影の地の純血騎士   作:王朝万歳

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角人の文化考えると色んなアイディアが浮かんでくる!
角んちゅは巫女壺作ったりして邪悪な存在だけど、自分を依り代にして塔の戦士になって侵略者と戦ってて。面白い


褪せ人

 side【褪せ人】

 

 王になるために、狭間の地を訪れた。褪せ人。彼は運命に導かれ。赤髪の英雄ラダゴンと暗月の女王レナラの娘であるラニと出会い。彼女と運命を共にすることを決意し、己に立ちはだかるデミゴットや円卓の仲間たちといった数々の強敵との死闘の果てに王となった。

 

 王となった褪せ人だが、彼を王と認めない勢力は多く。ラニとは死後再会することを約束し、褪せ人は王として、今日も狭間の地の平定を行っていた。

 

「王朝に向かわせた兵からの伝令がございます。王よ」

 

「なんだ。申してみよ」

 

「モーグウィン王朝に動きあり。王朝に続々と腐敗の眷属、赤獅子の騎士、針の騎士。それぞれ。所属の違う勢力が続々と集まっているとのことです」

 

(あの地は血の君主、モーグ治めていたはず。モーグに恨みのある者たちが、報復にきているのか? しかし、一勢力だけでなく、他勢力も訪れているのが気になる。それも、お互いに敵対しているはず勢力が。……不審だな)

 

「モーグウィン王朝に。私が直々に調べるとしよう」

 

「王、ご自身がお向かいに。では、旅の共を。それに、政務の代理人を立てなければ」

 

「共は、必要ない。此度は一人で向かう。留守の間、代理人はネフェリにでも頼んでくれ」

 

「な! 近衛をつけず、お一人で向かうなど危険すぎます!」

 

「時が惜しい。早速向かうとしよう。さらばだ! 留守は任せた!」

 

「ま、まってくだされ。王よーーーーーーーーーー」

 

 狭間の各地に向かわせた臣下。その一人からの報告を受け、褪せ人は一人。部下に自分が調査すると伝え、モーグウィン王朝へとむかった。

 

「久しぶりの一人旅。血が騒いでくるな」

 

 王となって以来。戦いにはでていたが、近衛を引き連れていた。此度の遠征は一人だ。そう。自身がエルデの王となる前、ただの一人の褪せ人であった。あの時と同じだ。

 

 ──────モーグウィン王朝──────

 

「私はレダ。君もミケラ様に導かれてきたのだろう。同志よ」

 

「いや、ちが……」

 

「わかっているさ。同志よ。他の仲間が気になるのだろう」

 

「だから、俺は……」

 

「さあ、その枯れた腕に触れ影の地に向かうといい。そこで、同志たちが待っている」

 

「はい……」

 

 ──────影の地──────

 

 王朝に向かった褪せ人。彼が以前、血の君主、モーグを倒した玉座には、一人の女騎士がいた。レダと名乗る彼女から、何故か褪せ人は導きの同志と勘違いされてしまい。彼女の押しの強さに負け、影の地に向かうことになってしまった。

 

「ここが。影の地。狭間の地とは何もかもが違う」

 

 王朝の枯れた腕に触れ、どこかに飛ばされた褪せ人。彼は飛ばされた先の洞窟を抜け、高原にでていた。そこから、見える景色。特に影で出来た樹。影樹からは黄金樹と近しい何かを感じられた。

 

「先ずは、導きの同志たち。彼らと会うとするか。トレント。また、頼りにさせてもらうぞ」

 

 ピィ────────────────ー

 

 ──ーぶるるるるるるるるるる。ふが、ふが。べろべろ

 

「ハハハ。こら、やめろ。トレント。じゃれつくんじゃない」

 

「ぶるる。ぶる」

 

「……!」

 

「すまないな。あまりかまってやれなくて。だが、今回は私の一人旅だ。いつもの遠征とは違う。お前とも長く過ごせるはずだ。どうだ。また、私の旅について来てくれるか」

 

「ふが!」

 

「はは。ありがとな」

 

 褪せ人は霊呼びの鈴でトレントを呼び出し、騎乗すると。レダが語っていたミケラに導かれた同志たちと会うため、高原を駆け抜けっていった。

 

 

 

 

 




*今作に出てくる褪せ人は星の律エンドを迎えた褪せ人です。
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