山の奥、一人の人間と一体の呪霊が歩いている。
「あの女が例の術師か。」
視線の先には一人の女がおり、その女は石の上に腰かけている、その様子からして少々苛だってる様だ。
「ああ、彼女がこの前話した味方になってくれるかもしれない術師だよ、彼女がこちらについてくれれば計画は間違いなく成功するぐらいには強いよ。」
「貴様の話に聞くほどの強さには見えんぞ。」
「確かに呪力総量は少ないけど彼女の真骨頂はその卓越した呪力コントロールと体術にあるんだよ。」
「やっと来たか、待ちくたびれたぞ。」
「すまないね刹那、こちらも少し立て込んでいてね。」
「それで、そっちの呪霊はいったいなんだ?」
「君の話をしたら一目見ておきたいって言われてね、別に構わないだろう。」
「漏瑚だ。」
「...まあいい、計画とやらを教えてくれ内容次第では手伝ってやる。」
「...なるほど、つまり俺は五条を封印するまでの時間を稼げってことか。」
「どうだい、十分なメリットがあるだろう、君は復活した宿儺と一切の邪魔無く戦いたいんだろう、五条悟を野放しにしておいたら必ず邪魔をしてくるはずだよ。」
「よしいいだろう手伝ってやる。」
「ありがとう、助かるよこれでほぼ100%勝てる、それじゃ10月31日ハロウィンでまた会おう。」
「ああそうだ、一応聞いておくが五条は封印前に殺してしまっても問題ないか?」
「私は構わないよ、封印という手段をとっているのはより確実な方法を取りたいってだけだからね。」
男と呪霊は踵をかえし下山して行き女だけが残る。
「...」
現代に転生してから18年もたった、最初は意味が分からなかったが直ぐに自分が転生したことに気づけた、世界は様変わりしていた千年もたてばこうも変わるのかと驚くことが多かった、最も驚いたのは術師たちの弱体化だ、天井の強さは対して変わっていないにもかかわらず平均値は下がっていた、興味本位で入学した高専には雑魚しかいなかった今ではなし崩し的に術師をやっているだが、一月前、宿儺を復活させてもう一度挑むべく指の回収を一人でやっていた時俺は羂索と再会した、正直奴の計画には大した興味はない、宿儺を復活させ完全な状態の奴を殺し俺が最強になる、それができれば後はどうでもいい。
「既に器の方が取り込んだ指は確認済み、四本取り込んでたから...俺の見つけ出した3本と羂索のもっている10本で全て取り込ませたら17本分の強さか。」
ダメだな渋谷では本気では戦えない、あと3本...いやせめて2本は飲ませた後だ、限りなく完全に近い宿儺に勝たなくては最強にはなれない、腑抜けた強さの宿儺に勝利しても意味がない。
「まっていろ宿儺必ず貴様を殺してやる。」