛!やべっ゛!や゛……びぎゃ゛あ゛あ゛あ゛っ!?」

 

 果てには、女の口からは女のそれとは思えない悲鳴が上がり。そして――

 

「ぴゃりぇっ」

 

 ――パァン、と。

 

 悲鳴とも音ともつかない妙な音声と、子気味の良い破裂音。

 策頼の指圧が、巨体の女の顔面を潰し砕き爆ぜ飛ばした証明であった。

 

「……ぁ……うわぁぁぁぁぁ!!」

「こいつぅぅ!」

「撃て、撃つんだぁ!」

 

 その、それを成した策頼に向けて。

 周囲の女たちの備える銃火器が一斉に向け、そして今度こそはその全ての引き金が引かれ、無数の発砲音が木霊。

 策頼に向けて各方位より、無数の銃弾が殺到した。

 

「――」

 

 しかし、その全ては策頼に届く事は無かった。

 策頼は顔面を潰した巨女の体を、首根っこを掴む形で持ち替え直すと。その巨女の巨体を突き出し構えて盾として利用。

 女達の放ったすべての銃弾は、仲間であった巨女の肉体を射ち損傷させるのみに終わり、仇敵たる策頼を撃ち仕留める事は叶わなかった。

 

 そこからは、一方的な狩り。いや、塵を浚えるかのような一方的な作業が始まった。

 

「この――ぎぇりぇッ!?」

「びょぅっ!?」

 

 女隊員の内から二人程が、まとめて掻っ浚われるように弾かれ吹っ飛ぶ。

 一瞬の間に肉薄した策頼が。片手に捕まえた巨女の巨体をまた得物代わりに振るい。女達を浚えるように打ち飛ばしたのだ。

 

「こ、この!――ごぶぇ゛っ!?」

 

 かと思えば次には近くにいた別の女が、体をくの字に折って血を吐きながら宙に吹っ飛ぶ。

 見ればその目の前には、またも間合いを詰めた策頼の身。そこで瞬間的な構えから、拳骨を放つ姿。

 その女隊員は、ボディ腹部に策頼の拳を諸に喰らい。人体臓物を砕き破壊されながら、吹っ飛ばされた。

 

「ぎぇ゛!?」

「ひ!く、来るな……ぎぇぼッ!?」

「そんな!よくも皆をぉ――べり゛ぇぎぇっ!?」

 

 策頼に肉薄され、掴み、捕まえられ。

 次から次へとフルメタルスの女隊員達は、おもしろいように千切り散らかされて行く。

 

「うそ……うそ……!何か……何か弱点……!」

 

 その惨劇の向こう。離れた個所ではその阿鼻叫喚の様子に絶望を覚えながらも。

 必死に打開策を探すデータ要員の少女隊員が居たが。

 

「何か……なにか――ぶぎゅぼッ!?」

 

 次には勢いよく飛来した巨大な何かが、その頭部顔面に激突。

 それは用済みになり、策頼によって投げ飛ばされてきた巨女の死体。

 その激突によってデータ担当少女は頭骨を粉砕されながら、巨女死体ともども吹っ飛ばされて地面に叩きつけられた。

 

 策頼による、女たちの阿鼻叫喚を後奏とする絢爛舞踏は。

 その舞踏の果てを、女たちの肉と骨と血の散華によって一帯に彩り飾った――

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