バグで好感度8000%になったスペシャルウィークは愛されすぎて毎日が修羅場です   作:スペペペペ

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10話「仄暗いロッカーの中から」

 もしかしてウマ娘って誰かと誰かの匂いが入り混じった状態を忌み嫌う習性や文化みたいなものでもあるのだろうか。

 

 有史以来、人間と比べれば少しばかり野性的な感覚を残して進化と繁栄を続けてきたのがウマ娘である。長きに渡る人間との共存の果てに作り出した文明社会の中で日々を過ごすには、あまり必要性があるとは思えない立派なウマ耳や尻尾がまるで退化せずに残っているのがその証明だろう。

 

 主に匂い(フェロモン)でコミュニケーションやテリトリーの主張を行う野生動物は多い。犬や猫なんかもそうだし、殊更嗅覚が優れた生物となれば視認すら必要とせず匂いだけでありとあらゆる物の姿形さえわかってしまうという。

 

 太古の昔はウマ娘だって野生の荒野で生活していたのだ。人間の文化圏で育った私が知らなかっただけで()()という個人証明(マイナンバー)に対しDNAに刻まれた本能的に現代でもそれなりに気にするウマ娘が多いのかも知れない。体臭が入り混じっていたら誰が誰だかあやふやになって不安を感じたりするのかも。私は嗅覚がおそらく人並みくらいしかないから全く気にしたことがなかったが。

 

 そう考えると私の身体に他人の匂いが混ざっていたというだけでテイオーがやたら怒り出したりブルボンがお台場ガン◯ムみたいな威圧感で詰め寄ってきたのも腑に落ちる――か? まあ私まだお台場ガ◯ダム見たことないんだけど。一度見に行きたいとは思ってるんだ、いつか私が万が一偉い人になれたら北海道にも人寄せに欲しいんだよねああいうスポット。ん? 札幌市時計台とかあるじゃないかって? 日本三大がっかり名所と呼ばれてる実物を見て同じことが言えるなら言ってみて欲しい。私は好きだけど。

 

 それはさておきなんだがテイオーの時のように正直に言うと今度はブルボンが全力セミホールドを仕掛けて来そうな生命の危機を感じたので(ウマ娘として当たり前な)距離感の近い友達にハグされたり一緒に遊んでいただけ、とやんわり掻い摘んで説明してどうにか渋々、といった様子だったが事なきを得ることが出来てよかった。ブルボンの鍛え上げられた身体でセミホールドされたら私多分人の原形保てない。さっきまでスペシャルウィークだったものが辺り一面に転がる、確実に。

 

 まあ事なきを得ても結局ブルボンともう一度抱きしめ合うことにはなったのだが。

 

「つまりスペシャルは友達であればハグは容認的行動であると認識しますが、間違いはないですか」

 

「断る理由がなければ……」

 

 別に日常的にハグでフレンドリーなコミュニケーションを取りたいとも思わないけれども。

 

「確認。私達の関係性は世間一般的情報に基づき統合すれば、友達である――と、断定します」

 

「えっと……そうですね、友達だと思ってますよブルボンを」

 

 一緒にクレーンゲームをして遊んだり、夢を応援したり、その夢の見届人を頼まれたりと過ごした時間はまだ僅かではあるけれどこれだけ触れ合いを重ねればスペシャルウィークとミホノブルボンは友達に()()()、と言っても過言ではないだろう。

 

 するとブルボンはスッ――と両腕を前に広げて、言った。

 

「今一度、ハグを希望します」

 

 ……人通りの多い寮前のド真ん前(ここ)で? いや、それはさすがにちょっと恥ずかしいのだが……ゲームセンターでやった時はそもそも客の数が少なかったし同じトレセン学園生が誰もいなかったから比較的気兼ねなくやれたことだし、あまり悪目立ちすると変装してる意味がなくなってしまう。今度は髪を白く染めて芦毛にでもならないといけなくなっちゃうよ私。

 

「友達として、ハグを、強く希望します」

 

 一言ずつ力強く口にした彼女であったが、そのクールな無表情は寮の門限が迫る夕焼けに照らされてもわかるくらい赤くなっていて――ブルボンも思いっきり恥ずかしいんじゃん! ウマ娘の同族友情コミュニケーションに賭けるその情熱はなんなのさ!

 

「――私とは、してくれないのですか」

 

 しょぼんと擬音が背後に浮き出るような力のない声がブルボンから溢れて、その瞳にキラキラした物が滲み出していく。あっ駄目だ、どうしても私こういう幼女的オーラを醸し出す子のおねだりに物凄く弱い。泣かしちゃ駄目だって心に刺さる。故郷の姉妹のように育った子供達を思い出すから……。

 

「わ、わかりました! でもちょっとここでは恥ずかしいので、人気のない場所なら」

 

 と少し移動して大きな樹の影で抱きしめあったのだが――なんかこれ逆に如何わしい事になってない? 端から見たら恋人同士の蜜月みたいになってない? まあウマ娘同士のごく一般的な距離感からすればこうしていても仲が良いわねー、の一言で済みそうなものでもあるけれど。

 

「ステータス『大満足』を確認……」

 

 ――まあブルボンが嬉しそうだしいいか……それにしても、私は抱き合いながらついでにスンスンとブルボンの匂いをよく嗅いでみる。うーん? まあ普通にいい匂いしかしない。一体テイオーは何をもってブルボンの体臭を機械油みたいな匂いと断言したんだ……? 人並みの嗅覚しか持たない私には到底理解の及ばない話なのだろうか。

 

「――あの、スペシャル。いきなり匂いを嗅がれると――ステータス『恥ずかしい』……です。何か、気に障る匂いがしていたでしょうか」

 

「ああ、失礼。ただ、ブルボンはとてもいい匂いがするなと。なんだか凄く落ち着くというか――毎日嗅いでもきっと飽きませんね」

 

 

 ………

 

 

 あの後何故かガッシャンガッシャンとロボットダンスのような動きをしながらニューマスターとトレーニングの打ち合わせに行って来ます、とブルボンは去っていった。アスリートとしての飽くなきストイックさ、見習いたいものである。

 

 ただ、匂いでここまでちょっとしたトラブルが起きるのならこれからは臭い消しのスプレーとか、エチケット的にも常備して置いた方がいいな、と学内の購買で売られていたものを入手し早速使用。1プッシュの後念の為にもう1プッシュ。

 

 これでよし、っと。匂いが消えたかなんて自分では全然わからなかったけれど、日本有数のウマ娘の名家として知られるあの()()()()印が押されているなら間違いないだろう。まあそんなことをいいつつメジロ家のことなんてなんか凄いエリートウマ娘が集う有名な所、くらいのことしか知らないのだが。

 

 果てさてそんなことをしている間にぐぅーとお腹が食事を要求していることに気づき夕食の為に食堂へ。今朝方も食堂を利用したのだがやはり日本一のアスリートウマ娘養成学校だけあってその質は凄い。

 

 どんな野菜一つとっても広大な大地で大切に育てられてた北海道の野菜にも負けてないくらいで凄い許せないなぁと思っていたら仕入先が北海道だったというオチで私は一瞬で手の平を返しターンエンドしつつ故郷の味を楽しんだ。まあ田舎を出てからまだ二日目なのでホームシックも何もないけど。

 

「いただきます」

 

 本日のメニューは日替わり定食の普通盛りとサラダだ。うん、美味。さすが産地北海道、魂にウォンウォン響くかのように舌鼓が鳴る。それにしても周りの多くのウマ娘が平然と大盛り爆盛りを頼み更におかずも2つ3つと追加しているのを見ると私は食べなさすぎだろうか? まあそうだろうな――実際、私も別にこれだけでお腹が十全に満たされているわけではないし。

 

 この量を完食しても精々腹4分目くらいだろう。全然足りないなとは思わないけれど、満足感があるわけでもない絶妙なラインになるだけ――私は本来、多分他のウマ娘もドン引きするくらい()()()()()()()()()()()()()

 

 けれど食べられる分だけ食べていたら当たり前だが太ってしまって体重管理が大変だし、何よりも――普通の人間じゃとても食べ切れない量の食事を食べ切れてしまう、という()()()()()()が……なんだか、嫌で。

 

 人間のお母さんも故郷の人達も平均的にしか食べていなかったのに私だけバクバクとありえないくらい食べるという行為が()()()()()()()から、なんだか嫌で……という理由でいつからか少しだけお腹を満たして食事は済ます、という食生活になってしまった。

 

 ――お母さんは太ったらその分運動すればいいんだから満足するまで食べな! と言ってくれていたのだけれど――こういう部分がウマ娘でもなく人間でもないあやふやな私の悪癖で、そして歪んでいる部分だろう。

 

 ウマ娘として生きたい、と希望しているわけでもないどっちつかずの異端者。

 

 人間として生きたい、と熱望しているわけでもないどっち知らずの異端児。

 

 だからこそ、ウマ娘はみんな距離感近すぎるのはアレだけど、フレンドリーで優しいのに――私は身勝手な疎外感を思い浮かべてしまって、苦手に感じるのだろう。

 

 ――見つかるといいなぁ、トレセン学園(ここ)で。スペシャルウィークという存在はウマ娘なのか人間なのか……本当にあるべき私の姿を。

 

「ねー! この動画見た!? ホント最高だよね!」

 

「昨日から何回も見てるよー! 今超バズってるもん!」

 

 ふと、近くのテーブル席を囲んでいるウマ娘達のそんな声が聞こえてギクリ、と私の肩が揺れた。

 

「このワガハイちゃんって子がさ! 最初は見てるこっちが苦しくなるくらい真剣にやってたのにさ、最後にはすっごく素敵な笑顔で踊ってファンサービスまでしちゃうのがエモすぎるー!」

 

「私はもう一人の黒鹿毛のウマ娘ちゃんが好き! 凱旋門モード中にフリーってだけでやばいのにさらにギャラリーに向かってコールだよ!? そこから爆発したみたいにみんなで盛り上がってさー! 動画で見てもこんなに興奮するならこんなの……生で見たら頭おかしくなっちゃうよ!」

 

「本当に誰なんだろうねこの黒鹿毛の子……調べても全然情報とか出てきてないんだよね……はぁ、贅沢言わないから会ってお喋りとかしてみたい。サインとか欲しい……できれば握手も……あと一緒に写真(ツーショット)とか……ウマレボも手取り足取り教えて貰ったりして」

 

「あんたの比較する贅沢ってマリー・アントワネットとかなん?」

 

「欲深すぎてウマ生破滅しそう。まあ気持ちはわかるけど」

 

 ……私は眼鏡を深くかけ直して、食事のトレーを掴み上げて静かにそそくさと食堂から移動した。変装――しててよかったな本当。

 

 

 ………

 

 

 こういうブームって、一体いつ頃終わるんだろう。実を言うと例の動画の話をしていたのは先程の食堂だけのことじゃなくて、クラスメイト達も入学式やその後のレクリエーションの休憩時間で当たり前に例の動画の話をしていたし、ゲームセンターに向かう道すがらも帰り道もスマートフォンを眺めて震えてる人や友達とワイワイ話題する人達が結構いて割と怖かった…。

 

 勝手に動画をアップした人には少し――いや、かなり言ってやりたいことはあれどしかし私とテイオーの動画によって全国的にウマレボ熱が盛り上がって再びウマレボブームが来るようであれば、私にダンスを教えてくれてそして育んでくれたウマレボに恩返しが出来るというものだけど、それはそれとして入学したばかりのこの時期にできれば悪目立ちは避けたいわけで。

 

 数人くらいに君、あの動画のウマ娘ちゃんだよね!? と騒がれるくらいならいいのだが、下手をするとトレセン学園の1/4くらいから騒がれる勢いだぞこれ。もう今動画の再生数がどうなっているのか確かめるのも怖い……。

 

 いつまでもヘアカラーで毛色変えて眼鏡かけただけじゃ誤魔化しきれるわけないしなぁ……はぁ、どうしよう……まあとりあえず今は、ご飯をどこか静かなとこで食べちゃわないと。頭の中の入学パンフレットに記載されていた校内地図を思い出して――ふむ、確かこの近くに空き教室があったはずだ。そこにしよう――。

 

 と、足を進めてしばらくすると。

 

 ――■■■■――■■■―――

 

 ……なにか、音がする? 静かにウマ耳をすませて、集中。私は嗅覚は普通だけど実は聴力には結構な自信があるんだよね。この聴力で迷子になってしまった人やウマ娘を何人も探し出したこともあるくらいだ。まあこの聴力もウマ娘としての身体能力由来なので些か複雑なのだが。

 

 ――■■――■■■―■■――

 

 やっぱり聞こえる。何やらとても聞き覚えのある曲のメロディっぽい。

 

 はて、誰かがとても小さい音量で、音楽でも聞いているのだろうか。しかしこの辺りは空き部屋や、特別授業でしか使わないような教室があるだけで、周囲を見回しても電気がついてる部屋もないし当然人の気配なんてない。

 

 ――■■■――■■■■―――

 

 ……まさか、幽霊!? ――なわけはないと思うが、私は聴覚を頼りに恐る恐るどうにか音源を探り、メロディの元に忍び足で進んでいく。電気のついていない空き部屋へ侵入。うん、やはりこの部屋の中から聞こえる。ふー、と私は深呼吸をして、全神経を集中。

 

 

 ――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 ……はっはー、いよいよ本格ホラー展開になってきたな。まあしかし蛇が出ようが鬼が出ようがどっちにしろだ、思い出せスペシャルウィーク。かつて私が故郷の北海道の森の中で大きな(ヒグマ)に襲われたあの日より恐ろしいものなんてあるか? いつか駆逐してやる一匹残らずいや、ない。思えばあの日の出来事は私の人格形成にかなり影響を与えてくれちゃったんだよな……あれから凄く肝が据わった気がする。

 

 私は食事のトレーを教室の机の上に乗せて、ゆっくりと差し脚でロッカーの前に近づく。

 

 ごくり、と固唾を飲んで――私は、パンドラの箱を開けるような気持ちでロッカーを勢いよく開いた。

 

 

 ――よく、悲鳴をあげなかったと自分でも思う。

 

 

 ロッカーの中には――体育座りをしながら、ハイライトの消えた目でじっとスマホを見つめているやたら湿度の高そうなウマ娘が入っていたのだから。成る程これが俗に言う箱入り娘。

 

「――」

 

 前髪の中央に白い流星(メッシュ)の入った鹿毛のウマ娘で、髪を後ろに纏めたポニーテールに、ウェーブが効いた髪型はまるでギャルのように明るいのに幽鬼のような辛気臭い雰囲気を醸し出す彼女は、スローな動きで顔をあげて……ばっちり、私と目があった。

 

「…………つ、使ってます……」

 

 明らかにロッカーの使用方法を間違えているであろう彼女は、盛大に冷や汗をかきながらハイライトの消えた目に光を灯してそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

「私はメジロパーマー、高等部のウマ娘! 何かあったらいつでも言って! 私でよかったらいくらでも話を聞くからさ!」

 

 現在進行形で何かあったのはあなたの方だと思う。

 

「――えっと、あはは! そんな目で見ないでよ~! 虐められてたとか、そういう事件性のある理由でロッカーに入ってたわけじゃないからさ!」

 

 先程のおどろおどろしい雰囲気でロッカーの中で閉じこもっていた当人と同一人物とは到底思えないような、ハツラツで元気いっぱいな彼女ではあるが――。

 

「事件性のある理由以外でロッカーに閉じこもる理由がちょっと思いつかないんですが……」

 

 怪しいにも程があるぞ。犯人はみんなそう言うんだよ。

 

「あー……いや、本当に誰かに傷つけられたとかじゃなくて、むしろ傷つけたのは私の方っていうか……そのさ! 穴があったら入りたいなー、って思うような失敗続きの気分超ブルーな瞬間がさ、人生には誰にだってあるものじゃん?」

 

 目線を明後日に向けながら、気まずそうに頬を人差し指でポリポリと掻くメジロパーマーさん。

 

「そんな時、一人で静かになりたくて、ふらっと誰も居ない空き教室に入った時だよ。誘うようにロッカーがパッカリ開かれていたらさ――入っちゃうでしょ? 思わずさ」

 

 ないよ。ヤドカリとか貝類くらいだよそんなホイホイ鋼鉄の殻に閉じこもろうとするの。

 

「――でも、()()()()()()()()()()()()?」

 

「うっ……まあ、あったり、なかったりする……かなぁ……でも、本当に大したことは、ないんだよ……大丈夫、だからさ……」

 

 じめっとした目で、彼女はロープがブチブチすり減っていくかのようなか細い声でそんなことを零した。あー駄目だ、とてもじゃないけどこのままこの人を放っておけない。元気のない声で大したことないとか大丈夫とか言う人が一番危険なんだ。

 

 昔、とある場所でおせっかいを焼いたウマ娘も似たような状態で、かなり危なかった。眼の前のウマ娘はそんなウマ娘と同じ様に、いやそれ以上に()()()()()()()ように見える。私に何か出来ることがあるかなんてわからないが――。

 

「私はスペシャルウィーク、今日入学したばかりのウマ娘です。何かあったらいつでも言ってください、私でよかったらいくらでも話を聞きますから」

 

 話くらいは、聞いてあげられる。彼女の言葉を返すように、私はそう言った。

 

 

 ………

 

 

 空き机を並べて対面で座りながら、しばらくの押し問答の後にパーマーさんは観念したようにぽつぽつと失敗続きの気分超ブルーとやらの理由を話してくれた。

 

 確かに、それは事件性は無いもののようで安心したけれど、逆に言えば事件性がないのにハイライトの消えた目でロッカーに入りたくなるくらいの気持ちになるということは彼女の抱える現状の()()がどれほどのものかを物語っている証左であると言える。

 

「私、名前の通りあのメジロ家のウマ娘なんだ。有名だからメジロ家は知ってると思うけど……他のメジロ家のみんなはね中央レースで大活躍してるのに、私は全然パッとしなくて――」

 

 詰まる所、名家を背負う重圧という奴だろうか。私のような何の背景もない二束三文のウマ娘には到底計り知れない重さがあるのだろう。

 

「でも私にはさ、こんな私を見捨てないでいてくれる頼りになるトレーナーがいて、太陽――みたいな明るさで私を助けてくれる親友もいるんだ。ホント、私には勿体ないくらいだよね……そんな二人に支えられて、色々あったけどこれでも楽しく走ってこれたんだ――でも、そのトレーナーと親友が……()()()()()()()()()――」

 

 なにやらやたら湿度が高まっていた部屋の水分が一瞬にして凝結したかのように。

 

 空気が、凍りついた。

 

 10話「仄暗いロッカーの中から」 おわり




尚、パーマーのトレーナーは地方に数日出張中で、ヘリオスはとある事情で2泊3日の旅行に行っているだけである。

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