1度目
暗闇のなか心地よい揺れを感じる、それと女性の歌声、傍からピアノの演奏も聞こえる。
(ああ、何と優しい歌なのだろう、先程まで騒がしい男と居ただけにまるで楽園に居る天使の歌声のように感じる。)
「あら、見てあなた、マリア、ライニが笑てるわ」
「ほんろ~・・え~い、ほっぺやあらか~い」
心地よい揺れが止まり、代わりに私の頬に何かが恐る恐るというように触れてくる。
「こらこらマリア、そなにしたらライニが泣いてしまうぞ。」
ピアノの演奏が止まり此方に向かってくる足音が聞こえる。 ここで私は初めて周りが暗い理由に気付いた、何ということもない私が目を閉じていたせいである、そこで私が瞼を開くと其処には・・
「あら、おはようライニ、ぐすり眠れたかしら?」
「らあに~おはよ~」
「まだ、寝ぼけ眼のようだね、ほらライニ朝だぞ、それ」
金髪碧眼の巨人が2人、小型が1人、その中の男性が私を持ち上げていた、・・いや、巨人ではない、この状況を理解した。
「ほら、今日もいい天気だぞライニ」
そう言いながら私を抱えた男性もとい私の父であろう人がテラスへ向かう、どうやら私は転生したらしい。
2度目
1回目の転生では父の後を継ぎ作曲家として生きた、転生前の知識記憶が有り、人種差別に抵抗感があったこと、また此処が
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3度目
前回とは違い趣味で描いていた絵が美術商に見初められそれが切欠で彫刻、建築物、商品のデザインなどの仕事を貰い芸術家として活躍した、ここで初めて
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11度目
音楽家、芸術家、小説家、料理人、職人、教師、科学者などここ十回は様々な職に就き過ごして来たが駄目だった、一度として生き残る事が出来なかった、どうしても大戦で死んでしまう、何回かコネで徴兵を逃れ亡命まで企てるがそれでもベルリン襲撃時に何かしらの戦闘に巻き込まれ死亡した。 まったく、史実ではチェコで死んだはずだが此処ベルリンは『ハインリヒ』にとってやはり特別な場所なのだろう。 散々ボヤいたがそもそも戦闘技術もサバイバル術も無い人間が戦場や戦闘で生き残れる訳が無いのだ、元々『黄金の獣』の『能力』獲得のため転生してるのだ徐々本格的に動き出さなければ。
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15度目
『戦闘技術』を極める、これが現在の課題だ、なぜ、私がこれに拘るのか、簡単な話転生時に肉体を持ち越しできない。 ならその『経験』『技』『思考』を持ち越すのだ。 とは言え子供からやり直すわけだから技術に身体が追いつかないのが現状だ、まあ、『経験』で無駄を削った『技』に最適な身体を作り上げれば良いだろう、これは一夕一丁で身に付くものではないがそれを文字どうり痛いほど
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27度目
ここ最近海軍で実戦で身に付けたことを訓練で慣らし、同じ事しか言わない上官の話を聞き流しイメージトレーニングを行うことの繰り返しで有る。
そう言えば未だに
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54度目
どうしてこうなった? 連携の為部下や同僚と語らい、コネックション獲得の為上官に付き合い、また周りの関係者にも笑顔で品行方正に接したはずだが何故、今私は軍法会議に掛けられている?。 そもそも何故私の婚約が問題として議題に上がる、これは私が通信情報の一部を故意に流出させた疑いがあるからと召喚されたはずだが、はあ、裁判長殿は上官殿の娘と付き合ってたのに何故私が別の娘と婚約したのかと、そんな事ですか、そんなもの求められたからに他ならないではないですか、上官殿の娘は私と付き合ってくれと言ってきたから付き合った、私の婚約者は結婚を望んだから婚約したまで、おや、上官殿何故モーゼルなど出して・・・ふむ、裁判長殿、彼を退廷させてくれた事感謝します、しかし先ほどの捕縛術は見事の一言ですなハハハ。 ハッ、本日は閉廷、後に通達を出されると、了解いたしました。
・・・さて、もう此処には居れそうにないな、やれやれ新しい職場を探さねば、大佐殿に口利きしてもらうか・・・・最近頭痛がするな。
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89度目
大佐の紹介で親衛隊全国指導者ヒムラー殿の面接を受けることができ彼の下で働き現在ミュンヘンに居る、政敵を追い詰め
いつからか続く頭痛が酷くなっている、妻にも心配されている。
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123度目
国家保安本部長官職を拝命、だが此処まで道のりでメルクリウスと一度も接触していない、このままではまずい気がする。 頭がハッキリしない時が有る、気をつけねば・・・。
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158度目
暗殺された、護衛も最小限に市内を巡回していれば襲ってくれというようなものだろうが。 メルクリウスが接触してこない今、取り敢えず最優先事項を『暗殺回避または撃退』に設定したが如何せん素手で特殊部隊と戦うのは辛いものがある、ましてやこちらの手の内は相手に筒抜けなのだから・・・まったく出来の悪い上司と腹の読みにくい宰相を敵にまわすと大変な目に合うと良く理解できた、あれだけの尖鋭をどこから集めたのか久々に個としての力を更に高めるとしようか。
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181度目
此奴の動きも見飽きた・・・そら、そこで態勢を崩す、だがこれは囮で左斜め後方から別の者が来るので避ける、そして此奴を掴んでそのまま武器のように振り回して使う、周りの者どもが驚愕した顔で此方を見ている、戦場で隙を晒すとはなんと愚かな事か・・・さてここでこの者らを撃退したところで次は爆殺か、毒殺か、狙撃か何かで殺しに来るだろうがもはやその程度では察知出来てしまうが・・・まあ、それでも何かしらで死ぬのだがな・・・はぁ、それにしても頭が痛い、敵は大したこともないが、この痛みの方が問題だ意識保てず隙を晒しかねん。
ズキズキと頭部が悲鳴をあげる・・・クソっ、まったく最近は裏切り者や工作員の検挙で唯でさえ忙しいと言うのに騎士団なる社交クラブまがいのものにまで所属させられるとは頭痛が悪化しかねる・・・?騎士団、はて?何か忘れて・・・私は其処で彼と・・・酷くあたまが曖昧だ・・・彼・・・・・彼とはいったい誰だ?。
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???度目
酷く退屈だ、私は唯手を抜かずに生きて来ただけにほかならないのに誰も彼もが私を賛美する、その程度予め知っているがごとく目を瞑ってでもどうとでも出来るというのに・・・はあ、私は生まれるセカイを間違えたのかもやも知れぬ。
ん?また貴様か影法師・・何、名で呼べと?、私は貴様の名を知らんのだが・・・そうか貴様の名は・・・。
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???度目
今、『我』は『
「ふむ、『
この槍を掴んだ瞬間理解し思い出した『私』がこのセカイに来た理由も、そしてその時既に『私』は『ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ』であったことを、だが『私』は当時『我』とは別の存在と認識していた・・・たったそれ一つだけの事で『我』は那由多にも及ぶ時をかけ此処まで来た訳か
「クク、クハハハ何とも実に滑稽ではないか『私』は既に『我』であったと言うのに、クハハハ、この『我』がなんという愚かな・・・認識一つ、思い一つ、理解一つでセカイは変わる、何とも愉快な事だ」
そう一頻り楽しそう笑うと黄金は歩き出したこの世界の全て
「さあ、往くぞ我が爪牙達よこの先どの様な胸躍る闘争が、退屈が、絶望が、愉悦が、悔恨が、・・・
そう言うと金髪に黄金の眼を持つその獣は幾百の影を引き連れ歩き出す。
「さあ、存分に
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「いや~ホントに楽しそうにやってるわ、初任研修をこんなに繰り返す奴初めてだわ、でもそろそろ帰ってきてくんないかな、もうじゅーぶん仕事任せられるし・・・しゃーないあのガキ共に頼んで回収させますかっね。」
そう言うと男は懐から明らかに入らない黒電話を取り出し、おもむろにどこかへ電話を掛ける。
「もしも~し、やあ、仕事中にごめんね人事部のクリカラお兄さんだよ~、じっ「ブッン」は・・・・」
一拍してギコギコと人差し指でダイアルをまわす。
「いきなり切んの酷くない!! 忙しいだろうけどさ今回の案件君らなら大したことないでしょ、え?イラっとしただけって・・・はあ、それでさ君達にちょっとやってもらいたい事あんだけど・・・いやね初任研修狂いを一人終了させてほしのよ・・いやだって君らの関係者だし・・、うん、そうそんじゃあ頼んだよ」
チーンっと音たて電話を切る。
「さあ、ささと部下でもなんでも引き連れて帰ってこいやハインリヒくん、楽しい仕事が山済みだぜ、あんたの大好きな未知も選り取りみどりだ。」
真っ暗な空間のなかでもハッキリと見える男が邪悪そうに笑っていた。
「いや~、ホント彼一人で人員確保がだいぶ楽になるよ~。」
本当嬉しそうに。
ちょい設定説明
TYPE-MOONの固有結界、Dies iraeのエイヴィヒカイトなどは各個人の経験や思想など、それぞれのキャラの人生の積み重ねがあってこそ成り立つ能力であるのにホイホイ他人に操る事が出来るのがちょっと違うかなとおもっていました、そしたらクリフォト・バチカル氏の作品であった使えなければ扱えるよう本人と同じ経験を積ませる準備転生のシステムはとても同意しました。
またDies iraeは公式でも言っている『本人の思想や性格、また契約している聖遺物の系統が影響するため、同じ術理で紡がれた武装といえども見た目や使い方は一定しない。』と、要するに似た能力は出来ても同じ能力は存在しませんよと言っていたので当作の神さま共は似た能力を与えるくらいなら本人にしてしまった方が面倒臭くないと考えたわけで『私』をラインハルトの
『私』について
主人公こと『私』の正体は実は個としての
『ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ』に覚醒時記憶等の復活について
ロンギヌスを手に入れて完全体になったことで本来の魂の使い方、在り方を理解した為それで記憶力あがった。 分かりやすくいうと火守女や緑衣の巡礼無しでレベルアップでステ振りした。