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真実の母と夢で会った翌日。俺は王朝勢力の隠れ家に向かっていた。
「遅かったですね。私の同僚さん。こちらはとても大変でしたのに、どこをほっつき歩いていたのですか。貴方がしっかりしていただかないと、同じ時期に王朝の民となった私の評判に関わるのですよ」
隠れ家に着いた俺に、白面のヴァレーがいつものねっとりとした口調で話しかけてきた。こいつは同時期に臣下になった俺の事を何かと目の敵にしているようで、いつも突っかかってくるのだ。
「すまなかったな。領主たちと話していた」
「それでも遅すぎると思いますが」
「まぁまぁ。その辺で、勘弁してあげてください。彼女も王朝のために、連日活動していて疲れているのです」
ヴァレーの後ろから、若々しい声が聞こえた。最近、凶刃の二つ名を轟かせているアンスバッハ殿だった。
「まぁ。いいでしょう」
「彼女で全員揃いました。会議を始めましょう」
「王朝建国にふさわしい場所は見つかっていません。私は湖のリエーニエ周辺でしろがね人の勧誘を進めているところです」
「そいつと同じく。領主を勧誘をしている。領主は難色を示していた。恐らく断られるだろう。ただ、領主の配下の兵士に一人血に関心を示している者がいる。そいつを引き入れれば、いいかもしれない」
「私は魔術街サリアに向かっていました。そこで、王朝建国にふさわしい場所の手がかりを見つけました。まぁ。たまたま、訪れていたラダーン将軍と一戦交えるなどのアクシデントもありましたが」
「「!!」」
「ラダーン将軍と。それは凄まじい」
「ええ。あの星砕きの将軍と一戦を」
「戦ったといっても、軽くです。こちらの仲間たちが退却できたら、直ぐに逃げましたよ」
「それでもですよ。それより、ラダーン将軍とその配下たちは強かったですか」
「ええ、もちろん。世にいう、赤獅子に惰弱なしとは本当のことでした」
「素晴らしいですね! アンスバッハ殿が羨ましい限りです。私もいずれ、刃を交えたいものです」
「ハハ、そう心配せずとも。王朝の騎士として、活動していれば。いずれ、近いうちに、彼らとも会えますよ」
「そうですね。活動の理由がまた一つ増えました」
つい、逸話に名高いラダーンとその兵士たちについて。話が沸いたので、アンスバッハ殿に聞きこんでしまった。
「話がそれていますよ。それより、アンスバッハ。その話を詳しく」
「そうですね。何やら地下に過去、永遠の都ノクローンの人々が造りあげられ今は捨てられた廃墟があるそうです。そこに王朝を建国するのはどうでしょう」
王朝からラダーン将軍へ逸れた話の話題はモーグ様の静止によって、戻り。そこからは王朝建国について話していった。王朝建国の話は進んでいき、一度訪れることになった。
「どうですかな。モーグ様」
「素晴らしい。ここに王朝を建国しましょう。はぐれ者たちの拠り所。モーグウィン王朝を」
「では、これより我らがモーグ様が治める王朝への移住を開始する」
モーグ様の決定により、王朝建国場所は決まった。血の貴族や純血騎士たちでしろがね人などの臣下を連れ、王朝へ移住した。そこから、彼らと協力しモーグウィン王朝を建国していった。
ついにモーグウィン王朝が建国された。
[モーグウィン王朝]
…血の君主、モーグが治める…狭間の地のはぐれ者たちの楽園。
その地は…かつてこの地を治めていた古代文明の遺跡であったが…今は血に染められている。