「おや、来てくたのかい待ってたよ」
部屋に入ってからきいた一声は金髪のオールバックの紳士が言った一言だった。
「おや?珍しいね営業部長が直接出向くなんて」
「お久しぶりですな明星殿、研修以来ですな、本日はどの様なごようで」
二人は久方振りに会う上位者へ敬意を払う、がそこで
「ねぇねぇ君たち態とやってるよね~此処僕の部屋なのに・・・しかも彼より僕のほうが近いのに、なになにこれ新手の上司苛め?ねぇねぇ」
と年甲斐もなく部下に絡むダメ人間もといダメ神・・・駄神である。
「今なんか凄っくけなされたような気がしたんだけど」
「行き成り何を言い出すんだい主任殿は」
「なにカール何時もの発作にほかならないではないか、いつもとなにも変わらんさ」
「いやはやそれもそだね獣殿」
そういい笑う懐のでかい二人である。
「アレェー何か予想と違う反応なんですけど~」
と不満げな主任の横で「クックク」と忍び笑いが聞こえる、三人がそちらに目を向けると口に手を当てた営業部長が控えめに笑っていた。
「いやいや部下との関係はなかなか良好なようだね主任、いやはや一通り笑ったし本題に入ろうでわないかな諸君」
そう言って彼が手を叩く。
「ハイハ~イそんじゃお仕事しますか、そんじゃ二人共仕事の内容を説明するけどー・・・ところで僕らの仕事って具体的にどんなことしてるか覚えてるかな」
「おやおや、これは本当に珍しい主任が仕事モードで質問を投げかけて来るなんて今日は人類最後の日だったかな」
そう言い大げさな手振りでいう影法師に主任は苦笑いを浮かべながら
「メリクリウス、君の中での僕の評価が解ったよ・・・次の仕事は覚悟しておけよ」
っと微妙に小さい事をいうのであった。
「まったく卿らは・・・物事に対して全力で取り組む気はないのかね、それでは生を全うし実感することなど不可能であろうに」
「いやいや何、行き成り説教かい、かたすぎだよ君わ、そんなんじゃ直ぐに疲れてガス欠さ」
「ふむ、まあ良い、我々の仕事は各セカイの主神、神々等から管理代行業が主であり、ほかにも勇者や魔王、もしくはそれらの補助を行う者の派遣、セカイ間のバランス維持などが主な業務である。」
とラインハルトは会社の紹介文等に書かれているような事をわざわざ復唱した。
「OK~OK、良くできました、はなまるあげちゃうよ」
ヘラヘラと笑いながら主任が言い補足を入れる
「君の言うとおりメイン業務はセカイ、世界規模の管理の代行、または補助なんかもあるね、人材派遣は実際はもっと多種多様だね
過去にあった変わりだねの事案などを二つ三つあげて説明してくれる。
そこに部長が
「少し前に君達の参加したセカイ間の争いの介入、覚えているかい?あれは実は依頼がなくても介入するきだったんだよ。」
「ほう、依頼でもないのにかね?それは過剰な干渉では?」
「厳密には依頼でもあるんだけどね、我々の会社には様々なスポンサーが居てね、と言うより社員の中にも居るんだが、斯く言う私もその一人だったりするんだがね、ハハハ」
「スポンサーの意向が重要なのはどの世界でも一緒でね、世知辛いね~、そしてそんなスポンサー様達は皆それぞれ自分のセカイを持っているわけだが」
そこで部長がメリクリウスへ問いかける
「メリクリウス君、きみは覚醒していない彼の世界へ行ったことがあると言っていたね」
「ええ、其のとうり、私にとっては覚醒してない獣殿では意味がないのでね、それを防ぐ為も含め並行世界に干渉、観察に訪れたが?」
「おや、我が人生を繰り返してる時、カールには数回程度しか接触しなかったが?」
「ラインハルト君、いくら彼のセカイだからと言って全ての君に接触するのはなかなか骨が折れるよ、それにそれは悪手だ」
「ああ、そうだよ獣くん、世界はね干渉し合うんだ、もうこれで解るだろ?」
主任の一言で理解し二人は成る程と納得していた。
「察しが良くて助かるよ、世界はセカイの縮図、そしてセカイの隣には別の神達のセカイがある、君たちは『座』まで届いた者たちだ、それが干渉を受ければどれほどの面倒事かわかるよね」
部長が引き継ぎ言う
「成る程、それは周りの神々や管理者は堪ったものではないな」
そう微苦笑しながらラインハルトが言い、更に質問する
「それで、これで前回の研修の意味は理解出来たが、それが今回の仕事になんの関係があるのかね?」
そこで主任が待ってましたと言う勢いで説明する
「そう、それ、今回の君のお仕事はこれの逆なんだよね~」
「ほう、逆とは?」
「さっきも言ったがセカイ、世界同士は干渉し合うんだけどさ、これが厄介でね、とある世界が切っ掛けでセカイ全体レベルまで停滞を起こしたりすることもあるんだなこれが」
「成る程理解した、今回我は起爆剤といったところか」
「そうそう、今回の業務内容は世界の変革、具体的には何かしろって注文は無し、取り敢えず世界があっと驚くような事をしてやれば言良いってわけ、だから君たちを呼んだ訳」
そう言いながら二人に依頼の発注書と指示書を渡す主任
「今回、君たちに行ってもらうセカイはアカシックレコード『魔法科高校の劣等生』だ!!」
そう、指を差しながらポーズをキメる主任、そんな彼に
「ふむ、『魔法科高校の劣等生』のセカイか・・・知らんな。」
書類を確認しながらさらっと流す黄金の獣
「いやいや、獣殿、ここは知ってる振りをしってのってきた主任に知らんと言うべきシーンだよ」
少し呆れながら舞台監督のようなツッコミの影法師、そして
「・・・」
「?どうしたんだい主任、何時もやかましいくらいの君が黙って」
「いや、な~んかこの二人と喋ってるとせっかくボケたこっちが飲み込まれるクラスのボケや、斜め上の反応されてね・・・なんていうかちょっと寂しい」
そう部長に漏らす煤けた背を見せる主任が居た。
休みを下さい切実に