影の地の純血騎士   作:王朝万歳

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死の騎士

 ──────サソリ川の地下墓──────

 

「この地下墓の先、ゴットウィンの騎士たちが根を守っている。戦いは必至だろう」

「褪せ人殿。準備はよろしいか」

「ああ、準備万端だ」

 

 俺の確認に、逆手剣を装備した褪せ人がそう返事してきた。

 

(いずれ、相まみえよう。弟の騎士よ)

 モーグ様の魂を回収するため、向かった鎮めの塔。その内部で遭遇したデミゴット、黄金のゴットウィン。彼の別れ際に放った言葉が気になった俺は。彼がこの地で何を企んでいるのか。それを知るための手がかりを掴むべく、褪せ人と共にサソリ側の地下墓に訪れていた。

 

「では、褪せ人殿。行こうか」

「ああ、攻略開始だ」

 

 今から地下墓へ同行する褪せ人に装備などの確認をとりおえ、俺たちは地下墓へ入っていった。

 

 

「何だ。あの目玉、空を飛んでいる?」

「褪せ人殿。気を付けたほういい。あの目玉、バジリスクに似ている。視界に入ると死を蓄積するぞ」

「ぐあああああ──────────」

「説明するのが遅かったか」

 

「天井から針の床が降ってきているな。天井が上がったら行こうか」

「ああ、そうしよう」

「よし、天井が上がった。走れ!」

「もちろんだ!!」

 

「はあ、はあ。これならギリギリ間にあっ」

 

 ぎぎぎいいいぃ──────────

 

「な、壁際からインプが。これでは、間に合わ……」

「ぐあああああ──────」

「褪せ人殿──────!?」

 

「……あのインプ、覚悟しておけ」

「すまない。一旦戻って対策をさせてもらう。少し、待っていてくれ」

「了解した。褪せ人殿、ここで待っている」

 

「待たせてすまん。今戻った」

「対策は済んだか」

「バッチリだ。正律の治癒」

 

「ここか、目的地は」

「ええ。褪せ人殿、ここが目的地で間違いないでしょう」

 

 地下墓の中には、バジリスク目玉を飛ばす装置、針のついた床が下りてくる天井罠、こちらを罠にかけようと壁待ちするインプがいた。途中、地下墓の罠に引っ掛かり、褪せ人殿が何度か死んだが、それらの罠や敵を超え。地下墓の奥、死の騎士がいる場所まで辿り着いた。

 

「この先に、ゴットウィンの騎士がいるでしょう。用意はよろしいですかな」

「できている、騎士には貴方から教わった新祈禱の実験台になってもらおう」

「そうですか! なら、私も」

 

 褪せ人が俺から教わった祈祷を試すというので、俺も祈祷を唱えることにした。

 

 血晶の刃

 

 祈禱の詠唱が完了すると、褪せ人の逆手剣、俺の大剣。俺たちが装備している、それぞれの武器。その刃に、刺々しい血の結晶がエンチャントされた。

 

「行きましょうか」

「ああ、楽しみだ」

 

 俺たちはエンチャントされた武器を手に。死の騎士が待つ、ボス部屋へと入っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




血晶の刃

純血騎士サングリアが編み出した祈祷。
坩堝の力と血の祝福を混ぜ合わせ、造り出した、血の結晶を武器に纏わせる。
鋭く尖った血晶は、敵を酷く出血させる。
武器にエンチャントし、出血と攻撃力を高める。

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