「どこにいるんだ、真人は。」
上で宿儺が戦ってるせいで呪力を探りにくいため、真人の捜索はあまり進んでおらず刹那はたまに自分を襲ってくる改造人間や呪霊を倒しながら真人を探している。
「おっ、宿儺の顕現が終わったな。」
(呪力の感じからして宿儺が戦っていたのは摩虎羅だ、領域を展開して一撃で葬ったらしい。)
「妙だな。」
(宿儺の領域は最大半径約200メートルだったはず、わざわざ少し小さい半径140メートルにしたのはなぜだ?)
「...伏黒か」
(位置的にもそれが妥当だな、それに調伏の儀に巻き込まれた人間と術者を殺せば消える摩虎羅をわざわざ戦って消しているのは宿儺の性格を考えれば少し変だ、1000年前に一度戦っているから興が乗ったっていうのはない、だから術者の伏黒を助けるっていうのが目的になる、助けてなにをさせるか、おそらく自分が受肉体であることを利用して既に術式を持っている人間つまり伏黒に受肉し十種影法術を使うことが目的...あり得るな、宿儺なら自力で呪物になる方法ぐらい体得できるはずだ、それに俺たちは1000年前の戦いでお互いに手札をさらしている、俺と戦うことを縛りで明言した以上新しい手札を用意してくるのは必然だ、俺も何か秘策を用意しておくべきだな。)
「改造人間の数が増えてきている、近くにいるな。」
(とはいえ目下の目的が先だな、宿儺と摩虎羅が消えて呪力が探りやすくなった、すぐに見つけられるはずだ。)
「上と下に1体ずつ真人の呪力の反応がある...下の奴が本物っぽいな、てことは上は分身だな。」
「...オマエはなんなんだ!!真人!!」
「デケェ声出さなくても聞こえてるよ!!虎杖悠仁!!」
(ようやく見つけたと思ったら、宿儺の器もいるじゃないか、あまり宿儺の前では戦いたくないんだよな、どうしたものかな。)
刹那はやっと見つけた真人をどうするか思案する。
1.虎杖と共闘する
2.虎杖が真人に戦闘不能にされるまで待つ
(1.はないな共闘するメリットがない、何なら俺が戦っているとこを見てまだ十種を使えることに感づかれるかもしれない、宿儺は感がいいからな、俺の十種は肉体ではなく魂に刻まれているから六眼で見ても俺は術式なしに見える、これは大きなアドバンテージになる捨てるわけにはいかない。)
「そうなるとやはり2の案になるな。」
(そもそも無理に戦う必要性はないんだ、摩虎羅は一度攻撃を喰らえば時間経過で対象の術式を解析できる、事が済んだ後に『ちょっと術式で触ってみてくれよ』的なことを言えばいいだけだ。)
そして刹那はその場から離脱する。
「真人と戦わなくてよかったのかい?」
「術式に適応するのが目的だからな、わざわざ宿儺の前でやる必要はないだろ。」
「君らしいな、...虎杖悠仁と真人どっちが勝つと思う?」
「今のままいけば間違いなく真人が勝つな、見て分かったが虎杖の方は精神的な余裕がなさそうだった、それに比べて真人の状態は良好、魂の形と呪力の位置から見ても分身がいるっぽいからもしダメージを負ってもそいつと合体して回復できる、負ける要素ないじゃん、これで負けたら恥だぜ。」
(まあ、死にはしないだろうがな、宿儺がそんなへまをするとは思えない、多分既に何らかの縛りを結んでいて限定的だが体の主導権を奪えるはずだしな。)
「じゃあ私は虎杖悠仁が勝ってくれると信じることにするよ。」
(なんていうかやっぱキモいなコイツ授業参観で自分の子が手を挙げるのを待ちわびている親みたいだ、まあコイツは本当に親らしいのだが。)
「自分で生んだんだっけ?キモいぞオマエ。」
「辛辣だねぇ。」